「ほら、何やってるんですか先輩」
ちょっと指パッチンの練習をね。
「何でまた急に」
だってできたらかっこいいと思うんだ〜。
アビドスの砂祭り。そのクライマックスで私が指パッチンをしてホシノちゃんが登場! ……みたいな
「はぁ」
無視!? ため息だけだと流石の私も傷ついちゃうよ!
「その砂祭りのための会議なんですけど」
会議って……大袈裟だよホシノちゃん。私たち二人しかいないんだよ?
「先輩がこの前『第3回会議〜!』とか言ってたから話を合わせたのに! 何ですかその態度!」
うそうそ〜冗談だよホシノちゃん。そんな怒ってたら顔がシワだらけになっちゃうよ。
「もういいです」
あっ拗ねないでよ。
「拗ねてません」
ごめんごめん。ホシノちゃんは反応がいいからついからかいたくなっちゃうんだよね。しかも可愛い!
「……はぁ。取り敢えず今後どうするか考えましょう」
今後って言ってもね〜。私は今年で卒業しちゃうわけだけどホシノちゃんは一人でやっていける? 寂しくなったりしない?
「しません。むしろ足でまといが減って嬉しいです」
……そっか。
「寂しくないと言ったら嘘になりますが」
ん? 何か言った? ……後ホシノちゃん。
さっきから何か聴こえない?
「言ってませんし聴こえません……何ですかその顔は」
そっか。それがホシノちゃんの望みなんだね。
「?」
いや、なんでもない
「話を逸らそうとしても無駄ですよ。取り敢えず今できることを考えましょう。」
そうだね。私が卒業して新入生がいなかったらホシノちゃんは1人になっちゃうからね。
今からでもできることはしないと。
「普通の学校だったら学園祭などがあるんですけど……」
うん。無理だね
「無理ですね」
じゃあ私たち2人で近くの家を訪問してみるのはどうかな?
「訪問ですか」
うん。アビドスは2人しか生徒がいないからさ。訪問してこの学園の生徒はこんな感じなんですよ〜って宣伝するの。
「先輩にしては悪くないですね」
むぅ! ホシノちゃん! 一言多いよ! 私の事どう思ってるの!
「後輩に仕事の尻拭いをさせてる上司?」
ひどい! ひどいよホシノちゃん!
私はこんな冷酷な子に育てた覚えは無いのに。
「育てられてませんし妥当な評価です」
ふーんだ。もう知らない! 私パトロール行ってくる!
「っ! 待って下さい! 一人で行くのは……え?」
なーんちゃって。いだっ! ほっぺ引っ張らないで〜。
「私が! どれだけ! 心配してると! 思ってるんですか!」
ゆるして〜
「……」
ホントの無視!? ため息すら無くなっちゃったよ!
「特訓しましょう」
ほへ?
「特訓です。先輩は正直強くないのである程度の強さを身に付けましょう」
そりゃホシノちゃんに比べたら皆強くないでしよ。
「それ抜きにしても先輩は貧弱です」
まぁそうだけど
「じゃあ訓練場に行きますよ」
今から!?
「今からです。ほらさっさと行きますよ」
じゃあ競走だねホシノちゃん。お先に失礼!
「あっ先輩。急に走り出すなんてズルいです」
……まったくもう先輩は
???「おい黒服?暁のホルスはもういいのか?」
???「クックック……実に、実に惜しいですが彼女はもう帰ってこないので。」