無名の大魔族リーナ、魔族ライフを謳歌する 作:ヌメロン使いの男
勇者ヒンメルの死から1000年後。
人類は終わりの見えない争いを続けていた。
大魔族リーナによって生み出された『
オリジナル達は『
アドバンスド達は迫害から逃れて大陸の北側に移動し、そこにアドバンスドによる統一国家『パンドラ・スペース』を建国。
それに対抗したオリジナルの国家は『大陸連合』を結成し、残りの国家はオリジナル、アドバンスドが共存する形になった。
これでアドバンスドとオリジナルとの、100年続いた対立に一段落ついた。
・・・と思われたが、オリジナルの中の過激派組織『神聖統一大陸』による、『パンドラ・スペース』の首都オレオールでの大規模テロ、『オレオール・クライシス』が発生。
この事件の後、『パンドラ・スペース』は大規模魔法によって国土を大陸から切り離し、
復讐に燃える『パンドラ・スペース』は軍事組織『ゼータ』を結成し、『大陸連合』へ宣戦布告。
『オレオール戦争』が開幕した。
圧倒的魔法技能を誇るゼータ軍は連合軍を追い詰めていったが、次第に圧倒的物量を誇る連合軍に押され、地上の基地を喪失しつつあった。
「隊長、こんな所に一体何があるって言うんです?」
「わからん。『パンドラ・スペース』建国以前の封印だ、殆ど資料は残っていない・・・」
現在、我々ゼータ軍は苦戦を強いられている。
連合の物量に押され、地上の基地は『旧オレオール海上基地』のみが健在だ。
戦況の打開のため、本国からの指令により、連合が封印している『何か』を奪取するべく、エリート部隊の俺達がここに派遣された。
「旧オレオールより、連合による強襲の知らせあり!」
「なんだとっ!?」
旧オレオールを失えば、地上部隊は本国に帰れなくなってしまう。
「くそっ、結界破壊の進行度は!」
「74%です!」
くっ・・・あと少しの所だが、旧オレオールを失うわけにはいかない。
「作戦中止!総員、直ちに旧オレオー『バリンッ!』な、なんだ!?」
突然、背後からガラスが割れたような音が響く。
「隊長!結界が・・・」
見ると、結界が破壊され、そこから3つの影が飛び出していった。
「・・・連合の封印してたのって、あれですか・・・?」
魔獣か何かだろうか。
その程度なら、なぜ討伐せず封印したのか疑問ではあるが・・・。
「まあいい。ともかく、基地へ急ぐぞ!」
同刻、旧オレオール海上基地。
『くそっ、数が多い!』
『ヘスがやられた!こっちに応援を!』
基地を防衛する戦艦『アヴァロン』は、窮地に陥っていた。
「この艦に乗ってる魔導兵は全員出してる!余力はない!」
いくら一人一人の練度が高くとも、複数人に囲まれれば撃墜されてしまう。
『まずいぞ、そっちに“虫”が行った!』
“虫”と呼ばれる連合兵器。
その正式名称は『四脚魔法兵装 飛行型』であり、強力な耐魔法結界を備え、その上戦艦の装甲をも貫く主砲を備えた強力な兵器だ。
「くっ・・・ルーデル、迎撃を!」
『こっちも手が離せん!』
もう目の前に、“虫”が迫ってきていた。
「・・・っ!」
死を覚悟し、手を硬く握る。
その瞬間、“虫”が上空からの光に貫かれた。
「・・・え?」
艦の前に舞い降りたのは、銀髪の少女だった。
『安心してくれ。僕が来たからには、君達に勝利を約束しよう』
少女が右手を空に掲げ、翼を広げると同時に、光の柱が連合兵を吹き飛ばした。
『ほら、もう大丈夫』
ゼータ軍を苦しめた“虫”の装甲も、彼女の魔法には全く通用しない。
『おお・・・。すっげぇ・・・』
兵士達が感嘆の声を上げる。
あれほど自分たちを苦しめた連合兵達が、手も足も出ず消えてゆく。
その姿に、私は小さい頃母に呼んでもらった絵本に出てきた、女神様を思い出した。
「女神・・・さま・・・?」
私がそう呟くと、彼女はこちらを振り返り、ニッコリ微笑んだ。
女神リーナ大勝利!希望の未来へレディー業!
ということで、リーナの蒔いた種により大戦争ENDでした。
純粋な魔族は魔法の発達とフリーレン達の活躍でほぼ駆逐されましたが、今度は人間同士の争いが勃発しました。
アドバンスドはどっかの遺伝子操作された人達と違って普通に子供ができるうえに、オリジナルとの子はアドバンスドになります。多分オリジナルは絶滅しますねこれ。
これにはフリーレンもガッカリ。