しとりの仕合に向けて、勝負服として「悪一文字」を着せようとする左之助さんを必死に止めて、それだけは何とか阻止しました。
子供に背負わせるには重すぎます。
「左之助さん、ステイです」
「なんでだよ」
ふがふがと私の押し当てた手のひらの中で口を動かし、ぐいぐいと迫り来る左之助さんを押し返すも戻ってくれなくて、しとりとひとえを見ます。
お母さんのピンチです、助けてください!
「とーさま、なんでかーさまを倒してるの?」
「そりゃあもごもご」
「シャラップです、左之助さん」
モゴモゴと口を動かす。
ほぼ手を挟んだ距離でキスしようと迫り来る左之助さんに押されて、気がつけば裾は少しはだけていますし、左之助さんは止まらないし、とても大変です。
「ん、父様はチューしたいの」
「いや、その先のふがが」
「子供に何を言うつもりです、クワイエットです」
悪ふざけしまくる左之助さんがしとりとひとえにハレンチな事を教えようとするので、必死に注意していると楽しそうに左之助さんは笑ってばかりです。
いじめっ子の顔です。
ひとえ、助けてください!
「ひとえ、お父さんを引き剥がしてくださいっ」
「あい!」
しとりとお手玉をしていたひとえは私のお願いに笑って答えてくれた次の瞬間、左之助さんの腰を掴んで、ひょいっと持ち上げました。
「……マジか」
蛮竜を振り回せるひとえなら、左之助さんを持ち上げることなんて簡単です。ほうっとしながら乱されていた着物の襟元や裾を直します。
左之助さんはハレンチです。
いつもいつも悪いことばかりします。
「ひーちゃん、投げちゃえ!」
「あい!」
「は?まてえぇええええ!!?」
「えいやっ」
あら、かわいい掛け声ですね。
ブオンと左之助さんは空気を押しのけ、塀に激突し、動きませんでした。.........とりあえず、左之助さんが起きる前に最終戦の資料を作らないとです。
「父様、しんだ?」
「左之助さんはとても頑丈なので大丈夫です。しとり、ひとえ、起きたらきっとお母さんは虐められるので助けてくださいね」
「ん!」
「あい!」
よしよしと二人の頭を優しく撫でてあげ、とっても可愛らしい笑顔を向けてくれるしとりとひとえの姉妹の頭をよしよしと、さらに撫でてあげます。
やっぱり、ソーキュートです♪︎
「ん、なにか頭の中に入ってきた。母様、未来で母様の身体を盗ったりするヤツがいるから、母様の事斬っていい?」
「突然で待ちなさい。それは困るわ…本当みたカグヤに探さないといけないので、身体を貸してもらえる?いですね。私のあ弱い身体で二重声帯はキツそう。ありがとう、借りるわねイです」
話を聞かないタイプですね、さては?