メモ書きに書いてみたやつ
設定は全て適当なので違和感しかないです
東方もBLEACHもにわかです
浦原さん書きたかったダケー

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フランドールが浦原商店に家出

 

(ありゃ?ここどこっスかねぇ?)

 

辺りを見回してみると赤い壁が目についた

そして散乱した子供の玩具のような物の残骸が散らばっている

そして血の様な物が辺りにべっとりとついていた

 

(不気味なとこっスねぇ、いやぁ実験に失敗してこんなとこ飛ばされるとはついてない)

 

先ほどまで浦原商店でコンパクトでどこでも行ける門の開発に勤しんでいた浦原喜助だったが何を間違ったか門を通った先は見知らぬ部屋の中であった

 

(そうですねぇ、一旦戻ってこの原因でも調べて…(うぅーん…あれ?あなただぁれ?)おや?)

 

声のした方に顔を向けるとベットで寝ていたであろう金髪の可愛らしい少女がいた。

それだけならどうと言うことは無かったが背中からカラフルな羽の様な物が動いているのが見える

人間では無さそうだが、かと言ってホロウやアランカルでも無さそうだ、なにより仮面がついていないのである。 

初めて見る生命体をマジマジと見ていると

 

(何してるの?)

 

マジマジと見ていたのが気になったのか少女が浦原喜助に話しかける

 

(あぁいやこれは失敬。 アタシは浦原喜助っていうものっス。

すみませんねぇお休みの所を、すぐでて行きますんで)

 

(どこから来たの?)

 

出ていくと言ったのにも関わらず質問してくる少女、現状浦原喜助は勝手に部屋に入ってきた不審者であるがこの少女はそんな存在に興味を持っている様だった。

少し違和感を持つがこんな事もあるかと答える事にした

 

(えぇと…穿界門の実験でたまたまここに来たってとこっスかねー?)

 

(穿界門ってなに?)

 

[穿界門を知らないということは死神でもないとみるべきか、人間でも無さそうですし何者なんでしょうねぇ?何より霊力を感じないがそれと別種の力も感じる、か]

 

(えと、穿界門っていうのは現世とソウルソサエティを繋ぐ扉のことです。 それをどこへでも繋げる実験をしてたんですが何を間違ったかここに繋がっちゃったってこと何スよぉアッハッハ)

 

(ふーん…)

 

わかっていなさそうな、というか間違いなく分かってないだろうが一応は納得したようだ 

 

(取り敢えずアタシは出て行きまんで、お邪魔しました)

 

そう言って門へ向かおうとすると

 

(まってよ)

 

呼び止められた

 

(はい?まだアタシに何か聞きたいことでもありましたか?)

 

[早く戻って穿界門の調整したいんですけどねぇ]

 

先ほどから帰ろうとしているが何かあるのか少女から引き止められている浦原喜助。

この少女の事も気になるがそれよりも門の調整に取り掛かりたい浦原喜助は少し鬱陶しく思うが勝手にこの少女の部屋に侵入してしまった手前無碍にも出来ずそれならさっさと終わらせようと用件を尋ねる

 

(せっかく来たんだし遊んでよ)

 

(遊ぶ…ですか、アタシこう見えて忙しいので出来れば遠慮したいとこなんスけどねぇ)

 

[面倒な事になって来たっスねぇ、はぁ…今度からもう少し慎重に実験進めましょうか]

 

聞きたいことはないかと聞いたのによもや遊んでほしいと言われるとは思わなかった浦原喜助だった

本格的にめんどくさくなって来たのでもう問答無用で帰ろうかと思い始める

 

(大丈夫だよすぐ終わるから)

 

(すぐったって何するつもりなんスか、申し訳ないですがアタシ帰りますよ)

 

もう我慢出来ないと踵を返して帰ろうとすると横から何かが飛んできて壁に当たり大穴をあけた

 

(これから5分間あなたが壊れなかったら帰ってもいいよ?)

 

(…マジっすか。)

 

[霊力とは違う力があるとは分かってましたがこうなりますか。

この好戦的な感じをみるとこの部屋に散乱してる血の後…この子がやったって事スか。]

 

(ほらほらいくよ!)

 

(まったく元気なお子さんっスねぇ)

 

そういうや否やこの少女は光弾を生み出しこちらへ放ってくる。

浦原喜助はひょいひょいかわしつつ穿界門に当たりそうな弾は弾き飛ばし適当にやり過ごすかと決めて相手をしてやる事にした

 

(いきなり危ないじゃないですか、アタシじゃなかったら死んでたかもしれないですよ?)

 

(アハハハ!!凄い凄い!ここに来る人は全員10秒も持たないのにキスケって強いのね!)

 

(お褒めに預かり光栄っスねぇ、

このまま五分たったら約束通り引いて貰いますよ?)

 

(えーつまんないの!久しぶりに楽しい時間を過ごせそうなのに、

もっとやろー!!)

 

(自分で言っといてそりゃないっスよお嬢さん…)

 

喋りながらも少女は光弾を浦原喜助に向かってどんどん放ちそれを何てことも無さげに避ける浦原喜助。 そして自分で五分と言ったのにも関わらず五分じゃ物足りないと言う少女に浦原喜助はげんなりしていた

 

(私お嬢さんなんて名前じゃないもん!)

 

(あぁ、そう言えばアタシだけ名乗ってましたっけねぇ。 でもお嬢さんの名前知らないんだからしょうがないじゃないっスか)

 

(むぅ〜私の名前はフランだもん!フランドール・スカーレットだよキスケ!)

 

(成る程、じゃあフランドールさん。 あと3分で終わりなんでそれまでならお付き合いしましょう)

 

この間にも攻防は続いているが浦原喜助に攻撃が当たることは無かった。 むしろ普通にお喋りしている辺りかなりの余裕があるだろう、そして3分でもう終わりだと言われたフランドールはもっと遊んでいたいのか

 

(そうだ!帰れなければずっと遊んでいられるよね!) 

 

(はぁ?何を言って…)

 

(その守ってる扉、それなかったら…カエレナインジャナイノ?)

 

(なっ!?)

 

(きゅっとしてぇぇぇぇっドカーン!!)

 

フランドールは手のひらを広げてドカーンと言うと同時に握りしめた

すると浦原喜助の後ろにあった穿界門が木っ端微塵になってしまった。 その様子を目を丸くして見て固まる

 

[なんだっ今のは…手を開いて握り締めたと思ったら門が爆発…いや破壊された?なんにせよもしあれがボクに当たれば無事では済まなそうだ、少し真面目にやった方が良さそうっスね]

 

(どう!?これでいっぱい遊ぶ気になった?)

 

(…そうっスねぇ、やる気出て来たついでに今のは何なのか説明してくれちゃ貰えませんか)

 

(やった!遊ぶ気になってくれたのね!それと教えてもいいけどそれじゃツマラナイから教えてあーげない!)

 

(そっスか、そいつは残念だ)

 

[まぁそんな簡単に教えちゃもらえないか、とは言え恐らくは手を握るのがトリガーなのは間違いなさそうだ。 あとは…]

 

(弾幕はダメでもこっちはどう?レーヴァテイン!!)

 

フランドールは弾幕では効果は薄いと判断したか今度は赤い剣の様なものを生み出した

 

[今度は近接で来ますか、先程の能力を考えると唯の剣という訳ではないでしょう。 下手に打ち合うのは危険かもしんないっスねぇ、ならば]

 

(縛道の21赤煙遁!)

 

浦原喜助は赤い煙幕を出し目眩しをする 案の定こちらを見失ったフランドールはめちゃくちゃに剣を振り回していた

 

(アハハハ!!何これすごい!どこいったの!?)

 

[よし、見失ったみたいッスねぇ]

 

これを好機とみてフランドールの後ろへ周り更に縛道を仕掛ける

 

(縛道の四、這縄!)

 

鬼道の縄がフランドールに巻きつき拘束する、フランドールは身動きが取れなくなりその場でもがく 

 

(何っこれ…)

(フランドールさん、貴方の動きは封じさせて貰いました。

これでアタシの勝ちって事でいいっすか?)

 

(むぅ〜まだだもん!こんなもの!!)

 

フランドールは力を込めて這縄を引きちぎり浦原喜助に向かってきた、少し驚く浦原喜助だがすぐに飛び退いた

 

(いやぁ危ない危ない♪まさか引きちぎって来るとは中々ですねぇ

ならもうちょい強めに行きますよっ)

 

(アハハハ!こっちも本気で行くからね!!フォーブアカインド!!)

 

その瞬間フランドールが四人に増えた、そしてそれぞれが浦原喜助に襲いかかってくる

 

(へぇ〜そんな事もできるんですねェ〜ですが…)

 

襲い掛かってきたフランドール達がレーヴァテインを振り下ろすがそこには既に浦原喜助はいなかった

 

(隙だらけっスよ!破道の四、白雷!)

 

フランドール達の後ろに回っていた浦原喜助は指先から光雷を放ちフランドールの一体を打つ

肩を貫きその一体は消えてしまった

 

(分身の方でしたか)

 

(アハハハハハハ!!イイヨォキスケェ!コンナノハジメテ!) 

 

(さぁてぇ…どうしましょうか) 

 

どうしましょうなどと言っているが浦原喜助にはフランドールを無力化する策など何パターンも思いついている、だが警戒は怠れない

 

[本人の力量は然程高くはないみたいですが…やはり先程の破壊攻撃、アレは不味い)

 

攻めあぐねている唯一の事、先程穿界門を破壊したあの攻撃にある。

近過ぎるとダメなのか、それとも何処からでも出来るのか、大凡の検討は付いているが下手に突っ込めば喰らいかねないため一定の距離を取り全員を視界に入れる

だがそんな浦原喜助の想いなど知らないフランドールは狂気の笑みを浮かべて浦原喜助に向かってくる

 

(((アハハハハハハ!)))

 

(ヤレヤレ、子供の相手には慣れているつもりでしたが…これほどヤンチャだと困りモノですねぇ)

 

思い浮かべたのは浦原喜助が作った改造魂魄であるウルルとジン太、その内のジン太を思い出す

あの子など可愛いモノだと思い苦笑を浮かべて向かってくるフランドールに構える

すると今度は三人で浦原喜助を囲み弾幕を放つ

 

(コレナラドオ!!)

 

先程よりも威力が高いであろう弾幕が一斉に浦原喜助に襲い掛かる

だが隙間を縫ってかわし一体一体フランドールを白雷で無力化し残ったのは本体だけとなる 

 

(最後まで残りましたか、アタシもついてないですねェ…ですがこれでもう貴女だけです、これで終わらせましょうか。 破道の三十三、赤火砲)

 

気絶させる程の霊力を込めて破道の炎球を打ち出しフランドールに迫る

 

(アハハハ!!キスケって本当にニンゲン!?でも、キュッとしてェェドッカーン!!) 

 

(ほぅ…)

 

フランドールが手を握りしめた瞬間今度は赤火砲までもが破壊されて消えてしまった

 

(アハハハ!コレデオワリカナァ?ジャアモウイイヤ…じゃあね)

 

またキュッと手を握りしめた

浦原喜助は目を見開くとパァンと粉微塵になってしまった

その様子を見たフランドールは壊してしまった浦原喜助を思い出し目を座らせて立ち尽くす

 

(壊れちゃった…)

 

本来フランドールは心優しい性格だが、ある事件をきっかけに生まれてすぐ地下に幽閉されて495年が経つ、それによって気が狂いある種の二重人格となっている

一度狂気の人格が顔を出すと何かを破壊するまで止まらない、止まれない

そして今の様に心優しい人格に戻ると破壊した事を後悔するのだ

狂気のフラン、心優しいフラン、共通して思っていたのは自分と張り合える浦原喜助を気に入っていたという事

フランドールなりにアプローチを仕掛けた結果がこの戦闘になるのだ

壊す事しか知らずしかも他の方法を教えてくれる者もおらず訳も分からず自分の力に振り回される日々は着々とストレスを溜めていく

ここに連れて来られる食糧用の人間にも遊び相手になってもらおうとして悉く破壊してきたのだ

浦原喜助もその一人とフランドールは考える、が 

 

(五柱鉄貫) 

 

その声が聞こえたと同時にフランドールの頭上から五本の鉄の柱が降り注ぎ四肢と背中を捉えて地面に貼り付けになるフランドール

 

(うぐっえっ?えっ?)

 

訳が分からず自分が動けない状態になりフランドールはパニック状態になる

そこへ先ほどまで聞いていた声が聞こえてきた

(さってェ♪これでアタシの勝ちっすね)

 

(えっ?えっ!?)

 

先程壊した筈の浦原喜助の声が頭上から聞こえて更に訳が分からなくなるフランドール、力に振り回されていたがこの破壊の力で壊せなかった物はなかったフランドールはまさか生きているなどとは思っても見なかった

自分が破壊したらもうなにもなくなる、その一つの真実が覆されたのだ

 

(おやおや、不思議そうですねェ?アタシが生きてるのがそんなに不思議でしたか♪)

 

(な、なんで…)

 

(…フランドールさん、貴女のその力を見させて貰って分かったことがあります。

まず発動条件が何かを潰す様に手を握りしめていた事、そして…その対象を認識する事でその何かを生み出している事っス)

 

(…)

 

(でェ、こんな風に仮説を立ててみました。

フランドールさん、貴女は人、物、いやその物体の概念の核…とでも言いましょうか、それを掌の上に作り出し、潰す事で対象を破壊する…こんなとこだと予想しました。先程の赤火砲でほぼ確信は得られましたので)

 

(キスケ、なんでぇ?)

 

フランドールは浦原喜助に目を向けて瞳を振るわせながら尋ねる

 

(そして、その対象を捉える瞬間に、これっス♪)

 

浦原喜助は何かを口に当てプゥっと息を吹き込むとそれは浦原喜助になった

 

(え?キスケが二人?)

 

(携帯用義骸っす、これに対象を取らせまんまと貴女はこれを破壊したってことっスよん♪)

 

(ふっふぇぇぇぇぇ…)

 

フランドールは遂に決壊して泣き出してしまった

 

(あららら、そんなに悔しかったですか?まぁアタシも死ぬとこだったんでおあいこって事で)

 

(うぇぇぇぇぇ…良かったぁ…キスケ生きてたぁぁぁぁぁぁぁ…)

 

(およ?)

 

(ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇん…)

 

ポロポロと涙を溢れさすフランドールに浦原喜助は少したじろいだ

それもその筈で今まで浦原喜助にとっては自分をいきなり遊ぶと称し殺そうとしてきた存在なのだから。 それが負けて悔しくて泣いてると思えば実は自分の身を案じて泣いている

その姿に浦原喜助は五柱鉄貫を解除した

そしてフランドールは女の子座りで座り込み溢れ出す涙を手で拭いながらずっとないていた

 

(うぇぇぇぇぇ…あぁぁぁぁぁぁ…)

 

(こりゃぁ…弱りましたねぇ…)

 

流石の浦原喜助も自分を案じて泣いている子供に向かって煽り散らかす様な真似は出来ずぽりぽりと後頭部を掻いた

そしてポンっとフランドールの頭に手を乗せる

 

(フランドールさん…ボクはちゃーんと生きてます。 だからもうそんなに泣くことないですよ、ね?)

 

(うぁぁぁぁぁぁぁぁ…キスケぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!)

 

それに安心したのか涙の量は増えて浦原喜助に抱きつくフランドール、そのまま泣き止むまで浦原喜助は撫でるのを止めることはなかった

 

 

 

(落ち着きましたか?)

 

(うん…)

 

(そりゃぁ良かった、折角ですからフランドールさん、貴女の事を教えちゃくれませんか?どうせすぐには帰れなさそうですし)

 

(あっえっ、えっと…さっきはごめんなさい…扉壊しちゃって…帰れなくなっちゃった…?)

 

(ご心配なさらず♪帰る手段なんていっくらでもありますよん)

 

(良かったぁ…)

 

(でですね、アタシの見た所このフランドールさんのお部屋ですが内側からは扉開かない様になってるみたいっスねぇ、普段どうしてるんスかここで?)

 

(えっと…)

 

そこで話したのは今までの自分

吸血鬼であること

物心付いたときからここで一人で暮らしていると言うこと

495年間寂しかった事

姉がいる事、姉が大好きだから迷惑をかけたくなくてこの部屋から出なかった事

周りが自分を怖がってた事

思いつく限りの事を喜助に話していく

浦原喜助はふぅむ…と顎に手を当てた

 

(それは大変でしたねぇ、フランドールさん。)

 

(うん…私ずっとこのままなのかな…)

 

(それはアタシには何とも言えない事です)

 

(えっ…)

 

突如突き放す言葉をいわれ悲しく思い浦原喜助を見るフランドール

心のどこかで思っていたのだ、始めてまともに話せる人、浦原喜助ならば何とかしてくれるのではないかと。 

浦原喜助の顔は無表情だった

フランドールにはそれが自分を遠ざける顔に見え顔を下にむける

今まで自分に向けられていた表情故にそう思った

 

(そう…だよね…キスケも私の事怖いから…)

 

(違いますよ、確かに貴女の境遇には同情はします。 その力故に周りから距離を離されここに495年もの間幽閉されていた、だがそれが嫌なのであればフランドールさんが大好きな姉ときちんと話をしなければならない。

アタシが割り込んだ所で解決はしないでしょう。

ですので貴女が動かなければ一生このままです。甘えちゃいけない、これはフランドールさん…貴女がやらなければ駄目です)

 

フランドールがキスケにどうにかして貰おうと考えている事を浦原喜助は見抜いていた。 495年、それは浦原喜助ですらまだ生きていない年数でありその期間ずっと幽閉されていた。

そこへまともに話せる者がいればその者に寄りかかり依存するようになると、だから子供であろうと冷たく言い放つ。

 

(うっ…で、でもっお姉様と話なんて…どうしたら…)

 

(…ま♪そりゃあいきなり話せはしないとは思いますので!これは提案っす♪)

 

(え?)

 

いきなり明るくなった浦原喜助にフランドールはパッと顔を上げる

そこには笑っている喜助がいた

 

(アタシはフランドールさんのお悩みを解決は出来ませんが手助けする事は出来ます、要はその力が制御出来る様になればいいわけですからね♪)

 

(て、手伝ってくれるの…?)

 

(えぇ、これも何かの縁です。手は差し伸べましょう、後はフランドールさんがその手を掴めるか如何かです。 具体的には…家出しましょ♪)

 

(家出…家出!?)

 

(そうです、暫くアタシと一緒に家出して貰います。 そこで能力の制御、そして外で色んな事を見て落ち着いたら…後は分かりますね?)

 

(お、お姉様と…話す…?)

 

(ご名答♪話すのはフランドールさんでなければいけませんがそれ迄のサポートはしましょう。)

 

(でも…家出なんてしてお姉様何ていうか…)

 

(今まで我慢して来たんです、ちょっとは困らせて心配させればいい。 それにここまですれば戻った時話もしやすいでしょ?)

 

(でも…心配してくれるのかな…)

 

(そこはアタシには分かりません、それも含めての話し合いですからね。 これはフランドールさんがどんな道であれ前に進むための提案です。 で、如何します?アタシと来るか、ここに残るか)

 

そう言って浦原喜助はフランドールに手を伸ばす、フランドールは手を伸ばし、固まる。

フランドールは今まで考えた事もないのだ、自分の部屋を離れて何処かへいくとは。

全くの未知の世界へ自ら踏み込むのは勇気がいる、例えここにいて一生変わらないかもしれないと分かっていても躊躇してしまう

その葛藤を浦原喜助はじっと待った、495年生きているとはいえ幼い少女、むしろここでしか過ごした事がないのならば最早年数など意味をなさない。 これが初めての自分の選択と言ってもいいだろう

それが分かっているから…浦原喜助は待った。

少し手を伸ばし、少し引っ込める、これを数回繰り返したフランドール

そして…

 

(お、お願いキスケ!私を!私をここから出して!!お姉様と!また!話したいの!仲良くしたいの!だからっ…だから!) 

 

ポロポロと涙を流しながらぱしっと力強く浦原喜助の手を両手で握りしめた、子供ながらも強い力で握ったその手を浦原喜助も力強く握り返す

 

(決まりですね!では少し準備しますので待ってて下さいな♪)

 

(うん!)

 

とびっきりの笑顔で目元を赤くしながらフランドールは頷いた

 

 

 

 

 

(鉄斎サン、じゃよろしくお願いしますね)

 

(承知いたしました。ではすぐに繋げましょう、しかし…奇妙ですな、店長の座標は分かるのに場所がわからないとは)

 

(まぁそれは後で調べましょ…ではフランドールさん、もうすぐ行けますが準備はいいっスか?)

 

(うん大丈夫だよ)

 

ここに来るまでの穿界門は壊れてしまったので浦原喜助は鉄斎と連絡を取りフランドールの部屋に繋げてもらう事にした

一度つなげた所でもあり向こうからもう一度繋げるのは容易い事ではあったが奇妙な事に場所の特定はできなかった、不思議には思うものの帰れないと言うことは起きなかったので問題はなかった

 

(私外出るの初めてなの!どんな所かなぁ!)

 

(今に分かりますって、今からそんなに興奮してたら持たないっスよ?あ、来ましたね)

 

目の前に穿界門が現れる

フランドールはおぉ!と言って不思議そうに見ていた

戦闘中も見てはいたが改めて門が現れるのを見て興奮を露わにする

 

(じゃ、いきましょうか。ここ通ればアタシの家に行けますよ)

 

(ふわぁ〜)

 

スタスタと門を潜る浦原喜助に続きフランドールも通ろうとする、その前に振り返り自分の部屋を見渡す。

長年過ごしてきた部屋な事もありここから離れるのは感慨深いものがあるのだろう、数秒見ているとひょこっと浦原喜助が顔を門から出す

 

(どうしました?忘れ物でも?)

 

(あ、ううん何でもないの。 今行くね)

 

そして門を通り部屋には495年ぶりに誰もいなくなった

 

 

 

 

 

(妹様、食事をお持ちしました)

 

外からしか開くことのない扉からノックの音が鳴り響きそのまま扉が開く。

食事を持ってきたのは十六夜咲夜、返事が無いのはいつもの事でそのままいつもの様に部屋に入りテーブルに置いた

寝ているのだろうとベットの方を見て違和感に気づく

 

(え?)

 

いつもは来てもこちらをチラッと見るか寝ているかだが今日は寝ていると思えばベットに膨らみはなく部屋を見渡してもフランドールはいなかった

 

(まさか…いない!?そんな…)

 

ここから出るには外から開けるか癇癪を起こしたフランドールが扉を壊しでもしない限りない、だが外にフランドールを出すものはいない上扉は無傷だった

 

(すぐにお嬢様に知らせなくてはっ)

 

時を止めすぐ様向かう咲夜、自分の部屋にいたレミリアスカーレットは急に現れた咲夜に目を向ける

だがいつも平静を保っている咲夜の慌て様に目を見開いた

 

(どうしたのよ咲夜、そんなに慌てて)

 

(お嬢様!妹様がいません!)

 

(なっ!また扉壊して出てきたの?)

 

(違います!扉を壊した形跡は無かったんです!いないんです!)

 

(はぁ?じゃあ誰かが…出す訳…ない…フ、フラン!!)

 

レミリアは妹の元へ翔ける、すぐに部屋に到着し中を見渡す

そこにはフランドールはいなかった

 

(フラン!フラン!フランドール!!どこに居るの!?)

 

声を荒げて呼んでみるものの返事が返ってくることはない、咲夜は数秒遅れて到着するもレミリアの痛ましい姿に顔を顰める

 

(フランが…いない?)

 

(お嬢様…館内を全て捜索しましたが妹様は見つけられませんでした…今はまだお昼時です、外に出たとは考えたくは無いのですが…)

 

(フラン…フラン…何処に…)

 

そのままレミリアはその場にへたり込みいないフランを思い涙した

 




本当は浦原さん幻想入りさせて幻想郷のキャラをおちょくり回る感じのを書こうと思ってましたが書いてる内にフランちゃん連れ出す事になってたんですよね…
なんなら小野塚小町さんを何代か前の護廷十三隊隊長やってたみたいな使いまわされてそうな設定で書こうとも思ってたんですが書ける気がしなかった…

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