仮面の英雄と約束の場所   作:Kod

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 お待たせしました。久しぶりの投稿です。仕事忙しくて中々書ける時間が少なくて。こんな調子が続くかもしれませんがよろしくお願いします。

 さて、創破のヒーロー名が決まります。一体どんなのになるでしょうか?


ヒーロー名、そして職場体験

 

 

 

 体育祭の振休も終わり、創破は傘を差しながら同じく傘を差している魔理沙とお茶子と一緒に学校に登校していた

 1A教室に入ると何やらいつにもまして盛り上がっていた

 

 

芦戸「やっぱテレビで中継されると違うね~!超声掛けられたよ来る途中!」

 

切島「俺も俺も!!」

 

葉隠「私もジロジロ見られて、何か恥ずかしかった!」

 

尾白「葉隠さんのそれはいつものじゃ……?」

 

 

瀬呂「俺なんか小学生にいきなりドンマイコールされたぜ……」

 

芦戸「ドンマイ!」

 

瀬呂「グハァッ………!!」

 

 

 体育祭の影響が良くも悪くも出ていた。テレビで放送され顔が全世界に知れ渡ったため、登校中に声を掛けられることが多くなっていたのだ

 

 

上鳴「たった1日で一気に注目の的になっちまったな」

 

峰田「やっぱ雄英すげぇな」

 

 

創破「おはよう梅雨ちゃん」

 

お茶子「梅雨ちゃんおはよう!」

 

魔理沙「おはよ」

 

蛙吹「おはよう。皇ちゃん、お茶子ちゃん、魔理沙ちゃん……ケロッ?皇ちゃん大丈夫?何だか疲れてるみたいだけど?」

 

創破「ちょっとね……来る途中凄い声掛けられちゃって」

 

魔理沙「いやちょっとってレベルじゃなかっただろ、アレは」 

 

 

 創破とお茶子と魔理沙も当然声を掛けられた。体育祭1年の部優勝と準優勝した雄英生徒であるため注目度も並じゃなかったのだ

 

 

お茶子「アハハッ……これでも何時もより早めに登校したんやけど。見つかっちゃて危うく遅刻するとこだったんよ」

 

蛙吹「朝から大変だったのね、3人共」

 

魔理沙「まったくだぜ。応援してくれるのはありがたいけど、こっちの都合も考えて欲しいよ」

 

創破「まぁでも、こういうことにも慣れていかなきゃ凄いヒーローにはなれない。これも勉強のうちだと俺は思ってるよ」

 

魔理沙「そりゃまぁ……そうだけどよ」

 

創破「それに……応援されるってことは純粋に嬉しいんだよ」

 

魔理沙「はぁっ、お前はそういう奴だったな」

 

 

 この馬鹿。と魔理沙は呆れた表情をしながら創破の頭をパチンと叩く。喰らって痛そうにしている創破、その2人の様子を見ているお茶子と蛙吹は思った

 

 何だか2人の距離、前より縮まってる?

 

 

お茶子「(休みの間……)」

 

蛙吹「(………何があったのかしら)」

 

 

 そんな中、教室の扉が開いた

 

 

相澤「おはよう」

 

 

A組「「「「「おはようございます!!」」」」」

 

 相澤が入ってきた途端、ピタッ!と全員が話を止め、自分の席に座った。このパターンにも大分慣れてきたなと創破は1人思った

 

 

創破「あっ!相澤先生、包帯取れたんですね!」

 

 

 USJでの傷が癒え、相澤の身体に巻かれていた包帯が取れていた。創破はその姿を見てほっとする

 

 

相澤「婆さんが処置が大げさなんだよ。んなもんより今日のヒーロー情報学は、ちょっと特別だぞ」

 

 

 特別という言葉にA組の殆どの者は無意識に身構えてしまう

 

 

上鳴「(特別……まさか小テストか!?カンベンしてくれよ~……)」

 

切島「(ヒーロー関連の法律やら、只でさえ苦手なのに)」

 

 

 

 

 

相澤「『コードネーム』。ヒーロー名の考案だ」

 

A組「「「「「胸ふくらむヤツきたあああ!!」」」」」

 

 

相澤「っ」ザワッ!(喧しいと言わんばかりに髪を逆立たせる)

 

 

A組「「「「「(シーーン)」」」」」(それを見て静かにした)

 

 

相澤「……というのも先日話したプロからのドラフト指名に関係してくる。指名が本格化するのは経験を積み、即戦力として判断される2年と3年からだ」

 

創破「…………」

 

相澤「つまり今回、1年生のお前らに来た指名は将来性に対する興味に近い。卒業までにその興味が削がれたら一方的にキャンセルなんてことはよくある」

 

峰田「大人は勝手だ!」

 

 シビアな内容に峰田は思わず机を叩く

 

 

葉隠「頂いた指名がそのまま自身へのハードルになるんですね!!」

 

相澤「その通り。それでその指名の集計結果が……これだ。例年はもっとバラけるんだが、今年はこの4人に注目が偏った」

 

 

 教室の黒板に統計グラフで指名件数が表示された。

 

 

 皇   7,158

 

 霧雨  6,345

 

 轟   4,123

 

 爆豪  2,256

 

 常闇  360

 

 飯田  301

 

 上鳴  272

 

 八百万 108

 

 切島  68

 

 麗日  30

 

 瀬呂  14

 

 

上鳴「だーーーっ!白黒ついた!」

 

青山「見る目ないよね、プロ」

 

 

 当然といえば当然だが、指名が入っている者は最終種目まで生き残り、目まぐるしい活躍をした生徒に多くの指名が入っていた

 

 

耳郎「うっわ、1位の皇が7,000件越えってマジか」

 

切島「凄ぇじゃんか皇!」

 

創破「アハハッ、ありがとう。(まさかこんなに指名を貰えるなんて、これは大変になりそう)」

 

芦戸「ねぇきりさめ~!そんなに指名来てるんだったらちょっと分けてよ~!!」

 

魔理沙「なに馬鹿言ってんだ芦戸、出来る訳ねぇだろ」

 

 

お茶子「わぁぁ!良かった、うちにも指名来てるよ!!」ブンブン!(嬉しすぎて前の席の飯田の肩を掴んで揺らしている)

 

飯田「うむ!うむ!うむ!」ブンブン!(揺らされてうむ!しか言えない)

 

 

峰田「緑谷、無いな」

 

緑谷「う、うん……」

 

峰田「あんま活躍なかったからか?」

 

緑谷「グフッ!」(緑谷の心にダメージが入った)

 

 

八百万「……流石ですわね。轟さん」

 

轟「ほとんど親の話題ありきだろ………」

 

 

相澤「この結果を踏まえ、指名の有無に関係なく。お前らには『職場体験』に行ってもらう」

 

創破「成る程、まだ免許も持っていない自分達が実際の現場を見に行けるってことですね」

 

相澤「あぁ、お前らは一足先に経験してしまったが……プロの活動を実際に体験してより実りある訓練をしようってこった」

 

 

砂藤「それでヒーロー名か!!」

 

お茶子「俄然楽しみになってきた!!」

 

 

 USJ襲撃事件にて、創破達は敵連合とい本物の敵と相対した。今回の職場体験では実際に目指すべきプロヒーロー達の仕事を体験出来る貴重な訓練。A組全員のテンションは朝からマックスに上昇していた

 

 

相澤「まぁそのヒーロー名は仮ではあるが、適当なもんは……」

 

 

ガラッ!(扉が勢いよく開く音)

 

 

???「付けたら地獄を見ちゃうよ!」

 

 

 相澤の言葉を紡ぐように教室に大声で入ってきたのは、ミッドナイトだった

 

ミッドナイト「学生時代のヒーロー名が世に認知され、そのままプロ名になってる人って多いからね!!」

 

A組「「「「「ミッドナイト!!!」」」」」

 

相澤「将来自分がどうなるのか、名を付けることでイメージが固まりそこに近付いていく。それが『名は体を表す』ってことだ……オールマイトとかな」

 

 

創破「(『名は身体を現す……か』)」

 

相澤「まぁそう言うことだ。その辺のセンスをミッドナイトさんに査定してもらう………俺にそういうのはできん」

 

創破「(出来ないんですか)」

 

 そう告げると相澤は自身の寝袋を持って、そのまま寝る準備を始め、隅っこに移動した

 

 それから創破達はホワイトボードとネームペンを渡され、自分自身のヒーロー名を考えることに

 

 

 約15分後、ミッドナイトが全員に声をかける

 

 

ミッドナイト「決まった人は挙手をしてね!!皆の前で発表してもらいます!!」

 

A組全員「「「「「(まさかの発表形式!?)」」」」」

 

 

 それから自分のヒーロー名を発表することになったのだが

 

青山「輝きヒーロー I can not stop twincle(キラメキが止められないよ☆)!!」

 

芦戸「リドリーヒーロー エイリアンクイーン!!」

 

 青山の短文と芦戸の奇抜なヒーロー名によって大喜利をぶっこんでこなければならないような空気になってしまったその時、蛙吹がボードを手に前に出てきた

 

蛙吹「ケロッ、小さい頃から考えてたの。梅雨入りヒーロー フロッピー

 

ミッドナイト「可愛いじゃない、グッドよ!」

 

 蛙吹の考えたヒーロー名により、場の空気は穏やかにりどんな名でも微妙な空気にならないようになる。その勢いで今度は切島が前に出た

 

切島「んじゃ次、俺!!剛健ヒーロー 烈怒頼雄斗(レッドライオット)!」

 

 憧れのヒーロー、レッドクリムゾンから取った名だという。そして続々とクラスメイト達がヒーロー名を発表していく

 

耳郎「ヒアヒーロー イヤホン=ジャック!」

ミッドナイト「良いわね!次!」

 

障子「触手ヒーロー テンタコル

ミッドナイト「触手のテンタクルとタコのもじりね!」

 

瀬呂「テーピンヒーロー セロファン!」

ミッドナイト「分かりやすい大切!」

 

尾白「武闘ヒーロー テイルマン!」

ミッドナイト「名が体を現してる!」

 

砂藤「甘味ヒーロー シュガーマン!」

ミッドナイト「あま~い!」

 

芦戸「Pinky(ピンキー)!!」

ミッドナイト「桃いろ~!!桃はだ~!!」

 

上鳴「スタンガンヒーロー チャージズマ!!」

ミッドナイト「しびれる~!!」

 

葉隠「ステルスヒーロー インビジルガール!」

ミッドナイト「良いじゃん!良いわよ~!!さぁどんどんいきまくりましょう~!!」

 

 

八百万「この名に恥じぬ行いを、万物ヒーロー クリエティ!」

ミッドナイト「クリエイティブ!」

 

轟「……ショート」

ミッドナイト「名前!?……良いのそれで?」

轟「……はい」

 

常闇「漆黒ヒーロー ツクヨミ

ミッドナイト「夜の神様!」

 

峰田「モギタテヒーロー GRAPE JUICE(グレープジュース)!」

ミッドナイト「ポップ&キッズ!!」

 

口田「ッ……ッ………」(ふれあいヒーロー アニマと書かれているボードを照れながら見せる)

ミッドナイト「あぁ、うん、分かった」

 

爆豪「爆殺王!!!」

ミッドナイト「そういうのは止めといた方が良いわね」

爆豪「何でだよ!」

 

切島「爆発三太郎にしろよ!」

爆豪「黙ってろクソ髪!!」

 

 爆豪は書き直しとなり、次に出てきたのはお茶子だった

 

お茶子「小さい頃から考えてました!ウラビティです!」

ミッドナイト「おぉ~洒落てる!!良いわね!!」

 

創破「(やっぱりお茶子はその名前か)」

 

 幼馴染みである創破はお茶子のヒーロー名を知っていた。幼稚園の頃からお互いヒーローになったらどういう名前にしようか考え、いくつもの候補からお茶子がこれだと思ったものが『ウラビティ』という名前だったのだ

 

ミッドナイト「ヒーロー名思ったよりずっとスムーズに進んでるわね。残ってるのは再考の爆豪君と……飯田君と緑谷君、皇君に霧雨さんね!」

 

創破「う~ん………う~~ん……んん~~……」

 

 創破はまだ名前を決められないでいた

 

魔理沙「皇お前、まだ決めてないのかよ?」

 

創破「まぁ、ちょっとな……いざこれにしようかと思うと、本当にこれで良いのかなと思ってな」

 

 創破は当初、自身の個性でもある『仮面ライダー』をそのままヒーロー名にしようとしていた。だが、いざそれにしようとすると何故か分からないが脳がストップをかける。こんな感覚は初めてだ

 

創破「(何なんだ一体………俺はまだ仮面ライダーを名乗っちゃいけないって言うのか)」

 

 ペンを持つ手が痺れる。思考が纏まらない。創破は一旦ペンを離し、椅子の背もたれになだれかかる

 

魔理沙「お、おい大丈夫かよ」

 

お茶子「そうくん大丈夫!?」

 

 周囲を見渡すと魔理沙やお茶子を筆頭に何人かのクラスメイト達が心配そうにこちらを見ていた。ミッドナイトと相澤先生も創破の近くに来ていた

 

相澤「皇、大丈夫か?」

 

ミッドナイト「具合が悪いのなら保健室に行く?」

 

創破「いえ、大丈夫です。ちょっと考えすぎて偏頭痛を起こしただけなので」

 

相澤「………無理はするなよ」

 

創破「はい。ありがとうございます」

 

 その後、飯田が自身の名前である天哉をヒーロー名としてテンヤ。緑谷はデクと決めた。その次に魔理沙が前に出て、ホワイトボードを見せる

 

 

魔理沙「私はこれだ。ウィザードヒーロー Marisa(マリサ)!!」

 

ミッドナイト「あら、貴女も名前にしたの?」

 

魔理沙「はい、ミッドナイト先生。やっぱり私にはこの名前がしっくりくるんです」

 

 

 魔理沙も終わり、いよいよ創破の番がきた。少し頭は痛いが、創破はペンを持ちボードに自分のヒーロー名を書く。もしも本当に『仮面ライダー』と書くことが出来ないのが、まだそう名乗る資格ではないというのであれば………

 

創破「(そう名乗れるように、これからもヒーローを目指していくだけだ)」

 

 前に出て、創破はボードをクラスメイト全員に見せる

 

 

 

創破「これが俺のヒーロー名です」

 

 

『ソウハ』 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 昼休み 屋上

 

 

 そこでは昼食を食べ終えた創破とお茶子、そして蛙吹と魔理沙がいた。今日も屋上はガランとしており、あまり人がいない状態だった

 

お茶子「そうくん大丈夫?どっか痛い所とかない?」

 

創破「あぁ、もう大丈夫。授業終わった後リカバリーガールに診てもらって問題ないって言われたし、あれからもう痛みとかは無くなったから」

 

お茶子「それだったらええんやけど……」

 

蛙吹「無理はしないようにね皇ちゃん」

 

創破「分かってる、ありがとう」

 

 心配してくれてる2人に創破は大丈夫だと返すと、お茶子と蛙吹は安心したかのように微笑む

 

魔理沙「そう言えば、そうくんは何でヒーロー名自分の名前にしたんだ?」

 

お茶子・蛙吹「「ッ!?(そうくん!?)」」

 

 魔理沙がさらっと創破のことをそうくんと呼んだことに2人は驚く。幸い創破と魔理沙には気付かれていないみたいだった

 

魔理沙「前に私と自主トレした時、お前たしかヒーロー名は『仮面ライダー』って名前にするって言ってなかったか?」

 

蛙吹「えっ、そうだったの?」

 

お茶子「あっ、それうちも気になってた」

 

 魔理沙のそうくん呼びの衝撃から一転して、蛙吹とお茶子は疑問に思った。特にお茶子は創破と小さい頃からの幼馴染みであったためお互いどういうヒーロー名にするのかを話す機会が沢山あったのだ

 

 お茶子は『ウラビティ』、創破は『仮面ライダー』というヒーロー名で将来は一緒にヒーロー活動をしようと。だからお茶子は創破がなぜヒーロー名を変えたのか、創破に聞きたかった

 

創破「………まだ、その名前に相応しくないって思って」

 

蛙吹「どういうこと?」  

 

 蛙吹だけでなくお茶子と魔理沙もそう思った

 

 

創破「この個性……っていうか力はさ、俺が尊敬しているヒーロー達にそっくりの力でさ、だから俺もその人達に共通する名前をヒーロー名にしようって思ってた」

 

蛙吹「ケロッ、その人達の名前が『仮面ライダー』って言うの?」

 

創破「うん。俺が今まで変身してきた姿にはそれぞれ名前があって、共通して『仮面ライダー』って名前がついてる。仮面ライダー○○って感じで、後半部分につく名前が纏う鎧によって違うんだ」

 

蛙吹「そうなのね。でも仮面ライダーなんてヒーローいたかしら?私は始めて聞いた名前だけど」

 

創破「あ、あ~~……それは~~……っと~~……」

 

蛙吹「???」

 

 急にたどたどしくなった創破。それを見た2人はきょとんしているのに対し、お茶子はニヤニヤとした笑みを浮かべる

 

お茶子「仮面ライダーはね!!そうくんが5歳くらいの時、夢の中に出てきたヒーローの名前なんやよね!!」

 

創破「ちょっ、お茶子!!」

 

お茶子「別に恥ずかしいことないやん。2人は笑ったりしない、分かってくれるよ」

 

蛙吹「そうよ皇ちゃん。夢で出会ったヒーローの名前なんて、とっても良いと思うわ、私」

 

魔理沙「私も笑ったりしないぜ」

 

お茶子「ほらね」

 

創破「あ、ありがとう……(罪悪感)」

 

 勿論これは創破がついた嘘だ。本当のことを話すとなると自分が転生した人間であることも話さなければならないため、幼稚園の頃咄嗟にお茶子にヒーロー名の由来を聞かれた際にそういう嘘をついてしまっていた

 

 それがまた魔理沙と蛙吹の2人にも知られ、騙してしまっているという罪悪感を膨らませてしまう。創破は心の中で謝りながら、いつか本当のことを話さなければならないと思った





爆豪「爆殺卿!!

ミッドナイト「違う。そうじゃない……」

爆豪「何でだよ!!」

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