俺はギャンブルなんてしないぞ!絶対に!(フラグ)   作:カリ梅

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久しぶりですね。
ふと、戻ってきてみたらこんなの書いてたなあなんて懐かしさを感じながら読んでました。
そしたら思い出しました。主人公がディーラーしてる描写を書くのがめんどくさくなったんだなと。
なので数話削除してパパっと終わらせる形で書き直しました。


第12話

 

 

いつものように廊下を歩く午後の時間。

 

 

『じゃ、カケちゃんはここに行ってねー』

 

 

そう言われ指定された場所へ向かう。

 

体育館でのサンボー(五十嵐清華)による説明会を経てついに始まった"債務整理大集会"。

 

この集会に早乙女と蛇喰も参加していた。両者ともに西洞院パイセンに負け多額の借金を負ってる。

 

早乙女は4600万と少し、蛇喰は3億と1000万。

このイベントが開かれたのは2人にとっていいタイミングだったかもしれない。

 

まあ、早乙女はまだしも蛇喰のグループのディーラーはやりたくないなあ。あの女には関わりたくない。

 

とはいえ多数の参加者。そこからピンポイントで彼女のグループに当たることなどないだろう。

……なんかフラグが立ってないか?気のせい?

 

そんなことを思いつつ目的の場所へと来た。

息をひとつ吐き出しドアノブへ手をかける。

 

そうして開ければそこには──

 

「げっ、ディーラーお前かよ」

「うわぁ、九十九さん。縁がありますね」

 

──蛇喰と早乙女がいた。

俺は頭を押えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──そんじゃまあ始めていきますか」

 

そんなセリフを吐きつつ4人を見やる。

 

木渡潤、借金1000万。

蕾菜々美、借金2000万。

早乙女芽亜里、借金5000万。

蛇喰夢子、借金3億1000万。

 

そんなプレートを各々の目の前に掲げるプレイヤー達。

ふぅむ、錚々たる借金額。やっぱりギャンブルって怖いね。

 

早乙女の借金は4600万と少しのはずだが、説明会の時に"あくまで"自己申告制との話だったから四捨五入で端数を繰り上げたようだ。

 

木渡君も自己申告制を逆手に、本来は家畜でもなんでもないが友人に1000万の借金をしてることにしこの集会に参加。なんで自分から地獄に足を踏み入れてくるのだろうか。コレガワカラナイ。

 

そんな中、端末にプレイヤー達の情報が送られてくる。それを見て──

 

「………ほうほう、なるほどねえ」

 

──"これは面白い"。

 

勝負は"卓に着く前に始まってた"か。さすがに優秀だな。

 

「それにしてもディーラーが家畜ってどういうことだよ」

「ん?」

 

木渡君の申し出。

なるほど、家畜の俺がディーラーをするのに不服ってか。

 

「ごめんなさいねえ。人手不足らしくって」

「チッ……まあいいか。やるならちゃんと公平にしてもらいたいもんだな」

「そりゃもちろん。ディーラーが公平じゃないとゲームは成り立たないからね。そんなのみんなもつまらんでしょ?」

 

それに中立を守らんとるなパイに怒られちゃう。

怒ると怖いんだよなあるなパイ。ちんまりしてるのに。

ありゃ将来結婚とかしたら相手方を尻に敷くタイプだね、俺にはわかる。

 

「つーかよ、お前ら揃いも揃って家畜とか恥ずかしくねえの?人間扱いされずに生きてんだぞ?俺なら恥ずかしくて学校なんて来れねぇ。つか自殺してるね」

「〜〜〜っ!」

 

おっと挑発か。

やっすい挑発……でもそれに乗っちゃうのが早乙女ちゃんなのよねぇ。可愛らしいとこではあるが……冷静に行きましょ。

 

「ま、家畜は家畜らしく人間様に搾取されてろよ」

「っさいな!」

「まあまあ早乙女さん落ち着いて。今はこのゲームを楽しみましょう」

 

「あんたらもこんな言われて悔しくないわけ!?」

「……別に」

「うーん、人の評価はそれぞれですし」

 

「えぇ…?」

 

大人な2人……というより片やほんとに気になんてしてない、片や諦めが大半てとこか。

 

「……まあ、親睦が深まったとこで説明していこうか」

「親睦って、アンタも何も思わないの?」

 

「言うだけなら自由だし…」

「……もうちょっとなんかあるでしょうが……」

 

だって怒っても別にねぇ?

ちょうど今からゲームなんだし不満がある、見下してるのであればゲームでケリつけてくださいな。

 

「てなわけで説明してくよ……今からやるのは2枚インディアンポーカー。やり方はさっきの説明会でサンボ……生徒会書記の五十嵐清華が言ってた通り。1枚は自分で確認、2枚目は自分以外の人に見せた状態でやるポーカーだ。ジョーカーと絵札を除いた40枚のトランプを使うぞ」

 

そんなことを言いつつケースからトランプを取り出し、ジャック、クイーン、キングとジョーカーを抜いてシャッフルをする。

 

「2枚の数字が同じ"ペア"が最強役、次点でマークが揃った"マーク"という役があってそれ以外のマークも数字も揃わないのが"ブタ"ね。役が同じ時はカードの合計数が多い方の勝ち……てな感じだな。ここまででなにか質問は?」

 

「「「「…………」」」」

 

「無さそうね。よろしい、続けるよ。各々違う色のチップが自分の前にあるでしょ?それ1枚につき"自分で申告した借金額の10分の1"の価値になる。ゲームは占めて10ラウンド。ラウンド毎にレイズ、コール、フォールド問わず始めに1枚、自分のチップを参加費としてベットしてもらうから。自分のチップが無くなったら他ので1枚出してね。因みにMAXベットは5枚まで。最終的な順位はチップ数じゃなくて、手にしてたチップを換金して、その合計額が多い順だからね……じゃ、もう一回質問受付けるけど何かある?」

 

「……質問」

「カモン」

 

手を上げる早乙女。

個々でチャント質問するのはいいね。さすがだね。

 

「イカサマについてだけど、ディーラーは絶対に関与しないの?」

「うーん、関与しないっていうかディーラー側がイカサマに気づいても止めはしないってだけ。まあでもプレイヤーのアンタ方が相手のイカサマに気づいて俺に提言してくるならそっから取り締まるよ。でも……例えば3ラウンドまでイカサマで勝ちを積上げてきた、それを4ラウンド目で指摘したとしても3ラウンドまでのゲーム結果は無効にはならないからそこには注意ね」

 

「……了解、ありがとう」

 

そう言って引き下がる早乙女。

"今現在、自分がしてるイカサマ"が有効かどうかの確認か。

 

それと同時に相手に牽制か。

イカサマは黙認するけどバレたらディーラーが厳しく取り締まる。そう印象づければイカサマもやりずらくなるだろうってとこか?

 

「んじゃまあ始めよか」

 

そんな俺の一声で勝負が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──はあ、疲れた」

 

時間が経ち、現在部屋には俺1人。

つつがなくゲームは終了した。

 

結果を言おう。

 

1位、早乙女芽亜里

2位、蛇喰夢子

3位、蕾菜々美

4位、木渡潤

 

と、まあこんな感じだ。

 

「るなパイに報告しとくか、っと…」

 

スマホを取り出しメッセージアプリでるなパイに報告。

少し時間を置くとスタンプが返ってきた。

 

この卓のゲームはなかなかに見応えがあった。

蛇喰の額は3億1000万。チップ1枚3100万。つまり蛇喰夢子のチップを巡る戦いだと誰もが思う。

 

だがまあ実際は早乙女と蛇喰は手を組んでて申告額を逆にしていた。

つまり実際は──

 

蛇喰夢子、5000万

早乙女芽亜里、3億1000万

 

こんな感じで2人は借金額を申告していた。

故に木渡君が蛇喰チップを集めようと躍起になってたが、その実獲得したチップの実際額は全然で早乙女チップを全然集めてなかった手前、チップの合計額がダントツで最下位になった。

 

かなりイキリ散らかしてらっしゃいましたからね。真実を知った時の顔は写真に残して額縁に入れて飾りたいレベルだった。

 

「にしても蛇喰は相変わらずおっかねえや」

 

蕾、木渡ペア。

蛇喰、早乙女ペア。

 

この2組がそれぞれ"通し"のイカサマをしてた。

1枚を机に、もう1枚を額に。そうすると当然片方のカードが何かは自分で分からない。それを手を組んだもう1人から教えてもらう。

全員、自分の手札の強さを理解しながら戦っていたわけだな。

 

それをあろうことか、蛇喰は指摘し、自分も開示。そのうえで俺に申告した。

 

『私は彼らのイカサマを指摘しません。だから私たちのイカサマも見逃して欲しいです』

 

そんなことを言い出した。

そこからはもうただのブラフ合戦。

イキってた木渡君も徐々に顔を青くしてガタガタになっていった。

 

しかも、あの蛇喰。最後2位でフィニッシュ出来る状況だったのにわざわざ3位に落ちたりとわけが分からん。怖い、怖いよぉ……ひえぇ。

 

「これで早乙女は借金完済、さらには2億6000万獲得と……儲けたねえ」

 

まあ蛇喰との協力がなきゃ出来なかったし、余りの2億6000万は蛇喰に譲りそう。変なとこで人がいいもんなあ。

 

「俺もぼちぼち返済の目処立ててかなきゃなあ…」

 

他人よりまず自分。

どうとでもなる(▪▪▪▪▪▪▪)ことだがそろそろ動かないとなあ。めんどくさいなあ。

 

「俺も参加したかったなあ」

 

参加してたら完済なんて楽々ち〇ち〇ってやつだった。

まあ流石にやらせてもらえませんよなあ。

 

「お先真っ暗トホホのホ…」

 

そんなことを呟きながら椅子から立ち上がり、そのまま扉を開けその部屋を後にした。




ちなみに、主人公がこのイベントに参加させてもらえてたら100億の借金を生徒会に申請してそのまま誰のチップとか関係なく自分以外の参加者3人から手当り次第にチップを巻き上げて主人公1位、他3人は同率2位なんてことをします。

これからまたボチボチまた書いていく……かも…?
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