痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いぃ!!
「ススハム...だったかしら?随分といきなり蹴ってきたわね。この身体、まだ痛覚は繋がったままにしているんだけれど」
そ、そうです!
ススハムさん、やめてくださいっ。私の身体だと一回のキックだけでボロボロになりますし。いえ、そんなことよりですね。なんで蹴ったんですか。
お、お友達ですよね?
「だから?アタシは関係ない。あんたを蹴り倒して、糸色カッケマッを引きずり戻す」
「ッ、おい。ススハム、オレの女に何したのか分かってんだろうな」
「うるさいわね。前を見なさい、纏うわよ」
「開け、鍵よ」
え?
うそ、いや、いやです!
私の髪は白く変化し、針山地獄の剣山を纏う。
「いいわね。うん、すごくいいわ。けど、糸色カッケマッの身体の脆さを理解してない。もう動けないわよ」
「……本当によく生きてるわね。これ、もう一年、いや、半年も持たないんじゃないの?」
そのつぶやきに左之助さんの目付きはさっきよりも鋭く変化して、私の事を睨み付けて、いえ、これはトヨウケビメのことを睨み付けていますね。
私はそんなことされたら泣きます。
「まあいいわ。死んでも使えるし」
圧を消した私の声。
髪は黒く戻ったものの、全身の痛みと筋肉の痛みで私は地面に転がっています。
「かーさま、大丈夫?」
「うぅ、お母さんは大丈夫ですよお」
ひとえに「癒やしの力」を使ってもらい、私の身体を癒やして貰う中、トヨウケビメの気配はまた身体の奥底に潜り込んでしまった。
「ひー、さっきのきらい」
そう言って私の事を見下ろすひとえに申し訳なく思いながら、私のために北海道から東京まで走ってきてくれたススハムに申し訳なく頭を下げます。
「すみません、ススハムさん」
「いいわよ。けど、よく生きてるわね」
「っ、そ、そう、ですね」
「そっちじゃない。アタシは本気で蹴ったつもりなんだけど」
「は?おい、いまなんて言いやがった」
「左之助さん、ステイです」
「ん!ん!ん!私が一緒に寝て守る!」
「しとりはオレとだ。部屋に戻るぞ」
「ん!?けんちゃん、離して!」
連れていかれるしとりに脳を破壊され、私がトヨウケビメに好きなようなされていたのに何も出来なかったことで脳を破壊された左之助さんに申し訳なく思いながら、私はひとえに癒やされました。
やっぱり、この異能はすごいですね。
お母さんもビックリです。