【完結】俺のクラスメイトが魔法少女な件   作:のろとり

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~外伝~劇場版風の敵が現れるで章
外伝の予告が公開な件


「良い天気だね力男くん」

 

 前世との因縁。そして数億年の間、対魔法少女の為に策略を巡らせていた邪神の消滅から数ヶ月。

 超常的な力を奮う必要のある敵も、日常を脅かされる危機も無くなり、冬休みも間近となった俺は平穏ながらも楽しい毎日を過ごしていた。

 

「まさに絶好の遭難日和さ」

 

「絶対にこの状況で言う冗談じゃねぇよなぁ!?」

 

 妖精を狙う新たなる外敵の手によって、マホ達とはぐれてしまい、ガク先輩と二人で森の中を進み続けるまでは━━━

 

 

 

 

 

「力男くん。冬休みに魔法世界へ旅行に行かないかい?」

 

「受験生が何言ってんだ」

 

 事の発端はガク先輩が魔法世界への旅行を提案した時から始まった。

 ガク先輩に受験生が今の時期に勉強しなくても良いのかと小言を漏らせば、自分の頭なら簡単に受かるから問題無い。それに息抜きは大事だと返された。その通りすぎてぐうの音も出ない。

 

 それにしても息抜きかと、俺は心の中で呟く。

 改めてだが、ガク先輩は今年で中学三年生。つまりは来年、もっと言えば後3ヶ月と少しで中学校を卒業する。しかし会えなくなる訳ではなく、近くの高校に進学するようなので会おうと思えばいつでも会えるだろう。もっと言えば、時間によっては通学中にバッタリと遭遇する可能性もある。

 

 なので寂しいか寂しくないか聞かれたら、特段気にしない。

 が、思い出を作りたくないか否かを問われたら、俺はこう二言で返事する。

 

「それで日程は? 俺はいつでも行ける」

 

「ふむ。なら日程はマホくんやペンヨウくん達に合わせる形にしようか」

 

「はいよー。で、魔法世界の何処に行くんだ?」

 

「100年に一度、特別な流星群が降ると言われる魔法世界の観光地。別名『流星町(りゅうせいちょう)』さ」

 

 

 

 

 

 そうして旅行当日。

 俺達6人と5匹━━━ランと優正は魔法世界について秘密にしてるから何も伝えておらず、リュウとワタカラはデートの約束があるようなので一緒に居ない━━━はガク先輩の案内の元、流星町へと向かっていた。

 

「外敵発見。特別な流星群はあの御方のモノです。流星町に近付く者は全員あの御方の名に従い、排除致します」

 

 その道中、俺達の頭上から巨大な鳥が現れた。

 魔法世界でも俺達の世界でも見た事の無い鳥は、此方に敵意を向けてあの御方とやらとの命令によって、俺達を排除しようとしてきた。

 

 何故俺達を狙うのか。あの御方とやらは誰なのか。

 その思考を回すよりも先に。マホ達が戦闘態勢に入る(変身する)前に。巨大な鳥はその巨体から生えている翼を羽ばたかせ、俺達を空中へと吹き飛ばす。

 

「あ、これやば」

 

 サイコキネシスで自身をその場で固定するには風が強すぎる。

 テレポートは視界が360度回転する現状では狙いが定まらない。

 マホ達が今変身しても遠くに吹き飛ばされる結果は変わらない。

 ガク先輩が頭を回しても行動を起こされた後では意味が無い。

 

「くっ!」

 

 せめて近くに居る相手とははぐれないようにと、視界が上手く定まらない中誰かの手を握り、風が落ち着いた頃に空中でサイコキネシスを使いゆっくりと地面へと降りた。

 

 そうして場面は序盤へ。

 手を握った誰か━━━ガク先輩と森の中を進んでいく場面へと変わる。

 

「力男くん。はぐれたメンバーはどうだい?」

 

「あー……ワニヨウだけ一匹で居る」

 

 俺は千里眼で各自飛ばされたメンバーを確認する。

 はぐれた各メンバーがどう言った動きをするかはともかく、全員の居場所を特定出来るのは超能力を持っている俺だからな。早くみんなと合流しないと、さっきみたいな奴がまた現れるかもしれない。

 

「なぁガク先輩。さっきの奴が狙ってた、特別な流星群ってどう言ったものなんだ? 俺、詳細何も知らずに旅行来たんだけど」

 

「見つけるとなんでも願いが叶うと言われてるね」

 

「あー…………うん。そういうやつかぁ」

 

 どうやらこの魔法世界には俺が知らない厄ネタが未だ眠っているらしい。

 なんだろうなぁ。なんかこう、嫌な予感がしてくる。厄ネタとか以前の問題に、誰かが何かやらかす気がする。

 

 

 

 

 

 俺の予感が的中したのか。はたまた敵の策略によるものか。俺とガク先輩が行動を共にする中、物語は加速していく。

 

「……仲間の名前を言え」

 

「言わないワニ! 力男だなんて口が避けても言わないワニ!」

 

「……そうか。力男と言う奴が仲間か」

 

「ハッ! しまったワニ!」

 

 敵の尋問に引っ掛かり、俺の名前を喋ってしまうワニヨウ。

 

「妖精の仲間である『超能 力男』は何処だー! お前か、それともお前か、はたまたお前か!」

 

「力男くん。力男くん。面白そうだから名乗り出たらどうだい?」

 

「絶対に嫌なんだが!?」

 

 その会話が原因で、名前だけながらも流星町で指名手配されてしまう俺。

 

「貴方は邪神を……ハメツールを知っているのですか?」

 

「……少し、縁があっただけだ」

 

 邪神と何かしらの因縁を匂わせる敵。

 

「力男くん。少し君の前世について聞いても良いかい?」

 

 俺の前世について質問してくるガク先輩。

 

「……俺の願いは友に会う事だ。それを叶える為なら、なんだってする。例えこの世界を滅ぼそうとも!」

 

「友達に会えない辛さ、悲しみ、そして会いたい気持ちはペンヨウも分かるセイ。でもこんなやり方をして、その友達と心から笑い合えるセイ?」

 

 友を失った者と、友を取り戻した者の対立。

 

「ワニヨウ! ペンヨウに力を貸してほしいワニ!」

 

「任せるワニ!」

 

 それぞれの想いを胸に、俺達は力を合わせる。

 もう一度あの平穏ながらも、毎日騒ぎ、笑い、そして楽しい思い出が紡がれていく日常を取り戻すために。

 

 

俺のクラスメイトが魔法少女な件。外伝!

 

~劇場版風の敵が現れるで章~

 

20××年×月×日より連載スタート!

 

 

 

 

 

「俺? 俺の名前は、ちょうの……っととアブねぇ。俺は『千無可(ちむか) 聖夜(せいや)』だ」




 はい、エイプリルフールネタです。
 本編後の話として、構想だけはしてた内容をエイプリルフールネタとして消費してみました。ちなみにガッツリ予告書こうとしたら、1万文字越え&予告ではなく本編のような内容になったので、かなり削りました。

 ランと部長が休みの理由は魔法関連を秘密にしてるから。リュウとワタカラは居ると過剰戦力になるからです。もしみんな来たら、全員で挑んで敵を瞬殺してしまうので。

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