秋アニメを見たり懐ゲーをやってたらいつの間にかもう年末……!
綾小路の誕生日とか12.5巻発売に合わせて更新しようと思ってたんですが中々計画通りに物事を進めるのは難しいですね
今回はまた小ネタ集になってます。なお、全て無人島試験後を舞台にした話になっている為本編で無人島試験完結したら後で内容を修正するかもしれません
・もし選択肢を間違えたら part2
あれから紆余曲折ありながらも無事無人島試験を終えた私達。
破竹の快進撃をクラス全体で祝いながら豪華客船に戻った翌日、試験の疲れもあってぐっすり眠ったのでとりあえず朝食でも……と船内のカフェテリアに向かうと、その場に居た生徒の視線が私に集まる。
まあ入学から今まで色々やったからな……クラスのリーダーは辛いぜなどと内心勝ち誇りながらテーブルに着くと、どうも視線が……妙なことに気付いた。
何か、こう……「常勝集団のリーダー」を見る目線というよりは、奇人変人の類を見る目線で見られているような……
前世では陰の者だった為こういった目線で見られる事は経験が無いではないが、なんで今……?
事情を探ろうと通りがかった他クラスの生徒の会話に耳を傾けてみた。すると……
「あれが炭酸水女……」
「Dクラスの龍園に炭酸水ぶち撒けてったCクラスのヤバい女リーダー……」
なんかとんでもない噂広まってる~~~!?
おのれ龍園、こういう方向で仕返ししてくるとは……この恨みは忘れん!
「いや、あれは堀北の自爆だと思うんだが」
・お待ちかねの水着回
豪華客船に戻ってきた後、学年全体が試験後の開放感に浮かれてるけどこのあと2日後くらいには船上試験始まるんだよな~……と憂鬱な気分になりながら船内を散策していた所、佐倉からメッセージが届いた。
なんでも、無人島試験の際に話していた綾小路と私と3人でプールに行く約束……あれを果たすべく皆で船内のプールに行かないか?とのお誘いだった。
プールか。約束もしていたことだし、せっかく佐倉と試験前に水着も揃えたんだ。気晴らしも兼ねて行ってみるかな。
それに佐倉が綾小路に勇気出してアプローチかけるのは見てて応援したくなるしな。
「堀北さん!試験お疲れ様」
「佐倉さんもお疲れ様。それで、今日は……綾小路君を誘う、と言うことで良いのかしら」
「うん!せっかく特別試験も終わったし、その……」
「あの水着のお披露目、という事ね?」
そう聞くと、彼女は顔を赤くして頷く。
正直、佐倉が原作で2年生編の序盤で退学してしまったのを知っている身としては彼女の恋路を応援してあげたい。
あの終わり方はあまりにも不憫すぎるからなぁ……
それに私は
だからこそ私という異物が変に挟まるより、この世界の住人の恋模様を応援してあげるのが筋だとも思っている。
とはいえ綾小路と敵対してこのクラスから手放すのは絶対に避けたいし現状の友人関係も維持したいから、仲良くしたいとは思っているが。
そんな事を考えながら、私達は綾小路を誘ってプールに向かうのであった。
毎度のように見渡す限り女子生徒だらけの───女子更衣室なので当たり前だ───中で心を無にして早着替えを行い、更衣室を出る。
「……
佐倉が選んだ水着は鮮やかな青色のビキニ*1だった。しかも心做しかボトムが小さい。
正直前世の記憶がある私には少し、いやかなり着るのに勇気が要るデザインなのだが……
ええい、せっかく数少ない
どうせ水着を着る機会があまりないし、今は夏休み中……しかも試験の合間ではあるが、豪華客船でのクルーズ中だ。
旅の恥はかき捨て、と思い切ってみるのも悪くないだろう。
「悪い、遅くなった」
と、そこに今日のメインゲストである綾小路が現れた。
───イケメンは何着ても似合うなあ……
綾小路は薄手の上着にワインレッドのシンプルな水着を着てきたのだが、なにせ素材が良いのでそれでも様になっている。
鍛えられた筋肉がついた細身に長身、ハンサムな顔立ちとそりゃあ入学当初速攻イケメンランキング上位入りを果たすのも納得だ、と合点がいく男がそこに居た。
元男の身ながらついイケメンって羨ましいなぁ……と眺めてしまう。
「……堀北? どうかしたのか」
「な、何でもないわ綾小路君。 その……水着、似合ってると思うわ」
ぼーっと眺めていたのを誤魔化すように素直な感想を口にすると、綾小路が少し微笑んだような気がした。
「そ、そうか……堀北の水着も良いと思うぞ」
「あ、ありがとう」
二人して赤面し、言葉に詰まって立ち尽くしていると───
「お、お待たせしました……」
本日の主役が登場した。
紺色のラッシュガードを着用しているのだが、それでも隠しきれないナイスバディ。
高度育成高等学校という閉鎖的な環境にある私達にとってあまりにも目に毒である。
綾小路と二人して思わず呆気に取られていると、彼女は恥ずかしそうに、
「あ、あの……どうしたの?」と尋ねてきた。
文句なしの百点満点である。
しかし、そんなわたしたちの評価に対してなにやら佐倉が悩んでいるようだった。
「どうかしたのかしら、佐倉さん?」
「ふぇっ!? な、なんでも無いよ」
どうも綾小路の方をチラチラと見ている。
「……綾小路君に何か?」
「そ、そういうわけじゃないよ! その……」
よく見ると自身のラッシュガードと綾小路の上着の間で目線が相互に動いている。
これは……と思い、佐倉に近づいて耳打ちする。
「佐倉さん、折角選んだ水着……綾小路君に見せなくていいの?」
「うぇっ!?」
やっぱり図星だったようだ。
一応佐倉の事情(グラビアアイドル雫であるという事実)を考慮して私達以外の人の少なそうな時間に来たのだが、それでも完全にゼロではない……
それで水着姿を見せるのを恥ずかしがっていたんだろう。
「折角
2人で、と言ったが殆ど選んだのは佐倉だったがな。私は顔を真っ赤にして頷いただけだ。
それにこの後船上試験も終わって本格的に夏休みに入ればもう1回機会もあるし、正直無理そうならそれはそれで……と思っていると、佐倉が動いた。
「あ、綾小路君! ──今日は一緒に、泳ぎましょう!」
──そこに居たのは、おずおずと上着を脱いでその魅力を全開にした佐倉だった。
なんという圧倒的な破壊力……!!
流石に雫としての撮影で着ていた物とは別の、赤い花柄のビキニ*2で、彼女の髪の色にマッチしている大胆なデザインのものだった。
彼女の元々の魅力にプロのアイドルとしてのセンスもありとても綺麗だった。
おっと綾小路君、これには流石に無言で見とれている。
「あ、ああ……そうだな」
私がこっそり横から小突くと、ようやく動き出した。
まあ気持ちはわかるぞ綾小路、私も一緒に水着を買いに行った際に初めて見せられた時は目が釘付けになったからな。
とはいえその時はあくまで手に持って見せてきていたので、着ているのを見るのは私も今日が初めてだが……
いやあ、素晴らしい。持つべきものは友人だ。
その後私達は3人でプールで遊んだ。
Dクラスの龍園達に無人島で思いっ切りバカンスをエンジョイしている姿を見せつけられていたので、ストレスが溜まっていたから発散する丁度いい機会だった。
今年は本作に多大なる応援、感想、誠にありがとうございました。
10年くらいぶりに書いた二次創作がここまで多くの方に読んでいただけるとは思ってなかったのでとても嬉しかったです。
来年もよろしくお願いします。
良いお年を!