神様は寝ていました。

神様は起こされました。

神様は最強二人と歩きます。

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呪術照らす太陽

 

 むかしむかし、それはまだ両面宿儺だとか御三家だとかがいなかった時代。

 まだまだ呪霊による被害に対し人間たちの多くが対抗できなかった時代。

 

 人々は()()()に、毎日毎日祈っておりました。

 

 "明日も無事に生きていけますように” ”子供たちが末永く生きていけますように” ”バケモノ(呪霊)に襲われませんように”

 

 ()()は神と呼ばれました。

 

 美しき白き体と四つ足で大自然を縦横無尽に駆け回り、背に背負いし鏡と清らかな祈りの筆をもって呪い溜まりし領域を禊払い、世を闇に染めようとした者を人間の剣士と共に打ち祓いました。

 

 「おお我らが慈母よ、絶え間なく世を守りたまえ。 世を癒したまへ」

 

 願いは聞き届けられました。

 願いは聞き届けられました。

 

 神は祓います。

 人々の信仰と願いを背に、たまにさぼりながらあくびをしながら、友である小さなものと共に人々を守っていきました。

 

 ですが、いつしか声が届かなくなっていきました。

 それは人々が多く増え、バケモノ(呪霊)に対抗できるようになっていったからです。

 

 神はそれはよいことだと言いました。

 弱き人々が自ら考え力をつけ、明日へ繫栄していくことはとても喜ばしいことです。

 巣立ちの時が来たのだと思ったのです。

 

 そうして神は、人々を見守っていくことにしました。

 平和な世が続き、命が続いていくことを夢見ながら。

 

 神は眠ります、偉大なる慈母は眠ります、白狼は友と眠ります。

 神の目でもある太陽が、世を照らしていくのです。

 

 めでたしめでたし……。

 

 

「困るんだよなぁ……私の願いをかなえるにはあなたは強すぎるんだ」

 

 

 ある時代、平安と呼ばれるようになる時代。

 隠されし神の寝床である洞穴に、ある人物の手によって大きな大きな岩が置かれました。

 その岩のせいで、神は外を見ることができなくなりました。

 その人物は、記録を消し去りました。

 ゆっくりと、そして着実に神の痕跡を消していきました。

 

 神はそれに気づかず眠ります。

 

 そうして誰もかれもが神を忘れて時代が過ぎていきました。

 

 

 

 時は、2000年代。

 御三家である五条の家から念願である『六眼』が生まれ、『呪霊操術』を操る青年と出会い、呪術高専に通い任務をしながら淡い青春を謳歌していた。

 ある時最強を自称するこの二人組に、担任である夜蛾正道からある任務が伝えられた。

 

「土地の調査ぁ?」

 

 不満を隠そうともしない五条の声が教室に響き、それを内心では同意しながらも諫めた夏油がその理由を聞く。

 

「そこは最近に発見された場所なんだが、極めて特殊な場所であることが確認された」

 

「特殊ぅ?」

 

「ああ、その場所には……()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「はぁ?」

 

 困惑の声を上げる五条。

 呪いあふれる現代にそのような場所があるとは聞いたことがない。

 

「存在しない……とは、近づきもしないということですか」

 

「そうだ、その場所に近づこうとする呪霊は無意識的かあるいは意識的にかその場所を避けていくそうだ」

 

「へぇー? よくそんな場所が今の今まで見つからなかったもんだ」

 

「最近大きな地震が起きたらしく、突如として発見されたらしい。 お前たちにはこの土地の調査及び脅威が存在しないかを探ってきてもらう。出発は一週間後それまで各々準備を済ませておくこと」

 

 以上といって矢蛾は教室を去っていった。

 

「どう思う? 悟」

 

「なんだ? もしかしてこわいの?」

 

「まさか、私たち二人がいくんだぞ?」

 

 

 

 

 

 一週間後、最強を名乗る二人がその土地へと出立した。

 

 

 

 

 

 土地に到着した二人

 

 

「なんだこの土地……呪力が……ない?」 「なんとも生き生きとした自然だろう」 

 

 

 調査そっちのけで遊ぶ二人

 

 

「傑! そっち魚行ったぞ!」 「ふ……私からは逃げられないさ」

 

 探索の末見つけた大洞窟。

 

「俺の目で見ないとわからない封印とかいったいなんだってんだ……?」 「……慎重にいった方がいいようだね」

 

 封印に近づく最強二人、その瞬間突如として降り出した大雨。

 

「なんだ!? 急に降ってきやがった!」 「!? 伏せろ悟!」

 

 降る雷、向かう先は……

 

「封印が……」 「破壊された……?」

 

 聞こえる足音、雨音は瞬く間に消え去り空より日の光がさした。

 身構える二人に迫る影……それは。

 

 

「「犬ぅ!?」」

 

 

 太陽、目覚める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とある場所にて暗躍する影、他者の脳に住み着く術師に悪寒が走る。

 

「なんだ……気のせいか……?」

 

 不幸にも、術師はそれを流してしまった。

 

 大いなる慈母の声が響く。




呪術廻戦にいる我らが慈母を見たかった(勢い)
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