新門紅丸のヒーローアカデミア   作:キノピオ隊長

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今回は少し短め……まぁ、日常メイン回です。


穏やかな平穏──不吉な予兆




『学級委員 “予兆”』

 

 

 

「昨日は散々な目にあっちまった……女ってのは、色恋に目がねェな」

 

「申し訳ありませんわ……私のせいで、紅丸さんまで質問攻めに」

 

登校中、昨日のことを思い出している様子の紅丸は隣を歩く八百万に謝罪されていた。紅丸は気にするなと言わんばかりに首を横に振りつつ彼女に向けて口を開く。

 

「お前が謝る必要なんざねェよ」

 

「ですが……」

 

「それに、俺は怒ってるわけじゃねェーからな……面倒くせェだけだ」

 

「……ふふっ、そういうことにしておきましょうか」

 

 

2人はそのまま他愛のない話をしながら学校へと向かっていったのだが、校門が見えてきた頃……同時にマスコミ集団も視界に飛び込んできたことで足を止めることになったのだった。

 

『オールマイトの授業はどんな感じですか!?』

『一言だけでも!』

『平和の象徴が教壇に立つことについてどう思われますか?』

 

「え、ええっと、どうしましょう?」

 

「構うな、百………行くぞ」

 

『あっ! 待ってください』

 

マイクやカメラを持った大勢の報道陣が詰め寄ってきており、彼らから逃げるように足早に校舎内へと向かった。

 

 

 

 

 

「……学級委員長を決めてもらう」

 

『学校っぽいの来たぁぁぁ!!』

 

1年A組担任である相澤消太から告げられた言葉にクラス一同が沸き立つ。そんな中、紅丸は頬杖をつきながら興味なさげに窓の外を眺めていた。

 

するとそこに飯田が挙手をしながら立ち上がり意見を言い始める。彼の意見に対して否定的な声もあったが、最終的に多数決で決めることになったようだ。ちなみに、紅丸は八百万に票を入れた。

 

その結果、3票を獲得した緑谷と八百万の2人が学級委員を務めることに決まったらしい。

 

(まァ、俺には関係ねェけどな……百なら適任だろ)

 

そんなことを考えていたらいつの間にかHRが終わっていたようで教室内は騒がしくなっていた。ふと時計を見ると時刻は12時30分を指していることに気づく。

 

 

そして昼休みに入ったことを告げるチャイムが鳴った──

 

 

 

◆

 

 

「……肉、食いてェ」

 

「紅丸さん! 野菜も食べないと栄養バランスが崩れてしまいますわ!」

 

「……はァ、わーったよ……」

 

その言葉に満足したのか八百万は嬉しそうに微笑むと大きな弁当箱を開ける。そこには色鮮やかなおかずたちが並んでいた。それを見た紅丸はごくりと唾を飲み込むと小さく呟く。

 

「……美味そうだな」

 

「今日の卵焼きはとても美味しく出来上ったのでしてよ……あ、あーん…/////」

 

その言葉に反応するように素早く顔を上げる紅丸。そんな彼の反応を見た八百万は思わず微笑みがこぼれる。そんな彼女の様子に気づくことなく差し出された卵焼きを頬張った。

 

「……うめェ」

 

「ふふっ、お口にあってよかったですわ」

 

それを見ていたクラスメイト達が騒ぎ出す。特に峰田や上鳴といった面々はその行動に驚愕しているようだ。そんな彼らを尻目に二人は会話を続ける。

 

「百、相変わらず料理うめェな」

 

「あら? お褒め頂き光栄ですけれど、私のお弁当を食べられる殿方は貴方くらいなものですのよ……ふふっ」

 

「………ふッ」

 

そう言って悪戯っぽく笑う彼女に釣られて彼もニヤリと笑みを浮かべるのだった。その様子を見ていたクラスメイト達は唖然としている様子だったのだが、当の本人たちは知る由もなかったのである。

 

『緊急警報発令!!――“セキュリティ3”が突破されました。生徒の皆さんは屋外へと避難してください。これは訓練ではありません。繰り返します―』

 

けたたましいサイレンとともに校内放送が流れる。それを聞いた生徒たちは一斉にパニック状態に陥る。

 

「ヴィランの襲撃か!?」

「え!? なんで学校内に入ってこられるんだよ!!」

「早く逃げなきゃまずいって!!」

 

「何事でしょうか………紅丸さん?」

 

混乱する生徒達の中で冷静な者もいた、紅丸は窓から外を覗いて状況を確かめる。そこにはボロボロに崩れた校門と雪崩入るマスコミ集団の姿があった。

 

(マスコミか……どうやって校内に侵入しやがった、いやそれより……)

 

紅丸は教室を出て廊下を見渡す、そこには既に何人かの生徒がおり、皆混乱状態に陥っていた。 そんな時、一人の生徒が口を開く。それは飯田天哉であった。彼は非常口の標識のようなポーズで立っている。そして大きな声で叫んだのだ。

 

「大丈ー夫!!!ただのマスコミです!なにもパニックになることはありません!」

 

「ここは雄英!!栄えある我が校の人間として相応しい行動をしましょう!!」

 

その言葉を聞いた生徒らは落ち着きを取り戻し始める。こうして騒動は次第に収束していったのであった。

 

(眼鏡……やるじゃねェか。……それにしても)

 

「マスコミにあんなこと出来ねェだろ………どうにも、きな臭ェ」

 

周りが静まった後も、紅丸は窓から崩れた校門の方を眺めながら一人呟くのであった。

 

 

 





感想欄で一斉にハーレム勧誘やめて、ビビるわ笑

ちなみに飯田君は原作通りの流れで委員長就任してます!


次回『USJ編開始!───“蹂躙”』
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