なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる? 作:YY:10-0-1-2
※本日の投稿で毎日投稿終了となります。
空もすっかり水色。
普段ならば、いい天気だから散歩してみようかな、となる気持ちの良いお天気。
「クソがァアアッ!!!!」
「おァアァアッ!!!!」
「いやァアアアッ!!!」
「アァアァアアッ!!!」
そんな青空の元、僕たちA組の面々は叫んでいた。
あの後、ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツの面々がやって来た。
──……あちきの個性、サーチ! この目で見た人の情報100人まで丸わかり! 居場所も弱点も!
──……私の土流で各々の鍛錬に見合う場を形成!
──……そして私のテレパスで一度に複数の人間へアドバイス
──……そこを我が殴る蹴るの暴行よ……!
なんか一人だけおかしくない?
と、いうわけでみんなそれぞれの課題を背負って個性伸ばしに励んでいる。
ちなみに僕と緑谷くんは虎さん主催、筋肉繊維をブッチ切れと言われる『我ーズビートキャンプ』に参加していた。
ただの体力増強、のはずなのですけど。
体力増強しつつ、個性である『因果律』を長く使えるように個性伸ばしだ。
たまに飛んでくる虎さんの攻撃を因果律で避けつつ、身体をひたすらに動かす。
「オワッ!?」
しかし、それはそれとしてこの人マジの殺意を持って殴ってくる。
緑谷くんはそこまででもないけど、僕の時だけほんとに殺す気で殴ってきてる。そんな勢いがある。
全力で避けないと僕が吹き飛ばされる。
「し、しんど……」
僕はズキズキと痛む目をなんとか抑えながら、水を飲む。
あくまで個性伸ばし。使い物にならなくなるまで使うと本末転倒だ。
時折休みつつ、個性も体力をただひたすらに伸ばす。
っと、目薬……目薬……っと。…………あれっ、目薬が無くなっちゃった。
僕は虎さんに伝えてから、歩き始める。
すると、途中で唯と出会った。
「ん?(どうしたの?)」
「あぁ、目薬が切れちゃって……」
「ん!(ここにあるよ!)」
「ありがと…………ちょっと待って、なんで唯が持ってるの?」
唯はにっこりと笑って黙り込んでしまった。
えっえっ、ほんとになんで? なんで持ってるの、唯?
とりあえず、目薬を貰って目に指す。
あー、目によく効く……。僕は目をパチパチとさせて回復させる。
というか、唯は何をやって……?
「ん……(これだよ……)」
「……これなに?」
「ん(木の枝)」
縦2cmほどの木の枝を持っている。
……その後ろには、大木かなとすら思うほどの大きい木が。……じゃあなに、あれ……元々木の枝?
俺は汗を垂らす。
唯、休憩しなね。手が震えてるから。ガクガクしてるから。顔何ともなさそうにしてるけど、体が限界って訴えてるからね!?
僕らはそんな感じで、個性伸ばしを行っていた。
実際、この目薬を指すと若干ながら目の疲れを取ってくれる。だからといって何回も指すのはちょっと危ないだろうが。
僕からしてみれば、この薬を使わなくなるのが最適だ。
常に周りを観察して、常に個性を発動出来るようにする。それが、最高の条件だと思う。
けれども、言うは易しというやつだ。
この個性を長く使えば、目の奥がジリジリと痛み始める。結果的に、目を開けられないほど痛くなる。
母さんとの訓練の時には、たしか目から血を噴いたこともあったっけ。
それほどデリケートな個性なのだ。
個性を使って虎さんの避けながら、ひたすらブートキャンプに勤しむ。
これが、僕の個性伸ばしだ。
◇◆◇
「さぁ昨日言ったね、「世話焼くのは今日だけ」って!」
「己で食う飯くらい己でつくれ! カレー!!」
「「「イ、イェッサー…」」」
A組もB組もみんな疲れ果ててる。が、やはり林間合宿の醍醐味といえばこのカレー作りなどもあるだろう。
飯田くんは『災害時など避難先で消耗した人々の腹と心を満たすのも救助の一環』と考えてるし。
さて、カレー作りでは、雑なねこまんまはダメだた釘を刺されつつも、みんなで作り始める。
僕は人参などを切りながら、唯に料理のコツを教えたりする。
「いいよなぁ……羅符素はよぉ……っ!」
なんか、この前風呂を覗いてた変態に見られてる気がするけど気にしない気にしない。
「ん?(こう?)」
「そうそう。人参はピーラーでちゃんと剥いて……じゃがいもはピーラーで剥いたら包丁のここの部分で芽を取る」
母さんのために料理を作ったりするため、こういう時は便利だとよく言われる。
唯も同様で、僕に教わっているからか、手際がかなり良い。
「羅符素〜これどーすんの?」
「あぁ、そこは……」
たまにA組のメンバーに呼ばれたりと、忙しかった。
けれども、そのおかげもあってか、みんなで作ったカレーはとても美味しく出来ていた。
鍛錬のせいかもうお腹が減りすぎていて、みんなで一斉にカレーにがっつく。
瀬呂くん、いくら何でも個性の話だからって食べてる時にそういうこと言うのやめなね……?
飯が終われば、今度は風呂なりなんなり。
けれど、僕は風呂から上がった後に、個性を再び使い始める。
峰田くんや、緑谷くん、その他のみんなの動きをよく見て行動する。
普段から使うこと、それこそが1歩だと思うから……。
それはそれとして。
「ブバッ!?」
使いすぎて目から血を噴いた時は、流石に焦った。