遅筆に遅筆を重ねて、残念ながら今年最後の投稿です。
もっとうまく纏められた気がするのですが、これはこれで納得出来ているので投稿する事にしました。
切羽詰まった様子の声の正体は一体何者なのか。それは当然の疑問ではあるが、向こうさんはそれに応じている時間すら惜しいとばかりに、こちらが反応した事に気付いたと知るや否や矢継ぎ早に要件を伝えてくる。
『君達の戦いは見えていた。だからこそ、頼みたい事がある! 手遅れになる前に! 』
「(手遅れになる前に……?)」
『含みのある発言だな』
何も感じないがと、シロッコが続けて零した。シロッコですら察知できない何かを、この語り掛けてくる謎の声は脅威だと認識している。そして、それをシロコ達に伝えてくる。
『すまないが細かく全てを説明している時間は無いんだ……! どうか、私を信じて欲しい……! 』
『信用できんな。こちらとしては、そちらの名前すら知らない状況なのだ。せめて身分くらいは明かして貰わねば、信用するしないの話にもならん』
シロッコの発言は尤もである。いきなり脳内に直接語り掛けてきて信じろというのは、いくら何でも無理がある。ユスティナ聖徒会とかいう霊的な存在を引っ張り出してくる連中なのだ、こういった念話のような事が出来ないという確証が持てない以上、騙されているという思考を一定数持っておかなければなるまい。仮に信用に足るだけの情報が100%揃っていたとしても、その全てを信用するような男では無いのがシロッコだ*1。
シロコとしては彼の発言通り、身元でも明かしてくれるのなら少しは考えられると思っていたが、こういった交渉事はやはりシロッコに任せておくのが一番だと分かっている。だからこそ、この場は成り行きを見守ろうとした……、のだが。
『……む、どうした。やはり身元は明かせんか?』
『頼む、時間が無いんだ! 今頼れるのは君達しか……! 』
どうやら、シロッコには謎の声が聞こえているけれど、彼自身の声は向こうに届いていないらしい。向こうにはシロコが呼びかけるしかないという事だろう。
「(貴女は、何者? 協力するにしても、身分も明かせないようじゃ信用できない)」
『っ! それもそうか、すまない。私はトリニティ総合学園、ティーパーティーの百合園セイアという者だ。この危機に瀕している状況で、現実を嘆き諦めるだけの人間では終わる訳にはいかないんだ。いきなりで信用できないのも分かる。それでも今動かなければこの学園は──世界が更なる災厄に見舞われる事になる! 』
「(……)」
黙ってシロッコの意見を促すシロコ。とてもではないが、シロコ一人で考えられる物事ではない、多少こういった情報の処理が出来るようになったとはいえ、依然としてブレーンの能力は発展途上なのだ。
『規模の大きい話だ。俄かには信じられん、が。もし万が一にも真だった場合、何も出来ないまま終わるのはナンセンスだな。──行くしかあるまい、シロコ』
「ん」
短く一言。
傍から見れば、突然呆然と突っ立っているだけのシロコに対して、心配と疑問の籠った視線を向けているヒナが居る。
「ごめんヒナ。急だけど、行かなきゃいけない所が出来ちゃったみたい」
「え、そう……なの? いったい何が……?」
「ここから先生たちの場所まで一人で戻れる?」
「それは構わないけど、シロコこそ一人で大丈夫なの?」
「うん。多分、その方が良いと思うんだ。ホシノ先輩にも伝えておいて欲しい」
セイアと名乗ったトリニティの生徒とシロッコを合わせた三人間での会話内容を知る由の無かったヒナは、流れの中からは置いていかれてしまっている。心配いらないと思っていながらも、心の中ではほんの少しだけ心配の気持ちもある訳で、ヒナには未だ抵抗を続けているのであろうアリウスが残っている戦場へと戻ってもらう事にした。
付いてきてくれた方が良かったかも、と思わないでもない。が、親しき中でも知る必要のない事柄も、在るものなのだ。
知られたくない事も、同じように。
その後、ヒナと別れてから。
謎の声、百合園セイアの案内を受けながら少しだけ空を駆けていれば、着陸するように指示が飛ぶ。何もない場所だが、ここが彼女の指し示した場所だというのだろうか。
『ああ、すまない、説明が足りていなかった。目的地は地下にあるんだ』
怪訝そうなシロコの様子を感じ取ったのだろうか、セイアは話を先読みして答えを出してくれる。だからと言って、全ての疑問が解消したわけではないのだ。
再び彼女の案内に従って、謎の地下空間を進み始めるシロコ。グラシュティンが地下に潜れるほどの幅域はない為、断腸の思いで外に置いていく事になった。何が出るか分からない以上、手札は多く持っていたかったが仕方ない。
「そろそろ話して欲しい。色々と」
『そう、だね。話すべき事は、山ほどある』
そうして、案内の片手間で始まった彼女の独白を、シロッコは特に口を挟むことなく聞き流していく。シロコも何とか全容を理解しようと考えながら歩みを進める。
曰く、百合園セイアには『未来が見える』のだと。正確には予知夢のような形らしいが、本来その中で体験した記憶の殆どを忘却してしまうという夢を、余すことなく記憶出来ているのだから正しく予知能力、未来が見えていると表現しても間違いはないだろう。
以前から彼女にはエデン条約がトリガーとなって引き起こされる惨劇、つまりは今現在進行している一連の事件が発生する事を理解していたのだと。
『この事態が起こると知りながら傍観者となるか……』
冷めた笑いが含まれていそうな声色でシロッコが呟く。彼自身にも同じような行動を取っていた経緯があるが、当事者として動く意思があったのかどうかが大きく違っていた。セイアは自らの未来視をそれまでの経験もあり、確度の高い──というよりも確定した未来だと確信してしまい、それに対して抗う事を諦めてしまっていた。
傍観者として自分を定義しておきながらそれなりのアドリブを利かせつつ、臨機応変にライブ感で事態を引っ掻き回してきたシロッコとは大きく異なるのだ。そもそも、シロッコは自分の力試し程度にしか
最初から全てが分かっているから諦めるという思考は、シロッコにとって唾棄すべき物であった。
「分かってて、止めようとしなかったんだ」
『……そう、だね。そういう事になる。私は自分の力を絶対的な物だと信じ、目の見える全てを信じなかった。その結果が、この有様なのさ』
「そうやって卑屈になるのは勝手にすればいい。私は最終的にはこの学園になにか思い入れがあるとかじゃないし、私の学校が無事ならそれでいい」
『ああ、全くその通りだ。それが人間という生き物の本質とも言える』
「でも。まだトリニティとゲヘナは戦ってる、必死に抗ってる。先生だって、あれだけ凄い事をやってる」
『……先生。全ては先生という
「うーん、そういう事が言いたかった訳じゃないけど……」
話すのは苦手なままのシロコ、それでも自分の言葉で伝えようとすることを止めたりはしない。彼女が本当にやるべきだったのは、それだけだったのだろう。
「別に先生がどうこうじゃない。皆がみんな、どうなるのか分からない明日を迎える為に今日を生きてる。それは、明日っていう漠然とした物に希望を持っているから、だと思う」
「貴女も、明日に希望があると思ったから。ううん、希望があると信じたかったから、今日まで生きて来たんでしょ?」
『……そんな事、初めて言われたよ。面白い考え方だね』
「それは貴女が周りの人に頼る事をしなかったからでしょ。人間なんて一人で生きている訳じゃない、貴女だって、きっとそう」
アビドスに拾われ、シロッコに導かれ、ヒナと出会い、ミレニアムと語らう。
ここ最近のシロコには、これまでの彼女では経験できなかっただろう事柄ばかりだった。アビドス以外の場所に友達が出来るなんて想像も出来なかっただろうし、ミレニアムに何度も通い詰める事になるとも思わなかっただろう。
それ以上に、シロッコとの繋がりは、何物とも代えがたい大切なモノだ。
それまでに出会って来た多くの人達との繋がりがあって、今のシロコが作り上げられている。決して一人だけでは今の彼女が出来上がる事はなかった。
『君は、想像していたよりも熱を秘めている人間なんだね。少しばかり、意外だった』
「そうかな、そうかも」
暇つぶしも兼ねてセイアと会話を続けながら、岩だったり砂だったり様々な物でゴロゴロしている道を歩いていく。地下である事も相まってだろう、埃っぽい……砂が巻き上がっているのか、どちらにせよ若干視界不良が目立つ空間をそれなりの進行ペースで乗り越えていく。
こんな道を歩かされると分かっていればオフロード用のシューズだって履いてきたのだが、ここまでライブ感でイベントに巻き込まれていればそれも仕方ないだろう。
『ふむ』
「(どうしたの、シロッコ)」
『雰囲気が変わった、分かるか?』
シロッコの問い掛けに即座に反応できなかったシロコは、彼の言わんとしている事を理解しようと目を凝らす。
「(トリニティみたいな石像とか彫刻みたいなのがある?)」
『そうだ。この空間に侵入した当初からちらほら見かけてはいたが、少し前から明らかに多くなっている』
「セイア。ここは、トリニティと何か関係があるの?」
『鋭いね。私達は今、トリニティの大聖堂に向かっている、正確にはその地下空間だけどね。そもそも、この地下はトリニティのカタコンベと呼ばれる、分かりやすく言えば過去の学園関係者の集団墓地のような物さ。大聖堂に近くなればなるほど、トリニティ様式の意匠が増えているのは君も気付いた事だろう』
『ふん、御誂え向きの場所という訳か』
シロッコの言った御誂え向き、とは一体どういう意味で放った言葉だったのか。
追求しようと声を挙げようとした、ちょうどその時だった。
『──来る! 』
「言われなくても分かってる!」
地下全体を揺るがす程の地震と共に、強力な
『キミから見て三時の方向だ、急げよ!』
シロッコが示した方向へ駆ける、どんどんと強くなっていく敵意と共に感じるのは……太陽の光にも似た浄化の光?
『っ……、心地悪い感覚だ』
「(心地悪い……、良いじゃなくて?)」
『……いや、それは最早どちらでも良い事だ』
足場の悪い中でも全速で走ったシロコの眼前に見えて来たのは、赤の装束に身を包んだ巨大な体躯を持つ司祭。そしてその傍らに佇むタキシードをカッチリと着込んだ双頭のマネキン人形……? の様な生命体? で、あった。
「む、招かれざる客であるか。本来であれば”コレ”は先生にこそ観測して貰いたい作品であったが……致し方あるまい」
「──ッ」
『あ──、ハッ……』
セイアの息遣いが途切れたのが分かった。
しかし、それを気にしていられる程の余裕はシロコにだって無かった。
分かる。
これは、違う。
何がって、それは。
とにかく違っている、全てが。
あのフードの奥、
思わず膝を着いてしまうシロコ。アレは、まずい、ダメだ。理性とか感情とか、そういったモノよりも先に。
人間としての、”
跪き、平伏し、祈りを捧げなければ。
強烈な悪寒と強迫観念が、彼女の精神へと入り込もうとして──
『なるほど、面白い』
シロコの脳内を名状し難い恐怖と理解できない物を見た時の衝撃が大挙して覆い隠そうかと時、──やはりこの男は不敵に微笑んでいるのだった。
『さぁ立て。恐れるな、私がキミの傍に居るとも』
「──シロッコ」
「……! 只の無垢なる生徒かと思えば、混ざり物であったとは。ふむ、これはこれで貴重な
『出し惜しみは無しだ。我が許へ来たれ! グラシュティン! 』
彼の強烈な思念を受け、大聖堂の直上より三柱の光刃と共に舞い降りるのは、彼の作品であるメッサーラ・グラシュティン。僅かな
「シロッコが、包んでくれているみたい」
『私もキミを導く”大人”としての役割を、果たして見せなければな』
彼由来と思われる紫色のオーラがシロコを包み、彼の作りしグラシュティンを背負い、シロコは眼前に聳え立つ強大な聖気へと相対す。
「……面白い、実に興味深い! 只の生徒でありながら、我が作品と並び立てるほどの作品を生み出しているとは……! 私の作品が未完成である事は汗顔の至りだが、それでもこの得難い機会を逃す事は、大きな損失に繋がるだろう」
木偶人形の落とした言葉を受け、動き出す赤き司祭。
『さぁ、我々の舞台だ。リードしてやろうではないか』
「……ふぅ、勿論」
シロコが一つ、大きく沈むように息を入れれば、どちらが合図した訳でもなく。
両者が撃鉄を上げ、そして。
「この威力を見よ! 」
シロコがシールドを振り翳せば、展開されたギミックの奥から迸る光が
背中から延びる二つの砲口から追撃の魔の手が迫るが、やはりこれもヒエロニムスの眼前で不自然に消滅してしまう。
「くっ」
『想定の範囲内だ。続けるぞ』
「了解っ!」
お返しとばかりにヒエロニムスから赤黒い炎が浴びせられる。
「それはさっき飽きる程見てる!」
「
『構えろ!』
さっきまで戦っていたアンブロジウスと同じ攻撃──と思いきや、その量も質も、速度や弾幕量、火力に至るまでが比較にならない程の危険度であった。あのどれか一発でも被弾すれば命の保証は無いと確信できる、シロコの心臓が先程の戦闘とは比較にならない程に早鐘を打つ。
しかし、その鼓動は、彼女がまだ生きている何よりの証拠であった。その事実こそシロコが恐怖に折れる事無く立ち向かう力の源流となる。
一発、二、三発と。豪火球を躱すが、尋常でない温度の火球は直撃でないにも関わらず、シロコの精神を少しずつ燃やしていく。何せ余裕をもって躱しているハズなのに、ギリギリで回避できたと錯覚する程の熱さを感じているのだ。
少しでも回避に遅れればどうなっていたのか、知る由もないし知りたくもないが、その仮定は確実に彼女自身の重りとなっていく。
しかし、それでも。
「甘く見られたものだな……! 」
シロコには後退する意思はない。あるのはこの強敵を鎮める為の方策のみ。
背中のブースターを最大出力で噴射、一気に懐へと潜り込み一撃を加える。不自然にビームの光が搔き消えてしまうのならば──。
「こうでしょ!」
『分かっているじゃないか』
右手で持っていたグラシュティンの機首部分──ハイパー・メガ・ランチャーをヒエロニムスの背後へと放り投げる。こちらに攻撃が一瞬でも儲けもの、そうでなかったとしても。
高速で眼前に迫り来ていたシロコを無視する選択肢は無かったらしい、ヒエロニムスの合わさった両腕から赤と黒の渦が燎原の火の如く撃ち出される。
『恐れるな! 進め!』
「ぐ、あああああ!」
シールドを前面に構えながら、背部のビームキャノンを限界を超えた最大出力で放出させる。少しずつ砲身が融解していくがそんな事には気も止めず、僅かずつであっても前進を続けていく。炎の威力をビームで減衰させながらブースターの推進力で一気に押し込んでいくシロコに、ヒエロニムスはこのまま力圧しでは勝てないと悟ったのか、両腕の炎を停止させ大きく横薙ぎを繰り出してくる。
「さっき見たって!」
振り被られた右腕を急旋回で回避しつつ、先程の戦闘と同じようにシザースで一太刀加え入れてやる。が、先程と違う事は、右腕を両断するどころか大きな傷すら付いていない事だった。
そんな事に気を悪くした様子すらなく、シロコは最早ノーガードとなった顔の存在しないフードの奥へと、グラシュティンのクローアームを叩き込んでいく。右、左、右、両手、連打を繰り返すが、まるで効いている様子が無い。
「手段は選ばん! 」
シロコは先程放り投げたメガランチャーへと意識を集中させ、自在に動かすイメージを展開し、その様に意識してやる。
すると。
ヒエロニムスの腹部を突き抜けて来た長物──メガランチャーがビームの刃を展開させたままその背後から強襲し、所有者の手元へと独りでに戻って来たのだ。
だが、しかし。
『シロコ、一旦退け』
「ん!」
シロッコの指示通りに、最後の一撃とばかりにアッパーを叩き込んでから離脱するシロコ。
『ほぼノーダメージとはな』
「手応えがない」
こちらの背部ビームキャノンは既に砲口が熱融解でグチャグチャになっているし、シールドだって表面装甲が焼け切っている。シザースとして使う分には問題なくとも、内蔵されたビーム砲を使えばどうなるか分かったものでは無い。
残りの武器はシールドのシザース、グラシュティンのクローアーム、先程使ったランチャー、シールド裏に携行してあるビーム・ショット・ライフル。それに加えて彼女本来の得物である
だが、これまでの攻撃を考えてみれば、そのどれもが効力が薄いと結論を出すしかないだろう。先程大きな一撃をお見舞いしてやったはずの腹部の大穴は、知らずの内に塞がっておりその事実が無かったと錯覚させられる。
「私の作品とは明らかに違う思想で編まれた作品、これは素晴らしい完成度だ……! しかし、やはりそなた達では、私と語り合う舞台には立てない様だ」
『ここまで来れば結果は自ずと見えて来よう』
「……はぁ、はぁ……」
『我々には押し留める事は出来ても、打倒する事は出来ないという事だ』
「意味が……無かったって、事」
”いや、そんな事はないよ”
疲労困憊の様子のシロコに、予期せぬ声が掛かる。優しく、それでいて芯に響くような声。
「む、この声は……、まさか! 」
「……先生、どうして」
”話せば長くなるけど、逃げたアリウスの子達を追っていたら、ね”
つまりは、地上で起こっていた騒乱は全ての幕が落ちたという事でいいのだろう。それに関しては良い事であったが、まだ解決できていない事がある。
”砂狼さんは先に地上に戻っていて。本当は使いたくなかったけど、アレは反則だから。きっと、私じゃないとダメなんだ”
「お、おおお、おおおおおッ! それがッ、それこそがッ! 例の”カード”……! 人生、時間、人間にとってかけがえのない物を対価にして得る事の出来る力! 正しく、そなたの命の輝きと言っても良い……」
”私は、この狂人と話す事が在るんだ……と思う。話したい事なんてひとっつも無いけど”
「是非、是非見せて欲しい! そなたが払ってきた代償の、その先で手に入れたモノの輝きをッ! 」
”ほらね、逃がしてくれそうにないからさ”
「生徒の力を借りなければ何も出来ない貴様に、一体何が出来ると! 思い上がるなッ! 」
”その感じ、シロッコさん、かな? アビドスのみんなから話は聞いてたけど、砂狼さんとは違う印象だね。──貴方が信頼できる大人なのは、理解しているつもりだ。私を信じて、この場は任せて欲しい。砂狼さんの事を、よろしくお願いします”
「……自分の言いたい事だけ言って満足されては困る。全く、気に入らない言い様だ。──健闘を祈る」
そう言ってシロッコは身体の制御権をシロコに返すことなく、戦闘前に出来た大聖堂へと続く大穴を抜けて行った。
その後、地下でどれだけ凄絶な戦闘が繰り広げられたのか、誰も見ていないけれど。
しかし、トリニティとゲヘナの平和条約とも言える『エデン条約機構』はここに発足し、その正式な立ち上げの式典には五体満足な『シャーレの先生』の姿が確認されている。その後の顛末は、これだけで十分と言えよう。
本年は大変お世話になりました。
沢山の評価を頂き、コメントを頂き、様々な支援が積み重なった結果、この作品の投稿を本日まで続けられているのだと確信しております。
本作に関わってくださった全ての皆様へ、心から感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
来年も何事も変わらぬ様に、投稿活動を続けていければと思っております。
読者の皆々様には、今後とも変わらぬお付き合いをお願いしたい物です。
良い年をお迎えできます様に祈らせていただきます。