昔、昔、あるところにおじいさんとお婆さんが住んでいました。
ある日、お爺さんが山へ芝刈りに行き、お婆さんが川で洗濯をしに向かいました。
お婆さんが川で洗濯をしていると、川上からドンブラコ、ドンブラコと大きな桃が流れてきました。
お婆さんはその桃を持ち帰り、山から戻ったお爺さんが桃を割ると中から元気な赤ん坊が出てきました。
桃から生まれた男の子は桃太郎と名付けられ、スクスクと育っていきました。
ある日、立派に育った桃太郎はお爺さんとお婆さんに悪い鬼を退治しに鬼ヶ島へ行くと言いました。
お婆さんはきび団子を作り、桃太郎はそれを持って鬼ヶ島へ向かいました。
「よし!お婆さんが作ってくれたこのきび団子で、一緒に鬼退治にしてくれるお供を探すぞ!」
「お前さんが桃太郎か」
「あ、早速お供になってくれる者が…」
桃太郎がお供を探している中、赤犬と出会いました。
「きび団子を寄越せばお前のお供になるじゃけぇ」
「えっと、その、何か違うような」
「お供にするかしないかハッキリせんかい!」
「ひ、ひぃ〜!?お、お願いします」
桃太郎は震えながら赤犬にきび団子を渡し、赤犬と一緒に鬼ヶ島に向かいました。
「おやおや、桃太郎じゃないか」
「どなたですか?」
「黄猿か、何しょーるん」
鬼ヶ島へ向かう途中に今度は黄猿と出会いました。
「何って、わっしはただ桃太郎のお供になりに来ただけだよォ」
「あのー、赤犬さんと黄猿さんはお知り合いなんですか?」
「ん〜そうだねェ。同期の関係だねェ〜」
「そんなんですか?その、同期っていったいなんの…」
「黄猿、おどれもこい。鬼退治じゃけぇ。桃太郎!黄猿にもさっさときび団子渡さんかい!」
「は、はいぃぃ!?」
「お〜おっかないねェ〜」
きび団子をもらった黄猿は桃太郎のお供になりました。
「Zzz〜」
「お〜〜寝ちゃってるねェ〜」
「あの、お知り合いですか?」
「青雉…何寝とるんじゃおどれは!!」
「んがっ。あらら…来るのが遅いから寝ちゃってたよ」
「相変わらずダラけきったヤツじゃけぇ!桃太郎!」
「…はい、青雉さん。きび団子です」
「あらら、桃太郎も大変だね」
昼寝をしていた青雉をお供にした桃太郎はとうとう鬼ヶ島へとたどり着きました。
「ここが鬼ヶ島か…」
「鬼は一匹残らず沈めちゃる」
「お〜たどり着いたねェ〜」
「Zzz〜」
「ウォロロロロ!!お前が桃太郎とそのお供か」
桃太郎たちの前に金棒を持った大きな鬼が現れました。
「あれが鬼!?」
「おどれが鬼か。覚悟せえ!」
「でかいねェ」
「あらら、目を覚ましたらいきなりかよ」
「ウォロロロ、ここがお前たちの墓場だ」
鬼は巨大な龍の姿な変わり、桃太郎たちに襲いかかってきました。
「鬼が龍に!?」
「死ぬのはおどれじゃあ鬼!!行くぞ黄猿!青雉!」
「驚いたねェ。こりゃ鬼退治じゃなくて龍退治だねェ」
「やれやれ」
「ウォロロロ、喰らえお供ども!ボロブレス!」
赤犬はマグマで殴りかかり、黄猿は光のレーザーを放ち、青雉は氷で攻撃をしました。しかし、龍も負けじと熱息で大暴れ。
「こ、こんなの…僕が思ってた鬼退治じゃない」
桃太郎は三人と一匹の戦いで破壊されていく鬼ヶ島を見て、ただ立ち尽くしかありませんでした。