俺は逃げるぞッツ!!!ドクタァァァアッツ!!! 作:Orpheus@失踪主
(エシディシ系主人公と言われて笑ったので)初投稿です。
テラの大地には、このロドスアイランド以外にも様々な移動都市が動いている。
天災と言われる「恵みの雨」を避ける為に方舟に乗って我々は生きている。そんな移動都市の中でも俺が好きな場所は……
「
長年色んな所を回ってきて【森】以外に素敵な場所と言うと個人的に、この龍門と言えるほどに好きな場所だ。
ビル街が佇むその場所は、炎国の経済の中心になり、様々な企業や他国との貿易拠点として商業が栄えている。
しかし、一方で感染者の風評被害、差別的意識が高く。そんな感染者となった人々はスラムに逃げて、それに乗じたレユニオンが龍門を襲った事があるほど対立が激しい。
だが、光と影が渦巻くこの街が好きだ。そんな俺がロドスアイランドに居る理由もここにあった。
ある偏見をとある哲学者がこう言った。
【意見の違いがありうる問題の場合、真理は、対立し衝突し合う二つの意見をあれこれ考え合わせることによってもたらされる。自然科学の分野でさえ、同一の事実について、つねにまた違った説明を加えることが可能なのである。】
彼がそういった台詞を吐いた。1部しか知らないような有名な哲学者が吐いた台詞は俺の中で印象深く思う。彼の考えの様に、円周率を求める公式が沢山ある様に、事実の答えに分岐や色々あるが、それらの「真理」。その答え合わせをしようとしている方舟が「ロドスアイランド」と言う方舟。きっとこの龍門に起こっているこの「差別問題」さえも解決出来る。
だからロドスアイランドに居るって話しなんだけど、実際はブラックなので辞めたい。許さんぞドクターッツ!!(八つ当たり)
そんな事を思っていると、龍門に入る為のゲートに来た。
俺が好きな龍門、観光とかでは無くロドスと龍門近衛局と結んでる締結に則り、オペレーターの出張って所だ。
「アポカリプスさん、お待ちしてました。チェン隊長がお待ちです」
「済まない」
でも龍門は好きだ。だがな……うん。この出張だけは嫌いなんだよね。
挨拶をした後、龍門近衛局の隊員に連れてかれると、そのまま移動用の車両に連れてかれる。
そこから見れる景色は別格だった。アーミヤやドクターもきっと同じ気持ちでこの車両に乗ったのだろうな……そう思いながら今日の事について端末で確認する。
「……綺麗だな」
そして俺は現実逃避する。うん。知ってたよ…やっぱり訓練と講座かよ……。
あいつはいつまで俺に縋るんだ?今回で9回目の訓練だぞ、そろそろロドスアイランドとしての
流れ行く龍門の街を見た後、車両が止まる音が聞こえる。
ガチャンと音が聞こえる。車両のドアが開く音が。
開かれた瞬間に見覚えのある赤い鞘に入った刀を肩にかけた少女が見えた。
車両から降りると、ペコリとお辞儀をする少女。
「お疲れ様です。
この龍門近衛局の特別警察隊隊長にして、俺の事を「師匠」呼びする龍の少女。「チェン」本名「チェン・フェイゼ」
俺はこいつと合うといつも思う事があるのだ。
「……チェン、俺は今は師匠でも何でもない。この前も言ったが、ロドスのただのオペレーターだ。ヴィクトリアに居た時とは違うんだが?それと俺が普通にむず痒い」
まぁ昔、依頼でから一時的にヴィクトリア王立前衛学校で講師をしてた時があった。潜入任務って奴だな。
そん時に色々と教えた事が
それはいいんだけど、チェンは俺より立場が上なのだが…何故かこう師匠呼びをやめない。それが疑問として残っているんだ。だから遠回しに聞いてみる事にした。
「すみません…どうも師匠と呼ばないと私の中で色々と暴走しそうなので」
……暴走?何、誓約みたいなの縛ってるの?俺を師匠呼びしなきゃ死ぬみたいな。
「そっか、まぁいいや。とりあえず、
「ええ、案内します」
彼女にエスコートされながら龍門近衛局の中を案内される。
近衛局は警察としての部分と裏の部分が闊歩するまぁまぁグレーな場所だ。
ん?なんでそんなこと知ってるって?長年生きてるんで()
そう言えば、なんか違和感あるな。
「なぁ、チェン。なんか道違くないか?」
何時も通る道だとエレベーターなんか使わないのに、今回は何故か載せられている。
「師匠、実は師匠が来る前に長官からご案内する様に命令を受けとっていまして……すみません、連絡も無くこの様に報告してしまい…」
「ん、そうなのか。いや、良いよ。そう言えば長官って…」
龍門の長官って…ウェイさんだったよな。
懐かしい、昔お酒飲まして貰った事あるんだよね……何年前か忘れたけど今どうなってるんだろうな〜
エレベーターは止まり、あるべき場所に連れてこられると特別豪華な場所に案内された。
「ウェイ長官、しy……例のロドスのオペレーターを連れてきました」
おい、今師匠言おうとしたけど堪えたな。
ノックの後に開けられる扉の先に現れる赤髪の龍。いや、今も分かる。この人は……強くなってる。
まぁそれはそうか…時とはあまりにも短いな。でも、あの「カイブツ」よりまだ弱いかな。
「久しぶりだな。あの時、酒を交わした以来か……「アポカリプス」と名乗っている「終末を招く鳥」よ」
「ええ、お久しぶりですね、ウェイさん。大丈夫でしたか?」
「ふっ、貴公に心配されるほどヤワでは無い」
そう洒落を落とし合いながら久しぶりに会う「友」に手を合わせる。
ウェイ・イェウン、この龍門を統括する政治家にして執政官。
そして、「知将」にして「武将」だ。
この人を一言言えば「
「それで……何で俺が呼ばれたんですか?」
手を握った後、ソファーに座り本題を聞こうと質問をした。
「何、少し提案をしようと思ってな。ロドスを辞職しようと思ってる様だと聞いてここに呼んだ」
「……なんで知ってるの!?」
ゆったりと向かい側のソファーに座るウェイはいきなり、俺の辞職の話について話し始めたのだ。
いや、なんで知ってるんだよと思ってたらどうやらその話は以外にもペンギン急便などにも伝わってるらしく、発生元はドクターの野郎らしい。*【森】スラング*!!
「辞職に関しては取り消しされたと話を聞いて中々に君をロドスは手放したくないのだな。無理も無い。私の様に「終末」を知る者でさえ欲しがるような力だ、彼らの信念を貫く為には必要なのだろう」
「まぁ……それはあるかもね」
実際問題「戦力」的な話をすると俺一人で大隊1個分程の力。いや俺がもし本気で【森】を解放すれば天災すら撃ち砕く力も出せるからな…そう考えたらもっと退職できなくね?ボブは泣いた。
しかし「終末」か〜、その言葉少し忘れて欲しいんだけど。嫌な事件だったし……
それと、チェンお前も少し考えているっぽいけど尻尾なんか揺れてんぞ。
「そこで…もし、辞める事ができたなら是非、近衛局に来てくれないかと言う話だ。君が色々と近衛局で教え回ってから中々に士気が高く、私としても呼びたいのだ。これは、友人としての提案であり「もしも」の話だと、記憶の片隅に置いてくれ」
「なるほど……なるほど…まぁ教えるぐらいのことだろうし、そんな業務なんか無かったら片隅に置いとくよ」
なんか凄いチェンからの入れみたいな威圧が凄い来てる。いや、なんか凄いオーラ纏ってるんだけど。しっぽ凄い動いてるし、お前どした?
「「友」としての話はこれ以上だ。「終末の鳥」よ、これからもよろしく頼む。そしてこの龍門において、君を阻む者は居ない。また杯を交わそう」
彼の言葉を聞いた後、俺は静かに頷いて立ち上がり、手を振ってから部屋を出る。
そして少し遅れてからチェンが出てきたのであった。
「師匠……あの、1つ質問なのですが。長官とは、どんな仲ですか?」
そんなチェンから聞いたのは、俺と言う「人」と「終末」と呼ばれたある事件についてだろうか。はたまた、俺があの人と「友」と言う中になったのが何時なのか。それを話すのは……まぁ……また今度だな。
「ただの「友達」、俺の過去を知り、「終末」と呼ばれた事件を詳しく知る、この
俺はそう言い、チェンの頭を撫でる。ただ理由も無く、子供をあやす親の様に、静かに頭を撫でた。
急に頭を撫でてきた俺に顔を少し赤面するチェンに可愛いなと思う。
「さ、本業に戻ろう。その為に来たんだから」
俺はそう言い、にっこりとした笑顔でエレベーターへと足を進めた。
私にとって、師匠は超えるべき壁だった。
ヴィクトリア王立前衛学校にて、素振りしてた時に師匠はふらっと現れた。
その当時は、ロドスアイランドと言う無名に近い製薬会社の「元」エリートオペレーターであると言う噂が絶えない不思議な先生で見た目は眼鏡に、左目を包帯で巻いており、少しボサボサの髪に何処か気が抜けているどこにでもいる平凡な先生だった。
愛想も良く、話し合いや相談事、他にも前衛オペレーターとしての教訓などなど、とても凄い人だった。
「やあ、隣失礼するよ」
「…」
「無視は困るな」
若い私は、そう言う師匠を前に無視をして、ただ素振りを続けた。
師匠は無視した私にそう言うとジロジロと私の動きを見て、何かを考えていた。
「太刀筋はいいね、でも何かが足りない」
そう師匠が同じ様な木刀を持ちながら言ったとき少し怒りに身を任してしまった。
私は心の中でこんな平凡な先生が、私に勝てるわけが無いと。
見下したのだ。このヴィクトリア王立前衛学校の「教官」にして「先生」の実力を。
「唐突に何を言うのか…なら、相手してください。何処が足りないのか教えてもらっても?」
「……いいの?」
「はい。本気で来て下さい。私を殺すと言う勢いで」
「その感じ……良いよ、なら君も本気で来てくれないか?」
そう言うと、少し考えた後、師匠はメガネを胸ポケットに入れて木刀を腰に刺すように構えた。
「いざ、参る…」
そこから、私は後悔した。
最初の1歩を踏み込んだ時、いきなり足がとてつもなく重く感じた。いや、「殺す」と言うとてつもないプレッシャーが肉体を通じてのしかかったのだ。
「ッツ!!」
プレッシャーに反応して足を止めた瞬間、師匠は物凄い速さの抜刀を繰り出した。
前髪スレスレを通った木刀は黒いモヤの様な何かを纏って、切り裂いたのだ。
「どうした?ならこっちから行くぞ」
そこから詰め寄るように何度も打撃に似た切り方を繰り返し、
弾く、弾く、弾く。ダメだ。重い…。一撃の重さが重装オペレーターを超えるほどのその攻撃を弾いても腕にその衝撃が重なり合いどんどん、体力が消費して、離れようとしても、一瞬で詰められる。
速さ、強さ、判断力。どの項目も卓越しているとその時に始めて気付いたんだ…私は。
そして握っていた練習用の剣は中に舞っていた。
あの時、首元突き立てられた木刀の感触と師匠が出した殺意は今でも覚えている。
「勝負ありだな」
そうして、負けた。
そこから…「師匠」と呼び始めて今に至る。あの時と同じように首元に師匠の持つ武器「ジャスティティア」を首に押し付け、そう口にした。
「…まだッツ!!」
今も私はまだ負け続けている。一度だけ自我が無い
この龍門の街の中で、何度も何度も。
初めて戦って、負けて、何度も何度も戦いつづけて、分かった。師匠は手を抜いている。
嗚呼、悔しい気持ちが私を支配する。そして
師匠はあの日からずっと見てくれていた。師匠は私の疑問は全てに平等に、答えてくれた。
師匠はあの日から私に稽古をつけてくれた。師匠は私に愛情をくれた。
私は師匠にあの日から何もしていない。私は師匠にただ迷惑をかける。
私は師匠にあの日から恋をしていた。私は師匠に歪んだ思いを抱いていた。
私は師匠に何も返せれて無い。私は師匠の何も知らない。
だから私は師匠について行くのだ。いつか、その恩を返す為に。
そして私は師匠に赫線を引き抜いた。
そして、師匠の左目の包帯を斬り裂く。
「……いい太刀捌きだ」
その一言を聞き、師匠の持つ「ジャスティティア」に殴られ気を失った。
この日、初めて私は自身の力で1歩進めた気がする。
【もしアポカリプスが他の企業に所属してたら】
・龍門近衛局の場合
感染者関係無く全てに平等に接して、雑務を熟すムリおじみたいになる。
そして失踪と言う脱走をするが、全兵士が捕獲と言うなの鎮圧命令が出て、鎮圧されてまた雑務をさせられる
なお、ウェイ長官が何かやらかすたびにブチ切れてカチコミに行く。そしてペナンスに相談する。
・ペンギン急便の場合
普通に配達してる。なんならペンギン急便最高の配達員を目指して一つ一つ丁寧にやる。エクシア達とは関わらず、顔お合わせず、厄介ごとに巻き込まれたく無いから黙々と雑務を熟すがエクシア側のフラストレーションが極限まで高まり最終的に監禁されそうになる。
なお、モスティマからも激重感情を向けられる。そしてペナンスに相談する。
(因みにだが皇帝とアポカリプスは仲が良い)
・ライン生命の場合
ドウモ=ドロシーサン。お前を殺す。
アポカリプス心に誓ったのだ。かの道を外れた非道たる者を殺すと。
ロスティモンスと言い厄ネタを生み出す鬼畜野郎に殺意を向けるが、他人の夢を馬鹿にしない為。中々に馴染む。なお、(激重感情持ち)ミュルジスに良く絡まれ、男性陣からはある一種の尊敬、或いは「信仰」に近い何かを感じている。そしてペナンスにs(
・BSWの場合
教官になり、戦場における膨大な知識をバカスカ与えようとする為、誰も分からない。
時に「後ろにも目をつけろ」とか言って本当に背後の強襲を撃退するから恐れられている。
なお、愛想は良く、優しい為にその依存体質は中々に刺さる。
もちろん逃走もする。かのブラック企業に心を痛めたのだから、職場改善する為にペナンスに声をかけるのであった。
【アポカリプスによって魔改造されたチェンさんについて】
アポカリプスに追い付きたい一身に赤霄を扱える様になり、さらに自身の力で「赤霄・赫線」と言う技を身に付けた。
赤霄・絶影とは違い、ドス黒い赤い雷撃が走った様に見える程の速度で赤霄を抜刀する一撃必殺の太刀。
アポカリプスが初めて、チェンに魅せた居合と同じ様な構えをして放つ。(アポカリプス以外の)相手は死ぬ。
【あとがき】
番外編とか書いてたら遅れました……すみません。
さて、ようやく自身の力でアポカリプスに追いつこうとするチェン選手。1歩リードしました。果たして誰が隣に辿り着くのでしょうか……
いや、そんなのじゃないから()
高評価、感想、誤字報告、大変助かっております。
それと、UA29000を超えた事を報告させていただきます……ありがとうございますッ!!
これからもこの小説を楽しんで貰えると幸いです……