部屋で一晩を過ごし、朝を迎え…ると思ったら、なんと夜が明けないッ!
康一くんの話に聞いた、輝夜の可能性があると判断したジョルノは、永遠亭へ急ぐッ!
異変を解決することはできるのかッ!?
輝夜:「あとは、永琳に任せるわ」
永琳:「はっ!」
ーーーーー
永琳:「あまねく地の上から遥か月まで、覆い隠せッ!『天文密葬法』ッ!」
バシュゥーッ!
ズズズズズズ…!
〜ボスのベランダ〜
ミスタ:「紅茶が入ったぞー」
ジョルノ:「…」
ミスタ:「ん…あの月がどうかしたか?」
ジョルノ:「ミスタには、あれが月に見えますか?」
ミスタ:「…?どういうこと?」
ジョルノ:「あれは月じゃありません、それっぽく見せられているだけです」
ミスタ:「まあ…確かに今日はちと月がでかいように見えるけどよ…なんで違うって分かるんだ?」
ジョルノ:「よく見てください、月の模様の向きが上下逆になっています、本来あり得ない」
ミスタ:「ん…?ッ!マジだ…!一体誰が?」
ジョルノ:「月…おそらく、前にコウイチくんから聞いた、『輝夜』だと思いますね」
ミスタ:「ああ、なんか、あの日本の話の?」
ジョルノ:「ええ、しかし、幻想郷には実在するケースが多々あると聞きます、鬼も妖精も神もいますから」
ミスタ:「まあジョルノはほぼ神だけどな…」
ジョルノ:「原因は早いところ調べたほうが良さそうですね、何か…嫌な予感がする…しかし今日は4月4日、行くなら明日にしますか」
ミスタ:「分かってるじゃねーか、今日行ったらろくな事ねぇからな」
※霊夢はインフルエンザA型にかかってしまい、魔理沙はインフルB型にかかってしまった
霊夢:「頭痛がするッ、ウッ、吐き気もだ…!」
魔理沙:「この私が気分が悪いだと…!」
〜明日〜
ジョルノ:「…おかしいッ!もう8時なのに、夜が明けないッ!」
ナランチャ:「何だぁ〜、夜中に騒ぐなよ…」
ミスタ:「何寝ぼけてんだよ…いや、こうなっても仕方がねぇか…」
ジョルノ:「状況は夜ですが、本来すでに朝です」
ナランチャ:「あえ…?…うわっ、もう8時じゃねぇかよ!」
ジョルノ:「…急いだほうがよさそうですね…ナランチャ、一緒に来てくれますか?」
ナランチャ:「…了解」
〜迷いの竹林〜
ジョルノ:「『迷いの竹林』…?」
ナランチャ:「俺たちは迷うことはねぇよ、もし迷ったら、『エアロスミス』で上空から位置をとらえることができる、進もうぜ」
ーーーーー
ザッ、ザッ、ザッ…
バシュッ!
ジョルノ:「ッ!無駄ァ!」
ドゴッ
ジョルノ:「敵かッ!」
バッ!
霊夢:「ッ!ジョルノ…ハァッ…ハァッ…ややこしいわね、あなた達だったのね」
魔理沙:「ゲホッ、敵じゃないのかよ…」
ジョルノ:「…?風邪、ひいているんですか?」
霊夢:「これは異変よ…だから、私が解決しないと…」
ジョルノ:「『覚悟とは、犠牲の心ではない』。この異変の解決のために、あなた達が犠牲になることは、僕は認めない」
霊夢・魔理沙:「…!」
ジョルノ:「…薬はつくっておきますから、あなた達は早く帰るべきです」
〜永遠亭〜
ジョルノ:「ここが…」
ナランチャ:「『エアロスミス』ッ!呼吸の反応をとらえるぜ」
ピコォーン
ナランチャ:「半径50m、呼吸反応なし…」
ジョルノ:「…行きましょう」
コツ、コツ、コツ、コツ…
ナランチャ:「この通路、一体どこまで続いているんだ?」
ジョルノ:「なんだか外の景色も妙ですね…」
ピコォーン
ピッ!
ナランチャ:「7m前方に何かいるッ!」
ジョルノ:「数は!」
ナランチャ:「反応は一体、だが何が出てくるか分からねぇ、気をつけろジョルノッ!」
てゐ:「おやまあ、地上の人間じゃない」
ナランチャ:「…人だ」
てゐ:「かわいそうに、この永遠亭に足を踏み入れてしまったんだから、もう生きては帰れないよ…人間はただでさえ寿命が短いのにねぇ」
ジョルノ:「あなた、覚悟して来ている人、ですよね?」
てゐ:「…フフッ」
ーーーーー
ドスン…
てゐ:「タンマタンマ!降参降参!」
ジョルノ:「なんです、覚悟はあるんでしょう?」
てゐ:「ないッ!そんなある訳がないッ!」
ナランチャ:「なぁー兎ちゃんよぉー、君の知っていること、洗いざらい教えてもらおうじゃぁねえかよ…」
てゐ:「ヒィッ!」
ーーーーー
てゐ:「…私はこの竹林に昔から住んでいる兎なんだけど、永遠亭の主人はね、月から来た輝夜っていうお姫様なのよ、月で罪を犯して、地上に流されてきたんだって」
ジョルノ:「やはり輝夜だったか…」
(コウイチ君の話は役に立つな)
てゐ:「絶世の美女で、そりゃあもうたくさんの求婚者が言い寄ってきて、断るの大変だったみたいよ。で、刑期が明けてから月から迎えが来たんだけどさ、姫様は月に帰らなかったのよ、従者の永琳と一緒に逃げ出して、で、この竹林に隠れ住むようになったってわけ。それがまぁ、千年くらいまえかなぁ」
ナランチャ:「千年ッ!?」
てゐ:「姫様はさ、不老不死の薬を飲んだのよ、それが月では罪だったみたいね。で、月を偽物にすり替えた今に至るってわけ」
ナランチャ:「…月を?、ちょっと待ってください、じゃあなぜ夜が明けないんです?」
てゐ:「そればっかりは私も知らないよ、あ…このくらいで十分かな?」
ジョルノ:「何が?」
てゐ:「…時間稼ぎ」
ナランチャ:「なッ!?」
ジョルノ:「何だとッ!?」
てゐ:「後はよろしく、鈴仙」
ピコォーン
ピッ!ピッ!
ナランチャ:「…!?いきなりッ、いきなり呼吸反応が一つ…増えたッ!」
てゐ:「やーい、ひっかかったひっかかったー!まあ、さっき喋ったことは嘘じゃないからね」
ナランチャ:「ぶっ飛びなッ!」
カチッ
ドグオォンッ!
てゐ:「ギャンッ!」
ナランチャ:「てめぇ、覚悟はできてんだろうなぁ〜!」
ジョルノ:「ナランチャ、まずはあっちが先です」
鈴仙:「地上の人間どもめ、この永遠亭を突き止めたことだけは褒めてやる」
ナランチャ:「おいおい、まさか2対1で勝つつもりか、お前は?」
鈴仙:「何人いようが同じことッ!私の『ルナティックレッドアイズ』」の前ではなッ!』
ズァァァァァッ!
ジョルノ:「ッ、この空間ッ…!?いや、幻覚かッ!…ッ!?…奴の位置が…分からないッ!?」
ピコォーン
ピッ、ピピピピピッ!
ナランチャ:「こ…呼吸の反応も分からなくなっている…!」
鈴仙:「月の狂気に魅入られたお前達には、もはや私の姿をとらえることさえ出来ないッ!そのまま地獄に落ちるがいいッ!」
ナランチャ:「くッ…!どうすんだよジョルノ!」
鈴仙:「喰らえッ!」
ドグオォンッ!
ナランチャ:「ぐぁッ!」
鈴仙:「…まあここまで来れたことは少しだけ褒めてやろう、だが所詮は人間、能力に限界がある」
鎮魂歌:『つまり、人間だから限界があると?』
鈴仙:「ッ!?」
ブワアァァアーッ
ジョルノ:「『黄金体験鎮魂歌』、あんたの攻撃は、僕には届かない。そして今、お前の位置ははっきりと分かるッ!」
鈴仙:「何ッ!?私の瞳からは…」
ジョルノ:「2度同じことを言わせないでくださいよ、あんたの攻撃は、僕には届かない」
鎮魂歌:『そして、この能力を超えることは決してないッ!』
鈴仙:「くッ!」
バッ!
ジョルノ:「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!
鈴仙:「ッ……」
ドサァァッ
ジョルノ:「これが、『黄金体験鎮魂歌』だ」
ナランチャ:「す…すげぇ、実際に見たのは初めてだが、これほどだったとはッ!…痛てッ!」
ジョルノ:「怪我、したんですか?ちょっと診せてください」
ナランチャ:「さっきの弾幕を喰らっちまったみてぇだ…」
ジョルノ:「『ゴールドエクスペリエンス』」
ドキュンッ
ジョルノ:「傷は塞ぎました。しかし、痛みは残りますから、後でミスタみたいに文句たれないでくださいよ」
ナランチャ:「ああ、ありがとよ」
ピコォーン
ピッ、ピッ…ピッ!
ナランチャ:「ッ!あのチビ兎と目だけじゃないッ!…上だ、46m上空、何者かがいるッ!」
ジョルノ:「すぐに外にッ!」
ーーーーー
バッ!
ズァァァァァッ!
ジョルノ:「何ッ!?宇宙空間…幻覚…いやッ、別空間に移動させられたのかッ!」
ナランチャ:「呼吸反応の位置はほぼ変わってねぇぜ!」
永琳:「ここは私がすり替えた偽りの月と地球のはざま、偽りの通路、もはやどこへも行くことはかないません。貴方達の旅路はここで終わる」
ナランチャ:「で、おめーが異変の主犯ってわけだな…俺はナランチャ、始末する前に名を聞いておこうじゃねぇか」
永琳:「八意…永琳」
ジョルノ:「あなたが輝夜の従者ですね?僕はジョルノ・ジョバァーナ、パッショーネのボスです、月はこの幻想郷の妖怪たちの力の源と聞きます…今すぐ返してもらいますッ!」
永琳:「愚かしいことですね。太古よりの叡智を持つ私に、定命の人間がかなうとでも?」
ドンッドンドンドンドンドンドンッ!
ナランチャ:「…そういうことね…」
永琳:「決して姫様は渡しませんッ!」
ジョルノ:「僕は輝夜はいりませんッ!」
ナランチャ:「あのチビ兎が言っていたことは本当らしいなッ!」
ジョルノ:「それが月をすり替えた理由ですねッ!」
永琳:「……」
ナランチャ:「ボラボラボラボラボラァ!」
ドガがガガガガガガガガッ
永琳:「…」
ドバッ!
ドグオォッ!
ナランチャ:「ブロックされただと!?」
永琳:「私達の永遠亭を見つけてしまった以上、貴方達には死んでもらう他ありません…!」
ジョルノ:「人を始末しようとするってことは、逆に始末されるかもしれないという、覚悟を持っているんですよね?」
永琳:「神符『天神の系譜』ッ!」
ジョルノ:「この脈はッ!」
ドガガガガガガガガガッ!
ナランチャ:「うあッ!!」
ジョルノ:「…ッ」
グオオオオオオオッ!
ナランチャ:「ッ!」
(ジョルノが詰めたッ!)
ドンドンドンドンドンドンッ!
ナランチャ:「はッ…!」
ジョルノ:「ナランチャッ!」
ゴォォッ!
ナランチャ:「…ッ」
(ここまで…か)
DIO:「『ザ・ワールド』ッ!」
ドォーン
DIO:「ジョルノよ…お前にも信頼できる仲間が出来たようだな…時は動き出す」
パッ!
ドグオォン!
永琳:「ッ!?」
ジョルノ:「ッ…父さん」
ナランチャ:「えッ、誰!?」
DIO:「レミリア」
レミリア:「ええ」
ジョルノ:「あなたもッ…」
レミリア・DIO:「「我々の眺める美しき月を、偽りの者に変えるようならば、貴様を始末する」」
レミリア:「お前の敗北の運命は、この私達を敵に回した時点ですでに決定されているのよ!」
DIO「我が運命に現れた敵よ、さらばだ」
ドゥーン
フッ!
永琳:「ッ!?」
パッ!
ナランチャ:「なんだッこの能力はッ!?」
ジョルノ:「…時間停止です」
ナランチャ:「マジかよ…」
永琳:「なッ!?」
(この数のスピアッ!?)
DIO:「2秒前…」
レミリア:「この周りのスピアを見て、結果を理解できてしまったのが、逆に恐怖ね」
DIO:「1秒前…」
永琳:「くッ!」
ドバッ!
ナランチャ:「シールドッ!防御されるかッ!?」
DIO:「ゼロ…」
ドバッシュゥーッ!
ドグオォンッ!
ジョルノ:「くッ、防がれた…!が、シールドは破壊できたッ!」
DIO:「『世界』ッ!」
ジョルノ:「……ッ!『ゴールドエクスペリエンス』ッ!」
ナランチャ:(攻めるのかッ!)
「『エアロスミス』ッ!」
DIO:「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」
ジョルノ:「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」
ナランチャ:「ボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラァ!」
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴッ!
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴッ!
ドガガガガガガガガガガガガガガガッ!
ピキ…バキッ!
永琳:「何ッ!?」
DIO・ジョルノ:「「WRYYYYYYYYYYAAAAAAAAAAッ!」」
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!
パキィィン!
DIO・ジョルノ:「「無駄ァ!」」
ナランチャ:「ボラーレ・ヴィーア」
ドゴァッ!
カチッ…
ドグオォン!
永琳:「バカな…!姫様…!」
〜記憶〜
輝夜:「久しいですね、永琳」
永琳:「ずっと謝罪したいと思っていたのです。
あなたの飲んだ不老不死の『蓬莱の薬』を作ったのは
私、その罪咎は本来、私にあります」
輝夜:「そのように責任を感じることはありません。
おかげで私は、月とは違う世界を知ることが出来たの
ですから」
永琳:「…!」
輝夜:「今月への帰参が許されたと聞いても、もはや
私にそのつもりはありません。
このまま地上で生きてゆきたいと思います」
永琳:「姫様…本気なのですね…。
こうなる気はしていました、ならば私も蓬莱の薬を飲んで
地上に残り、共に永遠の時を過ごしましょう。
もうあなたを一人になどさせません。決して…
そして…永遠に…!」
輝夜:「ええ…。」
ーーーーー
シュウゥゥー…
ジョルノ:「ッ、偽りの月が…」
ナランチャ:「消えていく…」
〜永遠亭・外〜
ジョルノ:「たしか、幻想郷は出来てから1000年も経っていないはず…」
ナランチャ:「えっ、じゃあ…ここができる前からいたってことか!?」
ジョルノ:「…そういうことになりますね、しかし、この人達の起こした異変は、月を偽りのものに変えたこと…この夜が明けないのは…一体なぜ…?」
八雲紫:「私が昼と夜の境界をいじったからよ」
ナランチャ:「うわっ、ビックリした!…いつの間に?」
八雲紫:「あなた達の行動が早くて助かったわ。紅と白黒は今ダウンしちゃっているから…」
ジョルノ:「ああ、迷いの竹林で出会って、明らかに具合が悪そうだったので、薬だけつくって帰しましたよ…博麗の巫女でも、風邪をひくものなんですね」
八雲紫:「ありがとうね。今回こいつらがやったことは、結界の中に結界を作ろうとしていたこと」
永琳:「…私は、密室の中に『密室』を作ろうとしていたのですか?」
ジョルノ:「…そうらしいですね、まあお互い取り越し苦労だったってわけです」
ガラッ!
ナランチャ:「ッ!?」
ジョルノ:「ッ…」
輝夜:「お見事よ、お客人方!ようこそ永遠亭へ!私が主人の蓬莱山輝夜よ」
ジョルノ:「あな…たが…」
永琳:「姫様!申し訳ありません、何もかも、私の誤りでした…」
輝夜:「永琳、そんなに責任を感じることなんかないわよ。全部もう済んだこと、私達が生きる永遠に比べれば、千年だって無に等しいわ。明日は無限にやってくるのだから、過去にこだわるより今を楽しまないと…ね?」
永琳:「姫様…!」
ジョルノ:(優しいな…)
輝夜:「さあさあお人方、まだまだお開きじゃないわよ!久しぶりのお客様なのだから、相応のおもてなしをさせていただくわ。もう隠れ住む必要もないんだし、朝まで派手に弾幕勝負よ!」
ジョルノ:「ええッ!?」
ナランチャ:「ヘヘッ、そうこなくっちゃな」
ジョルノ:「ナランチャッ!僕はもう無理ですッ!」
ナランチャ:「行くぞッ、『エアロスミス』ッ!」
レミリア:「私達も行くわよ、DIO!」
DIO:「よかろうッ!」
八雲紫:「じゃあね、ジョルノ。夜はちゃんと終わるようにしておくわ」
ジョルノ:「…僕ももう帰ってミスタとイチゴのケーキが食べたい…」
輝夜:「うふふ…あははは…」
ーーーーー
ドンッ!
ドグオォッ!
ドグオォンッ!
ーーーーー
チルノ:「ッ!!妹紅、あれはなんだ!?」
妹紅:「ああ、迷いの竹林には馬鹿者が住んでいるのさ。妖精のくせに道に迷うお前に負けないような馬鹿者がな」
チルノ:「あたいバカじゃないよ!むしろ最強!」
妹紅:「お前、前にDIOに『貧弱』とか『マヌケ』とかいわれたばかりだろ…」
チルノ:「アイツ関係ない!」
妹紅:「まあ、強い弱いとバカかどうかは関係ないの、ほら、もうすぐ外だぞ」
The End.