雪風に転生しました。これより深海棲艦の指揮に入ります! ……どうして?   作:氷水メルク

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手の届く場所

 

 走る。走る。走る。

 時に深海棲艦の艦隊の間を縫うようにして。

 跳ねた海水が口に入るのも気にせずに。

 

「雪月! どこッ! 居たら返事して!」

 

 空気が潜るたび、わたしの喉を切りつける。

 身体が熱を訴えてきて、ちゃんと肺が機能してるのかもわからない。

 痛い。

 痛い痛い痛い! 

 

 どこかで聞いたことがある。

 歌いながら走るとダイエットになったり、良い有酸素運動になると。

 他にも自分を鼓舞するためとか、ポテンシャルを高める効果があると。

 だから体育会系の走り込みにも掛け声をしてるのだと。

 でも、

 

「雪月! どこッ!」

 

 叫ぶということは、掛け声じゃない。

 呼吸をする喉を違う用途にも酷使するってこと。

 終わりが見えない分先も見えず、ただ走るよりも倍しんどい。

 それでも走り続けないといけない。

 

「雪月ッ! 居たら返事してッ!」

 

 変色海域がたとえ広くても、目を放したのは少しの時間だからそんなに遠くには行ってないはず。

 でも、少しでも遠くに行ったという可能性があったら。

 大丈夫、大丈夫だよ。

 運は良い方なはずだから。

 それから数十分ほど体感時間で過ぎてから、ふとわたしはあることに気が付く。

 体力回復の意味も込めて、少し進む速度を緩める。

 具体的には走る速度から早歩きくらいに。

 

「音が無い?」

 

 砲撃爆撃雷撃。

 艦娘が来たならなにかしらの音が鳴るはず。

 艦娘の物でなくとも、深海棲艦の音が鳴るはず。

 

 それに深海棲艦も深海棲艦。

 艦娘が来てるはずなのに、急いだ様子はない。

 意思が無いからなのだけど何かこう、野生動物特有の戦闘態勢というものに入ってない。

 みんな真正面を向いてて動こうとしてない。

 

「艦娘が来てない?」

 

 まさか騙されたってこと? 

 実は深海棲艦に連れ去られて、それに気が付かなかったって可能性ある? 

 ……潜水艦ならそれは可能なはず。

 でもそれなら同じ潜水艦のイゴーが気付かなかったのはおかしい。

 ということはやっぱり雪月が自分から出かけて行った可能性。

 

「聞ーてもわたしじゃ分からないし」

 

「因子ヲ持ッテイテモ深海棲艦トハ話セナイノ」

 

「うへっ!」

 

 背後から姿形も無く声を掛けられて、わたしの身体は飛び跳ねる。

 

「艦娘ハマダ来ナイヨ。今舞鶴鎮守府カラ出タトコロダカラ」

 

「く、駆逐棲姫」

 

 振り返るとわたしの後ろに駆逐棲姫。

 いつの間に居たのか。

 切羽詰まってたから全然気が付かなかった。

 相も変わらず、うちの駆逐棲姫とは正反対に無表情。

 それがほんのちょっぴり、ほんのちょこっとだけ怖かった。

 

「ホッポ様ニ頼マレタカラ。来タ」

 

 そしてわたしのところに来た理由を教えてくれた。

 ほっぽちゃんに。

 少しの間しか会ってなかったのに気に掛けてくれたのかな。

 結構嬉しい。

 そして一瞬でもほっぽちゃんたちを疑ったわたしが恥ずかしいよ。

 

「雪月見ませんでした? 花の髪飾りを付けた娘なんですけど」

 

「待ッテテ今聞イテルトコロダカラ」

 

 そう言って駆逐棲姫は自分の頭に手を当てた。

 良かったと、わたしは焦る胸を撫でおろす。

 深海棲艦ネットワークすごいなー。

 すぐに雪月を見つけ出せるんだもん。

 

「ありがとーございます!」

 

「気ニシナイデ」

 

 駆逐棲姫はまだ頭に手をやってる。

 雪月、深海棲艦の近くに居てくれれば。

 雪月の知ってる艦娘って、わたしや時雨たちだから。

 不用意に近づいたりしないと良いんだけど。

 

 あぁ、そうだよ。

 

 わたしは艦娘が深海棲艦と仲良くなることで、艦娘が深海棲艦を攻撃できなくなるようなことあってはいけないって思ったけど。

 そっちのパターンもある。

 うちの深海棲艦が艦娘に対して危機感を持たなくなるパターン。

 それはまずい。

 普通に考えれば、艦娘なのに深海棲艦と敵対してない方がおかしいんだから。

 最悪の想像が脳裏をよぎる。わたしの中で再び焦燥感が膨れ上がる。

 

「ヒトツ質問シテ良イ?」

 

「へっ、質問? そんなことより――」

 

 わたしとしてはすぐにでも雪月を探してほしい。

 質問に答えてる時間すら惜しいんだけど。

 でも手伝ってくれてるのに、わたしは協力しないってのも変な話だよね。

 気分が変わったって言われて捜索を打ち切りにされたら万事休すだし。

 

 何より駆逐棲姫からのお願いはなんか断りづらい。

 夕立のこと、とやかく言えないなぁ。

 あの時の悪雨は、大葉刈を持って喪屋を切り倒そうとする勢いだったなぁ。

 

「良ーよ、なんでも言って」

 

 どんな質問をするのか分からないけど、わたしは一度深く息を吐いてから頷いた。

 

「アナタハナンデ深海棲艦ト一緒ニイラレルノ?」

 

「どーゆーこと? それはわたしが深海棲艦のしれぇだから。じゃ、ダメかな?」

 

 まずどうして深海棲艦がそんな疑問を?

 自分を悪だと言い出すなんて、奇妙な話だよね。

 

「ナゼ? 人間ハ守ルベキ存在。深海棲艦ハ倒スベキ悪。アナタタチハソウイウ存在デショ」

 

 駆逐棲姫が顔を歪ませる。

 初めてこの駆逐棲姫から無表情以外の表情を見た気がする。

 その瞳の奥に、揺らめく深海の炎を宿して。

 そういえばほっぽちゃんも似たようなこと言ってったっけ。

 仲間を奪った。居場所を奪った。

 わたしからすればお互い様のような気もするけど。

 

 でもね、どっちから先に手を出したのかが分からない以上、お互い様なんて言葉は卑怯だよね。

 やったらやり返されるとはよく言うけど。

 戦時中よろしく、戦争で敗北したのに国民には勝利したと事実を曲げることなんてザラだし。

 問題はそこじゃないか。

 

「ナゼダ。深海ノ力ヲ持ッタ艦娘ヨ。艦娘ハ正義ナノカ、我々ガ悪ダカラ排除サレナイトイケナイノカ」

 

 まさかさ。

 まさかわたしがこの問いを掛けられることになるとは、思わなかったなぁ。

 今じゃ陳腐と化した言葉でいえば、正義の反対にまた別の正義が居るって話なんだけどね。

 それを直接的に言ってもなぁ。

 これで納得してくれるのは転生前の世界に居る人達だと思う。

 まぁそもそもが話、その言葉を分かったとして受け入れろってのも土台無理な話。

 多数決で淘汰されてしまう少数派が居るのと同じ。

 少数派の意見が尊重されないのも、また軋轢を生むよね。

 

 わたしは少し頭を悩ませてから、自分なりに言葉を出すことにする。

 

「葦原中国の平定(へーてー)っていう話、知ってる?」

 

「ナンダソレハ」

 

「日本書記に書かれたとある話。精霊や悪神たち蔓延る地上(ちじょー)は我が息子が治めるのに相応しいと、天におられる神様が神を派遣。地上に居た精霊(せーれー)や悪神を追い出したって話」

 

「……我々ト似テイルナ」

 

「そーかな? まーいーや。この悪神や精霊(せーれー)を追い出した理由なんだけど、いくつか解釈があってね。わたしの読んだ本にはなんか不気味だから、って理由で書いてあったなー」

 

「……神ハ随分ト理不尽ナノダナ」

 

「まー神様だしね! 悪神とか精霊(せーれー)って書いてあるけど、それがどーゆーことをしてたとかは記されてないし」

 

 もしかしたら神になりたての悪霊とかあるかもしれないしね。

 悪霊が神様になるなんて話良くある話だし。

 正直珍しくないよね。

 神じゃなくとも話が伝わってる時点で、それはもう何かしらの信仰には引っ掛かってると思うし。

 中つ国、天津神が地上の国津神を追い出す話だし、人間は確実に居たでしょうし。

 

「それで本題なんだけど。これまた面白解釈があってね」

 

「解釈ノ幅ガ多イナ」

 

「そこが日ノ本神話の良いところ。それでね、実は悪神とは善神なんじゃないかって」

 

「ハァ……」

 

 例えば穢れを司ってる神様が居たとして、その神様は悪神なのか、みたいなね。

 一見穢れや瘴気を振りまいてるように見えて、でも本当は抑制することもできるみたいなね。

 それを司ってる以上、逆説的に世の中を平和にすることもできるって考え方。

 

 有名どころで言えばスサノオだよね。

 まぁつまるところさ。

 わたしは人差し指をひとつ立てて解説する。

 

「要は物の見方、なんだよ。例え高天原で暴れて地上(ちじょー)追放(ついほー)される悪しき神だとしても、地上(ちじょー)では八岐大蛇を倒した英雄(えーゆー)として伝わる。みたいなね」

 

「……」

 

「人間だって森や山、海を野生(やせー)動物(どーぶつ)から奪ってる。人間社会に絶大なダメージを与えよーものなら、容赦(よーしゃ)なく根絶だってする。でもそれが、人間目線でいう正義(せーぎ)であり善なんだよ」

 

「ジャア……私タチハ……邪魔ダカラ、海ニイルカラ、艦娘ニ奪ワレテルトイウノカ」

 

「深海棲艦も人間が創ったようなものだけどね」

 

 いやまぁ、正確には違うんだろうけど。

 でも深海棲艦という存在は大本を辿れば、人間たちが戦争をしなければ生まれなかったしね。

 何がトリガーになって被害をもたらすかなんて、今その状況になってるときは想像つかないものだよ。

 深海棲艦と艦娘という現象は特にね。

 

 なぜか一瞬、結婚生活一年目くらいに恋人の時は隠していた妻の本性を知った夫が、一緒にいるのやっぱり無理だと追い出そうとする光景が浮かんだ。

 葦原の中つ国の平定。

 駆逐棲姫に言われて思ったけど、確かにこの状況は同じだね。

 地上を支配してる人間が、海に居る悪神や精霊を悪だとして追い出そうとしてる。

 それこそ艦娘という神を派遣して。

 

 違うのは警告があるか、被害が出てるか。

 それと最強の神を連れてるかどうか、かなぁ。

 

 天とは正義で、地とは悪。

 なんだか分かりやすい関係図をしてる。

 

 昔はその神様や精霊にお世話になってたのにね。

 開発のために鳥居を壊し、政治のために信仰を淘汰し、主張のために他を排除する。

 深海棲艦が居るこの世界は分かりやすく祟りが存在してるけど、わたしの世界じゃそのままだからね。

 悪や善だと決めつける大衆が、人間からしか取ってないことで起こる、まるで満場一致のパラドックスだね。

 

「だから。だからね。何か相手から悪だと決めつけられて悩むくらいなら、いっそ相手こそ悪だと決めつけた方が良いよ。自分たちは自分たちの正義(せーぎ)のために戦ってる。無闇に仲間を奪い、住処を奪い、仲間の首を掲げて勲章を下げる、艦娘の方こそ悪だってね」

 

 わたしはそこまで自分の考えを一方的に話したところで、駆逐棲姫の様子に気が付く。

 じぃーっとわたしを見てる。

 その目はどこか興味深そうに。

 わたしの気持ちを覗くかのように見てる。

 わたしはなんだかひとつ黒歴史を創った気分で、誤魔化す様に笑う。

 

「なーんて、全部受け売りの言葉でわたしが体験したものじゃないんだけどね」

 

「オ前ハ、本当ニ艦娘カ?」

 

「わたしは深海棲艦と敵対しなくなってから、その辺りの価値観がずれてるんだ。同じ艦娘から艦娘が言っていー言葉じゃないって言われるし。でももし、雪月を、仲間を、家族を、沈められたらお前たちは悪だって糾弾(きゅーだん)する」

 

 人間はいつだって自分勝手だよ。

 でもその自分勝手なおかげであそこまで人間という種は成長できたともいえる。

 人間賛歌っていうわけじゃないし、短所は長所になりえると言うつもりは無いけれど。

 だってその長所は現代に置いて、短所になる場面が可視化されてるわけだしね。

 

「これで答えは十分(じゅーぶん)かな? わたしは早く雪月を探しに行きたい!」

 

「大切ナノカ? アノ深海棲艦ガ」

 

「うん、とっても大切な家族だから。手を放したくない」

 

 駆逐棲姫が言葉を発さなくなる。

 ただただ無言で、そしてふんわりと口の端を上げてた。

 

「仲間ガ見ツカッタ。案内スル」

 

「ありがとー!」

 

「……コチラコソ。コレデ私タチハ心置キナク戦エル」

 

 良かった、雪月無事でいて。

 今行くから。

 

 駆逐棲姫についてく形で海を滑走して何分くらいかな。

 体感時間かなり経ってるような気がするけど。

 まだなのかな。

 こうして必ず見つけられると分かってるためか、心にも多少のゆとりは生まれる。

 でもそのゆとりで見たのは、深海棲艦の艦隊が統率を持って動き出してる場面だった。

 

「艦娘ガ海域ニ入ッタ。急グヨ」

 

 その言葉で駆逐棲姫が加速するのに引っ張られ、わたしも速度を上げる。

 艦娘が領域に入って来たって、まずいじゃん! 

 ダメ。

 落ち着こう。

 焦りは禁物、何も考えられなくなる。

 それは分かってる。

 分かってるけど急ぎたい気持ちに艤装が追い付かない。

 駆逐艦なんだからもうちょっと速度でないのかなぁ。

 

「ソウ、ヒトツ忠告」

 

「なんて?」

 

「最近……アノ深海棲艦ト……ニナッタ。鬼ヤ姫、水鬼ノ命令ヲ。……恐ラクハ……ト同ジ」

 

 ごめん、ほとんど聞こえなかった!

 頭の中が雪月のことでそれ以外何も入ってこないから。

 

 まるでライブハウスなど音響の良い場所でライブをするかのような、お腹の奥まで響く強烈な衝撃音。

 間違いない、艦娘が来てる! 

 速く、速く、速く!! 

 一秒でも速く! 

 体力など知らない。

 身体の痛みなどとうに忘れた。

 

「雪月!」

 

 視界が澄み渡る。

 ビュンビュンとアニメのように切り替わる。

 走って走って、海の飛沫が邪魔に思える。

 風から瞳を守るため腕を盾にして。

 

「雪月!!」

 

「ニャシ!」

 

 見えたッ! 

 雪月、居たッ! 

 雪月がわたしに振り返る。

 

 その顔にあったのは怯えだった。

 艦娘から理不尽な暴力に晒される恐怖。

 身体は震え、足はすくむ。

 それがわたしを見た途端、一瞬だけ強張った。

 まるで逃げた先で別の怪異に襲われるかのように。

 

 それはわたしが艦娘だからか。

 何もかもが初めてのことなんだから、そこはもうしょうがない。

 

 泣きじゃくるように燃える艤装。

 

 でもわたしが見てるのはそのもっと奥。

 雪月に迫る、既に放たれた凶弾。

 

 あぁもう、第三話じゃないんだからさ! 

 

 もっと走らないと! 

 自分の暴れる呼吸を御し、最後のひと踏ん張りで海を蹴る。

 駆逐棲姫の隣を通り過ぎる。

 太陽よりも速く走ったとされるメロスのように。

 

 わたしは雪月を追い越し、凶弾に狙いを定める。

 果たしてその弾丸が駆逐艦の物か、戦艦の物なのかは分からない。

 大きさなんか気にしてる余裕はない。

 ただわたしは既に放たれた弾に合わせて、

 

「たぁ!!」

 

 連装砲の裏拳で弾き飛ばす。

 弾丸が海面に叩きつけられて炸裂する。

 水蒸気が濛々と立ち籠り、一帯に熱気が散漫する。

 

「シ、司令官!」

 

「帰るよッ!」

 

 わたしは反転して雪月の手首を取る。

 そして最後のひと踏ん張りで来た道を逆走する。

 

「深海棲艦の司令官だと!?」

 

「し、深海棲艦に提督なんて居たんですか!」

 

「前が見えない!」

 

 そんな艦娘たちの声を背に。

 出来る限り変色海域外を目指す。

 蒸気がちょうど良い狭霧となってわたしたちを隠してくれているみたい。

 こういう時は運が良いね!

 

 途中で駆逐棲姫とすれ違う。

 

「ソノママ真ッスグ」

 

「ありがと!」

 

 艦娘を迎撃するための深海棲艦の艦隊の間を縫って。

 艦隊を何十と抜けて。

 走って走って。

 そうしてわたしと雪月は変色海域を抜けた。

 

 *  *  *

 

 時刻はそろそろ4時か5時になるのかな。

 空は絵巻を広げたみたいに茜色に染まり切り、もうそろそろ妖怪の住む世界へと切り替わろうとしてた。

 いや、人は暗闇を克服したから、もう妖怪の居場所なんてものは無いと思うけどね、

 

 ライトとか持ってきてないし、このまま進むのは危険かも。

 深海棲艦に間違って当たってそのまま海戦に繋がるのは避けたいところ。

 

 わたしは絶対に深海棲艦に襲われないんじゃなくて、こちらから手を出さない限り襲われないだからね。

 そこは間違えないようにしないと。

 

「近くに島は無いかなぁっと」

 

 わたしは片手で雪月の手を取り、もう片方の手でスマホの地図を開く。

 出来れば無人島とかが良いんだけど。

 おっ、近くに良さそうな小島があるみたい。

 燃料は問題ないと思うけど、そこで一晩休憩を取ろうかな。

 

今日(きょー)は一晩、近くの島で野宿しよっか!」

 

 元気づけるように、わたしはすすり泣く雪月の頭を撫でる。

 ずっと、ずっと泣いてる。

 それはそうだよね。

 あんな暴力に晒されたら、誰だって怖いよ。

 それも一緒に遊んだことも人と同じ艦娘に。

 一番の問題はわたしが艦娘だから、だよね。

 そりゃあ、危機感なくなるよね。

 

 うーん……。

 どうしようかなぁ。

 帰ったら軽巡棲鬼たちに艦娘について気を付けるべきことの講義とか行ってもらうのもいいかも。

 

 ひとまず、見つけた小島へとわたしたちは歩を進め、辿り着く頃にはそろそろ冬空の海に暗幕が掛かりつつあった。

 もう日が暮れるのもかなり早い。

 

「寒くない?」

 

「……ゥ、ッ」

 

 雪月が何度も首を縦に振る。

 泣いてるせいで喉が押さえつけられてるのかも。

 声出ないよね。

 

「そっか。近くに洞穴があればいいんだけど」

 

 わたしはもっと強く雪月の手を握る。

 島に燃え広がったら困るので、雪月の燃えてる艤装を砂浜に置いてく。

 それから草を踏み固めて、道なき場所に道を作り、島の奥へと向かってく。

 

 マイクラだと家を作る前とかはお世話になるもんね。

 思えば無人島に降り立ったときも、洞穴で寝るようにすれば良かったなぁ。

 あの時はそこまでサバイバル精神が培われてなかったから完全に抜けてたかも。

 

 スマホの地図アプリを拡大して洞穴がないか探す。

 こういう時TRPGとかなら幸運でダイスロールして都合よく……ないか。

 川はあるみたいだけど……。

 森にするかな。

 夏場ならともかく今の季節に海岸で寝るのは自殺行為だと思う。

 

 火を起こす燃料と火薬はいくらでもあるからね、あはは。

 そうなると心配になるのは野性動物だけど……、まぁ徹夜すれば良いかな。

 わたしの艤装にいるPT小鬼にも手伝ってもらって……。

 

「久しぶりだよね」

 

「……」

 

「こうして雪月と二人きりになるの。PT小鬼群も含めれば三人かな」

 

 サバイバル初日、あの時雪月はイ級の姿だったけど。

 あの時イ級がわたしの隣で寝てたから正直怖かったけど。

 今こうして二人で居ると何となく良かったなぁって気分になる。

 あの時から雪月はわたしの近くを元気よく付いてきてくれたっけ。

 本当に正直に話すと、滅茶苦茶怖かった。

 

「それから御潮、雪河、悪雨、シロコと仲間が増えてってさ。こーして二人で居る機会も無くなったよね」

 

 話をしてるうちに開けた場所を見つける。

 ここなら大丈夫かな。

 マイクラよろしくベッドも布も何もない状態だけど。

 目印として雪月とPT小鬼群に立ってもらう。

 

「ごめんね、ちょっとの間離れるけど待てる?」

 

 雪月がバッと顔を上げる。

 泣き腫らした顔。 

 目は赤く充血しきってて、鼻水で顔がくしゃくしゃになってる。

 雪月は何も言わずにわたしの服を摘む。

 

本当(ほんとー)に少し。すぐに戻ってくるから」

 

 雪月が首を横に振る。

 あぁ……どーしよー。

 ……考えてみれば雪月をひとり置いてく必要ないなぁ。

 PT小鬼に残ってもらおう。

 

 持ってるスマホでアラームを付け、PT小鬼に持ってもらう。

 それからわたしは雪月を連れて、出来る限り遠くに行かないよう、近場で艤装を背負ったまま木の枝等を集めてく。

 

 そういえば最初の頃もこんな感じで木材を集めてたっけ。

 あの時は家を作るようだったような。

 なんというか、最初期の行動って良く分からない行動をしがちだよね。

 

「ほんと、よく今日(きょー)まで生きてこれたよね」

 

 自然に口から出た言葉は誰の耳にも届くことなく、夜闇に霧散して消えてく。

 ひとりじゃなかったってのも大きかったかも。

 ……。

 言葉にしづらい感情が濁流のように流れ込んでくる。

 ……。

 何も言わずにわたしは雪月を寄せる。

 寒いからね。

 

 一通り採集した後にわたしはPT小鬼のところに戻ってくる。

 

「ただいま。それじゃあまた行ってくるね」

 

 わたしは胸の前に抱えた小枝をパラパラと地面に落とし、もうひと踏ん張りと腕を伸ばす。

 後は河原の石の方を──

 

「シ、司令官!」

 

 次の目的地を考えたところで、雪月がバツの悪そうな顔で声を飛ばした。

 

「どーしたの?」

 

「ソノ……」

 

 その声は咄嗟に出たものだったのかな。

 続く二の句を紡げないでいるみたい。

 十中八九、指示を破ってひとり行動をしてしまったことかな。

 その罪悪感は。

 悪いことをしたと思うと気まずくなるよね。

 わたしは特に気にしてないんだけどね。

 

 うんとわたしは静かにこくりと頷き、雪月の頭に手を乗せる。

 

「焚火の石を一緒に集めてほしーな。ねっ?」

 

「デモ……」

 

「わたしひとりじゃ大変だから手伝ってほしーな。さっ、行こ!」

 

 まごつく雪月を強引に引き連れて、わたしたちは河原へと足を運ぶ。

 

 手ごろな石を求めて小脇に抱える。

 こういうの重いはずなんだけどねー。

 艤装を背負ってれば発泡スチロールだよ。

 バイスクロ―なんて。

 あれ海外の選手なら割と出来るらしいよね。

 一番の嘘が主人公のパスっていうね、あの漫画。

 

 重さより問題はでかさだよね。

 あと何回か往復しなきゃ、なんて考えながら雪月を見る。

 石ひとつに足をプルプルと震わせてた。

 あっ、ごめん、雪月の艤装燃えてたから置いてきたんだった。

 

「ごめんね、雪月は持たなくて大丈夫(だいじょーぶ)だから」

 

「デモ」

 

「一緒に居てくれるだけでも――」

 

 あの漫画と言えば、中学生仲間のエースがグレる直前だっけ。

 あの時練習に出なくていいと言ったからグレてしまったのであって、何かしら罰を与えてあげれば納得することが出来た、みたいな考察があったっけ。

 

 わたしとしては一度や二度の失敗、許容してあげることこそ寛容だと思う。

 そもそも一度や二度じゃなく、失敗なんて当たり前なんだから何度だってして良いと思う。

 まぁだからといって、失敗した側はそんな風に割り切れないよね。

 ましてや今回はことがことだし。

 

 子どもの失敗くらい笑い飛ばしてなんぼだと思うけど。

 

「やっぱり持ってもらおっかな」

 

「ウン」

 

 難しいなぁ、こういう問題。

 人のことを考えるの苦手なんだよねぇ、わたし。

 思えば仲間や友達なんて、前世で居た覚えが無い。

 出来るなら考えたくない。

 自分勝手だって自覚してる。

 

 罰の匙加減とかも考えないといけないし。

 

「もーいいや」

 

 これ以上考えるのは止めよっ。

 罰は帰った時、相談すれば良いや。

 今は石を集めないと、っと屈みこんだ時だった。

 

 横からしがみ付くように腕を回されたのは。

 

「ゴメンナサイ司令官! 雪月ガ悪イノ! ダカラ捨テナイデ!」

 

「ふへっ!?」

 

 喉を震わせて、目から大粒の涙を溢し、ボロボロな顔の雪月が懇願する。

 

「ど、どどどどーしたの? 捨てないよ!」

 

「デモ司令官、モーイイッテ!」

 

「あっ、いや、それはそーゆー意味で言ったわけじゃ!」

 

 わたしは馬鹿か! 

 ついポロリと自分でも気づかずに雪月を傷つける言葉を! 

 鬱病の人にさよならと言ってはいけないのと同じように。

 見捨てられると思った子どもが親の気を引くためにやるのと同じように。

 何気ない言葉が相手を傷つけるのを忘れてた! 

 

「えっとね、雪月! ほんとーに大丈夫(だいじょーぶ)だから! 落ち着いて!」

 

 なんて言って落ち着けるはずないよね! 

 わたしが相手の立場なら落ち着けるはずがない。

 そもそも言葉ひとつで感情をコントロールできるなら、カウンセリングなんかいらないよね! 

 

 わたしは石を捨てて泣いてる雪月を抱き寄せる。

 落ち着くまで頭を撫でれば良いのかな。

 でも、実のところ雪月ってわたしより身長高いんだよね。

 雪風はかなり身長低い方だし。

 

 完全に困ってしまったわたしはふと雪月を見上げて気付く。

 

「ごめんね。本当にそんな意味で言ったわけじゃないんだよ。でも、今は焚き木を作ろっ。風邪引いちゃうよ」

 

「……ウン」

 

 鼻を啜る雪月をなだめつつ、わたしは河原とキャンプ地を行き来して石を集める。

 焚き木を囲うように石を置いて、中央に木の枝を集める。

 それからわたしは火種の用意をする。

 

 前に火なら燃料を使えばいいやと考えてたわたしを殴りたい。

 大爆発を起こしたよね、うん。

 機銃の火薬を使おうとも考えたんだけど……、意外と燃えないのよね。

 撃鉄を起こせば簡単に火を噴くんだけどねー。

 そんな歴戦の日本兵の知恵や経験を持ってるわけじゃ無し。

 

 でも今はちょうど燃えてるものがあるんだよね。

 わたしは砂浜に戻って雪月の艤装から火を貰う。

 なんかすごいブラックジョーク。

 

 それからわたしは松明を焚火に入れて火を移す。

 焚火近くの地面に直で腰を降ろす。

 肌をパチンとビンタする、弾けた火花すら気持ちいい。

 

 わたしは隣に座るよう地面を叩く。

 これからは遠征するときに布を持って行こっ。

 想定外の事態はちゃんと考えておかないと。

 

 おずおずとした態度で雪月がゆっくりと手を突いて膝を曲げる。

 そんな雪月の肩をわたしは抱き寄せて燃える焚火を眺める。

 

 これだけで何となく落ち着くんだよね。

 艦娘、深海棲艦がどう思うかは分からないけどさ。

 人は火を起こすことが出来るから進化した、って聞いたことがある。

 雪月の頭を撫でながら呟く。

 

「見捨てないよ」

 

「……ニャ?」

 

「わたしは家族を見捨てないよ。みんなみんな大切だもん。だからそんなに卑下、悲観? えっと、悲しまなくて良ーんだよ。ちゃんと悪いことをしたって分かってるんでしょ? ならそれで十分(じゅーぶん)

 

 今度はわたしから雪月の肩に頭を乗せる。

 冷たいなぁ。

 冷たいけど、雪月の気持ちを直に感じ取れる気がする。

 

「そもそも人は失敗するんだから。たった一回の失敗がなんだって話だよ」

 

「ホントニ見捨テナイ?」

 

「しないしない。失敗が何だ! 成功(せーこう)の母を悪く言うとかパワハラだよ!」

 

「パワハラ?」

 

「パワーハラスメント。上の立場であることを利用(りよー)して下の人に暴力(ぼーりょく)を加えることだよ」

 

 その中にはその人の親に対する暴言も含まれてるわけで。

 そうなれば成功に向かって失敗する人を馬鹿にする行為は、ある意味ではパワハラと同列ともいえるわけさ。

 もっとも、失敗に対して不寛容なのは人の方じゃなくて社会の方だったりするけどさ。

 

「わたしなんて失敗ばかりだよ」

 

 雪月から首を放して宙を見上げる。

 ほうッと白い息を吐いて。

 

「いっぱいいっぱい失敗をして、いっぱいいっぱい悪雨に魚雷を投げられてる」

 

「……」

 

「だから一回の失敗なんかで気を病まないで。子どもなんだから、失敗は当たり前だし、それを糾弾(きゅーだん)するのなら、それは周りの方がおかしー」

 

「シ、司令官」

 

 わたしはにこりと両指で自分の顔を指す。

 

「ほら見てみて! 何十回何百回と失敗してる艦娘だよ! 燃料(ねんりょー)に火を落として大爆発させたり、仲間を数え切れないほど振り回したり、鎮守府を裏切ったり、神からの依頼もほとんどこなしてない口だけ艦娘! でも、全然なんてことないでしょ!」

 

「ソレハ少シ反省シタ方ガ良イニャシィ」

 

反省(はんせー)してるよ。治す努力もしてる。でもね、その反省も、その治すための努力も、失敗が無ければやろーとは思わないんだよ。なぜなら、選択肢に無いからね!」

 

 状況とか、そういうことが起こるよって言われてもさ。

 それでも人は間違えるんだよ。

 だって、そんな経験ないからさ。

 現実感が無いんだよ。

 

 言われてはいそうですかと何でもかんでも吸収できるのなら誰も苦労しない。

 出来るなら誰もが学校の授業を一度聞いただけで覚えることができるし、テストだって満点を取れる。

 

 それが出来ないのをわたしは分かってる。

 分かってるからこそ、一度の失敗を激しく糾弾したリ、一度で見限るなんてこと、わたしはしない。

 あの悪のカリスマである、宇宙の帝王様だって一度目の失敗は許してくれるんだよ。

 見限ることだけは絶対に無い。

 好きに対してはとことんしつこいからね、わたし。

 

「なんか説教(せっきょー)臭いの嫌だなー! 嫌なことより好きなことやろー! ほら見てみて星がきれーだよ!」

 

「……シ、司令官、星モ好キ?」

 

「当然! 昔の人は船に降り注ぐ星明りから神を連想したこともあるんだよ。興味ある? ねぇ興味あるよね!」

 

「興味ナイケド、司令官ガ好キナラ」

 

 ……興味ないかぁ。

 でもほらっ、きっと分かってくれるかもしれないし。

 布教するみたいに話し込んでみるけど、気が付けば雪月は寝息をすぅすぅと立ててた。

 泣き疲れちゃったのかな。それとも、

 

「……わたしの話、面白くないのかなぁ」

 

 好きな物を曝け出すのは歩み寄る一歩って聞いたことあるんだけど。

 シロコには自分の好きな物だけを話すのは嫌われるって言われちゃったし。

 曝け出し過ぎるのも良くないのかなぁ。

 

「まぁいっか」

 

 わたしは大きな欠伸を浮かべてもそりと起き上がる。

 PT小鬼群にも任せてるけどわたしも見張りをしないと。

 島に着いた当初は見張りとか立ててなかった。

 野生動物とか考えると危険な話よね。

 

 艦娘がクマに負ける姿とか全然想像できないけど。

 そういえば艦娘にクマみたいな名前の子が居たような?

 

 クマー。

 眠くて頭が回らない。

 頭がこくりこくりと船を漕ぎだす。

 もう何度目かのあくび。

 火の番もしないと。

 

 あぁ、なんて綺麗な星空なんだろう。

 わたしには語彙力なんてものはない。

 天然のプラネタリウム、なんて言葉だけじゃ言い表すことのできない、無数の星屑がいっぱいに己を主張するように煌めいている。

 自分の寿命を削り、ある種これこそが自分の人生だと語るかのように。

 宇宙という舞台で自分の個性を主張してる。

 

 いつしかあの星たちも寿命を迎えて超新星爆発を起こすのだろう。

 いや、もしかしたら起こしてるのかもしれない。

 なんせあの星々の輝きが地球に届くのは何百何千年と先のことなのだから。

 

 今はもう無くなったバンドでも、レコードを付ければその声その輝きを感じることが出来るように。

 もう終わってしまった星々の輝きを見ているのかもしれない。

 それはそれでロマンあるよね。

 

 いくら星が好きでも。

 都会では見ることが出来ない。

 どれだけ宇宙で輝いたとしても、ビルや建物、電灯の強烈な光にかき消されてしまうものだから。

 そういう意味でも、わたしは星を見ることは好きだよ。

 また明日、頑張ろうと思えるからね。

 

 なんて、メンヘラか哲学者みたい。

 そんなのその日の気分に左右されることの方が多いのに。

 星の光なんてビルの光にかき消されてる以上、その程度でしかないと捉えることもできるしね。

 

 それでも遠くを見てしまう辺り、人は近くのものほど見えなくなるものだよね。

 近くにあるものほど見えなくなる。

 近くにあるのに到達できない。

 

「身近にあるのだからもっとちゃんと手を伸ばさないと」

 

 宇宙よりも遠い場所。

 遥か何千年と何万年何億年の歴史があるだろうその場所は、宇宙へ羽ばたく翼をもってしても到達できない。

 その場所だけは深くまで調査することのできないブラックボックス。

 遠くにあるものほど見ようとするのならば、ちゃんと見てないとダメだよね。

 身近にあるのならそれが当たり前になるようしなきゃだね。

 

「お休み、雪月」

 

 わたしは雪月の頭を優しく撫でてから、腕をぐっと空へと突き出す。

 

「さぁ、頑張ろっか」

 

 雪月を起こさないよう小声で気合を入れ、わたしは徹夜の番を開始した。




きっちりとした物語を描きたいのでかなり時間を掛けます。
しばらく更新はしません。
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