ハルのウララの 2XXX海の向こうの甲子園 作:コンスタンチノープル
一応苗字の情報が載っているサイトで調べ、ある程度はその地域にいる苗字に変えてはいるのですがそれでも限界はあるのです。
「ゑ? 俺が先発なんですか!?」
有田商工の監督、
「ああ、ナンノ、お前だ」
2年生ピッチャーの「ナンノ」こと
「あんな大きな声で
「だから尚更だ。お前と末松は同級生だから、お前の代になった時に大きな壁になるかもしれない。ユウは先に伝えた時には突っかかってきたがな」
有田商工には投打の大黒柱となる選手がいる。その選手を差し置いて先発のマウンドに上がる。
「おや、南野君が先発できましたか」
メンバー表を交換した吹本は南野の先発を目にして末松に声をかける。
「征隆。相手の先発はエースじゃない。だがお前の同級生だ、3年生になった時に全国で戦う時には越えなければならない壁になるだろう」
「つまり末松くんのライバルってことですね!?」
末松ではなくウララが元気よく答えた。
「つまりはナメられてるってことですね?」
「いや、先発の南野君も実力は確かだ。何より征隆にはないモノを持っている。打席に立った時はよく勉強しておきなさい」
その言葉に末松は少し神妙な心持ちとなった。よく自分のボールを規格外という吹本が他校の同級生のことを買っている発言をするわけだから心中穏やかではない。
交換されたメンバー表は以下の通りである。
| 5月△〇日 | |||
| 先・後 | 有田商工高等学校 | ||
|---|---|---|---|
| 打順 | 守備位置 | 選手名(ふりがな) | 背番号 |
| 1 | 4 | ||
| 2 | 1 | ||
| 3 | 8 | ||
| 4 | 9 | 主将 | |
| 5 | 3 | ||
| 6 | 5 | ||
| 7 | 7 | ||
| 8 | 2 | ||
| 9 | 6 | ||
| 控え選手 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 記録員 | 学年 | 3 | |||
| 責任教師 | 平伸文 | 監督 | 伊藤喬 | ||
| 審判 | (球)小北 | (一)西丸 | (二)稲川 | (三)日野谷 | (外) |
| 5月△〇日 | |||
| 先・後 | 高知実業高等学校 | ||
|---|---|---|---|
| 打順 | 守備位置 | 選手名(ふりがな) | 背番号 |
| 1 | 4 | ||
| 2 | 6 | ||
| 3 | 9 | ||
| 4 | 7 | ||
| 5 | 1 | ||
| 6 | 3 | ||
| 7 | 5 | ||
| 8 | 2 | ||
| 9 | 8 | ||
| 控え選手 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 主将 | |||||
| 記録員 | 学年 | 1年 | |||
| 責任教師 | ハルウララ | 監督 | 吹本肇壽 | ||
| 審判 | (球)小北 | (一)西丸 | (二)稲川 | (三)日野谷 | (外) |
有田商工の主将、今本からの申し出により先攻有田商工、後攻高実となった。まず高実ナインが守備に就き、末松がマウンドに上がる。
「みんながんばれ~!」
ウララが選手の誰よりも声援を送るのはいつもの事である。何度か審判から声が大きすぎると注意を受けたこともある。
「正直言うと、僕は末松君の実力は
一方のブルボンたち3人の間では櫻がそんなことを話し始めていた。
「やはり、ただ速いことだけでは試合で勝利を得ることに直結するわけではないからですか?」
「まあそれが大きな所ではありますね。実はミホノブルボンさんたち多くのウマ娘さんたちが中継配信を観ていたと言われている去年夏の彼のピッチングも後からですが観させてもらいました。ミチにも観せています」
対戦を想定して観たのだろうと思ったが櫻は最初、半ば興味本位だったという。
「それで、どのような評価をされたのでしょうか? 私はただ速いボールを投げると感じただけですから、実際にプレーしている選手の意見も聞きたいです」
「そうですね……僕が感じたのは経験不足といったところでしょうかね。なのでこの試合、ここまでの時点でどこまでもってきているか気になるんです。まあ、腕試しといってもかなり厳しい相手ですがね」
ブルボンはそこまで野球に詳しいわけではないので有田商工がどれほどの強さか知らない。
「そうですね。今年の夏の甲子園優勝の有力候補の1校には間違いなく挙げられるでしょうね」
それについては間違いないようで三宅が更に付け加える。
「打線がかなり強力って言われてっし、ピッチャーも
「随分その
「去年の夏、いい勝負しましたからね」
昨年夏の甲子園で小豆島水産と有田商工は対戦していて、当時2年生だった三宅と件の
「あ、話してる間に投球練習が終わったみたいですね。これから始まりますよ」
末松が規定の投球練習を終え、有田商工の1番バッター・徳山と対峙する。
「ウララ先生。この試合は
吹本がそうウララに告げるとウララは尻尾をピンと立てた。
「じゃあ、いっぱいおうえんしなきゃですね! みんながんばれ~!」
ウララの声援をよそに櫻がブルボンに有田商工の選手について解説する。
「どのバッターもかなり厄介ですが1番の徳山君は脚が異常に速い上にバットコントロールが良いだけじゃなくて長打も打てる、それに守備まで良い走攻守3拍子揃った選手です」
「そうですか……」
三宅が気付いた。
「あのねミホノブルボンさん? いくら異常に脚が速いって言ってもウマ娘に敵うわけないじゃないですか」
「っ!? ……そうですよね」
末松と藤がサインを交換し、初球のモーションを起こす。
刹那、目にも留まらぬ剛速球が藤のキャッチャーミットに叩き込まれる。
「おいおい……こいつはシャレになんねえぞ……」
徳山はそう感じるとバットを一握り短く持ち直した。
「
「マジかよ」
有田商工のベンチは驚きの空気が流れる。
末松-藤のバッテリーは徹底的にストレートで押す。
「ストライク! バッターアウト!」
「くっ、全部真っ直ぐかよ」
徳山はネクストバッターズサークルの南野に耳打ちする。
「打つのはやめておけ。詰まったらピッチングに影響が出る」
「分かりました」
その言葉に南野はバッターボックスに向かいながら驚くのであった。
「マジかよ……トクさんが言うなんて相当だぞ?」
「ナイスピッチング末松くーん! いっけー!」
ウララが元気よく声援を送る一方、ブルボンたちはバッターボックスに入ろうとする南野に驚く。
「あ? 皆村じゃねえの?」
最初に気付いたのは三宅であった。
「南野君みたいですね」
「何か問題が発生しましたか?」
ブルボンが問うと櫻が答えた。
「有田商工は普段、皆村君という選手が2番バッターなんです。それに、今打席に入っている南野君は2年生の控えピッチャーですから、もしかしたら有田商工の先発ピッチャーはミチが言っている
「そうですか」
「っだよつまんねえなあ」
三宅が露骨に興味を失う。
「だけどこれは面白い投げ合いですね。末松君と南野君は同級生だからこのマッチアップにしたんでしょう。ミホノブルボンさんにも分かりやすく言うんなら、クラシックで当たる有力な相手とジュニアの時にやるみたいな感じですかね」
櫻がブルボンに分かりやすいように解説する。ブルボンの頭の中には自然とライスのことが思い浮かぶのであった。
そうしているうちに末松は南野をファーストへのファウルフライに打ち取った。
「さあここからまず第1関門」
藤が気合を入れ直す。
「まずここだな」
「どういうことですか?」
それは三宅も同意見といったところである。ブルボンが何事かと問ったので櫻が解説する。
「ここからの3、4、5、6番は高校野球界屈指のスラッガーが並びます。あ、スラッガーっていうのは特に遠くに飛ばせるバッターのことです。6番は件の
「ボー・ディマッテオというのはあのディマッテオ選手のことでしょうか?」
ブルボンでも知っているほどの選手に例えられるほど高鶴尊という選手は猛者であるとのこと。
「ええ、あのメジャーリーグのスーパースター。ウマ娘の世界で例えるんなら間違いなく凱旋門賞ウマ娘でしょうね」
そういわれたブルボンの脳裏には、かつてその凱旋門賞でエルコンドルパサーを下してジャパンカップでスペと激闘を繰り広げたブロワイエの姿があった。
「徳山は序の序。こっからが本番」
三宅がそう言いながら3人がグラウンドの末松と高鶴に注視する。
「えっ!? そんなすごい選手がいっぱいいるんですか?」
ウララも吹本から聞かされ、若干心配しながらも、末松を信じ声援を送るのであった。
練習試合ではありますが去年の夏の予選以来久々に試合を描写するのですが、如何せん試合となるとウマ娘成分が減ってしまう、しかも前は公式戦でなおかつ中継が入るような試合にしたので府中のトレセン学園にいるウマ娘を登場させることができたのですが、今度は練習試合で中継が入る可能性が無いに等しいのでウララ以外のウマ娘を出すことが出来ないと悩み捻り出したのが今回のブルボンの行動と三宅君、櫻君の登場です。
天皇賞(春)が基本的に4月の終わりかゴールデンウィークに行われるので天皇賞を観に京都に行って府中に帰り、またすぐ高知に行く、とかなりブルボンに無茶をさせてしまったことを反省。黒沼トレーナーはよく高知行きを許可したなと……
アンケート選択肢の詳細については第21話の前書きと後書きをお読みいただければとおもいます。
今後の高知実業(ストーリー展開)の方針
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目指せ!全国制覇!
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目指せ!模範的高校生スポーツマン!