お風呂は好きかな? 作:みいつけ党下っ端
凄い遅筆なものですいません。モチベがゴミカスな作者です。筆が乗っても一日2000が限界な作者です。最近フリーレン追えてなくて辛い作者です。ジャンプは追えてる作者です。
休日だし朝の7時投稿でいいかな、とか思っちゃった作者です。
「喧嘩をしたい」
突如としてオフロスキーの部屋を訪ねてきたワインレッドの髪の魔族の名は、マハト。
魔王軍幹部、七崩賢に名を連ねる猛者だ。
彼の片手にある酒瓶は手土産のつもりなのだろう。
「いきなりだな」
オフロスキーは突然訪問してきた数少ない同族の友人にお茶を差し出す。差し出されたお茶を一口。味を楽しむ、という行為を魔族は基本行わない。出された茶っぱがいくら良かろうとも魔族は、なんか飲みやすいな、くらいにしか思わない。
「人に仕えてみることにした」
オフロスキーはマハトのその言葉に目を見開く。
「そうすれば、なにかわかるかと思ってな」
「そうか。それで、なぜ喧嘩をすることになる?」
「クヴァールが言っていた。“人はお互いのことを喧嘩とやらでわかりあう“と」
オフロスキーは思わず、それ何処のヤンキー漫画?と口にしそうになるが、既の所でとどまる。共通の友人であるクヴァールにそういった知識を与えたのは、自分しか心当たりがないからだ。
「ならば、と。“理解のある友人”に手伝ってもらおうと考えた」
マハトは“人との共存“を夢見る魔族だ。しかし、それが成されることは永劫にないと言える。生物としての感性が違うのだ。オフロスキーとて、“人の心“を獲得こそしているが、それは“もと”があるからに過ぎない。
「………わかった」
だが、オフロスキーがそれをマハトに伝えることはしない。意味がないから、とかではない。友人として、マハトという魔族がどのような答えに至るのかを見届けるために。
「始めようか」
「あぁ、そうだな」
オフロスキーの拠点である城塞都市ハイスから離れて数キロ。少しばかし開けた原っぱ。そこに魔王軍幹部と魔族の裏切り者が向き合う。
オフロスキーは殴殺魔具“好運打死“を取り出して肩に担ぎ、魔力を使い右手に水を集める。
「“
オフロスキーがそのまま右手を振るえば、水は円盤状になり、回転をしてマハトの下へと向かっていく。マハトは自身が身に纏うマントを目の前に広げ、黄金にかえる。
次の瞬間マハトの耳には水が当たったとは思えない音が耳に届く。
「ふっ!」
「ッ!!」
そして強い衝撃がマハトへと届き、マハトを後方へと吹き飛ばす。吹き飛ばされる中、姿勢を整え着地、前を見たマハトの目には大量の小さな水の粒が浮いていた。
「“
水の粒が弾け、水の針が周囲をへと飛び散る。それは到底水とは思えない水の針であり、マハトは金でできた剣を形成して弾くことで防ぐが、全てを防げる訳ではなく、マハトの顔や体にかすり傷がいくつかできる。
「そういえばだが、お前と戦う時に気になっていたことがある」
「……なんだ?」
攻撃がやんだマハトは、ふと前々から気になっていたことをオフロスキーへと聞いてみることにした。
「なぜ攻撃の前に名前を叫ぶ?全て一貫して“水を操る魔法”だろう?」
「……………………………知らないのか」
オフロスキーはまさかここで、そこを疑問に思われるとは思っていなかったのか、どう言ったものかと思考を回す。まだ若い魔族だった頃にテンション上がって技名を叫んびながら魔法を使っていたからか、それが身に馴染んでしまったなど口が裂けても言えない。
「人間の戦士の中で強い奴は、技の名前を叫ぶんだ」
「そうなのか」
考え抜いた結果、偉大な海賊王の言葉を借りることにしたオフロスキーの言葉を真に受けるマハト。ただの方便なのだが、マハトとしては関係のないこと。人間の強者は技名を叫ぶ、初めて知ったな。と感動しているほどだ。
「なら、俺もそうするとしよう」
マハトが右手を上げると、マハトの周りに黄金でできた剣が生成される。その剣先は余すことなくオフロスキーへと向けられていた。
「“
マハトが手を振り下ろす。
「“
オフロスキーに向けて大量の金の剣が射出されていく。まさしくそれは某英雄王。オフロスキーは横に走って剣の射線から外れる事で飛んでくる剣を回避する。マハトは射線を動かす事でオフロスキーを追跡すると同時にオフロスキーの頭上に大量の金の塊を作り出す。
「“
「“
オフロスキーは自身を囲むように小さな泡の塊を展開する。泡に当たった金達は溶かされ、一欠片たりともオフロスキーに届くことはなかった。しかしそのまま打ち続けると、だんだんと泡の許容量を越えていったのか、降り注ぐ金の雨が泡を貫通する。しかし、既にそこにはオフロスキーはいなかった。
マハトはオフロスキーの魔力が自身の後ろへと回っていることに気づく。
「“
マハトが振り返ろうとしたその時、マハトへと向かって巨大な水の鳥が突進してくる。
「“
躱せないと判断したマハトは金でできた獅子を作り出し、水の鳥へと突進させる。衝突した二匹は衝撃波を生み、鳥は弾け、獅子は粉砕された。
「“
「“
そして、未だに空中にいるオフロスキーへと追撃するために地面から飛び出してきた金色の龍はオフロスキーから出てきた水のネズミの大群により、一瞬で元から無かったかのように食べられてしまう。
「……………ふむ」
それを見て、マハトはどこか納得がいかないような顔つきで顎を触る。
「今度はなんだ?」
「いや、小手調べではきりが無いと思ってな。時間は有限だ。喧嘩とは全力を出し合うものなのだろう?」
「…………まぁ、そうだな」
「ならば、“余興”は仕舞いだ」
マハトの周囲が徐々に黄金へと変わっていく。それは予兆。オフロスキーは瞬時に理解する。魔族内においても、“それ”を使えるものは数少ない。なぜか?開発者がオフロスキーだからである。
オフロスキーは理解している。“それ”の難易度が人と魔族でかけ離れていることを。故に両方に力を知識を与えても、強くなるのは魔族側だけである。
一部例外として、“
「“領域展開”」
オフロスキーはどうしたものかと考えた。明らかに強さの均衡が崩れたからだ。だが、それもなんとかなった。最後のイカれた奴こと長生きエルフが開発した領域対策の魔法をとある人物に授けたからである。
「“
開かれたるは巨大な黄金の花がいくつも足場に形成された美しき領域。招かれたるモノ全てをまたたくまに黄金に変える、まさしく“必中必殺”。しかし、そんな領域に招かれたオフロスキーが黄金へと変わることはない。
領域の対策は別の領域を開くことである。それにより、領域の効果が中和され、必中の効果が無くなるのだ。マハトは疑問に思う。なぜ、オフロスキーは領域を展開していないのに黄金へと変化しないのか。
「あぁ。なるほど」
それは、領域を開けない無力な者達の為に作られた魔法。故に広がることを恐れ、一部の者にしか与えられることのなかった魔法。
名を
「“
言ってしまえば“簡易領域”である。だが、これには問題もある。
領域の使えない者の為に作った領域。それはいわば、魔法にある程度理解があれば誰でも使えるということ。そんなものを某賢老に見せてみろ、瞬く間に解析、対策される。故に開発者は教える人間を絞った。オフロスキーも開発者の意を汲んで、魔王軍と人間の決着がつく間、そしてこれからの生涯において教えたのはたった二人である。
“南の勇者”と“娘”である。
後者は念の為。前者はテコ入れの為。
前者の場合は、これまた突然訪ねてきて「君の知る“術”が必要だ」と言われた時は驚いたものだ。実際、これを得ただけで七崩賢と渡り合えたのだから頭がおかしい。
「…………だが、何故だ?お前は“そんなもの”使わずとも領域を使えるだろう」
「せっかくだ。お前にいいものを見せてやる」
マハトは理解できなかった。マハトにとってそれは、“弱者”の力だ。ライオンが兎を真似してピョンピョン跳ねているようなもの。
「これには、少し“タメ”が必要でな。領域の押し合いをしながらだと流石に面倒だ」
オフロスキーとて、領域展開の“先”を考えていなかった訳では無い。似せてこそいるが、元ネタとは別物であるのもまたそう。
「“領域展開”。簡単に言うと、それは術者の“原点”だ」
「“原点”?」
「在り方、起源、根源。術者を構成する“始まり”を起点としている」
これが魔族が領域展開を容易にでき、人間にはできない理由。
魔族は生涯、一つの魔法を極める。それに対し、人は広く浅く様々な魔法に手を出す。究極の一と凡庸の百。領域展開に必要なのは究極とまではいかないが、極めた一なのだ。
魔法協会創始者の面接の回答がそれとも言っていい。だが、人間がそれと向き合うようになった頃には“百”から“一”を選べなくなっている。
「生涯において“原点”の次にあるのは“分岐点”だ。そして、最後に“終点”だ」
領域展開のその先。
オフロスキーはそれを完成させた際、こう結論つけた。
『魔族がこれに辿りつくのはほぼ不可能である』
それはなぜか?簡単である。
“一”の次が“二”だからだ。
「いまから見せるのは“分岐点”。お前の目指す所だろうな」
「………………いいだろう。見せてみろ」
ならばなぜ、オフロスキーは魔族であるマハトにそれを見せるのか。
その理由もまた簡単である。
「“領域発展”」
自分なりに努力する“友”がいるのだから。
見過ごせるわけないだろう?
「“
戦闘描写ってホント難しい。
マハトくん強化パッチ入ります。
Q.いったいどうするつもりですか?
A.大丈夫だ。フリーレンがきっとなんとかしてくれる。
次はいつになるかな次話投稿(ゴミカス)
現在の作者のブームはリメイクされた心の仮面だったりする。4と5はやってたから3のリメイク出て嬉しい。設定そのまま使って1から作れないかなぁとか考えてる。