榊遊矢のGX次元漂流記   作:おこむね

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#036 『これがリスペクトで掴んだ新たな境地だ』

 昨晩、クロノスが人形にされ、七精門の鍵も一つ奪われた。

 相手が生徒ではないということで、本気の融合召喚まで解禁して尚、相手のカミューラは純粋にその上を行ってきたのだ。

 勿論、地縛神という反則的存在がいたことも大きいが、カミューラの動きが巧みだったのもまた事実。

 今、七精門の鍵を守る残り六人の戦士は、次は誰が戦うかで揉めていた。落ち着かない様子で、少しでも自分の気を紛らわせようとしているようにも見える。まだ怪我が治っていない十代ですら、自分が戦うと訴えるので、遊矢が問答無用で黙らせていた。

 そんな中で、唯一冷静なのは亮だ。

 元々、デュエル以外では多弁な方ではないが、クロノスのデュエル以降、めっきり言葉数が少なくなっている。しかし、怖気づいたという感じではなかった。逆に持てる全ての力をデュエルにぶつけるために、全てを貯め込んでいるような、嵐の前の静けさ的なものを感じる。

 

 結局、カミューラが自身の回復にかけた時間は一晩だった。やはり、人間とはそもそも体の作りが違うのか、回復もかなり早いらしい。

 

 次の日の夜、蝙蝠の大群がデュエルアカデミアの各寮に襲来してくる。おそらく、カミューラの言っていた招待状と言うのはこのことだろう。

 ブルー寮からは亮、イエロー寮から三沢、レッド寮から万丈目が、カミューラのいるであろう城に向かって走っていく。

 そんな中、吹雪の看病をしていた明日香と、十代のお目付け役を買って出ていた遊矢も、現場に行きたいと訴える十代に根負けし、動けない十代を隼人がおぶることでカミューラのいる城へと向かっていた。

 いざ城に着くと、自動で門が開いたことから、勝手に中に入れと解釈し、全員で中に入って行く。残りの七精門の鍵を持つデュエリストが全員揃ったとわかると、城の中からカミューラが現れた。

 

「ようこそ、皆さん。歓迎しますわ」

「俺が相手だ! 吸血鬼、カミューラ!」

「立てもしないバカは引っ込んでいろ十代! 戦うのはこの俺、万丈目サンダーだ」

「いや、俺がやる。奴への最適解はもう出来ている!」

「残念だけど、ボウヤと女の子には興味ないわ。興味があるのは、ア・ナ・タ」

 

 そう言って指さした相手は亮だった。

 相手にされなかった年下組は怒っているが、亮自身は昨日からずっと熱い視線を送られていたので、本人も来ると思っていたらしく、「いいだろう」と二つ返事でデュエルを受けている。

 ルールは前回のクロノスのデュエルと一緒だった。

 闇のゲーム、負ければ鍵を奪われ、人形にされる。

 亮は無言でデュエルディスクを構えた。そんな亮の雰囲気を見て、カミューラもまた無言でデュエルディスクを構える。

 

「「デュエル」」

 

 先攻はカミューラ。お互いにデッキから手札を引いていく。

 

「私のターン、ドロー! 永続魔法、《ヴァンパイアの領域》発動! 一ターンに一度、ライフを500支払うことで、通常召喚に加えて一度だけ、自分メインフェイズに『ヴァンパイア』モンスター一体を召喚できる! 私はこの効果で、《ヴァンパイアの幽鬼》を召喚!」

 

 カミューラ LP4000→3500

 

 《ヴァンパイアの幽鬼》

 効果モンスター

 ☆3 闇属性 アンデット族

 ATK1500 DEF0 攻撃表示

 

 前のクロノスとのデュエルでも出てきた幽鬼がフィールドに現れる。

 

「このカードが召喚に成功した時、手札の《ヴァンパイア・ソーサラー》を墓地に送り、デッキのレベル8《竜血公ヴァンパイア》を手札に加え、レベル2の《ヴァンパイアの眷属》を墓地へ送る」

 

 ここまではおおよそ、前のデュエルと同じ流れだった。

 

「さらに、幽鬼をリリースして、《シャドウ・ヴァンパイア》をアドバンス召喚!」

 

 残された通常召喚権を早々に使い、カミューラは上級ヴァンパイアを出してくる。全身が黒い影のようなヴァンパイアが幽鬼の命を啜って現れた。

 

 《シャドウ・ヴァンパイア》

 効果モンスター

 ☆5 闇属性 アンデット族

 ATK2000 DEF0 攻撃表示

 

「《シャドウ・ヴァンパイア》の効果発動! このカードが召喚に成功した時、手札、デッキから《シャドウ・ヴァンパイア》以外の、闇属性『ヴァンパイア』モンスター一体を特殊召喚する! デッキから来なさい、《カース・オブ・ヴァンパイア》!」

 

 《カース・オブ・ヴァンパイア》

 効果モンスター

 ☆6 闇属性 アンデット族

 ATK2000 DEF800 攻撃表示

 

 片羽の吸血鬼が忠誠を誓うかのように現れ、敵に牙を向けていく。

 

「永続魔法、《生還の宝札》を発動し、墓地の眷属の効果! フィールドの《シャドウ・ヴァンパイア》を墓地に送り、このカードを墓地から特殊召喚するわ!」

 

 このカードも遊矢の世界では禁止カードだった。ターン一制限がないため、墓地から特殊召喚する度に何度もカードをドローできるという最強クラスのドローカードである。

 

 《ヴァンパイアの眷属》

 効果モンスター

 ☆2 闇属性 アンデット族

 ATK1200 DEF0 守備表示

 

「自分の墓地からモンスターが特殊召喚されたことで、《生還の宝札》の効果発動! デッキからカードを一枚ドローする! さらに、眷属の効果! このカードが特殊召喚に成功した場合、ライフを500ポイント支払うことで、デッキからフィールド魔法、《ヴァンパイア帝国》を手札に加える!」

 

 カミューラ LP3500→3000

 

「さらに墓地の《ヴァンパイアの幽鬼》の効果発動! 自分、相手のメインフェイズに墓地のこのカードを除外し、500ライフ払うことでヴァンパイアモンスター一体を召喚できる」

 

 カミューラ LP3000→2500

 

「眷属をリリースして、《ヴァンパイア・グレイス》をアドバンス召喚するわ!」

 

 《ヴァンパイア・グレイス》

 効果モンスター

 ☆6 闇属性 アンデット族

 ATK2000 DEF1200 攻撃表示

 

 赤い杖を持ったヴァンパイアの貴婦人が、同じレベル6の《カース・オブ・ヴァンパイア》の隣に並び立つ。

 

「墓地から特殊召喚する効果を使った眷属は、フィールドから離れる時除外される!」

 

 これでカミューラの残りの手札は三枚――内、二枚は《竜血公ヴァンパイア》とフィールド魔法、《ヴァンパイア帝国》。

 

「私はレベル6の《カース・オブ・ヴァンパイア》と《ヴァンパイア・グレイス》でオーバーレイ! 二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!!」

 

 レベル6――と、聞いて、前のクロノスとのデュエルで見た、《交血鬼―ヴァンパイア・シェリダン》を思い出す。相手のモンスターを墓地に送り、自分の場に蘇生させる厄介なモンスターだった。

 

「エクシーズ召喚! 現れなさい、ランク6! 《№24竜血鬼ドラギュラス》!!」

 

 《№24竜血鬼ドラギュラス》

 効果モンスター エクシーズ

 ランク6 闇属性 幻竜族

 ATK2400 DEF2800 攻撃表示

 

 それは明らかにドラゴンだった。しかし、ヴァンパイアの系譜でもある。見ただけで、高貴さがにじみ出ている――そんな雰囲気を持っていた。

 

「ナンバーズ!?」

 

 そんな中、遊矢が驚いた声を出す。まさか、セブンスターズとのデュエルで、ナンバーズにお目にかかることになるとは夢にも思わなかったのだ。

 

「あら、知ってるのね。このカードのこと」

「カミューラ! お前、どこでナンバーズを!?」

 

 十代がそう追及するも、カミューラは不敵な笑みを浮かべるだけ。

 

「さぁ、どこだったかしらね? ここに来る前かもしれないし、ここに来てからかもしれないし」

 

 答える気はない。それだけはわかった。

 

「安心しろ、遊矢、十代。俺が勝って吐かせてやる」

「カイザー……わかった。任せる」

「勝てよ、カイザー!」

 

 そもそも、人を人形にするような奴にまともな会話が通用する訳がないのだ。相手は化け物――これは、化け物退治。そう、亮は覚悟してデュエルに望んでいる。

 

「ふっ、やれるものなら、やって見なさい。私はカードを一枚伏せてターンエンド」

 

 

 カミューラ 手札2枚 LP2500

 フィールド ドラギュラス

 魔法・罠 領域、生還、リバース1枚

 

 VS

 

 亮 手札5枚 LP4000

 フィールド なし

 魔法・罠 なし

 

 

「俺のターン! 魔法カード発動、《パワー・ボンド》!! 手札の三体の《サイバー・ドラゴン》を融合し、《サイバー・エンド・ドラゴン》を融合召喚する!!」

 

 手札にいた三体の《サイバー・ドラゴン》が一つとなり、最終形態へと変化していく。

 

 《サイバー・エンド・ドラゴン》

 効果モンスター 融合

 ☆10 光属性 機械族

 ATK4000 DEF2800 攻撃表示

 

 これこそ、亮お得意のサイバー流の基本戦術――相手の全力を真正面から打ち倒す、リスペクトデュエル。

 しかし、現在進行形で亮は不調だった。

 原因は、遊矢だ。前に制裁デュエルの対策でタッグデュエルの練習をしてから、時間を作ってはデュエルをしているのだが、今の所一勝も出来ていない。

 対戦回数は、既に20回を超えているというのに、毎回いい所で逆転されるのだ。そのせいで、相手をリスペクトできれば負けても良いと思っていた亮の精神に不調を起こしている。

 

 だが、それは不調でも何でもなかった。

 

 亮自身が自覚していないだけで、それは人間誰しも持っている、負けたくないという気持ちだ。

 遊矢以外には、未だに無敗だから完全には気付けない。しかし、どうしても遊矢にだけ勝てないから、己の中の見えない気持ちが勝利を欲し挑むごとに負けが増える。負けが増える度に、心に陰りのようなものを感じていく。だが、これは亮が弱いのではない。

 

 全ては、サイバー流が問題だった。

 

 勘違いして欲しくないのだが、サイバー流自体に問題はないし、サイバー流を否定するつもりもない。

 ただ、サイバー流は古い流派故に、デュエルの型がある程度決まっている。つまり、パターンがある程度決まっているのだ。

 当然、パターンが決まっているということは、動きを読みやすいということで、プロレベルのデュエリストなら誰でも亮の動きが読める。

 パワーがあるから、生徒相手には簡単には負けない。だが、そのパワーをいなすことが出来れば対処はそう難しくなかった。

 正直、このままプロになってもある程度の段階までは勝てるだろう。しかし、いずれ必ず壁にぶつかる。

 

 そして、その壁こそ、今で言う遊矢だった。

 

 今はテスターの仕事をしているので休んでいるが、遊矢は本来プロのエンタメデュエリストだ。

 エンタメデュエルというのは、相手と全力でぶつかり合って相手を理解し、その上を行くことで、お客を盛り上げて笑顔にする。

 そう、お客を盛り上げて笑顔にすること以外は、リスペクトデュエルと理念は殆ど一緒なのだ。

 だから、遊矢には亮のやりたいことや、これからどう展開したいかがわかってしまう。先が読めてしまう。そこにサイバー流のパターンまで加われば負ける方が難しい。

 

 亮は、殻を破る必要があった。

 

 今の亮は、サイバー流という型に嵌まった器用貧乏。デュエルも今までに習った型をなぞるだけだから、プロからすれば簡単に対応できる。

 だからこそ、リスペクトデュエルを、サイバー流を真に極めるために――亮はサイバー流を超えて、ここから一歩先に行かなくてはならない。

 

「その答えを、このデュエルで見せてやる! 《パワー・ボンド》の効果で融合召喚した《サイバー・エンド・ドラゴン》は攻撃力が二倍になる!」

 

 《サイバー・エンド・ドラゴン》 ATK4000→8000

 

「あらあらお熱いこと。でも、私の記憶が正しければ、《パワー・ボンド》にはかなりのリスクがあったはずだけど……?」

 

 そう、《パワー・ボンド》を使用したプレイヤーは、エンドフェイズに攻撃力を上げた数値分のダメージを受ける。

 

「貴様に心配される謂れはない。バトルだ! サイバー・エンドで、ドラギュラスを攻撃! エターナル・エヴォリューション・バースト!!」

 

 《サイバー・エンド・ドラゴン》 ATK8000 VS《№24竜血鬼ドラギュラス》 ATK2400

 

 攻撃力8000の一撃が真っすぐドラギュラスへ向かっていく。これが決まれば、文句なくカミューラをワンキルできる。

 

「ふふっ、ではドラギュラスの効果を発動! 一ターンに一度、オーバーレイユニットを一つ使い、EXデッキから特殊召喚されたモンスター一体を裏側守備表示にする!」

「させん! 速攻魔法、《融合解除》! サイバー・エンドの融合を解除する!」

 

 サイバー・エンドが、元の三体に分離することで、ドラギュラスの効果は対象を失って不発となった。

 

 《サイバー・ドラゴン》×3

 効果モンスター

 ☆5 光属性 機械族

 ATK2100 DEF1600 攻撃表示

 

「上手く躱したわね。けど、《サイバー・ドラゴン》の攻撃力はドラギュラスには及ばなくてよ?」

「メインフェイズ2で、魔法カード、《一時休戦》を発動! お互いのプレイヤーはデッキからカードを一枚ドローし、次の相手ターン終了時まで、お互いが受ける全てのダメージはゼロとなる」

 

 これにより、《パワー・ボンド》のデメリットで受けるダメージもゼロとなる。

 ここまでは普段の亮と何も変わらない。デュエルアカデミアの生徒相手なら、《融合解除》からの攻撃連打で倒せるし、そうでなくても次のターンで仕留められる。

 だが、遊矢とデュエルしている時だと、基本的にはこのままエンドして、次のターンでモンスターを倒されてじり貧になっていくことが多い。カミューラからも後者の危険を感じる。

 

 だからこそ、ここでもう一段階――上の展開力を身につける必要があるのだ。

 

「俺は、二体の《サイバー・ドラゴン》でオーバーレイ! 二体のモンスターでネットワークを構築!」

「そんな、貴方もエクシーズを!?」

「ああ、クロノス先生同様、今回が初公開だ! エクシーズ召喚! 出でよ、ランク5! 《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》!!」

 

 《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》

 効果モンスター エクシーズ

 ランク5 光属性 機械族

 ATK2100 DEF1600 攻撃表示

 

 灼熱の炎を身に纏い、黒い鎧を身に着けた銀の機械竜がフィールドに降臨する。

 今の型にはまったデュエルから抜け出すキッカケ――ようやく亮はその片鱗を掴み取った。

 

「これがお兄さんの新たなサイバー流……」

「亮が、エクシーズ召喚を使うなんて……」

 

 長く、亮を知っている翔と明日香が感嘆の息を漏らす。

 

「俺は、新しいものを取り入れることを悪だとは思わない。全てはリスペクトだ」

 

 サイバー流は古い流派だ。だからこそ、亮も今まではその伝統や理念を大切にしてきたし、それで勝ち進んできた。

 しかし、それだけでは今の時代ではもう通用しない。だからこそ亮は、新たな力としてエクシーズ召喚を、多様性を自身に求めた。

 それは伝統や理念を捨てるということではなく、今までのサイバー流をリスペクトしつつ、これからの時代に対応できるように合わせた結果だ。実際、エクシーズ召喚に至るまでの動きはサイバー流そのものだった。

 あくまでも基礎はサイバー流――だが、型にはめただけのデュエルをするのは今日限りで終了だ。勝利を求める気持ちとリスペクトは衝突しない。これからは丸藤亮の新たなサイバー流で、この先の未来を進んでいく。

 

「そして、これが、リスペクトで掴んだ俺の新たな境地だ! 俺は、《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》でオーバーレイネットワークを再構築!!」

 

 それは、たった今覚えたエクシーズ召喚の先にある力。しかし、亮は今の自分なら出来ると確信していた。

 

「エクシーズチェンジ!! 出でよ、ランク6! 《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》!!」

 

 《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》

 効果モンスター エクシーズ

 ランク6 光属性 機械族

 ATK2100 DEF1600 攻撃表示

 

 見た目はノヴァに似ているが、ノヴァよりもさらに洗練された体は美しさすら感じさせる。

 今度こそ遊矢も驚いた。ついこの間、ダークネスとの戦いで、同じことをして見せた十代もそうだが、気が付けば亮も予想を遥かに超える力を身に付けている。

 

「《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》……ですって!?」

「ノーデータだろう? お前がどんな手段で俺達の情報を集めていたかは知らないが、これはたった今手に入れた俺の新たな力だ。事前情報では集めようがない」

「いい気になるんじゃないわよ。その程度の力、私には通用しないわ」

「では、お手並み拝見だな。《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》の効果発動! 一ターンに一度、フィールド上の表側攻撃表示モンスター一体を自分のオーバーレイユニットに出来る!」

「なっ、フィールド上の表側攻撃表示モンスターをオーバーレイユニットに!?」

「俺は当然、貴様のドラギュラスをオーバーレイユニットにする。頂くぞ、お前のナンバーズを!」

 

 自分や相手という指定がない以上、当然相手のモンスターも奪うことが出来た。

 ただ、遊矢は一瞬、ナンバーズを奪う以上、その力に亮が操られないか心配になったが、流石にオーバーレイユニットとしてなら問題ないようで、亮も特に変わった様子を見せていない。

 

「そして、《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》の攻撃力はオーバーレイユニットの数×200ポイントアップする。よって、今の攻撃力は2900だ」

 

 《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》 ATK2100→2900

 

 相手のモンスターを除去しつつも、自身の攻撃力アップにも繋がっている。まさに、無駄のない効果だった。

 

「さらに、俺は魔法カード、《アイアンドロー》を発動! 自分のフィールドが機械族の効果モンスター二体のみの場合、デッキからカードを二枚ドローする!」

 

 現在、亮のフィールドは《サイバー・ドラゴン》とインフィニティの二体のみなので、発動条件は満たしている。

 メインフェイズ2だけで、亮は《パワー・ボンド》のデメリット回避だけではなく、相手モンスター除去と自身のモンスターの攻撃力アップ、さらには手札の補充までやって見せた。

 

「リバースカードを一枚伏せてターンエンド」

 

 

 亮 手札1枚 LP4000

 フィールド サイドラ、インフィニティ

 魔法・罠 リバース1枚

 

 VS

 

 カミューラ 手札3枚 LP2500

 フィールド なし

 魔法・罠 領域、生還、リバース1枚

 

 

 今までとは違う、新たな亮の姿に、遊矢も頼もしさを感じる。もし、今デュエルすれば、遊矢が負けることも十分に有り得た。それだけの力を亮は手にしている。

 

「私のターン! 所詮、ナンバーズなんて玩具。私の『ヴァンパイア』モンスター達で、貴方を攻略してあげるわ!」

 

 しかし、先程から思っていたが、カミューラはナンバーズを使っていたのに、ナンバーズに操られている様子がない。十代と一緒で、平常心を保ったままデュエルをしている。

 遊矢は、十代がナンバーズの力を操れているのは、精霊の力のおかげだと思っているが、カミューラの場合は吸血鬼という人間とは違う力でナンバーズを逆に支配したのかもしれない。

 

「私は手札から、フィールド魔法、《ヴァンパイア帝国》を発動!」

「それは面倒だ。《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》の効果発動! 一ターンに一度、オーバーレイユニットを一つ使い、貴様のカード効果の発動を無効にする!」

「なんですって!?」

「《ヴァンパイア帝国》の厄介さは、クロノス先生とのデュエルで見せて貰った。悪いが、使わせるつもりはない」

「でも、これで、貴方の《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》は、オーバーレイユニットがなくなったことで攻撃力がダウンする!」

 

 《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》 ATK2900→2700

 

「……とはいえ、破壊は無理そうね。魔法カード、《洗脳―ブレインコントロール》を発動! ライフを800支払い、エンドフェイズまで《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》を私の僕とする!」

「なにっ!?」

 

 カミューラ LP2500→1700

 

 遊矢の世界ではエラッタされて、通常召喚可能なモンスターしかコントロールを奪えなくなっているが、まだエラッタ前なので、当然のように特殊召喚モンスターのコントロールも奪っていく。

 

「インフィニティの効果! 一ターンに一度、フィールドの表側攻撃表示モンスター一体をオーバーレイユニットにする!」

「くっ、今フィールドにいる表側攻撃表示モンスターは、俺の《サイバー・ドラゴン》のみ」

「よって、《サイバー・ドラゴン》をオーバーレイユニットにさせて貰うわ! さらに、手札から《ヴァンパイアの使い魔》を召喚!」

 

 《ヴァンパイアの使い魔》

 効果モンスター

 ☆1 闇属性 アンデット族

 ATK500 DEF0 攻撃表示

 

 眷属が狼ならば、使い魔は蝙蝠のようで、全身真っ黒の蝙蝠が何羽も現れる。

 

「永続魔法、《ヴァンパイアの領域》効果! 一ターンに一度、ライフを500支払うことで、もう一度ヴァンパイアモンスター一体を召喚できる! 私はこの効果で、インフィニティと使い魔をリリースし、《竜血公ヴァンパイア》をアドバンス召喚!」

 

 カミューラ LP1700→1200

 

 《竜血公ヴァンパイア》

 効果モンスター

 ☆8 闇属性 アンデット族

 ATK2800 DEF2100 攻撃表示

 

 クロノスとのデュエルでも大きく勝利に貢献したヴァンパイアの王が再び降臨した。

 

「竜血公の効果! 召喚成功時に、相手の墓地のモンスター二体を、効果を無効にして私のフィールドに守備表示で特殊召喚する! 来なさい、二体の《サイバー・ドラゴン》!」

「この瞬間、罠カード、《サイバネティック・オーバーフロー》を発動! お前が選択した墓地の《サイバー・ドラゴン》を一体除外し、相手フィールドのカード一枚――竜血公を破壊する!」

「チッ、来なさい! 《サイバー・ドラゴン》!!」

 

 《サイバー・ドラゴン》

 効果モンスター

 ☆5 光属性 機械族

 ATK2100 DEF1600 攻撃表示

 

 選択した《サイバー・ドラゴン》の一体が除外されたことで、奪われたのは一体だけで済んだ。

 また。竜血公を破壊したことで、即ランク8のエクシーズをされる心配もなくなっている。

 

「流石はカイザー、対処が完璧だ。並のデュエリストなら、インフィニティを奪われた段階で、咄嗟にインフィニティ自体を破壊してしまう」

「ああ、だが仮にインフィニティを破壊しても、オーバーレイユニットになったモンスターも墓地へ行く以上、竜血公の効果で再利用されかねん。だからこそ、カイザーはカミューラが竜血公を出した所で狙い撃った――頭ではわかってはいても、咄嗟にそれが出来るデュエリストはそう多くない」

 

 三沢と万丈目もまた、亮のタクティクスを絶賛していた。

 しかし、本人からすれば、そこまで凄いことをした訳ではない。洗脳は、エンドフェイズにモンスターが相手に戻る以上、カミューラはこのターンでインフィニティを処理しに来る。

 だが、エクシーズモンスターであるインフィニティは、レベルを持たず、エクシーズチェンジ以外でオーバーレイユニットには出来ないので、シンクロ召喚やエクシーズ召喚を警戒する必要はほぼない。

 と、すると、残る処理方法はモンスターをリリースするか、墓地に送ることだけだ。しかし、それも手札に竜血公がいることがわかっている以上、カミューラはほぼ間違いなく竜血公をアドバンス召喚してくる。そのためにおあつらえ向きな永続魔法もあったし、それが一番無駄がない。推測は容易だった。

 だが、言葉にすれば確かに簡単だが、実際のデュエルの最中、ほんの僅かな時間でそこまで深く読み切れるデュエリストは、プロの中でもそう多くはない。

 実際、今この場で亮と同じレベルまで読み切ったのは、応援組の中では遊矢だけだった。

 

「私好みのいい男なだけじゃなく、プレイングも超一流のようね。昨日のクロノスにも劣っていないわ」

「クロノス教諭は尊敬すべき偉大な先生だ。俺は彼の残してくれたものをこの胸に刻んで、今回のデュエルに挑んでいる」

「そう、ではこちらも本気でお相手しないとね。墓地の使い魔の効果! フィールドの永続魔法、《ヴァンパイアの領域》を墓地へ送り、墓地から使い魔を復活させる!」

 

 《ヴァンパイアの使い魔》

 効果モンスター

 ☆1 闇属性 アンデット族

 ATK500 DEF0 守備表示

 

 墓地から蝙蝠が蘇る。このために、わざわざリリース要員として使い魔を召喚したのだろう。本当に、プレイングの一つ一つに無駄がない。

 

「永続魔法、《生還の宝札》の効果! 私の墓地のモンスターが、私のフィールドに特殊召喚されたことでカードを一枚ドローする! さらに、使い魔の効果発動! このカードが特殊召喚に成功した時、ライフを500支払い、デッキから『ヴァンパイア』モンスター一体を手札に加える!」

 

 カミューラ LP1200→700

 

 カミューラは、デッキからレベル7の《ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア》を手札に加えた。

 

「魔法カード、《七星の宝刀》を発動! 手札及び自分フィールドのモンスターの中から、レベル7モンスターを除外してカードを二枚ドローする!」

 

 魔法カード、発動条件を満たすためのサーチ。これにより、手札が入れ替えられていく。

 

「魔法カード、《ヴァンパイア・デザイア》を発動! フィールドの表側表示モンスター一体を対象に、そのモンスターとは異なるレベルを持つ『ヴァンパイア』モンスター一体をデッキから墓地へ送り、対象モンスターのレベルをターン終了時まで墓地へ送ったモンスターと同じレベルにする! 私は使い魔を対象に、デッキからレベル8の《ヴァンパイア・ジェネシス》を墓地へ送り、使い魔のレベルを8に変更する!」

 

 《ヴァンパイアの使い魔》 ☆1→8

 

「ッ! しまった!?」

「流石、気付くのが早いわね。私は元々の持ち主が相手の《サイバー・ドラゴン》とレベル8となった使い魔でオーバーレイ! 二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!!」

 

 元々の持ち主が相手のモンスターをレベル8として扱う番外効果。亮も警戒していたが、まさかこうも容易くレベルを合わせてくるとは思わなかった。

 

「エクシーズ召喚! 現れよ、《真血公ヴァンパイア》!!」

 

 《真血公ヴァンパイア》

 効果モンスター エクシーズ

 ランク8 闇属性 アンデット族

 ATK3000 DEF2800 攻撃表示

 

 相手のカードすらその身に変えて、再び真血公が降臨する。

 

「真血公の効果! 一ターンに一度、オーバーレイユニットを一つ使い、お互いのデッキからカードを四枚墓地へ送り、その中のモンスター一体を私のフィールドに特殊召喚する!」

 

 亮のデッキから墓地に行ったのは、《死者蘇生》、《プロト・サイバー・ドラゴン》、《サイバー・ジラフ》、《サイバー・ヴァリー》の四枚。

 カーミラのデッキから墓地へ行ったのは、《ヴァンパイア・ロード》、《ヴァンパイア・ドラゴン》、《地縛神Uru》、《ヴァンパイア・シフト》の四枚。

 

 地縛神が落ちたことで、亮が警戒心を露わにする。

 

「私は、《ヴァンパイア・ドラゴン》を墓地より特殊召喚するわ! そして、《生還の宝札》によってカードを一枚ドロー!」

 

 《ヴァンパイア・ドラゴン》

 効果モンスター

 ☆5 闇属性 アンデット族

 ATK2400 DEF0 攻撃表示

 

 だが、地縛神が呼ばれることはなかった。代わりに呼ばれたのは大した効果もない翼が映えたヴァンパイアだ。ドラギュラスを見た後だと、とてもドラゴンには見えない。

 何故、カミューラは地縛神を呼ばずにこんなモンスターを呼んだ? 地縛神を呼べば、絶対的なアドバンテージを得られるというのにだ。

 手を抜いた? いや、それはない。だとすれば、ナンバーズを出すこと自体、もっと勿体ぶるだろう。カミューラのデュエルは、効率を最大限に考えられてプレイされている。つまり、この状況で地縛神を呼ぶことが出来ない理由があったのだ。

 

「……地縛神は呼ばなくていいのか?」

「ええ、今は少し場が良くないわ。貴方のモンスターもいないしね」

 

 確かに、《一時休戦》でダメージもゼロとなり、亮のフィールドにモンスターがいない以上、カミューラの言葉は理にかなっているように聞こえる。

 しかし、それでもこの場に呼ぶべきは地縛神だ。

 相手へのプレッシャーを与えられるし、攻撃対象にならない以上、カード効果を地縛神に集中させて他のモンスターも守りやすくなる。だとすると、やはり呼べないと仮定すべきだろう。

 

 仮に呼べないとして、昨日と今日で何が違う?

 

 フィールドにモンスターがいるから? いや、十代とダークネスとのデュエルの顛末を聞いた時は、地縛神はフィールドにモンスターが居ても出てきていた。

 相手の場のモンスターが自分より強い場合?

 魔法・罠を経由しないと特殊召喚できない?

 墓地の枚数の差? デッキの残り枚数の差?

 いろいろなパターンを思考していく。だが、そのどれも決め手に欠けていた。せめて、もう一回、地縛神がフィールドに出てくれれば条件を絞れるのだが、その地縛神が出れば高確率で自分は倒されるというジレンマである。

 

「さらに、リバース罠、《ヴァンパイア・アウェイク》を発動! デッキから『ヴァンパイア』モンスター一体を特殊召喚する! 私はレベル5の《ヴァンパイア・グリムゾン》を特殊召喚し、ドラゴンとオーバーレイ!」

 

 《ヴァンパイア・グリムゾン》

 効果モンスター

 ☆5 闇属性 アンデット族

 ATK2000 DEF1400 攻撃表示

 

 鮮血のローブを身に纏い、大鎌を持ったヴァンパイアが、ドラゴンと共にオーバーレイユニットへと変換されていく。

 カミューラがエクシーズ召喚を挟んだことで、わざと地縛神を呼ばなかったという線が蘇り、再び亮の思考が中断された。

 

「二体のアンデット族モンスターでオーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚! 現れよ、ランク5! 《紅貴士―ヴァンパイア・ブラム》!!」

 

 《紅貴士―ヴァンパイア・ブラム》

 効果モンスター エクシーズ

 ランク5 闇属性 アンデット族

 ATK2500 DEF0 攻撃表示

 

 ブラムと真血公が並び立つ。ほんの僅かな手札で、一度リセットされたフィールドをここまで展開し直してくるとは――

 

「ブラムの効果! オーバーレイユニットを一つ使い、相手の墓地のモンスター一体を自分のフィールドに特殊召喚する! 私が呼ぶのは、《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》!」

 

 《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》

 効果モンスター エクシーズ

 ランク6 光属性 機械族

 ATK2100 DEF1600 攻撃表示

 

 オーバーレイユニットが消費され、墓地からインフィニティがカミューラのフィールドに蘇る。

 墓地からの特殊召喚なので、オーバーレイユニットこそ持っていないが、このまま生かしておけばすぐにでも亮のモンスターをオーバーレイユニットに変えてくるだろう。

 

「カードを一枚伏せて、ターンを終了するわ」

 

 

 カミューラ 手札1枚 LP1200

 フィールド 真血公、紅貴士、インフィニティ

 魔法・罠 《生還の宝札》、リバース1枚

 

 VS

 

 亮 手札1枚 LP4000

 フィールド なし

 魔法・罠 なし

 

 

「俺のターン、ドロー! 俺は《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》を通常召喚する!」

 

 《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》

 効果モンスター

 ☆4 光属性 機械族

 ATK1500 DEF1000 攻撃表示

 

 本家の《サイバー・ドラゴン》に比べると少し細い二号機がフィールドに召喚されていく。

 

「ツヴァイの効果! 一ターンに一度、手札の魔法カードを相手に見せ、このカードのカード名をエンドフェイズまで《サイバー・ドラゴン》にする!」

 

 そう言って見せた最後の手札は《強欲な壺》だった。

 

「さらに魔法カード、《強欲な壺》! デッキからカードを二枚ドローする!」

 

 ――行ける。ドローカードを見て、亮は今までの自分が変わっていることを自覚する。

 

「待っていたぞ、このカードを! 俺は永続魔法、《機械仕掛けの夜―クロック・ワーク・ナイト》を発動! このカードの効果で、フィールドの表側表示モンスターは全て機械族になり、自分フィールドの機械族モンスターは攻撃力・守備力が500アップし、相手フィールドの機械族モンスターは攻撃力・守備力が500ポイントダウンする!」

 

 永続魔法の効果で、フィールドのモンスター全てが機械化し、ヴァンパイア達も鋼鉄の肉体へと変化し、攻守が上下していく。

 

 《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》 ATK1500→2000 DEF1000→1500

 《真血公ヴァンパイア》 ATK3000→2500 DEF2800→2300

 《紅貴士―ヴァンパイア・ブラム》 ATK2500→2000 DEF0→0

 《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》 ATK2100→1600 DEF1600→1100

 

「……成程、とりあえず攻撃力を下げてインフィニティを処理しようって訳ね」

 

 そう強がるカミューラだが、フィールドの全てのモンスターが機械族になるのは彼女のデッキにとってかなり都合が悪い。

 デッキの殆どがアンデット族で固めてある都合上、そのサポートカードもモンスターが機械族になっては使用できなくなるからだ。

 

「そんなはずがないだろう。ステータス変化はおまけのようなものだ。俺が求めていたのは、全員を機械族にするという点だ」

「機械族に?」

「今、見せてやる。俺は、《サイバー・ドラゴン》となっているツヴァイと、フィールド上の全ての機械族を墓地へ送り融合!」

「なっ、《融合》もなしにフィールド上の全ての機械族で融合ですって!?」

「このカードの融合に、《融合》の魔法カードは必要としない!」

 

 召喚条件は《サイバー・ドラゴン》+機械族モンスター一体以上。フィールドの全ての機械族が一つとなり、新たなモンスターへと生まれ変わっていく。

 

「出でよ、《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》!!」

 

 《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》

 効果モンスター 融合

 ☆8 闇属性 機械族

 ATK0 DEF0 攻撃表示

 

 円盤型の要塞が数珠のように繋がって胴体となっており、まるで蛇のような姿をしている。

 

「《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》の攻撃力は融合素材としたモンスターの数×1000になる!」

 

 今回、融合に使用したのは四体――よって、攻撃力は4000となる。さらに永続魔法の効果で攻守が500ポイントアップした。

 このカードは、サイバー流でも同門でしか使わないようなカードだが、亮は敢えて相手のフィールドのモンスターの種族を変えることで、能動的に使用できるようにデッキを変えていたのだ。通常のサイバー流ではこのカードはデッキに入らない。

 だが、亮はこのカードの強みである相手フィールドのモンスターも融合素材にできる点を生かすことを考えた。それこそが、今までのサイバー流から一歩前に向かった証でもある。

 

 《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》 ATK0→4000→4500 DEF0→500

 

「こ、攻撃力4500!?」

「貴様のフィールドにモンスターはいない。これで終わりだ! バトル! 《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》で――」

「まだよ! 罠カード、《エクシーズ・リボーン》! 墓地のエクシーズモンスターを特殊召喚し、このカードをオーバーレイユニットとする! 甦れ、ドラギュラス!!」

 

 《№24竜血鬼ドラギュラス》

 効果モンスター エクシーズ

 ランク6 闇属性 幻竜族→機械族

 ATK2400→1900 DEF2800→2300 攻撃表示

 

 墓地から蘇りし、ヴァンパイアの竜が咆哮を上げていく。

 

「《生還の宝札》の効果でカードを一枚ドローし、ドラギュラスの効果! オーバーレイユニットを一つ使い、EXデッキから特殊召喚されたモンスター一体を裏側守備表示にする!」

「くっ!」

 

 攻撃前に《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》が裏側守備表示にされる。

 これには亮も苦々しい表情を浮かべた。《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》の元々の好守は0のため、裏側守備表示にされると、ステータスもリセットされてしまうのだ。

 

「カードを一枚伏せて、ターンエンド!」

 

 

 亮 手札0枚 ライフ4000

 フィールド セット一体

 魔法・罠 機械仕掛けの夜、リバース1枚

 

 VS

 

 カミューラ 手札2枚 LP1200

 フィールド ドラギュラス

 魔法・罠 《生還の宝札》

 

 

「私のターン! いい加減、勝負を決めさせて貰うわ! 魔法カード、《地縛神の復活》!」

 

 少しヒヤリとさせられたからか、カミューラもそろそろ本腰を入れ出した。

 

「手札を一枚捨て、墓地から地縛神一体とフィールド魔法一枚を手札に加える!」

「フィールド魔法だと……?」

 

 何故、わざわざフィールド魔法まで回収するのか――その効果が、亮の中に僅かな疑問を生む。

 

「フィールド魔法、《ヴァンパイア帝国》を発動! さらに魔法カード、《生者の書―禁断の秘術―》を発動! 自分の墓地のアンデット族モンスター一体を特殊召喚し、その後相手の墓地のモンスター一体を除外する! 貴方の永続魔法も墓地までは効果は及ばない。私は墓地の《ヴァンパイア・グレイス》を特殊召喚し、貴方の《サイバー・ドラゴン》を除外するわ!」

 

 《ヴァンパイア・グレイス》

 効果モンスター

☆6 闇属性 アンデット族→機械族

ATK2000→1500 DEF1200→700 攻撃表示

 

 墓地からグレイスが復活し、《サイバー・ドラゴン》が墓地から除外されていく。これで、カミューラのフィールドに二体のモンスターが揃った。

 

「《生還の宝札》の効果でカードを一枚ドロー! そして、グレイスの効果! 一ターンに一度、カードの種類を宣言し、相手は宣言されたカードをデッキから墓地に送る! 私は魔法カードを選択!」

「俺は魔法カード、《エターナル・サイバー》を墓地へ送る」

「この瞬間、《ヴァンパイア帝国》の効果! 一ターンに一度、相手のデッキからカードが墓地へ送られた時、デッキから《ヴァンパイア・フロイライン》を墓地へ送り、フィールドのカード一枚を破壊する! 永続魔法、《機械仕掛けの夜―クロック・ワーク・ナイト―》を破壊するわ!」

「くっ!」

「これで、種族とステータスは元に戻った。もう《サイバー・ドラゴン》を使って、《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》は出せないわね」

 

 《№24 竜血鬼ドラギュラス》 ATK1900→2400 DEF2300→2800 機械族→幻竜族

 《ヴァンパイア・グレイス》 ATK1500→2000 DEF700→1200 機械族→アンデット族

 

「……心配しなくても、俺のデッキに《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》は一体だ」

 

 しかし、墓地から回収することでまた出せるようになるかもしれない。そうなった時に、地縛神を含めた全てのモンスターがまた融合素材にされるのが面倒だったのだろう。

 

「私は墓地の使い魔の効果を発動! グレイスを墓地に送り、使い魔を墓地から特殊召喚するわ」

 

 《ヴァンパイアの使い魔》

 効果モンスター

 ☆1 闇属性 アンデット族

 ATK500 DEF0 攻撃表示

 

 再び、使い魔が墓地から復活していく。

 本来、《ヴァンパイアの使い魔》は、《ヴァンパイアの眷属》同様に墓地から特殊召喚する効果を使った後、フィールドを離れた時に除外される。だが、使い魔は前のターンで、オーバーレイユニットになったことで、再び墓地へと送られていた。

 

「《生還の宝札》の効果でカードを一枚ドロー! そして、使い魔の効果でライフを500支払い、デッキから《ヴァンパイア・スカージレット》を手札に!」

 

 カミューラ LP700→200

 

「墓地の《ヴァンパイア・ソーサラー》の効果発動! このカードをゲームから除外することで、このターンに一度だけ、レベル5以上の闇属性ヴァンパイアモンスターを召喚するリリースをなくすことができる! その効果で、スカージレットをリリースなしで通常召喚!」

 

 《ヴァンパイア・スカージレット》

 効果モンスター

 ☆6 闇属性 アンデット族

 ATK2200 DEF2200 攻撃表示

 

 たくさんの蝙蝠を従え、赤い杖を持ったヴァンパイアが現れる。

 

「そして、魔法カード、《アンデット・ネクロナイズ》を発動! フィールドにレベル5以上のアンデット族モンスターが存在する場合、相手モンスター一体のコントロールをエンドフェイズまで得るわ!」

「《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》を!?」

「さて、長らくお待たせしたわね。魔法カード、《二重召喚》を発動! このターン、もう一度通常召喚を行える。私は《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》と使い魔をリリースして、《地縛神 Uru》をアドバンス召喚!!」

 

 《地縛神 Uru》

 効果モンスター

 ☆10 闇属性 昆虫族

 ATK3000 DEF3000 攻撃表示

 

 ようやく、地縛神の召喚――だが、既に亮の頭の中では、一つの結論が出ていた。

 カミューラの言葉にもヒントはあったのだ。前のターンでは場が悪くて、今は悪くない。そして決め手は、《地縛神の復活》によるフィールド魔法の回収。

 

「どうやら、地縛神はフィールド魔法がないと召喚出来ないようだな」

 

 それは、確信を突いた一言だった。

 

「ふふっ、流石に気付かれてしまったようね」

「ああ、これまで地縛神が出された三回のデータと、お前のプレイングから感じた違和感がそれを教えてくれたよ」

 

 十代とダークネスのデュエルでは《摩天楼―スカイスクレイパー》が、クロノスとカミューラのデュエルでは、《ヴァンパイア帝国》がそれぞれ発動している。

 勿論、それだけでは気付けなかったが、このターンに使った《地縛神の復活》で、フィールド魔法を回収したのはあからさま過ぎた。必要があるから、わざわざ回収したのだ。

 

「いいわ、名探偵の推理に答えてあげる。確かに、地縛神はダイレクトアタックが出来て、攻撃対象にもならず、固有の効果も持つ強力モンスターだけど、フィールド魔法がないと自壊してしまう弱点があるの」

「では、フィールド魔法さえ破壊すれば……!」

「地縛神は破壊できるかも知れないわね。でも、今の貴方にそんな余裕があるかしら?」

 

 現在、亮のフィールドにはリバースカードが一枚のみ。対するカミューラのフィールドには、地縛神を含めて三体のモンスターがいる。

 

「バトル! ドラギュラスでプレイヤーにダイレクトアタック!」

「永続罠、《強化蘇生》! 自分の墓地のレベル4以下のモンスター一体を特殊召喚し、そのモンスターのレベルを一つあげ、攻撃力、守備力を100ポイントアップさせる! 墓地より、《サイバー・ヴァリー》を特殊召喚する!」

 

 《サイバー・ヴァリー》

 効果モンスター

 ☆1 光属性 機械族

 ATK0 DEF0 攻撃表示

 

 小型の《サイバー・ドラゴン》とでもいうようなモンスターが墓地から復活した。

 

 《サイバー・ヴァリー》 ☆1→2 ATK0→100 DEF0→100

 

「《サイバー・ヴァリー》は攻撃対象にされた時、このカードを除外することでデッキからカードを一枚ドローし、バトルフェイズを終了させる」

「……なら、墓地の竜血公の効果を発動! 相手の墓地からモンスターが特殊召喚された場合、自分フィールドのモンスター二体をリリースして竜血公を墓地から特殊召喚出来る! 私はドラギュラスとスカージレットをリリース!」

 

 二体の命を糧に、ヴァンパイアの王が蘇る。

 

 《竜血公ヴァンパイア》

 効果モンスター

 ☆8 闇属性 アンデット族

 ATK2800 DEF2100 守備表示

 

 既に、カミューラは次の手段へ移っていた。

 亮のフィールドに《サイバー・ヴァリー》が出た時点で、モンスターの破壊は不可能。残りライフが200しかないカミューラは、スカージレットの攻撃力2200を200超えるモンスターか、1200以上の機械族モンスターに《リミッター解除》を使われるだけでライフをゼロにされる危険がある。

 だからこそ、モンスターをリリースして防御を固めた。このターンでの決着は諦め、次のターンで確実に勝利を手にするために。

 

「《生還の宝札》の効果で、カードを一枚ドロー! さて、モンスター同士のバトルは無理でも、ダイレクトアタックは別よね?」

 

 そう、地縛神のダイレクトアタック効果だけは、《サイバー・ヴァリー》でも防げなかった。

 

「覚悟は出来ている」

「良い覚悟ね。じゃあ、行くわよ! 《地縛神Uru》で、プレイヤーにダイレクトアタック!!」

 

 《地縛神Uru》 ATK3000 VS亮 LP4000

 

 クロノスを倒した糸の波動が、亮へと直接襲いかかっていく。

 

「ぐっ、ああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁっ!!」

 

 亮 LP4000→1000

 

 踏ん張りきれずに体が壁に叩き付けられる。闇のデュエルでは現実に痛みや衝撃を受けることは知っていた。

 しかし、これほどだとは思わなかったようで、流石の亮もその場に倒れ伏してしまう。

 

「っ……ぐっ!」

 

 たった一撃受けただけで、体が悲鳴を上げている。だが、クロノスはもっとダメージを受けていた。最後まで戦っていた。

 

「あら? 立ち上がれないなら、その時点でデュエル終了と見なすわよ」

「……馬鹿に、するな。勝てる、デュエルを捨てる、など……有り得ん」

 

 不適な笑みを浮かべて立ち上がる。

 ハッタリだ。手札はゼロで勝機は不明。次に同じ攻撃を受ければ、その時点で自分の命は終わる。天才故に、亮は自分の現状もしっかり理解していた。

 

「その調子で頑張りなさい。私はカードを一枚伏せてターンエンドよ」

 

 

 カミューラ 手札0枚 LP200

 フィールド ウル、竜血公

 魔法・罠 帝国、生還、リバース1枚

 

 VS

 

 亮 手札0枚 ライフ1000

 フィールド ヴァリー

 魔法・罠 《強化蘇生》

 

 

「俺のターン! 魔法カード、《サイバー・レヴシステム》を発動! 墓地の《サイバー・ドラゴン》一体を特殊召喚する! この効果で特殊召喚された《サイバー・ドラゴン》は効果では破壊されない!」

 

 墓地に眠る、最後の《サイバー・ドラゴン》が復活する。

 

 《サイバー・ドラゴン》

 効果モンスター

 ☆5 光属性 機械族

 ATK2100 DEF1600 攻撃表示

 

「残念ね、《機械仕掛けの夜―クロック・ワーク・ナイト》さえあれば、まだ勝負はわからなかったのに……」

「俺は、《サイバー・ヴァリー》の二つ目の効果を発動する! このカードと自分フィールドのモンスター一体を除外することで、デッキからカードを二枚ドローする!」

 

 本当の狙いはこちらだった。今度こそ、逆転のカードを引きこむべく、持てる全ての力をこのドローに託していく。

 

「ドロー!!」

 

 ――引いたカードを見て、亮は笑みを浮かべた。

 

「俺は魔法カード、《サイバーロード・フュージョン》を発動! 自分フィールド及び除外されているモンスターの中から、融合モンスターカードによって決められた素材をデッキに戻し、『サイバー・ドラゴン』モンスターを融合素材とする融合モンスターをEXデッキから特殊召喚する!」

 

 ただし、この効果で特殊召喚したモンスター以外は攻撃が出来なくなるが、元より亮はこのモンスターで全て決めるつもりなので問題なかった。

 

「俺は、除外されている三体の《サイバー・ドラゴン》をデッキに戻し、《サイバー・エンド・ドラゴン》を再び融合召喚する!!」

「この土壇場で、サイバー・エンドですって!?」

「サイバー・エンドには守備貫通効果がある! これで、俺の勝ちだ! 出でよ、《サイバー・エンド・ドラゴン》!!」

 

 除外されていた三体の《サイバー・ドラゴン》が一つとなり、最終形態へと変化する。

 一ターン目に出て《融合解除》されたきりだったが、やはり最後はサイバー・エンドしかない。亮にも、サイバー流にも、プライドがあった。

 

 《サイバー・エンド・ドラゴン》

 効果モンスター 融合

 ☆10 光属性 機械族

 ATK4000 DEF2800 攻撃表示

 

 サイバー・エンドで守備表示の竜血公を攻撃すれば、貫通ダメージでカミューラのライフを削り切ることが出来る。

 亮の勝利が見えたことで、観客席のメンバーも大盛り上がりを見せた。

 

「クロノス先生が言っていたでしょう、切り札は最後まで残しておくものだと! 罠カード、《闇の閃光》! 自分フィールドの攻撃力1500以上の闇属性モンスターをリリースして発動! このターンに特殊召喚されたモンスターを全て破壊する!」

 

 当然、リリースされるのは竜血公。これにより、サイバー・エンドは破壊され、せっかく繋いだ勝利の道も閉ざされることになる。

 一瞬前とは逆に、観客席のメンバーも悲鳴のような声を上げていく。

 

「墓地の《エターナル・サイバー》の効果発動! 自分フィールドの機械族サイバー融合モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを墓地から除外することで破壊から守る!」

 

 前のターン、《ヴァンパイア・グレイス》の効果で墓地に送っておいた保険だった。

 

「やはり、防いできたわね。けど、これで私のフィールドには地縛神のみ。地縛神は共通効果として、相手の攻撃対象にならない効果を持っている。つまり、貴方は地縛神を対処しないと私に攻撃が出来ないということよ!」

「ならば、超えるまで! 切り札はこちらにもある! 速攻魔法、《禁じられた一滴》を発動! 手札・フィールドからカードを任意の枚数墓地に送り、その数だけ相手フィールドのモンスターを選び、ターン終了時まで攻撃力を半分にし、効果を無効にする!」

 

 亮の手札はゼロ、フィールドはサイバー・エンドのみ。だが、前のターンに使用して、そのままの《強化蘇生》がまだ魔法・罠ゾーンに残されていた。

 永続罠、《強化蘇生》の破壊条件は、蘇生したモンスターが破壊された時にこのカードを破壊するというもの。しかし、このターン、《サイバー・ヴァリー》はゲームから除外されたが、破壊された訳ではないので《強化蘇生》はフィールドに残り続けていた。

 

「俺は《強化蘇生》を墓地に送り、《地縛神Uru》の攻撃力を半分にし、効果を無効にする! これで攻撃対象にならない効果は無効となり、サイバー・エンドで攻撃が出来る!!」

「そんな――」

 

 《地縛神Uru》 ATK3000→1500

 

「クロノス先生を元に戻して貰う! 《サイバー・エンド・ドラゴン》で、《地縛神Uru》を攻撃! エターナル・エヴォリューション・バースト!!」

 

 サイバー・エンドの三つの口に光のエネルギーが溜まっていく。

 このターン、防御を地縛神の効果に頼ったカミューラには、もうこの攻撃を受けきることは出来なかった。

 

 《サイバー・エンド・ドラゴン》 ATK4500 VS《地縛神Uru》 ATK1500

 

 光の奔流が地縛神を貫いていく。同時にその攻撃力の差、3000がカミューラの残りライフから削られていった。

 

「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァッ!!」

 

 カミューラ LP200→0

 

 闇のゲームでのダメージは、与えられるダメージが多いほど、プレイヤーに与えるダメージも大きい。

 元々、カミューラは自身の効果でライフを削っていたせいで残りライフが僅かだった。そこに3000のオーバーダメージを受け、カミューラがその場に倒れ伏していく。

 同時に、万丈目が拾っていたらしいクロノスの人形が元の姿に戻り、カミューラの体が人形へと変化した。亮はカミューラの人形には興味がないのか――いや、それ以上に闇のデュエルで受けたダメージを耐えるのに必死なようで、黙ったまま立ち尽くしている。

 

 しかし、のんびりはしていられなかった。

 

 カミューラが負けると城も崩れるように設定されていたようで、地響きと共に城が崩れていく。このままここに居れば死んでしまうが、遊矢にはあのままカミューラを放置して置けなかった。

 亮には翔と三沢が、クロノスには万丈目が手を貸し、十代を背に乗せた隼人も駆け足で脱出していく。

 遊矢も、カミューラの人形と闇のアイテムらしきチョーカーを拾うと、残ってくれていた明日香や大徳寺と共に崩れ落ちる城から脱出する。何とか城の下敷きになるのは逃れられたようで、そのまま最近行きつけになっている鮎川先生がいる保健室へ直行した。

 

 亮は地縛神の一撃を受けただけだが、体に有り得ないダメージを受けているということで、十代と同じくしばらく安静を指示される。

 また、昨日のデュエルで致命傷を受けていたと思われていたクロノスだったが、人形にされたことが逆に功を奏したのか、疲労こそ残っているようだが、昨日受けていた体の傷はほぼ全て無くなっているらしい。

 まさに、災い転じて福となす――こうして、セブンスターズ二人目の刺客もどうにか打ち倒し、仲間を助けることが出来た。残りのセブンスターズは五人。

 

 

 




 原作との変化点。

・#32『カイザーVSカミューラ 幻魔の扉発動!』より、幻魔の扉なんてなかった。
 おかげで地縛神を超えてカイザーが勝った。代わりに、#33『輝け! シャイニング・フレイア・ウイングマン』は丸っとカットになった。

・カイザーが勝ったことで、墓守のペンダントのくだりがカットされた。
 相変わらず、ただの危ないアイテムとして遊矢が保管している。

・カイザーが自分を超えた。
 作中でも書き込ましたが、上手く伝わらないかもしれないので補足。遊矢とのデュエルに負け続け、ヘル化しかけていたが、サイバー流の壁を超えることでヘル化をキャンセルした。基本的に亮のデュエルはサイバー流で習ったことをそのまましているだけなので、型が読めると攻略が簡単という独自解釈。ただ、火力があるので、普通の人は対応前に負ける。だが、これからはエクシーズや、今まで使っていなかったカードを取り入れ、亮独自のサイバー流を作って行くことになった。

・リスペクトとエンタメは似ている。
 独自解釈。ただ、そんなに理念自体は違わないと思われる。デュエルタイプが似ているが故に、動きを読まれやすく、また型が単調なので攻略も楽だったが、今回のデュエルで成長したことで、これからはどうなるかわからなくなった。

・カミューラが人形になった。
 幻魔の扉がないなったので、素直に人形になった。ナンバーズの謎を調べるために遊矢が回収しているが元に戻せなくて困っている。


 追記。20時と22時で予約を間違えました。とりあえず20時15分に更新しました。すみません。



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