ナンバーズ戦争に巻き込まれたのでOCGのガチデッキで対抗します!   作:黒霧春也

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38話・勝負の決まり方がOCGにもあった展開なんだが……。

《ターン5、メインフェイズ。プレイヤー、月原〉

・プレイヤー、月原(純斗)

・LP850、手札1枚

《フィールド》

〈モンスター〉

・アーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン、ATK3000〈X素材2〉

〈魔法・罠〉

・なし

 ーー

・プレイヤー、一条(イチゴ頭)

・LP500、手札2枚

《フィールド》

〈モンスター〉

・ガガガガンマン、ATK1500〈X素材1〉

・No.55ゴゴゴゴライアス、ATK2400〈X素材1〉

・No.39希望皇ホープ、ATK2500〈X素材0〉

〈魔法・罠〉

・伏せカード1枚。

 

 幻影騎士団の奥の手であるアーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン。

 決闘盤の上で派手に現れた黒きドラゴンは、翼をひるがえしながら高々に吠えた。

 

「な、なんだこのドラゴン! さっき出てきたダーク・リベリオンよりも強そうなんだが!!」

「そりゃこのデッキの奥の手だから強いぞ」

『ちなみにどんな効果を持ってるんだ?』

「それは今から使ってやる。俺はアーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのX素材を一つ取り除き効果を発動。自身以外のモンスターの元々の攻撃力分、コイツの攻撃力をアップさせる!」

「『なっ!?』」「「「えっ!?」」」

 

 アーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

 ATK3000(元々)→9400(効果発動後)

 ホープ2500、ガンマン1500、ライアス2400の合計、6400がプラスされる。(元々の攻撃力参照)

 

 イチゴ頭のフィールドに存在するエクシーズモンスターの攻撃力を吸収したアーク・リベリオンは、体から紫色のオーラを放ちながら攻撃の姿勢を整えた。

 

「脳筋と聞いていたッスけど攻撃力が一万近くなる思わなかったッスよ!」

「てか、搦手が好きな純斗にしては珍しい戦い方をしてるね」

「珍しいって……。いちおうパワープレイも出来るんだが」

「へえー、まあ、わたしからすれば月原さんのデュエルは性格が悪いにつくのよね」

「ひどいな!?」

 

 確かに搦手は好きだけど、イチゴ頭に対しては脳筋の方が理解されると思ったが、別のところから飛び火するとは。

 女性陣から割とボロクソ言われてる中、対戦相手であるイチゴ頭は冷や汗を流しながら顔を上げた。

 

「なんてか、ほんと純斗はすごいな!」

「あのな、この状況を見てなんで余裕そうなんだ?」

「ん? そりゃホープの効果が使えればソイツの攻撃を防げるだろ」

『お、おい、ホープにはX素材がないぞ』

「えっ?」

 

 ミストラルさんのいう通りです。

 半透明の幽霊からのツッコミに目が点になってるイチゴ頭へ、俺は現実を叩きつける。

 

「あー、うん、デュエルに戻って。アーク・リベリオンがエクシーズモンスターを素材にして効果を使ったら、このカード以外のモンスター効果は無効になる」

「「「『やっぱり!』」」」

「……はい?」

「永続効果だからこのターンを凌いでもソイツらの効果は使えないぞ」

「え、マジで?」

 

 バニラモンスター化したイチゴ頭のエクシーズモンスター達。

 ミストラルが頭を抱えてるが、イチゴ頭は諦めてないのか顔を上げ続けてる。

 

 ほんとコイツは諦めないな。

 この諦めの悪さは自分にはないので、そこは内心で賞賛しながら俺はトドメを刺しに行く。

 

「バトル! アーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンで希望皇・ホープを攻撃!!」

 

 コイツで終わりだ。

 アーク・リベリオンが紫色の雷を全身にまとわせて、力強くホープへ突撃していく。

 

「コレで決着ッスね」

「……いや、このデュエルまだ終わらないよ」

「夕陽様のいう通りですわ」

「え? てか花梨はなんでお嬢様言葉なんスか?」

「たまにはいいじゃない!」

 

 女性陣のわちゃわちゃはさておき。

 アーク・リベリオンの攻撃でトドメを刺したはずだが、勝敗決着が出てこない。

 

 何かしらの方法を使って防いだな。

 イチゴ頭&ミストラルのしぶとさに驚きつつ、向こうが一万越えの攻撃をどう防いだかを確認していく。

 

「罠カード・ガード・ブロックか……」

「ははっ、保険で入れといて良かったぜ!」

『運は我々を味方したようだな』

 

 ブレイクソードで破壊しなかった方の伏せカードか。

 ガード・ブロックの効果でダメージはゼロ。

 

 ホープが破壊できただけでも大きいか。

 攻撃力一万越えの効果破壊耐性を持つアークリベリオンが壁としていれば、大体はなんとかなりそうだが嫌な予感がする。

 

「あ、これ、逆転されるフラグでは?」

「ん? なんか言ったッスか?」

「いや、なんでもない」

 

 本来であればアーゼウスを出したいが今は無理。

 俺はため息を吐きながら次の相手ターン備えてカードを使っていく。

 

「改めてメイン2、俺は墓地のサイレントブーツを除外して幻影騎士団ダークガントレットを加えた後、カードを2枚伏せてターンエンド」

「なにがそんな感じなのかしら?」

「やってることが割とおかしいッスよね」

「うんうん! でも純斗なら何をしても驚かない気がするよ」

「「それはそう!」」

 

 タキオンさんヘルプ。

 女性陣からの扱いが段々と悪くなってそうなので、タキオンさんへヘルプの視線を向ける。

 だが本人は夕陽さんの膝上でダウンしており、時折呻き声をあげていた。

 

『主よ、すまない』

「タキオンさん!?」

 

 タキオンさんへのヘルプ失敗。

 俺はなんとも言えない気持ちで戸惑ってると、対戦相手であるイチゴ頭は苦笑いを浮かべた。

 

「よ、よくわかんねーがオレのターン!! きたぁ、オレは魔法カード、エクシーズ・ギフトを発動。ガガガガンマンとゴゴゴライアスのX素材を取り除いて2枚ドローする!」

「もうドローはお腹いっぱいなんですが……」

 

 コイツ、前のターンでアホほどドローしたのに追加するのかよ。 

 セブンストアにエクシーズ・トレジャーにエクシーズの宝札、トドメにエクシーズ・ギフト。

 イチゴ頭のドロー回数の多さに呆れてしまうが、相手の手札は5枚あるので油断できない。

 

「よし! オレは魔法カード・サンダーショートを発動して純斗にダメージを与えるぜ!」

「なら俺は罠カード、幻影騎士団・ダークガントレットを発動。コイツの効果でデッキから幻影翼を墓地に送る」

「このタイミングでダークガントレットを使うんスね」

 

 純斗LP850→450

 

 サンダーショートの効果ダメージは400。

 確かにダークガントレットを相手のメイン1に使うのは悪手かもしれないが、ここで使う方が相手へのプレッシャーになる。

 そう思いながらダークガントレットを発動した後、遊次はホッとしたように言葉を続けた。

 

「サンダーショートが無効にされると思ったぜ」

「悪いな期待に添えなくて」

『いや、コレでコチラを妨害するカードは無くなった』

 

 ミストラルさんが自信満々そうに頷いてるんだけど?

 俺のフィールドには攻撃力一万のアークリベリオンと伏せカードが1枚。

 コチラのライフはさっきのサンダーショートで削れて800以下になったが、ガンマンのX素材はゼロ。

 このまま持ち堪えればなんとなると思っていると、イチゴ頭がドヤ顔で頬をつりあげた。

 

「いくぜ! オレ禁じられた聖杯を発動。コレでアークリベリオンの攻撃力が400アップするが効果は無効になる」

「ぐっ!! オレは聖杯の効果終了後に幻影騎士団ミストクロウズを使う」

『そのカードは前のターンにドローしたカードか!』

「そうそう! ちなみにフリーチェーンです」

 

 アーク・リベリオン・エクシーズドラゴン

 ATK9700

 

 いえ、フリーチェーンのカードです。

 最後の伏せカードである幻影騎士団・ミストグロウズを発動してなんとか立て直していく。  

 

 ……ん?ちょい、なんで急に聖杯というガチカードをつか言い始めたんだコイツは!

 しれーと使われたガチカードのせいでアークリベリオンが弱体化し、コチラが大分不利になってしまう。

 

「ミストグロウズの効果で除外されてるサイレントブーツを手札に加える。

「はあぁ! まだ後続が用意できるのかよ!?」

『ほんとしぶといな!』

 

 いや、しぶといと言われてもカードに書かれてるので仕方ないですよね。

 

「純斗はほんとギリギリの戦いをしてるね」

「んー、夕陽様の言う通りなんですが、ウチらの時よりも苦戦してるッスよ」

「あー……純斗さんのガチデュエルはコッチがメタを貼ってるのに軽くぶっ壊すから違和感があるわ」

「ボクも花梨と同じ意見だよ」

「『うんうん!』」

 

 コイツら好き勝手言いやがって。

 君らとデュエルした時は、魂やナンバーズとかかかってたから手が抜けなかったんだよ。

 数日前に拾ったナンバーズの事を思い出しながら、俺はピクピクと顔を引きつらせる。

 

「っと、続いて魔法カード・死者蘇生を発動してホープを蘇らせる!」

「コレでイチゴ頭のフィールドにエースは戻ったわね!」

「また攻撃力を上げるのかしら?」

「まあでも、純斗さんが単純な攻撃をアッサリ通すとも思わないッス」

 

 希望王・ホープ

 ATK2500

 

 単純な勘だけど嫌な予感がする。

 女性陣の評価が高い中、イチゴ頭の隣にいるミストラルがさっき以上のドヤ顔を浮かべた。

 

『コレでチェックメイトだ』

「へっ? どういうことだよ、ミストラル!」

『遊次、ホープのサポートカードを使え!』

「ソユコトか!」

『本当にわかってるのか?』

 

 さっきまでクールっぽかったミストラルさんがガチでツッコミしてる件。

 

 てか、この展開は現実のOCGで見たことがあるような……。

 フィールドにはエクシーズモンスターが並んでおり、俺の予想が当たってるなら王道展開ではなく、あくまで勝ちにいくデュエル。

 遊戯王アニメではヴレインズの藤木遊作よりのガチ展開をするミストラルに引いてると、遊次が容赦なくあのカードを使ってきた。

 

「オレは魔法カード、ホープ・バスターを発動! コイツの効果で効果が無効になったアークリベリオンを破壊する!」

「やっぱりそいつか!!」

 

 やっぱりホープ・バスターかよ!?

 コチラがダークガントレットを落としてることを見越したのか、バトルをやめて効果ダメージを狙ってきたな。

 

「これってもしかして……」

「ああ! ホープバスターの追加効果で純斗にはアークリベリオンの攻撃力分のダメージを受けてもらう!」

「あ、うん、俺に止める手段はない!!」

「めっちゃ元気に敗北宣言をしたッスね!?」

 

 アークリベリオンは効果破壊耐性を持ってるが、禁じられた聖杯で無効にされてる。

 最終的にホープが装備した大砲の弾がアークリベリオンを直撃し、その余波を受けて俺のライフがゼロになるのだった。

 

 ホープバスターでアークリベリオンを破壊。〈効果ダメージ9700〉

 純斗のLP450→0(➖9250)

 勝者、一条遊次(イチゴ頭)&ミストラル。

 

〈作者から〉

 色々展開を考えたのですが、イチゴ頭の主人公補正やドロー回数を考えて二人が泥臭く勝つプロットになりました。

 中堅デッキ〈作者主観〉とはいえ、純斗がココで負けたのは彼にとっても大きな一歩かもしれないです。

〈作者2〉

・今回のデュエルはミスが多かったので色々と修正してます。

 読者の皆様には申し訳ないです……。〈2月16日7時40分現在〉

 ーー

 

 

 




 2月15日、21時47分(修正時間)。
 展開に矛盾や効果の勘違いがあったので展開を変えさせていただきました。
 指摘をしていただけた読者様、本当にありがとうございます!
〈大きな修正点〉
 中盤のアーゼウスの召喚不可を受けて、アークリベリオンをそのまま残した。
 アークリベリオンの突破に禁じられた聖杯と破天荒な風邪を使った。
 最後のトドメをガガガガンマンの効果ダメージから、ブラックコーン号の効果ダメージへ変更。
 ーー
〈大きな修正点2、修正時間2月16日の7時30分〉
・アークリベリオンの効果を無効&攻撃力を下げるのに、禁じられた一滴を使った。
・ガガガガンマンの攻撃力ミスの修正&バトルフェイズが無くなった。
・ブラックコーン号の効果で倒されるのがダークガントレットではなく、アークリベリオン。
〈修正を下さった方、本当にありがとうございます!〉
 ーー
〈修正3・時間は2月17日3時55分〉
 禁じられた一滴の効果を間違ってたので修正&最後に破天荒な風でブラックコーン号の攻撃力を上げてから効果発動にしました。
〈修正4・時間は2月17日8時24分〉
・禁じられた一滴から禁じられた聖杯へ変更。
・トドメの差し方がブラックコーン号からホープ&ホープバスターへ変更。
〈修正5・時間13時42分〉
・一部セリフどガガガザムライの部分を修正しました。

 ーー
・だいぶ強引な修正な気がする……。

大体の投稿時間は何時頃がいいかを知りたいのでアンケートをやらせていただきます。(あくまで目安です)プラス、締め切りは1月26日の18時です。

  • 1番、12時頃
  • 2番、15時頃
  • 3番、16時頃
  • 4番、17時頃
  • 5番、18時頃
  • 6番、19時頃
  • 7番、20時頃
  • 8番、21時以降
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