走一と拓海の前にダニエル・アンダーソンと小柏カイが現れて、その2人が走一と拓海に挑戦状を叩きつけた。
勿論その事に走一と拓海は受け、いろは坂でバトルする事になった。
そして拓海が自宅に帰った時、文太がハチロクのボンネットを開けては中身を見ていた。
「どうしたんだ親父?」
「…拓海、今日お前にある男が訪ねて来たろう。青いSW20に乗った…」
「え?なんで分かるんだよ親父?」
拓海が文太がその事を知っている事に驚く中、文太がタバコを吹かしながら問う。
「お前、そいつとバトルするのか?」
「え?まあ…するけど」
「…お前、負けるぞ」
っとその事に拓海は思わず文太の方を見るのであった。
そして走一は自宅に帰宅すると、琢磨が外でタバコを吸っていて、それに走一の問う。
「お帰り走一君、実はさっき零士から連絡が来てね、今群馬に来ている走り屋の事を話していたんだ」
「零士から…、っ…もしかしてダニエル・アンダーソンの事ですか?」
「おや?それを知っているって事は、どうやら君は彼と会ったんだね」
琢磨の問いに走一は頷き、夜空を見ながら言う。
「ええ。アイツとバトルを申し込まれて、いろは坂でバトルする事になりました。零士がアイツは速いって言ってましたからね…次席で卒業、どんな走りをするかこの目で確かめたい」
「…興奮するは良いけどね、その油断が命取りになりかねないよ」
「ええ勿論、分かってます」
その事に走一は頷きながら家に入って行き、琢磨はそれを見届けた後、タバコを吸いながら夜空を見るのだった。
そして場所が変わり、高橋家の豪邸。
涼介が自室でパソコンで作業をしていた時に、扉からノックがして、啓介が声を掛ける。
『兄貴、入るぜ』
「ああ、いいぞ」
了解を得て入る啓介、涼介は啓介の方を向きながら問う。
「啓介、この前お前がバトルした例のS15の事に付いてだが…」
「ああ…今でも思い出すぜ…。あの屈辱は忘れられねぇ…!」
啓介は拳を握りしめ、あの時の事を思い出していた。
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赤城山でダニエルと対話していた啓介、賢太がそれを問い詰める。
「何だお前? いきなり啓介さんに話しかけ「待て賢太…」え?啓介さん…?」
賢太は啓介の行動に振り向き、啓介はダニエルの問いに答える。
「この赤城山ではレッドサンズを知らない者はいない。それを知らずに問いかけて来たって事は…、お前このエリアの人間じゃねぇな? それにそのS15、この辺りじゃ見かけない」
「ああ、俺は神奈川から来た。出身地はイギリスの方だが」
「(神奈川!? 何で神奈川の人間がここに居るんだ!? それにイギリスって事は…)…お前、どっかのレーサー出身か?」
その事にダニエルは頷きながら言う。
「ああ、俺は零士と同じRDRS出身だ。アイツから誘われて峠に出張ってる、まあプロレーサーでもあるがな」
「RDRS!!? 園崎と同じって事か!?」
賢太はその事を聞いて驚き、啓介のその事を聞いて驚きを隠せずにいた。零士と同じRDRSのドライバー、そのドライバーがこの場所に来て、速い人物を探している。本来だったら涼介の出番の筈だが、啓介はこれをチャンスだと感じ、ある事を問う。
「…お前、この峠に来た理由はバトルをしにか?」
「そうだ。群馬エリアはなかなか速い連中が居ると聞いた。だから俺はバトルをしに来た、それが理由だ」
「…そうか、丁度いい、RDRSのドライバー相手に何処までやれるか良いチャンスだ! その挑戦…受けてやるぜ!」
「ちょ!啓介さん!!」
啓介がバトルを受けると知って、それに驚く賢太、啓介はそれに気にする事なく言った事に後悔はない。
ダニエルもそれを聞いて頷く。
「よし、それならバトルを始めようか。俺が先頭だ。その方がお前は俺の動きをじっくり見れるだろう」
「あ?何だと…随分と余裕じゃねぇか」
「ああ、それ位のハンデが無いと多分お前は俺の動きを読み取れないからな」
「(こいつ…随分と余裕こきやがって、俺の事をなめてるのか?)…上等だ!群馬エリアの実力を見せてやるぜ!!」
そう言って啓介は自身のFDに乗り込み、ダニエルもS15に乗り込み、互いに並べて、そしてスタートする。
バシューン!!!
猛烈なスタートダッシュ、その様子を見た賢太が見届ける。
「(啓介さん、勝ってください! よそ者にレッドサンズの実力を見せつけて下さい!!!)」
そう願う賢太だったが、その予想は大きく裏切られることになる。
最初に走りの違和感を感じたのは啓介だった。
ダニエルの走りは無駄がなく、タイヤの使い方が上手い上に温めるのが上手い。そしてライン取り、コースのライン取りが途轍もなく上手く、更にはそれを載せるかのように走って行く様子を啓介は目を見開いて見ていた。
「(何だこいつ!? この赤城のコースを難なく走れている上にコース取りが上手い!! それにエンジン音を聞く限り、あれはSRコンプリートエンジンか!!?朝倉と同じエンジンを使ってるとはどう言う事だ!?)」
啓介はそれに衝撃を受けながらも追いかけ続け、ダニエルはそれに気にせずに走り続け、赤城山を下って行く。
先頭を走るS15を追いかけるFD、しかし何かが追いつけていない、車のスペックも戦闘力もFDは備わっている、劣っているのはドライバーの技術…。
ダニエルはRDRSの次席、そのドライバーの足りないものを全て持っている為、啓介はダニエルのドライバー技術に追いついておらず、S15について行けてない。
徐々に離されて行くFD、啓介はそれに苛立って行く。
「くそが!! 俺が負ける訳には行かないんだ!!この赤城で負ける訳に訳には…行かない!!!」
そう意気込む啓介であったが、ダニエルはその事に気にしないまま、一気に加速して行き、疾風の様に消えて行った。
それを見た啓介は目を見開いてしまい、それに唖然としてしまう。
そして麓のゴール地点、啓介が14秒遅れでゴールし、先にゴールして待っていたダニエルと対面する。
啓介は歯を食いしばりながらダニエルを見る。
ダニエルはそれに言う。
「どうだ?俺の走りは」
「…俺への情けのつもりか?」
「いや、情けを付けるつもりはない。ただ俺の走りを見て感じた事があるだろう? それを見て今度はやろう」
そう言ってダニエルはS15に乗り込み、赤城山を去って行く。
啓介はそれを見ては拳を握りしめ、後から来たS14が来て、降りて来た賢太が問う。
「啓介さん!どうでしたか!?」
「…けね」
「え?」
聞き取れなかった賢太がもう一度問いかけると、啓介がリベンジの目をしながら言う。
「アイツには絶対に負けねぇ!!! 今度は腕を磨いて、必ず勝ってやる!!!」
っとそう言うのであった。
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「くそっ!!今でも思い出すと苛立つぜ!!」
その事を思い出す啓介は拳を握りしめ、それに涼介は口角を薄っすらと上げる。
「フフフ、そのドライバーに良い様に遊ばれたか、もしくは腕前が良かったから、走り方を教えたのかもな」
「あっ!?何でそんな事をするんだよ!? わざわざ敵に塩を送るようなもんだぞ!」
「それだけ啓介の走りに魅力を感じたって事だ。それをバネにして走り込め啓介、どうやら今度は朝倉とバトルする事になったそうだ。」
っとその事を聞いて、啓介は耳を疑うのだった。
そして夜、バトル当日、走一はワンビアに乗り込み、いろは坂に向かおうとした時に泰三がタバコを吸いに来て、走一の方を見ながら言う。
「行くのか走一?」
「ああ、今からいろは坂に行く」
「そうか…、なら俺から一つアドバイスしてやる」
「え?どう言う事だよ?」
走一は泰三の言葉に耳を傾けるも、泰三はそれに言う。
「黙って聞けって、恐らく相手はお前の前を取る戦法を取る。あのコースだ…前を走った方が有利だと考える、なんせあの一本道の道路だ、抜く方が難しい…。だから終盤の橋の前がポイントだ。この時期のいろは坂は枯れ葉が結構落ちるぞ、そこを見落とすなよ?」
「ん…?枯れ葉?」
その事を聞いた走一は首を傾げながらも、走一はワンビアを走らせ、彩音を迎えに行った。
泰三はそれを見て、見届けた。
そして国道…、ワンビア、ハチロク、S13、セリカ、FTO、NSX、ロードスターRS、ランエボⅤがその後を追いかけるのだった。
それぞれの車にイツキと彩音は勿論、真美がセリカ、凛がFTO、友梨佳がNSX、沙耶がロードスターRS、舞人と理央と美央がランエボⅤに乗っていた。
更に池谷の乗るS13の助手席には健二が居て、健二が調べた事を話していた。
「小柏は父親の英才教育でガキの頃からカートをやっていて、レースで何回か勝っているらしい」
「走一達と同じ環境で育ったのか…。そんな本格的な奴がどうして走一達と同じストリートに?」
「さあ、それまではバイクでいろは坂最速だったらしいし…。走一とバトルするダニエルって奴はイギリスの名門のレーシングスクールであの園崎零士に続く男だって事しか分からない。あとの所はバトルで見てないとな…。あ、そう言えばエンペラーに岩城清次って男いたろう。白いエボⅣに乗っていた」
それに池谷は頷きながら言う。
「ああ~、髪を後ろに束ねたムカつく奴な。エンペラーが群馬エリアに侵攻して来て、みんなアイツ1人にやられたよな、赤城と妙義を除く以外は…」
「その岩城が小柏のSW20にあっさりと負けたらしいんだよ」
「え?ええ~?!」
っと池谷はその事を聞いて驚きを隠せないでいた。
そしていろは坂の頂上では、一台のSW20がやって来て、それに京一たちは振り向い、小柏が降りて来て、それに清次がイラつきながら見る。
「なんだまたお前か!」
「いや、今夜はアンタ等に絡む気は無いよ岩城さん、今日は挨拶をしようと思ってね」
「挨拶~?」
その事に首を傾げる清次。それに小柏は言う。
「今日秋名のハチロクとここでバトルする。そしてもう1人ここで稲妻のワンビアとバトルする奴がいる」
「何だと!?」
その事に清次が驚くと、丁度そこにS15がやって来て、ダニエルが降りて来ては京一は見る。
ダニエルは小柏を見ては声を掛ける。
「よう、話しはつけたか?」
「これからだ」
「…今日は何の用だ?」
京一がダニエルの方を見て、若干イラつきを抑えながら問うと、ダニエルは答える。
「稲妻のワンビア…、彼と下りの一本バトルをする事になった、だから今日ここのコースを使わせてほしい」
「ワンビアと…?」
「そう言う事です、他所から来た奴に負け続ける訳には行かない。俺が止めるよ、須藤さん」
「てめぇ!!」
清次が突っかかろうとした時に京一が止め、それに笑みを浮かべる。
「面白い組み合わせじゃないか、秋名のハチロク対カート上がりの小柏に、稲妻のワンビア対RDRSのドライバーダニエル…。どっちが勝つか興味深々だ!」
京一は笑みを浮かばせながらそう言い、ダニエルもそれに口角を薄っすらと上げながら見るのだった。
そしてバトルの開始が迫る。
回想シーンで啓介とダニエルのバトルを入れました。省略は嘘ですwww
感想と誤字、よろしくお願いします。