3人の転生者 3人の部隊 ~目指せA級1位~   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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第三十六話 閉鎖環境試験開始

 2部隊合同閉鎖環境試験が始まる

 

「これより詳しい閉鎖環境試験の概要を説明する」

 

 忍田本部長が説明を始める

 

「君達桑原隊と東隊は遠征中の遠征艇内での生活を想定した生活及び様々なテストを行って貰う。全員に理由の差は有れど遠征は可能という面接結果となった」

 

「遠征艇では他部隊とのチームワークが大切だ。その事を考えながら試験に挑むように」

 

「「「はい!」」」

 

 まずは衣服を普通の服からトリオン物質の服(体育とかのジャージ 色と模様と柄はランダムっぽい)に着替え、私物を没収された

 

 この7日間は外部との連絡も取ることができなくなる

 

 メンバーの確認だ

 

 まずは桑原隊

 

 天元、淡、元康にオペレーターの葵

 

 東隊は東、二宮、加古、三輪にオペレーターの月見

 

 計9名となる

 

 閉鎖試験の会場の内部の構造はエイスリン達から拿捕改良した遠征艇の内部構造と同じになっていた

 

 まず9人どころか15名を定員とした会議室(作戦室兼多目的室)、キッチンスペース、食糧庫、動力室、洗濯室、エイスリン達は捕虜収容室と言っていた場所を居住区画に変更され、カプセルホテルみたいな部屋が戦闘員の人数分

 

 オペレーターは別の部屋が用意されており、オペレーターは4畳の個室となっていた

 

 あとシャワールームが2つ、男女別のトイレと簡易の書庫がある感じだ

 

「見取り図からして不審点はありませんね」

 

「何か質問はあるか?」

 

 忍田本部長の問いかけに淡が質問する

 

「カプセルベッドが通常のホテルと同じタイプだと私収まりますか? 丸まって寝ると流石に支障をきたしますよ」

 

「それを考慮し、横幅が2.4m、縦幅1.2m、高さ1.2mの大きさとなっている。多少窮屈かもしれないが普通に寝れる大きさのハズだ」

 

「ありがとうございます」

 

 質問も終わり、見取り図を回収され、会場の扉をスタッフの方が開け、中に入り閉鎖環境試験が始まる

 

 中は薄暗く、非常灯しか付いていない

 

 スピーカーから声が聞こえ、施設内部の説明が始まり、まず多目的室に集まるように言われる

 

 全員が多目的室に移動すると机と人数分の椅子とパソコンとタブレット端末が置かれており、更に壁には原作を読んでいる方には馴染み深い手の形のパネルがあった

 

 説明によると原作の選抜試験同様にトリオンをチャージする場所であり、手を触れることで施設にトリオンを供給する仕組みになっているとのこと

 

 電気、ガス、水の供給もこのトリオンが供給されてないとダメなのだとのこと

 

 例外は食糧庫にある大型冷蔵庫とトイレの洗浄水

 

 これはチャージしなくても常時動いているし、出るらしい

 

 ちなみに1チャージ3時間、1チャージで元康の見立てだとトリオン1分消費するらしい

 

 なのでもし24時間フルで動かす場合は8分のトリオン量が必要手ある

 

 8というと普通にトリオン富豪の量であり、サイドエフェクト持ちが出やすいとされるトリオン量7よりも多く必要である

 

 説明は続き、午前9時から午後9時までは訓練用のトリガーを使い、トリオン体で活動しなければならない

 

 他にも細かなルールがあり、それらは各自のパソコンで閲覧することが可能だとか

 

 ちなみにパソコンとタブレットはバッテリー式で施設にトリオンが供給されている間は充電されるとのこと

 

 またオペレーターはトリオンの供給をしてはならないと通達があった

 

 理由としてはオペレーターは夜間の訓練時間外に日報を提出しなければならず、オペレーターの部屋に取り付けられたパソコンを動かすのにトリオンが必要だからという理由だ

 

 なるべく本当の遠征艇の環境に近づけたいらしい

 

『それではまず物資の確認などをしたいと思いますが、この試験でのリーダーを30分以内に決めてください』

 

 

 

 

 

 

 

 幹部達はモニターで今回の試験の様子を見て採点を行う

 

「年齢順なら東君が、部隊成績であれば桑原君が選ばれそうだが」

 

「揉めることはないと思うが各自がどの様な考えを持っているか見れるのは面白いからな」

 

 

 

 

 

 

「東さんを隊長に推薦したいと思います」

 

「なぜだ桑原、実績だとお前が適任じゃないのか?」

 

「こういう閉鎖空間でストレスが溜まる状態ですよ。桑原隊は慣れていても同じ年の二宮と加古がストレスに感じるかもしれませんし、隊長の能力としては東さんが抜けていると感じますが?」

 

「いや、俺は辞退させて貰う。確かに俺は遠征に行っても良いと上層部には言ったが、防衛優先の考えは捨てていない。桑原隊の方が明確に遠征についてのビジョンを持っていると思うが?」

 

「まぁ確かに遠征に行きたいとは思っていますけど……次となると葵さんは?」

 

「オペレーターの仕事をしながら隊長の仕事をするのはできなくはないと思うけども余裕は無くなると思う。本当の遠征で不測の事態にキャパが少ないのは良くないんじゃないかな?」

 

「なら……三輪、東さんとオペレーター以外でお前が誰が隊長が良いか決めろ」

 

「俺ですか?」

 

「最年少で一番ストレスを感じるのはお前だからな。お前が一番ストレスを感じない奴を隊長にするのが良いだろう」

 

「……わかりました。ならば武田さんで」

 

「桑原じゃないのか?」

 

 二宮が三輪に聞く

 

「ボーダーの実績だと桑原さんが一番ですけど狙撃手とか他のボーダー隊員からの人気は武田さんが一番ですし、弟妹も多いのでそういうのに頼れるのは武田さんかなと思いました」

 

「じゃあ武田、お前がリーダーな。フォローはするから」

 

「おう! 加古、二宮、月見も良いか?」

 

「問題ない」

 

「わかったわ」

 

 

 

 

 

 

 

「ほう、武田が隊長をするか。少し意外だな」

 

「まぁ桑原隊の隊員全員が部隊長をできる人格と能力は備えていますからな」

 

「武田君が皆に役割を割り振りましたね。パソコンを確認する班と食糧庫を確認する班、書庫を確認する班に分けましたね」

 

「トリオン体だと2食で十分とはいえ食材を無駄無く使えるかを試すことになりますからな」

 

「書庫はエイスリン達や旧ボーダーから見た近界についての情報が入っていますからね。長時間戦闘訓練のステージのヒントや現状わかっているトリオン工学についても纏められているのに気がつくかどうかですね」

 

「あとは課題ですね。基礎問題1500問をできるだけ解かせ、分担で解かせる問題を1000問、予備問題を1000問用意しております」

 

「基礎は1問2点、分担は正解すれば回答者が2点、他の全員に1点入る仕組みに。予備問題は基礎問題を全て回答した後の問題になっておるからな。配点は1問1点としている」

 

「あとは緊急課題ですね」

 

「こちらも初めての試みだ。心してかかるように」

 

「「「は!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「淡、天元できたか?」

 

「「勿論」」

 

 元康は食糧の量が厳しい事を把握するとすぐに淡と天元を呼び出し、淡に1週間分の献立を作るように指示を出した

 

 淡は料理が得意であるから、天元は資格をバンバン取った中に食生活アドバイザー1級というのがあり、献立を組み立てるのに役立つと思い呼んだ

 

 元康が出来上がった献立をチェックして全員のタブレットに献立を送った

 

「苦手やアレルギーがあれば先に言ってくれ、別の料理に変更するから」

 

 特に食べられない物は無いようでクリアし、初日は課題開始が13時からなのでまだ2時間ほど時間がある

 

「淡と葵は数日分の仕込みを始めてくれ、食事当番をその間に決めておく」

 

「「了解」」

 

「東さんと天元、二宮は書庫でこの時間に情報を集めておいてくれ」

 

「「「了解」」」

 

「残りは動力室のメンテナンスのやり方を覚えておくぞ。これ見よがしに動力室があるってことは緊急課題で動力源に異常で応急修理をしろとか言う課題があるかもしれないからな」

 

「「「了解」」」

 

 

 

 

 

 

「無駄が一切ありませんね」

 

「場慣れしているようにも思える」

 

「まぁ桑原隊は近界民であるエイスリン達から遠征の状況を聞いていたので独自に訓練してきた可能性が高いですね」

 

「というか桑原は何者だ? なんだこの資格の量は」

 

「ネタみたいな資格も交じっていますが実用的な資格が多いですね。流石に時間的に無理な資格はありませんが……それでも既に50個もの資格は多いですな」

 

「彼は何を目指しているんでしょうね」

 

「取っている理由は趣味だそうです」

 

「資格コレクターといったところか? さて問題を解く時間となったな」

 

 彼らは知らない……桑原隊の恐ろしさを……

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