SAOに、とある通り名を持つプレイヤーがいた。
【騎士】。もしくは【ナイト】。
全身を覆う甲冑に、盾に直剣を手にしたPLだった。

剣の世界におけるその異名は、だからこそ異質だった。
血盟騎士、またその団長ですらも、その名はない。

口を開かず、名乗らず、人助けをして去っていく。
人々は口々に『彼こそが本物の騎士だ』と嘯いた。

しかして、その正体は。