美少女執務官は×××(ペケみっつ)   作:花水姫

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どうもみなさん。


なにやらだいぶ好評の様で次のネタを書きました。


今回は仕事中のフェイトちゃんをシグナムが語ってくれます。




※注

前回より増した(?)キャラ崩壊と微アンチ(?)を含む可能性がございます。

読んでいて気分が悪くなったらすぐさま読むのを中止することをお勧めします。












私の戦友は×××

『私の戦友は×××』

 

 

 

 

 どうも。

 

 その、こう言う形で語るのは初めてだから勝手がわからんな。

 

 え? このままで大丈夫。ですか? そうですか、ありがとうございます。主はやて。

 

 

 あぁ、まずは自己紹介でしたね。申し訳ありません。

 

 

 私の名前はシグナム。夜天に集うヴォルケンリッターの一人、烈火の将とも呼ばれている。

 

 

 今回は高町も知らない、私が知っているテスタロッサを語る為にこの場が設けられた。

 

 私とテスタロッサの出会いは約5年程前になる。詳しいことは割愛するが、もし知りたいなら『魔法少女リリカルなのはA’s』か『魔法少女リリカルなのは The Movie 2nd A’s』を見ると良い。

 

 ……これでよろしいのですか? あ、はい。バッチリ、ですか。わかりました。

 

 

 

 

 

 私は色々な事情もあり管理局の仕事をするときは、良くテスタロッサと共に任務に従事することが多い。

 

 

 

 今回はそんなある時のテスタロッサの話をしよう。

 

 

 

 それはある意味で普通の任務だった。

 

 ある管理世界に犯罪者組織が潜伏しており、それのあぶり出しと一斉検挙をするという物だった。

 

 

 逮捕権を持った執務官であるテスタロッサはもちろん、戦闘が予想されるので戦力として私と2個小隊程の武装局員が随行することとなった。

 

 

 遠い管理世界なので現地までは次元航空艦で移動することとなる。艦長はテスタロッサの義理の兄であるクロノ・ハラオウン提督。

 

 

 今思えば、提督になったばかりのクロノに功績を積ませるための任務であったとも言えるだろう。

 

 

 

 まぁそんな任務をクロノ本人から聞かされた時は、テスタロッサも当然と言わんばかりに了承した。

 

 

 しかし、いざ出航し任務の内容や今後の計画等の詳しい話を乗員全員で統一するための集会でクロノが言った言葉でテスタロッサの表情は一変した。

 

「以上、今回の任務は長期化が予想されるが、諸君の働きで一刻でも早く対象が捕まえられるよう尽力を尽くしてもらいたい」

「あの」

「どうした、テスタロッサ・ハラオウン執務官」

「先程長期化、と仰いましたがどの位の期間なのでしょうか」

「そうだな、星の詳しい潜伏場所や組織の規模の確認などやる事も多い。対象の激しい抵抗も予想されるから万全を期したい。だから大体一週間くらいはかかると思ってくれ」

「い、一週、かん……」

「わかったか?」

「はい。わ、わかり、ました」

 

 

 一週間、そう言われたテスタロッサの表情は、真っ青を通り越して真っ白になってしまったのではないかと思うほどに血の気が引いていた。

 

 幸いテスタロッサは列の最前列に居たため、他の局員にその様子が見られたと言う事は無かった。

 

 

 そうして集会が終わり、目的の世界に付くまで待機命令が出され解散すると、テスタロッサは一目散に艦長室へと駆けて行った。

 

 

 

 私はなにか嫌な予感がしてテスタロッサを追いかけると、艦長室からは怒鳴り声が聞こえた。

 

 

「一週間だなんて聞いてないよ!」

「……だってそう言うとフェイトは付いてこなかっただろう?」

 

 艦長室では机を両手で叩きながら怒鳴るテスタロッサとそれを頭が痛そうに対応しているクロノが居た。

 

「当たり前だよ! 一週間だよ、一週間! 一週間も“彼”に会えないだなんて、お兄ちゃんは私に死ねって言ってるの!?」

「フェイト、君が“彼”の事を好いているのはわかるが、さすがに一週間顔を見ない程度じゃ死なない」

「死ぬよ! 死んじゃうよ! 死因は“彼”欠乏症だよぉ! あぁ、もう……こんなに長くなるとは思ってなかったからポスターもタペストリーも何も持ってきてないよぉ……。もうダメだぁ…………おしまいだぁ……」

 

 テスタロッサは、叫んでいたと思ったら唐突にこの世の全てに絶望した顔になり、崩れ落ちた。

 

「まぁたった一週間だ。我慢しろ」

 

 その時の私は崩れ落ちるテスタロッサにそう声をかけた。

 

 

 今の私からしてみればなんと愚かな事をしてしまったのか。この時の私はいくつか間違いを犯した。

 

 一つはテスタロッサを追いかけてしまった事。そして一つはテスタロッサに声をかけてしまった事。最後に、テスタロッサに声をかけた内容だ。

 

 

 そんな私をクロノは「あ~ぁ、やっちゃった」とでも言いたげな呆れた視線で見つめていた。

 

 そんな慰めたはずの私をテスタロッサは睨みつけ、怒鳴りだした。

 

「“たった”!? “たった”一週間!? 違うよ! 一週間“も”! だよ! 一週間も“彼”に会えないんだよ!?」

 

 そうして怒鳴るとテスタロッサは一気にまくしたてる。

 

「そもそもシグナムに私の気持ちなんてわからないんだよ! 私がどれだけ“彼”の事が好きなのか、どれだけ“彼”の事を想ってるのかなんてシグナムにはわからないよ! 私が“彼”の事を考えない時なんて1秒もないのに! 私のマルチタスクの一本は常に“彼”の事でいっぱいなのに! そんな私に一週間も“彼”に会うなだって!? 我慢しろって!? 私は“彼”の顔を見るために、“彼”の声を聞くために生きてるようなもんなんだよ!? そんな私に“彼”に会うななんて、そんなの拷問だよ! 犯罪だよ! “彼”に会わせない罪で逮捕だよ!!」

 

 その後も良くそんなに言葉が思いつくなと考えてしまうほどテスタロッサはまくしたてていたが、あいにく私は覚えてない。

 

 というか聞いてすらいない。

 

 

 確かどれだけ“彼”が素晴らしいのかとか、そんな感じのふいんき(なぜか変換できない)的ニュアンスのそういうアレだったような気がしないでもない。

 

 

「そんなんだからシグナムは彼氏ができないんだよ!」

 

 

 だまれ小娘

 

 

「ま、まぁまぁ落ち着けフェイト。潜伏場所がわからないと言っても目星は付いているんだ。世界全部を探すわけじゃないし君が頑張れば一週間かからず終わるかもしれない。そうすれば“彼”に直ぐ会えるし、それにフェイトが頑張れば“彼”も喜ぶさ。な?」

 

 そんなテスタロッサの剣幕に呆れ、そう言ったクロノの言葉に思う事があったのか、テスタロッサは大人しくなり、しばらく何かを考えると輝かしい笑顔でクロノに向き直った。

 

「そうだよね! 私が頑張って犯罪者たちを捕まえれば直ぐに帰れるもんね! そうすれば“彼”にも会えるし、“彼”も喜んでくれるよね!」

 

 テスタロッサはそう言うと何を思ったのかやる気をだし艦長室から駆け出して行った。

 

 

 

 そうしてテスタロッサを見送ると艦長室には私とクロノだけになる。

 

 クロノは大きくため息を吐くと私に向かって言った。

 

「あまりフェイトを刺激するな。特に“彼”の事はフェイトの前で喋らないでくれ。もしフェイトが“彼”の事を喋り始めたら何も聞かずただひたすら頷く事。わかったな?」

「あぁ。わかった」

 

 私が返事するのを確認するとクロノはなにやら薬を取り出し飲み始めた。

 

「クロノ、それはなんだ? 体調でも悪いのか?」

「胃薬と頭痛薬だ」

 

 ……正直すまなかったと思っている。

 

 

 

 

 今度クロノにはシャマル特性の胃薬を送ってやろう。そう心に決めた。

 

 

 

 

 こんな感じで私達と犯罪者にとって絶望の任務の一日は終わった。

 

 

 

 

 

 

 二日目~五日目

 

 

 犯罪組織が潜伏していると思わしき世界の怪しい場所を一斉に捜査する。

 

 

 対象にばれないようになるべく隠密に、しかし逃げられないようなるべく素早く詳しい場所を探す必要がある。

 

 この時のテスタロッサの活躍は目を見張るものがあった。クロノが必要ないのではないかと思うほどの適格な指示や資料からの予想、あぶり出しなど。

 

 

 しかし、それも出航してから三日目位までの事で、四日目あたりからテスタロッサの様子がおかしくなってきた。

 

 

 まず、時折ボーっとする事が増えた。仕事のしすぎかと思い半日休ませたが直らなかった。

 

 

 そうして一日が経つと、テスタロッサはよく物を落すようになった。手元がおぼつかないらしい。

 

「大丈夫か?」

 

 そう聞いても

 

「だ、だいじょ……大丈夫。大丈夫だよ」

 

 なんて大丈夫じゃなさそうに返す。しかし全く持って原因はわからなかった。こんな時シャマルがいてくれたら、と思うがシャマルはいない。私はできるだけテスタロッサに気を配ってやろうと思った。

 

 

 

 六日目

 

 

 この頃になるとテスタロッサがヤバい。もう何がヤバいってヤバい。めっちゃヤバい(語彙力不足)

 

 

 

 まず手元だけじゃなくて目元もおぼつかなくなってる。ヤバイ。まるで焦点があっていない。

 

 

 しかも良く何事かを呟く様になってる。あと精神安定の為か“彼”と思わしき男性の写真を部屋の隅で笑いながら見てたりする。

 

 

「だいじょうぶだいじょうぶだいじょうぶだいじょうぶ。わたしはだいじょうぶだよ。うん。だいじょうぶ。きみもだいじょうぶだよね。そうだよね。わたしはきみとはなれててもきみのことだいすきだもん。きみもそうだよね。だよね。だいじょうぶだよね。うん。わかってる。うわきなんてしてないよ。だいじょうぶだよ。だいじょうぶだいじょうぶだいじょうぶだいじょうぶだいじょうぶだいじょうぶだいじょうぶ」

 

 

 

 

 

 ヤバイ。コワイ。昔主はやてや他のヴォルケンリッターと共に見たホラー映画より怖い。

 

 

 

 七日目

 

 

 この頃になるとテスタロッサに連れられ周りもヤバくなる。テスタロッサもヤバさが天元突破グレ○ラガンしてしまったのか、公然と狂いだす。

 

 

 六日目までは未だ自制心が働いていたのか人目のつかないところで薬物中毒者のように“彼”の写真を見続けたり、“彼”の声を聞き続けたりしていたが、この頃からそんな事はしなくなる。

 

 

「おはようシグナム」

 

 

 ほら、こんな風にまるで“普通”に挨拶をするのだ。仕事もする。もうこれがヤバい。完全にぶっ飛んでる。

 

 

 一週まわってまともに見えるがまともじゃない。なぜなら

 

 

「シグナム二尉! ハラオウン執務官が! 執務官がまた(・・)虚空の彼氏(・・・・・)に向かって話しかけています!」

 

 

 この様に、その辺の局員が私に報告してくるようになるからだ。

 

 

「シグナム二尉! 執務官の様子が!」

 

 知らん。知らん。知らん。知らん。知らん。Bボタンでも連打しておけ! 進化キャンセルしろ!

 

 くそっ! 願う事ならあの5年前の可愛らしいテスタロッサのままでいて欲しかった。なぜあの時の私は中学生に上がるときに進化キャンセルをしなかったのだ!

 種族値が上がって強くなっても特性が使いにく過ぎる。ケッ○ングもびっくりだ!

 なにが種族値670だ! だれか胃液を持ってこい。それか悩みの種でも良い、いっそ特性を不眠にしてしまえ。

 

 

 

「お願いしますシグナム二尉! あなたしかいないんです!」

 

 現実逃避をしていた私に縋るように局員が土下座をする。

 

 DOGEZAは万国共通だ。

 

 

「くそっ! わかった、テスタロッサはどこだ!」

 

 私がそう言うと局員はまるで神を見たかのような笑顔を浮かべ立ち上がる。

 

「こちらです!」

 

 そう言われ、局員につれられるとテスタロッサ用の仕事机にテスタロッサは腰を掛けていた。

 

 はたから見ると仕事が一段落し、お茶でも飲みながら休憩しているように見える。

 

 

 しかし

 

「うん。うふふ。そうなんだよ~、まったく迷惑しちゃうよね~」

 

 そんな感じで、隣の虚空(・・)に向かってテスタロッサは話しかけている。

 

 

 そう。局員の言った通り。狂いすぎて幻覚と幻聴が発症しているのだ。見えて居る幻覚の相手は愛しの“彼”らしい。

 

 

 

 この症状が出始めの頃、まだまともだった局員がそれを注意したと聞いた。

 

「あの、ハラオウン執務官。そこに、誰もいませんよ?」

 

 そう言ったらしい。

 その勇気ある局員は今、医務室で精神安定剤を投与しなければ満足に眠れないほどに病んでしまっている。私は怖いから詳細を聞くのを止めた。

 

 

 

「そうなの。あのね、シグナムったらさ。自分に彼氏できないからって、私達の事目の敵にしてるんだよ~。酷いよね~」

「進化キャンセルううううぅぅうううっっうううっぅううぅぅううぅぅうううぅっっぅううううぅっ!!!!!」

 

 私はすぐさまBボタン(レヴァンティン)を(テスタロッサの頭に振りおろし)連打した。

 

「BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBイイィィイイイィィィイイィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「シグナム二尉! それ以上はハラオウン執務官が死んでしまいます!」

「私は! 一向に! 構わん!!」

 

 進化キャンセルするためにひたすらBボタンを連打する私を局員が羽交い絞めにし止めようとする。

 

「ダメですって!」

「私は!! 一向に!!!! 構わん!!!!!!!!!」

 

 貴様も彼氏なんてできた事が無いだろうが、小娘ぇっ! 幻覚や幻聴まで聞こえるお前に彼氏云々なんて言われたくないわあああああああああっ!!!!!!

 

 

「だれかー! 提督ぅ! 提督をっ提督を呼んでくれぇ!!!」

 

 

 

 まだまともな局員の叫び声がむなしく響き渡った。

 

 

 

 

 

 

十日目

 

 

 

 この頃になるとテスタロッサはベッドから起き上がれなくなる。今までストレスなのかなんなのかしらんが、食事が喉を通っていなかったらしく、ひどく衰弱している。

 

 今は医務室のベッドで病んでしまった局員と共に精神安定剤と点滴を投与されながら寝ている。

 

 

 

 そんな中、集会が開かれた。大事な、大事な集会だ。

 

 

 前にクロノが立つ。その姿は随分とやつれているように見える。

 

 

 そんな私も、他の局員から「ゾンビみたいな顔してますよ」と言われた。ソイツもゾンビみたいな顔をしていた。

 

 

「えー、皆知っていると思うが、テスタロッサ・ハラオウン執務官が倒れた」

 

 

 クロノのその言葉を聞く局員も相当数がゾンビみたいな者ばかりだ。

 

 

「しかし、その執務官、ひいては皆の頑張りのおかげで僕達が追っていた犯罪組織のアジトが掴め、なおかつその規模も判明している」

 

 

 クロノの言葉でその場に居たほぼ全ての局員から感動の声があがる。遂にこの時が来た。

 

 

「僕はもう何も言わない。諸君も全てわかっているだろう」

『YES! YES! YES!』

 

 その時、艦内の心は一つになっていた。

 

「さぁ、始めよう。一心不乱の大虐殺だ。ここまでてこずらせた奴らに絶望を与えよう。害虫のように湧き出て、僕達を苦しめるアイツらを駆除しよう。諸君は何を求める?」

戦争(クリーク)! 戦争(クリーク)! 戦争(クリーク)!』

「いいや違う。これから始まるのは虐殺(シュラクトンフォン)だ!」

虐殺(シュラクトンフォン)! 虐殺(シュラクトンフォン)! 虐殺(シュラクトンフォン)!』

「そうだ! 奴らに目に物を見せてやろう! イケ! 正義の使者よ! その心に秘めた正義を執行しろ!」

 

 

 

 提督から発せられた世紀の大号令によって我々は鬼となる。

 

 犯罪者を滅ぼす。ただそれだけの為に動く鬼に。

 

 

 

 

 

 

「な、なんだこいつ等、普通じゃねぇ!」

 

 

 犯罪者の一人が叫ぶが気にしない。私を筆頭に戦えるものは全てが犯罪者を滅ぼすために獅子奮迅の活躍を見せている。

 

 

 こう言っているが実際は誰ひとり殺していない。非殺傷設定と言うのは素晴らしい機能だ。なにも憚ることなく思いっきり相手を斬れるのだからな。

 

 

 

 そうして犯罪者を一人、また一人と追い詰め確実に制圧していると、後方から悲鳴が聞こえた。

 

『シグナム二尉! 奴が、奴がぁ! もう、無理です! 我々でh―――――』

 

 

 通信をしてきた局員はわけのわからん事をわめくとすぐさま通信がきれる。

 

 

 

 その瞬間、後ろから強大なプレッシャーを感じると共に、金色の雷撃が奔り私の目の前の犯罪者を焦がした。

 

 

 

 それに驚き後ろを振り向くと――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――目の前に居たのは死神だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヒドイよ皆。私と彼を引き離そうとするんだもん」

 

 そこに居たのはテスタロッサだと思わしき人型。

 

 

 その頬はコケ、髪はぼさついており、ツインテールに纏められているとは思えないほど荒れている。しかしその綺麗に輝く金色は褪せず、その様がまるでこの世のものでは無いように見えた。

 

 

「あ、ぁあっ」

 

 私はあまりの恐怖に手が震え、愛機であり魂を込めた愛剣でもあるレヴァンティンを落してしまう。

 

カラン、とレヴァンティンは音を立て虚しく地面に転がる。

 

「コイツらガ、ワタシと“彼”ヲ ヒキはなシタ 犯罪シャ デショ?」

 

 

 金色の死神が放つ、まるで死へと誘うかのような恐ろしい言葉は私の耳に届くが、脳がそれを理解することを拒否し、ただただ『恐ろしい』と言う感情だけを私に伝える。

 

 

「あ、あぁっ! ああああああああぁぁああぁぁああっ!!!!」

 

 

 私はあまりの恐ろしさに頭を抱え縮こまり、そのまま気絶した。

 

 

 

 

 

 その時の戦闘は、出動した武装局員、犯罪組織の構成員合わせ約100名が戦闘。その内60数名が重傷、30数名が軽傷だったと言う。

 そして戦闘終了時、たった一人を除いたほぼ全員が意識不明の状態だったと報告されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 後日確認すると、テスタロッサはその時の事をほとんど覚えておらず、報告はクロノがごまかしたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――『私の戦友は壊れて』しまっていた。

 

 

 

 




と言うわけで、シグナムとの仕事中のフェイトちゃんでした。


好きな人と離れるのって辛いですよね。ただそれだけの当たり前な話でした。

※※――――――

9/8
感想のありがたい意見によりネタ解説を載せることにしました。

※※ネタ解説

>>フェイトのセリフ「もうダメだぁ…………おしまいだぁ……」

 ドラゴンボールのベジータ王子が劇場版「燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦」にて発した台詞。
 伝説の超サイヤ人のあまりの強さに絶望し戦意を喪失した時の言葉。


>>ふいんき(なぜか変換できない)

 昔2chやニコ動で流行ったネタ


>>だまれ小娘

 ジブリの作品「もののけ姫」の大狼モロのセリフ「だまれ小僧!」から。
 この後、「お前に独り身の辛さがわかるか!」と続けようとしたけど、なんか気に食わなくてヤメた。


>>天元突破グレ○ラガン

 熱血アニメの題名。作者はなぜか「天元突破」と書くと「グレンラガン!」と続けたくなっており困っている。今回はネタ小説と思い切ってそのまま書いた。


>>「執務官の様子が!」&進化キャンセル

 株式会社ポケモンのゲームである、ポケモンの機能の一つ。ポケモンが進化しようとする時、「あ! ○○の様子が!」とテキストボックスに表示され、進化ムービーが流れる。この間にBボタンを押すと進化をキャンセルできる機能。
 子供心に進化させなくて焦ってBボタンを連打した事がある人は多い筈。本来Bボタンは一回押せばいい。


>>種族値670&ケッ○ング

 ポケモンの隠し数値の一つが「種族値」と俗称されている物。そのポケモンのポテンシャルの大部分を占める。
 種族値670はポケモン全体でも相当上位であり、一部伝説のポケモンと言われるポケモンより高い。
 ケッ○ングはその種族値670のポケモンの一体であり、強いはずなのだが、特性と呼ばれる能力が「なまけ(2ターンに1度行動できない)」固定なので凄く使いにくい。


>>胃液&悩みの種

 ポケモンの技。両方とも特性を変更する技であり、胃液は特性を消去する技。悩みの種は特性を「不眠(ねむりの状態異常にかからなくなる)」に変える技。
 種族値670のポケモンは特性が使いにくい者しかいないので、これらのような特性を変更する技を使うコンボが開発されている。


>>DOGEZA

 極東の古来より連綿と受け継がれている交渉術。これを先に相手に使ったほうが交渉の決定権を握れると言っても過言では無い。
 技の種類も豊富であり、簡単なジャンピング土下座から始まり、トリプルアクセル土下座など難しい技もある。(出典:川上稔 著『境界線上のホライゾン』)


>>シグナムの台詞「私は! 一向に! 構わん!」

 『グラップー刃牙』に出てくる烈海王の台詞。
 あの顔であの大ゴマのインパクトは強烈。


>>『戦争《クリーク》! 戦争《クリーク》! 戦争《クリーク》!』

 出典:平野耕太作の漫画『HELLSING』より
 その中の登場人物である、通称『少佐』と呼ばれる人物の演説に、聴衆である兵士たちが呼応した時の叫び声。
 StSの魔王なのはの少佐演説MADは秀逸。

※※

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