本日、日本最強を決める本戦。
その第一仕合を開幕します。
「天挑五輪大武會」と名付けた以上、今後も大会を続行していく所存です。次回は、しとりかひとえが運営側に回ってくれると助かりますね。
舞台は、野球会場程の広大な土地を買い、土石を慣らして砂場に近く、踏ん張る事の出来る闘技場を作り、何度か緋村剣心や左之助さんに確認して貰い、戦いやすさを追求しました。
しかし、大掛かりな会場を設置するため、必然的に政府側に利益を出す必要性を考えて興行化を容認し、己の武や暴を公の場にて示すという事になりました。
そのため武術を金銭目的に使うつもりの無い方々は棄権(この場合は不戦勝ではなく「矜持を守る棄権」です)する旨を伝えてきました。
今、この会場に居るのは「己こそ最強」だと示す事に人生を捧げる人間だけです。
「青龍の方角。彼は日本剣術の衰退を憂い、日本諸国を巡って古き剣、新しき剣を学び、未来へと術道を繋ぐ事を誓う。真古流開祖、石動雷十太」
「吾輩である!!」
いつものごとく石動雷十太は高らかに吠える。
「白虎の方角。かつては極北に陣を構え、他国より護国献身に捧ぐその身は兵器、その出で立ちは長身長剣を纏う剣客。剣客兵器、
「俺の事も知っててくれるのか。嬉しいね」
緩やかに入ってきた青年は帯刀しているようには見えず、観客席はどよめきを起こしていますが、他の闘技者は何も言わずに闘技場を見ています。
「二人とも殺人はご法度。勝利条件は相手の降参宣言、又は意識の昏倒のみよ」
ラウンドガールの様に白装束を身に付け、羽織の背中に「糸巻きに和鋏の家紋」を背負った操さんの言葉に石動雷十太と藪連田蔓茨は頷き、お互いに背を向け、入場した方角に戻り、お互いに武具を持つ。
「いざ、尋常に───始めェ!!」
その言葉を合図に脇構え(日本刀を右脇に抱え、柄を腰の辺りに剣先を地面に向け、腰を沈めて刀を隠すように身体を斜めに構える)に構えた石動雷十太────。
対して、藪連田蔓茨は両腕を頭上に交差するように上げ、振り下ろすと同時に外套の内部に隠していた伸縮する長剣を引き伸ばし、両腕を開いて構える。
「糸色殿、この戦いはどう見る?」
「最初は長距離戦になるかと…」
私の傍に控える四乃森蒼紫にそう答えると「やはり、あの大柄な体躯の男は飛び道具も使えるのか」と呟き、どちらと当たっても倒す手段を彼は考えています。
「みさおちゃん、かわいいね!」
「ひとえ様、ありがとう」
「ほんとのことだよ?」
ひとえも可愛いです、ソーキュートです。