シュラハトくん見逃して 作:私貴方私(Y-ou@so-soなフリー)
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【 アクセス制限 Lv3 解放 】
▶ 0話 √m ③
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ニヒツの死
誰かを幸せにすると、誰かは不幸になる」
勇者ヒンメルの死後■■■前 。
北側諸国 シュヴェア山脈
そこには2人の騎士が訪れていた。
「ダッハ侯爵領壊滅の報あり。三大騎士を派遣し、元凶と思われる剣神クヌーテの討伐を命ずる」
『剣神クヌーテ』
魔王軍において、魔法ではなく武を持って強さを証明し続ける存在『将軍』。
その中でもこの時代でもっとも人類に直接的被害を出しているバケモノだ。
そのバケモノを討伐することが、彼らに命じられた指令だった。
普通の騎士であればこの指令はただの死刑宣告と言える。
だが、彼らに気負った雰囲気はない。
「久しぶりに三騎士で集まれると思ったのにな。ヴァルのやつ欠席かよ」
「ヴァールハイトは黄金郷とやらの調査任務中だからな。帰ってきたらおもしろい土産話が聞けるかもしれないぞ。私は今からワクワクしている」
『大きな杖を持った軽装の騎士』は、この場にいない『
それをフルプレートの騎士が宥める。
「そうだ! さきほどの村で
「眉唾だろ。エルフなんて何百年も目撃例ないじゃん」
彼らは北側諸国最強と言われる『三大騎士』。
とくに当代は歴代最強とうたわれる猛者たちだ。
その理由は『騎士』としての高い防御力は勿論、それぞれが『魔法使い』『戦士』『弓使い』でもあり、全員が極めて珍しいダブルジョブだからである。
「まあ、たまには昔みたいに二人っきりで騎士ごっこも良いと、私は思うけどね」
「いや、ごっこじゃねぇよ。これでも結構高難易度なクエストだぜ? はぁ、俺の幼馴染様は、外面だけは完璧な騎士様なんだがなぁ。マイペース過ぎるだろ」
会話中、2人はふと足を止めた。
耳に届くのはシュヴェア山脈に吹く冷たい風の音だけ。
「なあ、ニヒツ」
「なに?シュルト 。私はすでに臨戦態勢だぞ」
凍える寒さに紛れ込み、人には出せない異様な殺気が辺りに満ちる。
いち早くそれを感じ取った二人は、『防御魔法』と『魔法の大盾』を瞬時に展開した。
「はぁ?」
目の前でくずおれる
俺たちは事前に攻撃を察知し、
守りに優れた『騎士』が、万全の状態で防御したはずだった。
しかし、結果として中央部を綺麗にくり抜かれた大盾が足元に転がっている。
『あの魔法』は防御魔法だけでなく、
「『
俺は素早く『ニヒツ』を後ろへ引っ張り、試作段階の改良型防御魔法を展開する。
同時に魔力を含んだ塵を周囲に展開し、敵の視界を撹乱する。
切り札を一枚切る。
視界が赤く染まる。
思考がクリアになる。
「
懐から取り出した藁人形を媒体に、使い捨て魔導具を起動する。
命令を受けた簡易ゴーレムは回復魔法を負傷者に施す。
「くッ! 『
魔力の籠った塵による探知妨害をものともせず、『
俺は咄嗟に『
近い性質を持つ魔法同士が干渉し、僅かにその軌道を逸らす。
『前世の知識』を趣味で再現した魔法が、俺の命運を数秒繋いだ。
「ほぉ、それは儂の真似事かのう?」
魔力の塵が晴れ、声の主の全貌があらわになる。
俺はこいつを知っている。
「『腐敗の賢老』……」
賢老クヴァールが顎に手を当て、首を傾げる。
そして何かひとり納得したように頷いた。
「んン? ……あぁ、なるほどのう。それは儂の二つ名か?」
自分の二つ名を知らない?
分からないことはたくさんあるが、今は時間を稼がないといけない。
「まさかゾルトラークの源流にこんなところで出会えるとはな。先生と呼んでもいいか?」
「ふむ。『先生』か……良いぞ。まだ二つ名など気が早いと思うがのう……それもまあ良い。せっかく弟子からの貢物だ。今日から『
クヴァールが言い終わるや否や『
会話による時間稼ぎは失敗したらしい。
いや、あの楽しげなクヴァールの表情を見るに、本気で弟子に
どちらにしても魔族と人は分かり合えない。
一方がもう一方を
「じゃあ、『弟子』のために死んでくれ『先生』!!」
ここまで来ると認めるしかないだろう。
どうやら俺は『葬送のフリーレン』の世界に転生していたらしい。
確かに『ヘンな魔法』や『人を喰う魔族』というヒントはあった。
しかし、そんなものはファンタジー作品としてありふれた設定だ。
この時代には『
それに加え『魔王』は健在であり、『大陸魔法協会』はまだ設立すらされていない。
フリーレンもヒンメルもゼーリエすらも、表舞台には影も形もなかった。
飛行魔法が未だ存在せず、少し離れた場所からの情報伝達ですら魔物や魔王軍の妨害で困難を極めている。
七崩賢の名前など彼らから生き残った者がほとんどいないため、まともな記録が残っているわけもない。
人類は、明日の朝日すら拝める保証がないほど疲弊し切っていた。
だから、俺が強くなって魔王を倒すつもりだった。
それがどうだ。
クヴァール1人になんとか攻撃をさばくだけで精一杯。
これでは魔王になど到底およぶはずもない。
「ぐっ!」
ゾルトラークをさばききれず、俺の杖が弾き飛ばされる。
「まあ、弟子としては及第点じゃのう。次の修行は来世で行うとしよう」
杖を無くし魔力も使い切った満身創痍の俺を見て、クヴァールが無造作に近づいてくる。
「
俺は『魔力遮断のマント』で覆った
『魔力探知』は遮断できるが『
こちとら伊達に
この世界の住人に技術は劣っても発想力で負けるわけにはいかない。
転生者を舐めるなよ。
「なるほどのう。先ほどよりも威力が向上している。それにお前の魔力は先ほどから
クヴァール 健在
そして、どうやら『魔力制限』の方もバレてしまったらしい。
クヴァールを殺し切れず学習されてしまった。
ここでこいつを殺し切らないと、未来で『フリーレン達が勝てない』かもしれない。
この時代では『フリーレン』も『ゼーリエ』も表舞台に出ていない。
それにそのフリーレンですら倒しきれなかったクヴァール。
ここでコイツを倒し切ることができれば……
俺の2つ目の切り札。
『手放した杖』の遠隔起動。
つまり、クヴァールの背後から放たれる一撃必殺。
「なんだとォ!?」
クヴァールは魔力の動きを背後から検知し、咄嗟に防御の姿勢をとる。
『貫通魔法』が着弾し、爆風と砂埃が俺の視界を覆った。
「やったか?」
手応えはあった。
しかし、相手は
ゾルトラークに対する防御魔法を開発していてもおかしくはない。
「はっきり言って割に合わない代償だな……」
砂埃で見えてはいないが、『遠隔操作に使用した俺の杖』はもう使い物にならないだろう。
あんな曲芸が何のリスクもないわけがない。
魔法使いが長年自身の魔力を込めた杖を
しかし、惜しむ程の余裕はない。
今のうちにニヒツのところへ向かおうと俺は
見知らぬ魔族がそこにいた。
『そこ』とは俺の背後のことだ。
つまり、他の魔族と戦闘中だったとはいえ、全力で魔力探知を続けている魔法使いに気付かれず背後を取ったということだ。
素早く距離を取り、その見知らぬ魔族を観察する。
そして気づく。
俺はコイツを知っている。
いや、正確にはコイツの持っている『宝剣』を俺は知っている。
「お前、『剣神クヌーテ』だな」
「然り」
今回俺たちが遠征した理由、『剣神クヌーテの討伐』。
クヌーテはクヴァール同様、人とかけ離れた見た目をした異質な魔族だ。
片方だけ異様に伸びたツノ。
異様に伸びた手足と一本しかない腕。
そして、その視線は先ほどからこちらを一瞥もせず、常にヤツの『宝剣』に向けられている。
そして、薄いベールで覆われた頭部からは、真っ黒な何かで塗りつぶされた頭部が覗いている。
どの特徴も後天的に手を加えられた形跡が見える。
その姿はまるで
「クヌーテ。そやつは儂の弟子、お前にはやれんのう」
……最悪だ。
砂埃が晴れ、その巨体が再び姿を現す。
あれだけの切り札を切ってもなお、『賢老』は健在だった。
いくらか消耗しているようだが、目立った傷は見当たらない。
「おいおい、いくら俺が今世紀最強の魔法使いとはいえ、最強クラスの大魔族2匹相手はきちいっての……」
魔力の残りは心許ない。
手持ちは予備の
刀剣の類もいくらかあるが、俺の腕では『剣神』には到底通用しない。
そもそも俺は、奴の動きを目で捉えられていない。
「謝罪、すでに研いでいる」
「相変わらず、話が通じん奴じゃのう」
俺が気づいた頃にはすでに振り抜かれた『宝剣』が目の前に迫っていた。
防御は?盾ごと両断されるだろう。
魔法は?発動が間に合わないだろう。
剣は?刀身ごと両断されるだろう。
回避は?間合いから逃れられないだろう。
『これは死んだな』
「らしくないね相棒」
諦め始めた俺の前に何かが割り込み、剣の軌道を逸らす。
思わず尻餅をついた俺によく知った声が届く。
「君が『今世紀最強の魔法使い』なら、私は『今世紀最強の戦士』だぞ!!」
『
ゾルトラークで貫かれた装甲は剥がれ落ちているが、傷は治り切ったようだ。
「バカやろう。遅いぞ」
「主役は遅れてやってくるものさ」
俺は立ち上がり、ワンドと剣を構える。
彼女が隣にいるだけで、さっきまでの絶望が嘘みたいに消える。
「相手はふたり、こっちもふたり。こんなの楽勝だぞ」
「そうだな。俺たち『北側諸国三大騎士』の戦場に敗北はない」
俺はもう何も怖くなかった。
激戦だった。
圧倒的な魔力を放つ
それに挑む自称『
……分かっている。
最強なんて言葉を『俺たち』如きが名乗っていいはずがない。
この時代、フリーレンもゼーリエもすでに存在している。
でも、この『時』この『場所』では、
俺たちが
この戦いは『葬送のフリーレン』という物語ではない。
必ず魔族を倒してくれる
だから今は、俺たちが主人公でなければならない。
俺たちがここで負ければ、人類は魔王軍に敗北するかもしれない。
だから、俺たちは何度でも
この身が感じる恐怖を、絶望を、噛み殺すために。
「俺たちの『最強』のために死んでくれ」
「ぜひ、見せてもらいたいのう。その『最強』とやらを」
『ゾルトラーク』の撃ち合いが始まり、その合間を縫ってクヌーテとニヒツが斬り結ぶ。
しかし、正面から戦って俺がクヴァールに勝てるはずもない。
「ニヒツ。
「『ゾルトラーク』って君が開発した魔法だろ。なんでそれを……いやそんなのは後でいいや。正体が分かれば十分だ。
クヴァールの『
彼女は俺の『
そして、俺の『
「来るのが分かってるならアレを避けるのは簡単だからね」
俺の『
威力はともかく軌道のコントロールは本物と同等の完成度があった。
それがコイツにはかすりもしないのだから、俺がこの魔法をいつまでも『完成した』と言い切れずにいたのも納得してもらえるだろう。
ニヒツは再び『
「やっぱり、お前は俺の知る限り『最強の騎士』だよ」
彼女の死角を埋める形でこちらも『
戦況は膠着状態。
ただ、これは辛うじて保たれているに過ぎない。
いつ押し流されるか分からない。
だから、
「スイッチ」
「りょ」
ニヒツからの合図で反射的に俺は『とある魔法』を発動する。
俺たち人類は非力だ。
ゆえに正面から魔族と戦うことはまずない。
俺とニヒツが最初に覚えたコンビネーション戦法。
はじめて2人で魔物を倒した時に使った『民間魔法』だ。
擬似的な空間移動をしているのに、なんとなくで発動できてしまうのは民間魔法の良いところだろう。
しかし、初見の相手には驚くほど有効だ。
ただ、ムダが多い民間魔法に共通する特徴として、消費魔力が大きい。
何度も連発できる代物ではない。
そして今回入れ替える対象は、
『ニヒツ』と『俺の
クヌーテは斬り結んでいた目の前の相手が消えたことで体勢を崩す。
そこへ足元から噴き出した『
「カハッ! ハァかひゅー、人間と魔法陣の入れ替えは無茶しすぎたか。頭イテェ。戦闘中に魔法の改造なんてフリーレンみたいなこともう一生やりたくねぇな」
無茶な魔法の行使で身体が悲鳴を上げている。
その場に膝を突き、しばしうずくまる。
それでも呼吸を整えて立ち上がる。
地面に落ちたクヌーテの『宝剣』を捨て置き、急いでニヒツとクヴァールが戦っている方向へ向かう。
ぼとっ
視界が揺らぐ。
いつの間にか俺は土を舐めていた。
口に溜まった血と泥を吐き捨てる。
そして、そこにあった『クヌーテの首』と目が合った。
それはすでに首だけの残骸だった。
今更何かできるとは思えない。
しかし、今までこちらを見向きもしていなかった『雑に塗り潰された真っ暗な顔』がこちらを見つめている。
コイツに元々目玉など付いていない。
それでも俺の魔力探知がそれを『
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ッ!!
咄嗟にクヌーテの首を蹴り崩し、
「チクショウこの野郎!最後にとんでもないもん残していきやがった」
最悪だ。
刃物で両断されたかのように、俺の両手は付け根から先がなくなっていた。
でも痛みはまったくない。
切断面はクヌーテの顔のように黒く塗り潰されており、何も見えない。
そこからは血の一滴すら漏れ出てこない。
剣神クヌーテが死の間際に放った『
その本質は、相手が斬られたことすら自覚できないほどの鋭い斬撃……ではない。
『呪い』という名の通り、これは『切断』という状態異常を永続的に付与する魔法だ。
つまり、俺の手は今も切断され
俺は他に異常がないか確かめる。
結論、異常はあるがまだ動ける。
動けることが奇跡だった。
でも、
「ああ、騎士は廃業かな……」
この『呪い』は術者が死んでも解けない。
事実、クヌーテはチリとなって霧散している。
俺は今後『剣を握ること』はできないだろう。
たぶん『ペン』すらも……。
『立派な騎士になって皆の助けになる』
俺の夢はここまでみたいだ。
でも、それでも、
「諦めるのは明日でいい」
今はまだ
だから、『諦める』なんて選択肢はない。
明日クビになろうとも、今この時の俺はまだ『騎士』だ。
俺はなんとか身体のバランスを取りながら戦場へ戻る。
そして、
「遅かったのう」
「はぁ?」
俺がクヌーテの『呪い』に意識を割かれていた数分で、勝敗は決していた。
クヴァールは歓喜していた。
人間が『
『いや、魔法陣に五芒星ではなく、四芒星を使用している。人類が使用する魔法体系でもこれは珍しい事例だ』
これはつまり、クヴァールの『
『
それゆえにクヴァールはこの魔法を開発した人間にとても興味を持った。
弟子として本気で手元に置きたいとすら考えた。
そして、その人間との戦闘で興味はより深まった。
『明らかにゾルトラークを使い慣れている。その対処方法も熟知している。そして、儂のゾルトラークを見たことで、ヤツのゾルトラークがより洗練されていった。これは存外良い拾い物をしたようだ』
クヴァールは魔法が好きだ。
いや、魔法がクヴァールを愛していると言っていいだろう。
『究極の魔法を作りたい』
彼はその願いのためだけに生きている。
そのために何もかも捨ててきた。
ツギハギだらけの腕も、光を映さなくなった瞳も、人を食えなくなった口も。
『魔法の探究』という目的に支払った代償だった。
魔族はそれぞれ自分だけの魔法を見い出し、生涯を賭けて研鑽する。
『魔族とは魔法である』
クヴァールはそう考えている。
人間のように後から魔法を習得する訳ではない。
たとえば、『支配の魔法』を持っているから他者を支配したがる魔族になる。
つまり、魔族にとっては『己の魔法が本体』であり、その肉体や精神は後付けのおまけ程度でしかない。
それらはさして重要ではないのだ。
ゆえに若い魔族の魔法は個性が強く荒削りであり、性格も我が強い。
己の魔法を誇示するために生きているのだから当たり前である。
しかし、そんなものはクヴァールにとって重要ではない。
『究極の魔法を振るうこと』が目的ではない。
『究極の魔法を生み出すこと』こそ彼の至上命題。人生の意味だ。
クヴァールが本来持っていた魔法の『個性』を削ぎ、『我』を削ぎ、『ムダ』を削ぐ。
その先に辿り着いたものこそが、
今の『
『究極の魔法』を目指し、無数の魔法を掛け合わせた賢者がいた。
『究極の魔法』を目指し、自分だけの魔法を極めた大魔族がいた。
『究極の魔法』を目指し、魔力を捨てた将軍がいた。
そのどれもが魔法の深淵を目指し、クヴァールの『
皆同じ目標を掲げながら異なる魔法に辿り着く。
だから、『同じ結論に人類が行き着いた』その事実に驚嘆し、不思議な感動すら覚えていた。
それは魔王様の『全人類に知れ渡る名を残せ』という勅命がどうでも良くなるほどに。
ゆえに落胆した。
クヴァールが出す課題を
彼の『無くなった両手』を見て。
魔法使いに取って、杖は大事だが必須ではない。
しかし、『手』は別だ。
魔法という力に指向性を持たせるためにも『手』という記号は必須である。
一部の大魔法使いなら『手』がなくとも魔法に指向性を持たせる事ができるだろう。
それでも『手』の喪失によるデメリットは致命的だ。
つまり、弟子は魔法使いとして
「嘆かわしいのう。虚しいのう。せっかくできたばかりの弟子がもう使い物にならなくなるとは……」
「……」
「クヌーテが魔法を使うたか。お前はよほど気に入られたようじゃのう。運が悪かった。もうまともに魔法を発動できまい。惜しいのう」
「……」
「まあよい。最後に師として、弟子の介錯くらいはしてやろうかのう」
「ニヒツは……」
「ん? ああ、儂に挑んできた戦士のことかのう。ほらそこに
俺はクヴァールが指差す先へ振り向く。
……。
転びそうになりながらも前へ踏み出す。
数歩歩いて立ち止まる。
そして、『それ』の前で膝から崩れ落ちた。
「やあ、お互いボロボロだね。これじゃあ最強の名も返上かな?」
「いや、北側諸国最強の騎士様がなにすんなり諦めてんだよ」
「いやぁ、手厳しいね。流石の私でも
「……いや、お前には生き残ってもらう。絶対にだ。俺が書いた『新作』まだ感想聞かせてもらってないからな」
「ん?何をする気なんだい?」
「黙ってろ」
俺は残った魔力をありったけ体内に集める。
『手』はなくても、ターゲットがこれだけ近ければ狙いは十分だ。
複製体のフリーレンだって両手なしに魔法が使えたんだ。
俺はゆっくりクヴァールの方へ振り向く。
「
「ないのう。儂は人類の魔法にそれほど詳しくない。ぜひ見てみたいのう」
ニィっとクヴァールの大きな口が歪む。
しかし、それで良かった。
俺の狙いはコイツの興味を惹き、『この魔法』の発動を邪魔させないことなのだから。
「ふん、嘘だな。まあいいや。黙ってみていてくれ。これが俺の『最後の魔法』だ!」
「どういうことだ『
後ろでニヒツの叫ぶ声が聞こえる。
下半身ねぇのに元気なことだ。
あばよ。
俺の身体が輝き、少しずつ
はらり
まるで手編みのマフラーから糸を解くように。
足元に光の糸が重なっていく。
痛みはない。
しかし、まるで自分が死に際の魔族になったようで最悪の気分だ。
「ダメだ。シュルト!やめてくれ死ぬな。私は君と目指したかったんだ。私だけじゃダメだよ。それにまだあの作品も書きかけじゃないか。完結させずに逃げる気か君は!」
彼女が手を伸ばす。
俺の身体があるはずの場所へ。
でも届かない。
今の彼女にとってその距離は、絶望と同じ意味を待っていた。
「悪りぃな。続きはお前が書いてくれや。二次創作でもいいから…さ……」
ニヒツの相棒、『魔法騎士シュルト』が居たはずの場所。
そこにはかつて彼だった『魔法の糸』だけが残された。
「なるほど、なるほど、なるほどのう。面白い。興味深い。素晴らしい。これほどの魔法は儂の人生でも見たことがない。なんだこれは? 命を代償に作り出されたこの物質はなんだ? 面白いのう。流石、この儂の弟子。最後にこれほど興味深いものを見せてくれるとはのう」
私はシュルトがさっきまでいた場所を見つめる。
彼とは生まれた時から一緒だった。
いわゆる幼馴染というやつだ。
シュルトは小さい頃からなんでもできた。
勉強も魔法も料理も、唯一剣術だけが私の勝てる領域だった。
だから、たくさん練習して彼を負かした。
天才戦士と言われ、父から騎士に推薦された。
はじめてたくさんの人から認められ、嬉しかったのを覚えている。
でも、私はシュルトと一緒に『騎士になってみんなを守る』という夢を叶えたかった。
ひと足先に騎士となった私を追う様に彼も騎士になった。
だから、また彼に抜かされない様に私も最高の騎士になった。
そして、私とシュルトとヴァールハイトの3人が『北側諸国三大騎士』という大役についた。
これからだった。
夢を叶えるために騎士としてみんなを守るスタートラインに立ったはずだった。
「また、私を置いて先に行ってしまうのかい。シュルト」
スルスル
何かが地を這う音が聞こえる。
気付いた時には、私はシュルトに包まれていた。
いや、正しくはシュルトだった『魔法の糸』が私を包み込んでいた。
「なんだこれは!?」
「ほぅ、なるほどのう。これがアヤツの魔法か」
『魔法の糸』がまるで壊れたヌイグルミを直すように、私の身体を縫い合わせていく。
上下に分かれた私の身体はくっ付き、折れた腕の骨が補強され、ぶちまけた内臓が元の位置に戻る。
そして、鎧に開いた穴ごと私の身体が完全に修復される。
そこへ流れてくる『シュルトの記憶と経験』。
文字通り、シュルトが今まで感じてきたこと、考えてきたことがすべて手に取るように分かった。
そして、目の前にいる『
「分かったよシュルト。流石に未来で魔法使いの7割を殺されるわけにはいかないね。
『
「ほう、私を倒すと? よい。弟子の置き土産がどの程度の出来なのか堪能するとしようかのう」
立ち上がる
それはもう知っている。
『彼の記憶』がその対策を知っている。
同質の魔法が干渉し合い相殺される。
「貴様…儂の弟子の魔法を……いや、なんだこの魔法は?」
「これが『魔法』。シュルトが見ていた世界なんだね。はじめて使えた!」
私は魔法という世界を手に入れていた。
もちろん先程まで、私に魔法の才能はなかった。
魔導書とやらもチンプンカンプンだ。
でも、『シュルトの記憶』が導いてくれる。
クヴァールが次の魔法を発動しようとこちらへ手を向ける。
そして、『
「ガァああああ!!」
無くした腕を押さえるクヴァール。
間髪入れず、私は『
クヴァールは『
「先ほどまでと動きも違う……なるほどのう。小娘キサマ、儂の弟子の『魂』を取り込んだか」
「……」
『魂』
人類の技術では未だ観測できない神秘の塊。
しかし、魔族は違う。
『断頭台のアウラ』を筆頭に『魂』を観測し、扱う魔法が存在している。
ただ、扱いが難しい事に変わりはない。
『魂』に関わる魔法はどれも大きなデメリットが存在する。
たとえば、『
弟子が使った『禁術』も元は魔族が使っていた魔法の模倣品だとクヴァールは当たりをつけた。
『人間は理解できない物事を理解できないまま操ることに長けている』
古い知り合いが言っていた言葉だ。
クヴァールはこの時ほど、この言葉に共感したことはなかった。
「やはり、お前たち人類はオモシロい。儂の知らない知識、儂から出ない発想、儂を超える貪欲さ」
深傷を負ってもクヴァールの『
ゲリラ豪雨のような貫通魔法の弾幕が
しかし、それは生まれ変わった彼女の脅威足り得ない。
すべてを逸らし、回避してクヴァールの体を削っていく。
それは無慈悲に、冷徹に、退屈な単調作業の如く。
「ああ、儂も人に生まれてきたかったのう……そして、儂…魔法を……」
『無名の大魔族 クヴァール』
その最後は。
いやその最後まで、目指した『
「シュルト…終わったよ……」
「ふーん、北側諸国三大騎士ねぇ。なかなか強いじゃない。強い兵は好きよ」
身体に力が入らない。
クヴァールを討滅した直後に現れた魔族の気配。
気を抜いたつもりはなかった。
気配探知は一度も切らしていない。
しかし、僅かに亡き相棒へ思いを馳せたほんの一瞬の隙を突かれた。
『まるで
「あら? あなた『
己の利き手が勝手に剣を抜き放ち、首筋へその刃を添える。
ああ、そういうことか。
『
私をここまで生かしてくれた『
私は瀕死の状態だった肉体を『シュルトの魂』で動かしていた。
その繋がりを奪われた今、私は自分の意思で指一本動かせない。
『
シュルトの記憶になぜかその知識があった。
しかし、今のシュルトはすべてを私に託した『無防備な魂』だ。
一度支配されれば争う術など存在しない。
魔王にも届き得る力を持った今の私たちにもっとも有効な魔法が『
それが偶然、『この時』『この場所』にそろうなんてあまりに不自然だ。
だから、この件の黒幕は明白だ。
『全知のシュラハト』
どうやら、そいつは私たちを見逃せないらしい。
ああ、ごめんシュルト。
君にこんな辛いことをさせるために生き残ったわけじゃない。
でも少し安心している。
『
それがなんとなく嬉しい。
でもごめんよ。
私はここまでみたいだ。
生まれ変わったら、また君の『物語』が読みたいな。
今度は途中で投げ出したりしないよ。
だからね……また…一緒に……
■ 次回
あなたの選択
女神ならざる我が身。叶えられる願いは1つだけ。
-
ニヒツを救う
-
フリーレンとヒンメルが結ばれる