受肉体、緑谷出久   作:アザトゥース

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第十九話「その男、呪術師につき」

 

 

 

 

僕はあのおかしなヴィラン襲撃から2日ほど経ったその日、後ほどの試験の再受験を果たし仮免を取得する事が出来た付け焼き刃ではあるけれどこれで公にヒーロー活動(範囲は限られているが)が認められる事となった。試験自体は本来は問題なかったのだが、その後の再発の可能性があると言われ後日という対応となった。

そして僕は免許送付後エンデヴァー、ホークス、イレイザーヘッドと共に極秘裏における活動を目的とした公安管理下にある施設の一室へと足を運んでいた。広いその部屋の中で新品の免許証を手に僕を見つめていた。

 

「いや〜、色々あったけどよく頑張ったね!」

 

「はい…!これで、僕も……!」

 

「色々ありましたが、今日をもって正式な試験を迎えて何よりですね…しかし、あれだけ厳重な警備の中よく潜り込んだもんだ。その、例の…」

 

相澤先生がそう言った矢先にエンデヴァーが猛々しい炎を包んだその姿でこう言った

 

「“トガヒミコ”…だったな。調べたらが、過去に幾つかの事件に絡んでいる若いヴィランだそうだな」

 

「ま、不思議な事にその娘は緑谷君に対しては何が好意的なものを示していたけれどね…」

 

ホークスの言葉に未だ理解が出来ていなかった。

 

「いや、全然初対面ですし…あとあれが好意的なのかどうか分かりませんよ?めっちゃ攻撃的でもありましたし」

 

僕がそう反論する。

 

「どうかなぁ…ま、確かに君の言う通り彼女はヴィランである事には変わりない」

 

「それに、次の手を打ってくる内に僕たちも早急に計画を進めよう」

 

ホークスがそう指揮を取るとまたもやエンデヴァーが悪態つく

 

「フン…下らない…」

 

 

「ちょっとエンデヴァーさん…愚痴溢れてますよ?もう上の人達が決めた事なんですからいつまでも文句言わないで下さいよ」

 

 

「その計画とやら、緑谷出久に対してそこまでする必要があるか?」

 

 

「…何が言いたいんですか?」

 

ホークスがその時、やや怒っているように見えた

 

「前から思っていたのだ……貴様の力とやらは公に出していい物ではない……そんな事、入学試験や体育祭を見れば誰だってそう思うだろう」

 

「今でこそ被害者が出ていないからまだいいのだ。それにも関わらずこの男を隔離や保護を続けていればまた新たな被害が発生する可能性は着々と上がるだろう」

 

 

「…その前にその緑谷君の中にいるその宿儺って奴をなんとかしようっていう話じゃないスか」

 

「まだろくに対策もないのだというのに良く言えるな……」

 

エンデヴァーとホークスはいつもこう口喧嘩を始めている。

 

 

「まぁ、確かにエンデヴァーの言う通りだな」

 

「せ、先生…」

 

 

「俺の“個性”でソイツを抑制できる事は分かってはいるが四六時中お前を見張りっぱなしも現実的じゃない」

 

 

「だからと言ってお前から離れる訳にはいかねぇしな……こうして複数のヒーローがここで篭り続けていても進展なんかしないだろ」

 

「そ、そういえば…先生ってあれからずっとここにいるんですよね。クラスの方って、どうしているんですか?」

 

 

「俺が不在中の時はオールマイトが代理として任せている。それに関しちゃ問題ねぇが…」

 

「本音を言えば、クラスよりもお前の方が気になるだろうな」

 

「え…」

 

 

「言っちまえば師である自分の失態だと思ってるはずさ。特に責任感の強いあの人ならな」

 

 

「今回の事も、もしかしたら何が策を打っていれば今までの暴走を止められたのかもしれない。そもそも、宿儺が解放される可能性が常に高いお前をあの場に出したのは、あの人がお前を信じていたからだったのもある」

 

「だが、結果的にはこの有様だ。奴の力はオールマイトと同等だった……俺たち教師側も、正直言ってオールマイトの判断なら大丈夫だろうと杜撰に決めてしまったのも原因だ」

 

 

「……」

 

 

「だが、俺はお前を責めたりはしない。これは、頭で考えりゃ想定できた結果だった。なら…だからこそ、そう言う時こそ今冷静に判断が求められる」

 

 

「え…」

 

「お前を“殺せば”……宿儺が消滅する可能性がある事も、俺は視野に入れている」

 

「ちょっとイレイザーヘッドさん…!」

 

その合理的な性格から見える先生の冷たい発言にホークスは止めようとした。

 

「分かってるよホークス。殺人はヒーローにとって御法度……それも充分、分かってる」

 

「だが、逆に言えばその方針があるからこそ俺たちは宿儺の思う壺に入ってるって事なのかもしれないんだよ」

 

 

「…俺たちが緑谷出久を殺害出来ないと奴は踏んでいるからこそ、何度も暴れていても俺たちは拘束以上の行使は簡単には踏み込めない…そう言うことか?」

 

「ええ…だから奴は思った以上に狡賢く、極めて悪質って事ですよ。今も緑谷の中で大人しくいるかもしれませんが彼は俺たちの行動や会話も全部筒抜けです。ここで悠長にやっていればまた何をしでかすか分からない…」

 

 

「違うか?」

 

 

 

「……あなたは悉く痛いとこ突く性格ですよね…ホンっトに…」

「まぁでも…間違いじゃないのは認めますよ…」

 

そうホークスはボヤいた後、そう釘を刺すように話しを続ける

 

「とはいえそのやり方はあくまで手を出し尽くした時の最終手段ですよ。今それを出すのは早過ぎる…」

 

 

「それで…何度も言うが、それ以外の手段がお前にはあるというのか?」

 

エンデヴァーの疑問に彼は答える。

 

「…あります、と言いたい所なんですが…今ちょっとそれについて立て込んでいましてね……まだ早急に実行出来るかどうか怪しい所で」

 

 

 

「心配ご無用さぁ!!!皆の者!!」

 

「お…!?」

 

「貴様……!」

 

 

ガラガラ!と扉が豪快に開いた事で皆の視線はその向こうに集まる。そこにいたのは…

 

 

 

「久しぶりに、私が来た!!!」

 

 

「お、オールマイト!!?」

 

それは本来の姿“トゥルーフォーム”のまま僕の元へとやってきてくれた。いつもと変わりないように見えたがこうして会うのは体育祭ぶり……多分丸一週間ぶりになるだろうか

 

「少年…」

 

「………」

 

 

「ほんッッとうにすみませんでしたァッ!!」

 

オールマイトは勢いよく土下座した。

 

「えぇッ!?急に何ですか⁉︎」

 

 

「本来ならばあの日から翌日で君に詫びねばならぬ所を……ましてや連絡すら出来ぬまま放っておいてしまった」

 

「この一連の発端、全てに私にある。謝ってどうにかなるものではないと重々承知しているが……」

 

「な、なんでオールマイトがそこまで責任を…!!元はといえば僕が弱かったのが全ての、原因だったのに……!?」

 

「いや、そんな事はないんだよ……言っただろ?私は君のお目付け役でもあり、そして間違った道へと進まないように導く……それが私が雄英に下された責務だと」

 

「そして私は、君が力をつけられるように体育祭でも気力を全開に特訓をつけさせたのも、全てはその為だと思った…だが」

 

「私のツメが甘かったのだ。彼の強さを見誤った……あそこまで底知れないものを持っているとは思っていなかった」

 

 

「………オールマイト」

 

 

「私は何一つ成し得なかったのだ……君が彼に乗っ取られてもなお、止められる事なく轟少年との戦いをただ指を咥えることしか出来なかった……思い出すだけでも自分に嫌気がさしてしまうよ」

 

 

「……情けない」

 

オールマイトを見るエンデヴァーは呆れた顔でそう言った

 

「え、エンデヴァー…!!ち、違うんです。あれはもうどうしようがなかった…!むしろあそこで戦闘を始めてしまえば今よりも被害が大きく広まる可能性が高かったんです……!だからあの時オールマイトは」

 

「違う」

 

僕の言葉を遮るように、彼は否定する。

 

「そういうことではない。その辺りに関しては公安からの情報が降りているのでな…相手は個性ではない特異の能力者だという事も把握している」

 

「私が貴様にそう罵ったのはそこではない……どんな状況に置かれても、貴様はNo. 1の名を背負うヒーローなのだ。そんな人間が…どうだ?この哀れみにまみれたその姿は……」

 

「………ごもっともだ。何も言う言葉がないよ」

 

 

「そうやって申し訳ないという顔をしていれば状況が解決すると思うか?」

 

 

「ちょっとエンデヴァー…そりゃいくらなんでも言い方が…」

 

「まぁ待て」

 

ホークスを制止するように、相澤はエンデヴァーの話を続けさせた。

 

 

「我々には残された時間が少ない。このまま緑谷が奴に完全に乗っ取られる可能性も高くなりつつある。」

 

「となれば、あの力がこの今の世で猛威を振るわれれば…瞬く間に甚大な被害が及ぶことになるだろう」

 

 

「それを防ぐには、今いるヒーローの力を結集する事が必須条件だ。勿論のことながら……貴様を筆頭に事を進むだろうな」

 

 

「そうなれば、自分の失敗を悔やむ暇などない。」

 

 

「………それとも、もうその気がないのか?奴に勝つという想像すらできないか……?」

 

「……はっ」

 

「エンデヴァー……君が私に発破をかけるなんてね…」

 

「そのおかげで我に帰ったよ。そうさ、私は平和の象徴だ……相手が誰であろうと私は勝つ…!」

 

「緑谷少年!!」

 

 

「!は、はい…!」

 

 

「君に会ったのは他でもない。君に…“会わせたい人物”をここに呼んできたのだ。」

 

「あ、会わせたい人……ですか?」

 

「ああ。」

 

 

「お、もしかして……例のあの方ですか?」

 

「うむ、いやいや……実を言うとこの要請は数ヶ月前に行ったのだが、想像以上に探すのに苦労したものでね……だが、ギリギリのタイミングでその人物と接触する事が出来たんだ」

 

 

「“あの人物”って…一体誰なんすか…」

 

と、続け様に続々と大人達がオールマイトが開けた扉から現れた。数えても5、6人のボディーガード(?)を引き連れてやってきたのは冴なさそうな老人だった。

 

 

「あー……君が、“緑谷出久”…君かな」

 

「えっと……は、はいっ。初めまして…緑谷は、僕です」

 

「紹介しよう。この方は、京都の山奥で道場の師範代をやられている“日下部アツヤ”さんだ」

 

その妙な威圧感を放つその方は、恐らく高齢であろうにも関わらずタバコを豪快に吸っていた。何故、道場の師範代をやられている方が僕に会わせたい人物だったのか、それは後ほどの説明で明らかになった

 

「どうもー!僕はホークスっていいまーす!」

 

「……エンデヴァーだ」

 

 

「どうも……」

 

ホークス、エンデヴァー、相澤の順に挨拶を済ませる。

 

「ふーん…」

 

 

「…」

 

日下部さんは僕の見るや否や何かを感じ取るように意識を集中させていた。

 

「確かに……この負のオーラ……間違いなく呪力が流れているな」

 

 

「!あの…分かるんですか?」

 

彼は宿儺…いや、呪いの力を確かに知覚していた。

 

「まぁね。こうみえても元々呪術師だったもんでね……ただ、年々呪霊の数が減少していってるから、こうして呪いの力を触れるのは数年ぶりだけども」

 

彼は宿儺と同じ呪術師……言わば希少的存在である“呪いを知る者”だった事がその時判明する。

 

 

「あの、質問いいっスか?」

 

「いいよ!相澤クン!!時間もたっぷりあるからね!!」

 

 

「そもそも俺たちは呪いとかなんとかっていうのをあんまり知らないんスけど……貴方が呪術師っていうのならソレについて詳しいんですよね?」

 

「ああ、その通り……呪術を家系は私を除けばごく少数。それに伴い数100年に及ぶ呪術の歴史を知るものは少ない…ましてや異能の入れ替わりを果たしたのこの世では、実際に今も継承されているのは我々“シン・陰流”のみだといってもいい」

 

 

「それなら、それについて教えて下さい…全部じゃなくてもいいですけど……とりあえず、“宿儺”という人間は何者なんですか?」

 

 

「宿儺はね……呪術全盛と呼ばれた平安時代にて、二度の大戦を引き起こした凶悪な術師だ。」

 

 

「そもそも術師というのは人の呪いから生まれた妖を祓う事を目的とした人間だ。今で言うヒーローと言えば分かりやすいだろうな」

 

 

「しかし、宿儺はそれとは違い術師同士の殺し合いでしかその力を振るわなかったのだ。」

 

「そんな人間を放っておく訳にはいかなかった他の術師達は津々浦々から呼び出された猛者…即ち安倍家直属の親衛隊“日月星進隊”“五虚将”、そして安倍家総員の術師達も加わり全盛の猛者達が彼に立ち向かっていったのだ」

 

 

「それで…宿儺はどうなったんですか?」

 

僕はその現実を感じない話に興味をそそられそう口にした

 

「彼は武器である呪具も用いてその隊員をもれなく殲滅させ、その後も人里に訪れては人間を襲い食していたという…まぁ、彼が人を食べていたのは歴史書で記されていたという事実のみだから確証はなかったのだが…」

 

「人を食べていたとは…文字通りの化け物だな」

 

流石のエンデヴァーもその話には舌を巻く程だった。

 

「ああ、それこそ当時の彼の姿は人ならざるものだったらしいしな」

 

ホークスが次の質問としてこう話した

 

「…しかしそんな強い奴が何故緑谷の体の中に入ってるいるんですか?」

 

 

「彼は死後、自分の指に呪いを込めた事で呪物化し、この世に留まる事に成功したのだ。」

 

 

「指を…?」

 

「……いまいちピンと来ないな、そもそも呪物を作った所で死んだ人間が生き返るというのか?」

 

相澤先生とエンデヴァーは疑問を浮かべてそう話す

 

「呪いはね、言わば人間の感情だ。その質が高い程それに比例して呪いが強度は上がる」

 

 

「しかし、どれだけ呪いを込めたとしても自分自身の魂というのは触れる事も否や、それを感じ取るさえも出来ない。呪いを知覚する呪術師ですらも魂の感覚を理解するという高難易度なものなのだ」

 

 

「宿儺はそれが出来るって事ですか?その……魂の知覚というのを」

 

相澤先生が理解したかのようにそう答えた

 

「そう、彼は自分の魂を知覚できる唯一の人物である可能性が高い。故に、自分の死蝋に分割した魂を入れる事で時を渡って今の現代へと降り立ったんだ」

 

「そして……その呪物を君が取り込んだ事から宿儺は緑谷出久という少年の体内に“受肉”したのだろう」

 

「つまり…緑谷は過去にその呪物を取り込んだ事があったって事か…」

 

オールマイトのその言葉に僕は困惑した。

 

「……(僕が飲み込んだ…?)」

 

 

 

「少年…覚えていればの話だが、以前にそのような事をした記憶があるか…?」

 

 

「……すみません、そんな事をした覚えは全くなくて……」

 

「もしそんなのを取り込んでいたら、子供の時だとしても忘れる訳ないと思います」

 

 

「どちらにせよ君の中に宿儺がいる以上、その事は確実だ。それに君自身ではないのなら宿儺の指を君に無理やり取り込ませた“共犯”がいるかもしれんな」

 

 

「“共犯”……となれば、その者もまた呪術に関係する者の可能性が高いな」

 

 

 

「しかしさっきおっしゃってましたが、この日本に呪術師などほぼいないのでしょう?」

 

 

「それに、過去に宿儺との関わりがある者でなければ適された人材をわざわざ探すのも、緑谷君に指を取り込まされるのも不可能なのではないですか?」

 

「………つまり、共犯者は宿儺と密接な関係を持ち、現代までその存在を隠したまま生き永らえていた人間であると?」

 

 

 

「ええ、でなければ説明がつかないかと。無茶苦茶な話ですが、この一連の出来事はかなり計画性の高いものがあります。恐らくですが直近の事件でいうとUSJ襲撃と体育祭も、その“共犯者”が絡んでいるかもしれません」

 

 

「……ヴィラン連合か!」

 

エンデヴァーがそう口にした。

 

 

「確証はないが恐らくAFOはなんらくの経緯があって、その呪術師と手を組んで君に宿儺を取り込ませたかもしれない。仮に緑谷少年がその者と直接“会っていた”としても、その後を記憶を消したり改竄されている可能性だってなきにしもあらずだろう」

 

 

「成程……」

 

僕がそう納得しているとエンデヴァーが勢いよく立ち上がった。彼もまたインターンの途中で多くの仕事を抱える中こうして話を聞いているのもじっとしてはいられなかったのだろう。

 

「フン………ならばこう老人の話を聞いている暇などないという事だな!」

 

 

「もう行くんスか?」

 

ズカズカと出口に向かう彼にホークスは止める言葉もかけずそう口にした

 

「ああ、奴らはその呪術師の他にもあの“脳無”とかいう化け物を作っている。こうして奴らにいつまでも猶予を与えていては後々大被害に繋がる…!」

 

「だが、そうはいっても奴らが潜伏している居場所すら我々はまだ掴めていないのだぞ…?そう気を荒だっても仕方がないだろう」

 

両者との意見は、決して間違いがあるものではなかった。脳無という人造兵器ともやりあわなければならない為その早期対処を急かすエンデヴァーも、まだ居場所すら割れてない現状でやみくもな詮索を控えるオールマイト。しかしそんな二人の正反対な意見を割るように謎の女性 の声が響いた。

 

 

「じゃあ、教えてあげるよ」

 

 

それは、この部屋にはいない正体不明の声。当然ここにいる者の声ではない。それは鈴のように高く凛としたものであり、同時に不気味さを感じる声だった。

 

「!」

 

「誰だ…この声は……!」

 

オールマイトがそう言い警戒態勢に入るも、その女性は“すぐそこ”にいた。

 

 

「ここだよ」

 

僕からみて左後ろの方向にその声の主はいた。五条袈裟を着ているその女性は左に縫い目のような跡が刻まれているのが分かる。顔をみると声とは打って変わって“中世的な顔つき”で性別も見分けつかない程の端正な顔持ちだった。相澤先生も見たこともない顔つきだった為か、ホークスにこう問いかけた

 

「この人は一体…?」

 

「この雰囲気……どうやら仲良くなれそうな人間ではなさそうだね…」

 

「また新手のヴィランか……こうポンポンと現れちゃ、計画もクソもねぇな」

 

掻きむしる先生を横目にその女性(?)はカラッとした笑顔でこう返答する

 

「ああ、大丈夫大丈夫。別に貴方方と一戦交えようって訳じゃないから」

 

 

「何…?」

 

エンデヴァーは睨みながらもその者の言葉に疑問の表情を浮かべる

 

「君」

 

指をさされたのは……まさかの僕だった。

 

「ッ?……ぼ、僕の事か…?」

 

 

「そ、君に用があって来たんだ」

 

 

 

「そこにいる“彼”に会いたくてね……暫く緑谷君の事をこっちに預けてもらいたいんだ」




ここで日下部さんの登場になりました。勿論この日下部さんも原作とは違う別人の扱いなので多少の性格や設定も異なります。
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