やはり俺に負の感情が無いのは間違っている   作:ハナハピ

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先に謝っておきましょう。

スンマセンッシタァァァア!!!!

今回の話は妄想が膨らみまくってこうなりました。

陽乃さんとの絡み思いつかなかったから飛ばしちゃったし…。

今回はホントスンマセンッシタァァァア!!!


やはり俺が有名になるのはまちがっている。

俺は今、ベッドに横になっている。

 

…………うん、超疲れた。

 

痴漢から助けた女性は、雪ノ下陽乃と言うらしく、最初は礼儀正しい人だなー、と思っていたのだが、「多分歳上だから敬語じゃなくていいですよ?」みたいなこと言ったら性格変わった。

もうね、ホント、男子の理想みたいな感じの人だった。

身体とか超近づけてきたりして、やわらか…辛かった。

 

お礼に関しては、なくていいと言ったのだが、なんやかんやで相手の巧みな話術に乗せられてしまい、お礼を後日受ける事となってしまった。

連絡先も見事に犠牲となった。

 

はっきり言おう。

俺はあの人が苦手だ。

あの人は男子の理想の様な存在。

強いて言うなら完璧な存在だ。

けど、完璧なんかは存在しない。

 

何某信長が言うように、絶対は絶対無い。

それと同じように、完璧だって完璧に無いのだ。

 

つまりは、あれはあの人の仮面。

 

「さしずめ強化外骨格てとこか?怖え…」

 

ブーブーブーブー…

 

ん、携帯が鳴ってる。

俺はベッドから手を伸ばし、机の上の携帯を取る。

 

「電話かよ…」

 

しかも知らない番号。ヤダ何これ怖い。

 

プチッと電話を切る。

 

「寝よ…」

 

ブーブーブーブー…

 

「はいもしもし…」

 

諦めて電話に出る。

誰だよしつけぇよ人違いだよ…。

 

『あ、もしもし比企谷君?』

 

プチッと通話を切る。

 

なんだよ今さっき俺心の中で苦手発言したんだけど…。

なんでその人から連絡くんの?

 

ブーブーブーブー…

 

「人違いです」

 

『いきなり電話切るとかひどーい。お姉さん泣いちゃう』

 

「俺に姉いないんで。人違いだと思います」

 

『いやー、今日はホントありがとねー?お姉さん助かっちゃったよ』

 

「人の話聞けよ…。」

 

『いやー、もし比企谷君が助けてくれてなかったら、お姉さんあの人ぶん投げてたし』

 

「…」

 

俺の助け要らなかったんじゃねそれ。

 

『っていうか、違う違う。そんな話じゃなくて、大変なんだよ!インターネットでリアルタイムのやつ見て!』

 

「なんすかいきなり…ちょっと待って下さい。パソコンつけるんで」

 

パソコンをつけ、暫くすると何時もの画面が写る。

そのままインターネットを開き、リアルタイムの記事が載っている場所を開いた。

と、同時に、叫びだしそうになってしまう。

 

「…は?」

 

『ね!大変でしょ!?』

 

そこに写っていたのは、今日の俺だった。

 

「はぁぁぁぁぁあ!?」

 

今度こそ叫んでしまう。

そこに載っていたのは動画で、俺が痴漢から雪ノ下さんを助けているところ。

 

「な、なんで…」

 

『なんかカメラ構えてた人居たじゃない?多分あの人。どうしようね、私と比企谷君が有名人になっちゃう!』

 

電話越しの声は何処か楽しそうだ。

なんでこの状況で楽しめてんだよ…。

 

その動画の視聴率は、こうしている間にもドンドン伸びて行ってる。

 

これって犯罪じゃねーの?

 

「お、お兄ちゃん!今携帯で色々調べてたんだけど、これってお兄ちゃんだよね!?」

 

……ああ、もう、最悪だ…。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「(ねぇ、今日のテレビに映ってたのってあの人じゃない!?)」

 

「(ホントだ!あんなカッコ良くて痴漢まで退治できるなんてもうヤバイよね〜)」

 

「はぁ…」

 

月曜日。

今日は何時もより視線が多い。

それもその筈。

 

テレビまでもが俺の動画を移してくれやがったのだから。

なんか検索結果が多いのを記事にするみたいな奴で見事に俺のが出てきやがった。

 

お陰様でめちゃくちゃ視線が痛い。

はいはいゴメンねこんなのがテレビ映っちゃって。

食事が不味くなったよね。

 

数々の視線を受けながら、教室に入っていく。

 

「あ、比企谷!」

 

「ああ、折本か…」

 

「ねえ!あのテレビに映ったのって比企谷だよね!」

 

「………チガウヨ?」

 

「やっぱり比企谷か!凄いよ!痴漢撃退するなんて!」

 

「いや、あれ俺じゃないし。人違いだろ」

 

「いや、比企谷だね!」

 

「その心は?」

 

「靴が同じじゃん!」

 

しまった。

そういえば確かに靴は入るのが無くて学校に何時履いて行っている靴にしたんだ。

てか、靴まで見てんじゃねーよ折本。

 

「席につけー」

 

担任が入ってきたので、皆席に着き始める。

折本も「後で詳しく!」といって自分の席に戻って行った。

 

「あー、後、比企谷。後で職員室に来い」

 

…もう、ホント、助けなきゃ良かった…。

 

 

 




ふふ、もう覚悟は出来てます…。

評価、感想、指摘、どうぞよろしくお願いします。


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