某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

1523 / 1523
緋村剣心 対 四乃森蒼紫 破

先見を越える動き───。

 

左袈裟と思えば右薙ぎに変化しました。

 

左切上げと思えば脛斬りに変化し、手順も手番も目まぐるしく変化し、予測と推測で組み立てる剣客達と違い、私としとりとひとえは四乃森蒼紫と緋村剣心の剣劇を肉眼でとらえています。

 

斬る。

 

斬る。

 

斬る。

 

斬る。

 

斬る。

 

斬る。

 

斬る。

 

斬る。

 

斬る。

 

斬る。

 

斬る。

 

斬る。

 

斬る。

 

斬る。

 

斬る。

 

斬る。

 

斬る。

 

斬る。

 

斬る。

 

斬る。

 

────永遠に思えるほど緋村剣心と四乃森蒼紫の攻防は拮抗し、紙一重の刹那の瞬間を見極め、逃げるのではなく攻め込み。

 

お互いに次の手を崩す。

 

斬って、往なして、斬って、捌き、斬って、逸らし、斬って、ずらし、斬って、と小太刀の銀閃が煌めき、倭杖の木製の刀身を削っていく。

 

緋村剣心は倭杖で受ける度、武器を失う。逆刃刀を求めれば明神君は直ぐに投げ渡すでしょうが、左之助さんと最後の喧嘩をした緋村剣心は逆刃刀でした。

 

ある意味では、最良の出来事です。

 

あの日を境に緋村剣心は逆刃刀を本当の意味で明神君に譲ることが出来たように思います。

 

「飛天御剣流、龍巣閃」

 

「乱撃の一点集中型だな」

 

「ん、父様と戦うならわたしもあーする」

 

「へえ?」

 

「重ねて打てば強い父様も倒せる」

 

しとりはそう言うと竹刀を撫でた。

 

「二人とも仕合を見ましょうね」

 

「おう」「ん!」

 

私の言葉にうなずく二人に苦笑を浮かべつつ、キョロキョロと目を動かしているひとえの目を優しく閉じてあげ、膝枕をしてあげます。

 

強すぎる光景に視覚は痛めてしまいます。

 

「ん、すごく疲れてる」

 

「ひとえは少し力の使い方が下手みたいですね。今は少し休んでいましょう、ね?」

 

「ぁぃぃ......」

 

じんわりとひとえの熱が手のひらに移ってきます。私の手は少し冷たいので、こうしておでこや目に重ねると熱を吸って冷やしてあげられます。

 

安心して眠ってくださいね。

 

しかし、中々にふたりの拮抗は崩れず、左之助さんもしとりもみんなも見ることに疲れ始めています。............しとりは目の焦点をずらし、普段は視力を制御していますし。私は眼鏡を掛けないと何も見えません。

 

ひとえだけはまだ対応策を作っていない。遮光の高い眼鏡を作れば下手に視力を痛めたりする弱めたりすることはないはずですけど。

 

「本当に長いな。いつ終わるんだ」

 

「お互いに奥の手を使えませんので、決定打を使えない状態です。しとりもこういう場合に備えて、切り札の他に奥の手、最後の手段は用意しましょうね」

 

「ん、わかったー」

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

もしも「るろ剣」の世界に糸色景がいたらのスレ(作者:SUN'S)(原作:るろうに剣心)

「某剣客浪漫世界の物書きお姉さん」が本誌だったら?という感じのスレっぽいやつです。▼【本編】▼https://syosetu.org/novel/327970/▼【黒死の蝶の唯一留まる花】▼https://syosetu.org/novel/381420/▼【風薫る日陰に寄り添う妙花】▼https://syosetu.org/novel/387840/▼【か…


総合評価:993/評価:6.52/短編:481話/更新日時:2026年10月20日(火) 22:35 小説情報

転生大賢者の冒険(作者:怪盗218)(原作:ダイの大冒険)

現代日本から転生した先は、なんと【ダイの大冒険】の世界だった。▼その世界で俺はダイの相棒ポップとして生きていく。▼もう日本に戻る手段はない。俺はこの世界で生き延びるために、必死に修行を行う。▼はたして、俺は魔王軍との戦いを生き延び、その先の人生を掴み取ることができるのか。


総合評価:12576/評価:8.5/完結:223話/更新日時:2025年09月06日(土) 21:00 小説情報

転生して型月版・沖田総司になったけど、労咳を克服したら明神弥彦の母になっていた件 〜るろ剣世界で最強のママやってます〜(作者:だいたい大丈夫)(原作:るろうに剣心)

かつて京都を震撼させた「人斬り抜刀斎」と並び称された、新選組一番隊組長・沖田総司。▼労咳の運命を越え、彼女が手にしたのは平穏な明治の世と、亡き夫が残した一人息子・弥彦だった。▼しかし、その剣はまだ、錆びついてはいない。▼「たまには人を斬っておかないと、腕が鈍るでしょう?」▼昼は息子の教育に頭を悩ませる士族の未亡人。夜は月夜に紛れ、暗殺者として死体の山を築く。…


総合評価:3226/評価:6.83/連載:103話/更新日時:2026年10月18日(日) 23:21 小説情報

TS転生クウラちゃんは平穏に生きたい(作者:WhatSoon)(原作:ドラゴンボール)

クウラ(女)に転生してしまったので、平穏に生きようとする話。


総合評価:21984/評価:8.78/連載:32話/更新日時:2026年04月25日(土) 10:29 小説情報

本好きの魔女、闇の帝王を読書仲間にする。(作者:パラプリュイ)(原作:ハリー・ポッター)

本が好きなのに、司書になる目前で死んでしまった本須麗乃。何故かハリーポッターの世界に転生するも、身体は虚弱で10年も生きられないと言われてしまう。▼『本好きの下剋上』の主人公がマルフォイ家の娘として転生して本狂いとして周囲を振り回していくお話。▼※闇の帝王は読書仲間です。▼半純血のプリンス編完結済▼最終章本好きの魔女編連載中


総合評価:12497/評価:8.99/連載:169話/更新日時:2026年09月28日(月) 12:04 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>