それは『雪女の系譜』と揶揄されてきた魔法師の家系。
代々女性しか生まれてこず、外部から血を取り込まなければ繁栄できなかった一族。
しかし、その一族に待望の男児が誕生した。
これはその男児が歩む物語であり、後輩となる劣等生と交わる前のお話。
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そういうわけで、なんとなくで書いてしまった魔法科高校の劣等生の二次。
特に深い意味はなく、連載するかも怪しい。
まぁ、他にも書きたいものがある現状、ちょっとした息抜きに近い執筆。
それに魔法科高校の劣等生の原作はまだ読み途中だし…。
まぁ、短編かつ一人語りのようなものなので、適当感が凄いかと…。
それでも良ければ、一読どうぞ。
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名前:
容姿:うなじが隠れる程度に伸ばしたボサボサ系の黒の混ざった銀髪と右は琥珀、左は紫色の瞳(オッドアイ)を持ち、野性味のある端正な顔立ちをしている
体格は長身(180cm前後)にやや細身気味なものだが、実際は肉体を引き絞っているので、見た目以上に動ける
性別:男
年齢:16歳
誕生日:1月25日
得意魔法:振動系統、加速系統
性格:基本的には飄々としていて気さくで誰に対しても分け隔てなく接する、決してお調子者というわけではないどこか落ち着いた感じの性格だが、その根っこの部分には冷静沈着なクールさとどこか熱い熱血漢が同居した不思議な感性の持ち主
備考:本作の主人公。
雪白家という振動系統減衰魔法を得意する家系の出。
しかしながら、雪白家には不思議な伝統があり、代々女性しか生まれてこず、婿養子を取って外の血を取り込むことでしか繁栄できずにいた、別名『雪女の系譜』と呼ばれていた。
だが、忍はれっきとした男であり、雪白家の直系でもある、雪白家にとっては奇跡としか言いようのない存在である。
それ故か、雪白家内での忍は大切に扱われていたが、本人はそれを嫌い、度々自由を求めて父方の伯父の家に外泊していた。
しかし、伯父の家に行ったら行ったで剣術やマーシャル・マジック・アーツの訓練を施されていたので、これまた自由とは程遠いとも言える。
かと言って家出する気にもならなかったので、雪白家と父方の家『
魔法師としての才覚は常人よりも高めであり、
魔法も雪白家の得意とする振動系統に加え、紅家が得意とする加速系統を修めているなど、適応力が高い。
また、父方の伯父である紅家当主から直々の指導を受けていることもあって近接戦闘も得意としている。
近しい親族構成は両親に妹が二人(双子)、伯父夫妻と従妹が一人、母方の叔母夫婦と従姉が一人と、ものの見事に自身と父親と伯父以外は女性で固まっている。
ちなみに両家の祖父母は既に他界している。
国立魔法大学付属第一高等学校に在学し、二年生に進級する。
同い年には主席の中条あずさや次席の服部刑部、五十里啓などがおり、忍自身の入学時は服部に次ぐ三位で入学を果たしている。
一科生ではあるものの、二科生を差別意識はなく、むしろ二科生であろうと積極的に話したりもする。
特に服部とは入学以来のライバル的存在でもあり、互いに模擬戦では勝ったり負けたりを繰り返しているものの、決して仲が悪いというわけではないが、二科生との接し方については少し意見をぶつけ合ったりもする。
CADは携帯端末型の汎用型を所持している。
魔法。
昔は空想上の産物に過ぎなかったらしいが、今では誰もが、というわけではないが、一般的になってきた体系化された技術の一つとして普及している。
かく言う俺の家もその魔法を扱える家系だった。
あ、俺?
俺の名前は『
雪白家っていう家に生まれた、
俺の家…『
言葉にするには難しいが、強いて端的に言えば…
いや、比喩表現とか、時代錯誤の男児が生まれたら即抹殺だとかは本当にない。
家系図だって見せてもらったことがあるけど…本当に女性しか生まれてこなかったのだ。
なので、親父は婿養子だ。
つか、代々の男性は全員が婿養子だったそうだ。
そんな不思議な家で、魔法も振動系統減衰魔法…いわゆる『冷却魔法』を得意としていたせいか、周囲からは昔の妖怪に因んで『雪女の系譜』、とか言われてる。
実際、俺以降に生まれた子は女児。しかも双子だ。俺は早生まれだったので、二、三程度の歳の差がある。
母方の叔母の子供も俺と同い年で女性なので、何とも言えない。
では、何故今になって俺という男児が生まれたのか?
さっぱりわからん。
何かの天啓なのか、凶兆なのか…正直、俺としてはその辺は割とどうでもいい。
問題なのは、唯一生まれた男児ということで、雪白家は俺を大事にするきらいがある。
正直、息苦しかった…。
なので、俺は決まって父方の伯父…『
しかし、伯父の家に行ったら行ったで、剣術やらマーシャル・マジック・アーツやらの訓練を受けさせられた。
ついでに紅家の得意とする加速系統の魔法も叩き込まれたね。
ま、個人的にはそれなりに楽しかったから別にいいんだが…。
そして、中学三年生まで雪白家と紅家を行ったり来たりする生活を送ってたわけだが…。
いざ、高校受験を目前にして、俺は大いに悩んだ。
高校生にはなりたい。
しかし、かと言ってこの無駄に蓄えてしまった魔法の経験では普通の高校は受けづらい。
ならば、仕方なし。
正直、あまり目標や志というものを持っていなかったというのもあるが、俺は魔法大学付属第一高等学校を受験することにした。
ま、その内やりたいことは見つかるだろう、という先延ばし感もあったが…。
そういうわけで、受験は第一高校を受けることにした。
これを機に一人暮らしもいいかもしれないな、と思いつつ、家に相談したら…。
雪白家、反対。紅家、賛成。
と見事に意見が分かれた。
そこで代案として、雪白家が保有していた家(一軒家だが、長年放置してたため、リフォーム予定)に家族で引っ越すことになった。
ちなみに雪白家の当主は代々女性が務めており、今の当主は俺の母…ではなく、母の妹さん。つまり、俺の叔母に当たる人が務めている。
何故母さんが当主じゃないのか…単純に当主になるのが嫌なのと、親父と駆け落ち同然で一回家を離れていたからだそうだ。
その気持ちを汲んで叔母さんが当主になり、俺が生まれた直後くらいに家に戻ってきた母さんと親父を受け入れたのだとか…。
そんな母さんと叔母さんだが、姉妹仲は良好である。
やや母さんが天然気味で、叔母さんはしっかり者なイメージであるが…。
で、肝心の俺の受験結果だが…入学試験三位で入学の内定をもらった。
俺はそこまで大したことはしてないのだが…。
いずれにしろ、俺の上には主席と次席、二人もいるのだから世界は広いと痛感させられる。
そして、春頃に第一高校のあった雪白家保有の家に引っ越した。
リフォームは既に完了してたのか、随分と住みやすそうになっていた。元々がどうなってたかまでは知らないが…。
まぁ、ともかく…これで準備は整ったわけだ。
いざ、行かん。
俺の高校生ライフ!!
と、息巻いて行ったはいいんだが…。
第一高校は差別意識がわりと高かった。
俺は入学試験三席ということでA組の一科生というクラス分けになった。
ちなみにE組以下は二科生で、一科生の間では『補欠』だとか『ウィード』などと呼ばれていた。
もちろん、これらを公然と言うことは風紀委員が許していない。
そらそうだろう。
多少の得手不得手があり、それが入学時の適性で露になっただけ。
なのに、一科生のほとんどはそれらを引っ張り出してはちょっとした優越感に浸ってるように見えた。
その気持ちは俺にはちょっとよくわからん部類だ。
まぁ、中には話のわかる奴もいるんだが…俺も含めて極少数な一派だ。
逆に魔法至上主義な奴もいるからな…。
ま、嘆いていても仕方ない。
今は高校生ライフを楽しもうじゃないか。
とは言え、カリキュラムの消化もあるので、なかなかエンジョイは難しい。
強いて好奇心を煽られるのは模擬戦だな。
特に入学試験次席の服部との勝負はなかなかに刺激的だ。
服部は突出した能力はないのだが、その分何でもこなせるオールラウンダーなイメージだ。
そのためか手数が多く、毎回パターンを変えてくるので、俺も結構苦戦することが多い。
格闘戦ありなら俺の勝率が高い傾向にあるが、魔法オンリーなら服部の方が勝率が高い傾向にある。
こういうのをライバル的関係というのだろうかね?
あぁ、あとは風紀委員会に所属したことくらいかね。
三席ともなると生徒会とか部活連にスカウトされたものだが、俺はその中で風紀委員会に所属することを決めた。
特に特定の部活に打ち込んでたわけでもないし、生徒会もなんというか俺の性分に合わなそうだったからだ。
まぁ、その結果さ。
風紀委員会はCADの学内携行もできるというが、不正使用発覚時には一般生徒よりも厳重なペナルティがあるから、そこは気をつけないとか。
最初の仕事であった部活間の新入生の取り合いなどの仲裁に入ったり、魔法の不適正使用者の捕縛など、それなりにハードな仕事だったが、伯父さんに教わった技術が役立ったと感謝している。
まぁ、そんなこんなもありつつ、九校戦には俺も新人枠でモノリス・コードとアイス・ピラーズ・ブレイクに参戦した。
モノリス・コードの方は服部とチームを組む形だったので、問題なく優勝できた。
ただ、格闘戦が禁止だったものの、振動系統と加速系統を駆使した魔法式で俺も貢献はできたとは思う。
で、服部はバトル・ボード、俺はアイス・ピラーズ・ブレイクにそれぞれ参加していたが、俺はなんとか優勝することができた。
バトル・ボードの方には海の七校の異名がある、第七高校もいるので苦戦したようだ。
総合的な結果で第一高校は二連覇を達成し、来年は三連覇を目指すことになりそうだった。
季節は巡り、論文コンペの季節にもなったが、正直俺には縁遠い話だった。
まぁ、風紀委員会としてコンペに出場する生徒の護衛やコンペで使用する機材の搬送などもあったが…概ね平和的だっただろう。
そういえば、服部は生徒会副会長になっていたな。
中条…俺の同期で主席だった中条あずさのこと…も生徒会入りしていて、書記だったらしい。
中条もかなり優秀だったからな。
進級試験も総合一位だったし、服部も二位、俺が三位と入学時の時と同じような感じだったな。
ただ、服部は少々魔法至上主義なとこともあるので、そこが後輩たちにどう受け止められるか、不安でもある。
俺とは度々二科生への対応で意見が分かれているが、主張をぶつけ合うことも大事だと思う俺にとっては服部は良くも悪くもライバルなんだな、と思う。
向こうがどう思っているかはともかく、な?
さてさて、俺達の後輩にはどんな人材が眠っているのやら…。
楽しみだぜ。
そうして俺は、第一高校の二年生へと進級し、後輩を迎え入れることになる。
ただ、後輩になる生徒の中にどえらい新入生が混じっていたのはかなり驚いたものだが…。
この時の俺はそのことを知る由もなかった。
ちょっとした息抜きのつもりで適当に書いたものなので、評価や感想などは特に気にしてません。