見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?   作:蒼天 極

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拠点探しをしてたんだなぁ

 ヤマトがフローリアン姉妹と逢い引きしているという事で、ヤマト達に遅れて海鳴市に帰還した俺達はすずかちゃんの仕掛けたGPSを追っていた。

 

「でもすずかちゃん。GPSは回収しておいた方がいいと思うの。ヤマト君にもプライベートがあるし、それを監視してたなんてバレちゃったら嫌われちゃうの」

 

「……そうだよね。お姉ちゃんにヤマト君攻略に有利になるって言われてやってたけどバレて嫌われたくないし今度回収するよ」

 

 あの人は反面教師にせなあかんて。友達蹴落とせって言ってるような人だし。

 そんなこんな会話をしながら反応を追うと、ヤマトとフローリアン姉妹の姿が目に映る。…………ん? その三人の他にまだいるな。ええっと……

 

「あれユーリとシュテルにレヴィ……それにディアーチェもいる」

 

 だな。元の背丈に戻った直後やる事あるからってサッサと帰ったのに…………。それにスカさんの研究所で絶賛魔改造中のご先祖はいないとは言えエルトリア組全員でヤマトと一緒に一体何をしているのやら。

 

「な、なんでエルトリアのみんなと……ハッ! ま、まさかヤマトはエルトリアの復興のために引っ越すんじゃ…………」

 

 フェイトちゃんのその言葉に真っ青になるヤマトラバーズ。

 

「そんな……という事はなのは達は捨てられるってことなの!?」

 

「えぇ!? あ、アレだけ頑張ったのに他の人にヤマトを取られるのは嫌!」

 

「アリサちゃんと同感! なんとしても阻止しないと……!!」

 

「姉やん……妹のものを取ったらどうなるかその胸に思い知らせてやった方がええようやねぇ」

 

「はやて、ヤマトはまだお前のモンじゃねぇんだよ」

 

「ヤマト君が誰とお付き合いするかは分からないけど、引っ越すかもしれないんだよね? ひなにとってヤマト君ちっちゃい頃から一緒に遊んだお友達だからまだお別れしたくないよ」

 

「そうだよ、ヤマト引っ越したらフェイト悲しむもん」

 

 まぁ引っ越しとなれば会うのは今までよりも難しくなる。流石にそれは俺ラバーなひなちゃんやアリシアちゃんも看過できないようだ。

 しかし心配しなくてもヤマトの事だ。どうせ大した事ない理由で一緒に行動してるだけでなのはちゃん達が心配するような展開にはならないだろう。

 

「あ、移動するの! 追いかけるの!!」

 

「タンマなのはちゃん。急ぐ気持ちは分かるけど一旦ストップ、下手に近づくとバレる。どうせGPSがあるんだから見失っても目的地は分かる。半径30メートル以内に入らないように追跡するよ」

 

「わ、分かったの」

 

 ヤマトとエルトリア組を追いかけようとするなのはちゃんを止めると、ある程度ヤマト達から離れたのをGPSで確認してから一定距離で移動する。

 しばらく移動していると明後日の方向からサングラスの金髪の少年がチャリに乗って凄まじい速度でこちらに来たかと思うと俺の前でピタリと止まった。

 

「Heyマイブラザー、奇遇だな! あいも変わらずいつものグループ……おや? 豊田の坊ちゃんがいないじゃないか? 彼がいないとバニングスの嬢ちゃんらと浮気してるって変な噂が立つZE☆」

 

「ブフッ! な、何言ってんのよアレックス!!」

 

 アリサちゃん達が顔を赤くしてアレックスに弁解しようとするが、そんな反応だと図星だと誤解させてしまう。故にごく自然な雰囲気で誤解を解いてやる。

 

「俺自身もモテているとは言えあの生粋のハーレム野郎からヒロイン奪えるわけねえだろ? ヤマトの野郎が知らない女の子達と仲良くしてるって事でなのはちゃん達の要請で一緒に後追ってるんだよ。お前もついて来る?」

 

「なるほどなぁ……。確かに豊田の坊ちゃんは謎のカリスマがあるからブラザーでも奪い取れないか! そして俺はこれから特殊チューニングしたこのバイクで富士山を踏破しに行くから遠慮しておくZE! それじゃシーユー!!」

 

「富士山頂上の写真撮ったら俺にも送ってクレメンス!! …………よし、アレックス行ったし俺らも行くか」

 

「う、うん。…………アレックス君ってあんなキャラだったっけ?」

 

「学校じゃはやてちゃんと同じ読書委員だったはずなの」

 

「アレックス君は普段大人しくて真面目な子やよ。……それにしては今日すっごくはっちゃけてたけど…………」

 

「ハンドル握ると人が変わるタイプなんだって」

 

 途中でクラスメイトに会うというちょっとしたイベントを挟んでしまったが、改めてGPSを追ってヤマトとエルトリア組を追いかけるのを再開したのだった。

 

 

 ◇

 

 

 それから更にヤマト達を追い、動きが止まったのを確認した俺達は一気に距離を詰めてヤマト達が向かった先を覗き込む。

 そこはヤマトの家ではない一軒の家…………なるほど、ヤマト達の目的は大体察した。

 だが浮気されているのではと不安ななのはちゃん達は家を見て先ほどよりも更に顔を真っ青にする。すずかちゃんとフェイトちゃんに至っては目の端に涙を浮かべている。

 

「ヤ、ヤマトとアミタさん達の新居……」

 

「も、もうそれほどの関係を築いてたなんて……」

 

「すずちゃん、ハンカチどうぞ」

 

「ちくしょう……負けたわ……。勇気を持ってストレートに告白していれば……」

 

「どうしよう、お姉ちゃん……涙が止まらないよぉ…………」

 

「あぁ、もう涙拭いてフェイト」

 

「愛の巣を用意するほどに進展したったとは…………くぅ……姉やん……幸せになるんやで…………」

 

 そう言って絶望した表情で項垂れるなのはちゃん達。

 …………はぁ、しゃあねぇなぁ。

 

 ため息を吐きながら無言でヤマト達が入った家に向かうと、そのままインターフォンを鳴らす。

 しばらくすると玄関のドアが開き、ドアを開けたヤマトは俺の姿を見て少し驚いた表情を見せた。

 

「レオ、お前どうしてここに?」

 

「いやぁ、街散歩してたらお前とエルトリア組がこの家入るのが見えたからさ。尋ねるのも迷惑かもと思ったけど好奇心には勝てんかったわ。この家どうしたん?」

 

 流石に浮気かもしれないからついて来ましたと言えるはずもなくごく自然な感じに誤魔化しながら質問してみると、ヤマトは納得したような表情を浮かべて話し出す。

 

「いやさ。アミタさん達も海鳴から管理局の仕事をするって事で拠点を探してるのを聞いてさ。せっかくだから街の案内と家探しを手伝ってたんだよ」

 

 うん、予想通りだったわ。ヤマトが今住んでる家は立派な上に広くてエルトリア組六人……先祖含めて七人でも十分生活出来るくらいの広さなのにわざわざ新しい家に変える理由はないからな。だとしたらエルトリア組だけの家って考えるのが普通だわ。

 

(……だそうですよ。ヤマトラバーズの皆様?)

 

(そ、そうなんだ。良かった…………)

 

(もう、紛らわしいのよ! 優しいヤマトも好きだけど!!)

 

 今の会話を盗み聞きしてた女子組の安心したような声が念話で聞こえる。

 いつまで隠れさせても仕方がないという事で、はやてに頼んでごく自然に偶然を装って合流してもらうと、アミティエさん達エルトリア組もゾロゾロと出てきた。

 

「アハハ、バレちゃいました。ちょっとしたサプライズにしようと思っていたんですが……」

 

「ヤマト君を味方につけてこっそり物事を進めてたのに偶然見つかっちゃうなんてついてないわねぇ……」

 

「残念でしたね」

 

 そう言って困ったように笑うフローリアン姉妹とユーリちゃん。

 すみません、ヤマトのGPSを追っただけで偶然見つけたわけではないんです……。

 

「ん? なんでなのは達は申し訳なさそうな顔をしてるんだ?」

 

「にゃ!? そ、そんな顔してないの!!」

 

「なんでもないわよ……」

 

 顔に出してた女子組がヤマトに詰め寄られる中、アミティエさんが俺の方にやって来る。

 

「丁度お願いしたい事があったんですがよろしいでしょうか?」

 

「なんですか? 新築祝いにできる事ならなんでもしますけど」

 

「既に建てられていた家を購入しただけで新築ではないんですが…………エルトリアとこの家を繋ぐ転送ポータルを作っていただきたいんです」

 

 なんでも自宅を建てたという事で両親をこの世界に連れて来たいそうなのだが、エルトリア式の星間移動は身体への負荷が凄まじく、大病で弱りきっているアミティエさんの父親に星間移動は耐えられないという。

 そこでアミティエさんはポータルを使った時空間転移に着目したそうなのだが、マリエルさん曰くエルトリアは離れすぎていてポータルを繋げられないのだという。

 

「なーるほど、だからエルトリアと地球を繋げるポータルを俺に新たに開発して欲しいと……」

 

「かなり無茶なことを要求してるのは承知のつもりです。ですが何卒お願いできないでしょうか?」

 

 そう言って頭を下げるフローリアン姉妹。

 ……エルトリア人で凄まじい負荷がかかる星間移動なら俺らが試したらひき肉になるのは間違いないし、俺らがエルトリアに遊びに行くならポータルあった方が便利だしなぁ。それにどうせエルトリアくらいの距離なら三日もあればポータル作れるし断る理由はない。

 

「了解です。代金は請求しますので、損害賠償払い終わった後にでもよろしくお願いしますね」

 

「ありがとうございます!」

 

 と言うわけでちょっとしたお仕事をする事になった俺であった。




 〜おまけ①〜 家の資金ってどう工面したんだよ〜

「そう言えばこの家の金ってどうしたん? アミティエさん達って金欠でしょ?」

「あぁ、ゴミ捨て場に廃棄された携帯とかパソコンの端末からフォーミュラでちょちょいと金を集めてインゴッドにしてね」

「へぇ、そう言うところでも応用効くんですねぇ…………と言うかそれ使えば損害賠償金割とすぐに返せたんじゃありません?」

「あ」

 結局家を購入してしまったと言うことで普通に働いて返すと決めたエルトリア組であった。



 〜おまけ②〜 結局バレてらぁ……

「あ、そうだ。レオ」

「うん?」

「新居についてから見つかったんだけどこれってGPSだよな?」

「!」ギクッ

「間違いないな。俺でよければ逆探知出来るからそれ貸してくれよ」

「お前メイドインジャパンの機会にも精通してるのかよ。でもそう言うことなら頼む」

「さってーと……ふむふむ……あぁ、なるほど……ほい、見つけた。GPSを逆算してどの端末に送られてるかデバイス送っておくな」

「助かる。後でカチコミかけて来るわ」

(……心配しなくても全く見当違いな場所送ったから安心してすずかちゃん)

(ごめんなさい。助かります…………)






重要なお知らせ。(運営から指摘を受けたので、後書きに移動しました)

いつもご愛読下さりありがとうございます。作者の蒼天 極です。




まずは謝罪から……
見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?の最新話に“悪の力? でもそれをどう使うかは私の勝手ですよね!?”という魔法少女にあこがれての二次創作の最新話を投稿してしまいました。
作家としてあまりに致命的すぎる凡ミス……マジで申し訳ありませんでした。再発防止に努めさせていただきます。(土下座)





さて……美佳子のお部屋見ましたか? 
リリカルなのはの新作の漫画はなななんと中学生編……!! その名もリリカルなのはexceeds! 来ました。来ちゃいましたよ中学生編!! いやー、連載が今から楽しみですねぇ!! 
もっとも単行本派だから連載が開始しても単行本出るまでは読むことが出来ないんですが……。まぁ、これを機に水曜日のシリウスを購入して読んでみようかしら……。

しかしそれはつまり中学生編の二次創作を書くにあたって更新を一旦止めなければならないと言う事……!!
と言う事で“ 見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?”は誠に勝手ながら未完という事で超長期に渡って更新を停止させていただく事にしました。
小学校卒業までは執筆しようかなと考えましたが、もしかしたら劇場版との空白期に何かあるかもしれないので、小学校卒業の執筆はするべきではないと判断いたしました。
誠に勝手ですがご了承下さい。

気が向いたら二次創作の方を大幅手直しした改訂版を新たに投稿しようかなと考えているので、その時はよろしくお願い致します。




仮に改訂版を出す場合は主にヤマト君の不遇っぷりを解消。もう少しオリ主らしさを立たせることと、性格面においてレオと差別化を図ること。
また、キャラごとに一人称をうまく使い分けてもう少し読みやすい文章にしようと考えております。

例、それぞれの一人称。

ヤマト「オレ」

レオ「俺」

ひな「ひな」

アリシア「あたし」

なのは「わたし」

アリサ「アタシ」

すずか「私」

フェイト「わたし(なのはちゃんと被ってるけど……まぁここは作者の腕の見せ所かな?)」

はやて「私」


またレオの不遇っぷりを少しだけ軽くしてあげられたらと思います。正確にはギャグで死にかける程度に留めて、割とシャレにならない不遇さは出さないように配慮するなど。
改めて読み返したら踏み台その2の扱いが無印前半の扱いがあまりに酷いからなぁ!!

その他にも改訂版では解消してほしい所や、要望があれば感想などで作者に教えて下さい。
……あ、ヒロインはひなちゃんとアリシアちゃんとギンガちゃん以外は増やす予定ないんでそれ以外で頼みますよ!?
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