銀の雪は溶け残り   作:Tkmraeua2341

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や!

昨日久しぶりに夜の1時までゲームしたら寝坊しました。
(楽しいゲームが)あるのがいけない!そう思いませんか!?
…不健康?それはそう。



第40話

 

現在の時刻は23:55。

私と由加さん、二葉ちゃんは哀場兄のとこの南珍比良高校の生徒に攫われていた。

場所は私達が泊まっているホテルの屋上、ロープでグルグル巻にされつつはたし状を出された神崎さん達を待っていた。

 

「おい、お腹すいたぞー」

「てめーこらっ二葉様がすしを要求してるぞっ!!」

「凄いマイペースだな…」

 

…結構騒がしくしながら待っていた。

あれ、私達人質だったよね?

こんな態度とって大丈夫なのかって、最初は心配してたんだけど…。

 

「あぁ?さっきお菓子やっただろ、オレのポテチ」

「んなもん足りるか!!すしだすしっ!!大声出しちゃうぞ!」

「しょーがねぇ、そこのコンビニで買ってこい」

「いいんスか!?」

「早く来てくれ…」

 

ずっとこんなで何故か攫われたこっちが申し訳なくなってくるという変な事態に。

いや相手誘拐犯だぞ?でもこう…なんか妙に根はいい奴というか、話し合ってたら和解できるんじゃないかって思える奴らなんだよなぁ、誘拐犯だけど。

 

「あっ!見ろパー子!!」

「神崎先輩!!」

「東条さんもか…こりゃ早く終わるな」

 

「かかかっ!!指定通り二人だけで来たみてーだな!!」

 

うお、急に豹変するじゃん、そんなに恨み買ってたんですが神崎さん達。

 

「おせーぞはじめーっ!」

「パネェーッ」

「あ、そんな端まで行ったら危ない…て!」

 

豹変した生徒が二葉ちゃんを拘束した紐を持ったかと思うと地面へ向けてぶら下げやがった!

ここ何階だと思ってんだ!

 

「二葉っ!!」

「見てのとーり、少しでも抵抗したらちびっこを落とすぜ。わかったらそこでおとなしく、ボコられてくれや」

 

言い終わるや否や、神崎さんと東条さんは何十人もの生徒に、囲まれてしまった。

 

「二葉ちゃ…ん?」

「二葉ちんっ!!てめーらこのっ…ひきょーっスよ!!」

「ヒキョー!?かかかっバーカ!いい言葉じゃねーか!!今度は誰も助けに来ねーぜぇぇっ!!」

 

なんか後ろでボコスカ殴る音や人が倒れる音が…。

 

「なんせここはVIPしか入れねぇ最上階のスイート…」

 

気付けばそこには、スタンロッドとワイングラスを手にバスローブ姿の姫川さんが居た。

倒れ伏した不良も添えて。

 

「小虫が…人の部屋のテラスで騒いでんじゃねーよ」

 

まぁ、この人ならVIPでもおかしくないよね。

 

「あ、でも…ヒキョーっていい言葉だよねー」

 

 

 

 

 

 

「なっ…なんだお前は!?」

「あん?お前らに名乗る名前なんてねぇよ、姫川ですけど」

「名乗った!!」

 

名乗るんかい!

このピンチに来てくれてありがたいけど!

ボケるんかい!

 

「え…?」

「ちょっと待て…姫川…?」

「スーパーロングリーゼントに」

「VIPで色メガネって…まさか、まさかこいつ…!!」

「東邦神姫の!姫川竜也か!!」

 

姫川さんの持っていたスタンロッドの先端が外れたかと思うとそこからワイヤーが伸び、鞭のようにしならせ電撃を放った。

 

「よくわかってんじゃねーーーかっっ!!!」

 

「「「「ぎゃぁあぁああっ‼」」」」

 

姫川さんを囲んでいた不良達の断末魔が響き渡る。

 

「あぶねーっス!姫川先輩!!!」

「でも、助かりましたね」

「…まさか、本物…?」

 

「新必殺、広域スタンバトン…特注品だ」

 

「なっ…なんでお前が…いや…そんな事より動くんじゃねぇっっ!!ガキを落としちまうぞ!!!」

「は?別にどーでもいーんですけど」

「「はぁ!?」」

 

ついあの不良と同じように声を上げてしまった。

 

「おいおい正気かてめぇっ!!この高さから落ちたらマジで死んじまうぞ!!」

「そうですよ!!」

「ガタガタ言ってねーでさっさとやれよ」

「……っ!」

「どーしたほら…ただのハッタリかよ」

 

そこまで言うと姫川さんはロッドで相手を拘束し、落ちそうだった二葉ちゃんは由加さんが紐を掴むことでなんとかなった。

 

「とっ二葉ちんっ!」

「二葉ちゃん!すぐ引き上げるから!」

「パー子!!ユキ!!」

 

由加さんと一緒に二葉ちゃんを引き上げていたら、縛られていた不良が姫川さんによって宙吊りにされていた。

 

「てめーっ!!放せーっ!!」

「神谷さんをどーするつもりだーっ!!」

「人質のつもりかこのヒキョー者っっ!!」

「あん?あー、えーとあれだ、お前ら抵抗すんなよ、さもねーとこいつを落とすぞって…

 

あ、落ちたわ」

「おあ"あ"あ"あ"あ"っっ」

「ちゅうちょなく落としやがったぁぁっ!!」

「神谷さぁぁんっっ!!」

 

ボズンン。

 

「神谷さんっ!!大丈夫っスか!!」

「あぁっ…よかったギャグっぽい!」

 

どうやら庭の植物がクッション代わりになってくれたようだ…。

そうだよ今更だけどここギャグ漫画の世界だったわ…。

 

「おそろしいぜ…」

「だね…」

「まだまだいくよーほらお前らも見てねーで手伝え」

「うわぁ…」

「や…やめろぉぉぉーーっっ!!!」

「もう卑怯とか関係なく普通にヒドイっっ!!!!」

 

下からの絶叫が胸に痛い、いくら女子供を人質に取って大人数でリンチしようとしたとは…いえ…。

…なんか、底辺争いみたいでやだなこれ。

 

その後?地獄絵図ですが何か?

 

 

 

 

 

 

 

オレはその日、最悪と最高を同時に見た。

オレは神谷さんや東山さんみたいなすげー人じゃねぇ、二つ名もねぇただの不良だった。

尊敬する番長、哀場さんに声をかけてもらった事もないような木端だ。

だから、こういった抗争ではすぐにやられちまう。

その分、気絶から起きるのも周りより早かった。

今は、その弱さに感謝した。

 

「…こっちは…重症になり切らない程度で済んでる…はぁ、もうちょっと手加減して上げれば…いや無理か…下手したらこっちが危ないだろうし…」

 

肩まである白い銀髪、簡単に折れそうな華奢な体、手にはそこらのコンビニで買ったのか消毒液とガーゼ、後何か入っているレジ袋を持っていた。

その人の顔がこっちに向いた。

整った顔立ち、銀の瞳、柔らかそうな唇、見てるだけで息が詰まりそうだった。

キレイとカワイイが同居した顔で、オレに話しかけてくれる。

 

「アンタ大丈夫か?歩けるか?」

 

言葉がでない、顔が熱く、胸の鼓動が煩くて、でも心地よくて。

なんとか返事をしようとして、頭を縦に振ることしかできなくて。

 

「そうか、良かった」

 

笑った顔が、すっげー、キレイだった。

 

 

 

 

言われた場所、まぁ駐車場の端だがそこまで行くと一緒に来てた仲間達が寝ていた。

それぞれが着ていた上着を枕にして、丁寧に手当されて寝かされていた。

 

「ん…しょっ…これで、最後!ふぅー」

 

呆然としてるうちにあの人が誰かを引きづりながらも運んで来た。

寝かされた誰かを見て驚く、神谷さんだった。

あの人はテキパキと処置をしていった。

今更気付いたがあの人は汗だくで、疲労困憊に見えた。

これだけの人数を一人で対処したからだろう。

その時オレは思ったんだ、この人は、天使なんだって。

 

「全員終わったし、私は帰るよ」

 

あの人、いや天使はそう言ってこの場を去ろうとした。

咄嗟に声が出た、名前を教えてほしいと。

 

「ん、名乗るほどの者ではないよ、ホントに。これもこっちがやり過ぎに見えたから、私の罪悪感を消すためにしただけだしね…あ、ちょうどいいからあんた頼まれてくんない?」

 

何をと言おうとしたら、天使はレジ袋をオレに渡しながら言った。

 

「神谷…だっけ?その人にこれと伝言お願い。『ポテチありがとうございました』って」

 

中にはのり塩味のポテチと、ヨーグルッチが入っていた。

 





※最後のキャラは今後登場しません。

こうしてべるぜバブ読んでると時々ギャグで済ませないとやべー所があって、下手に重くしないようにしなくては…と考えたりする私です。
てかリアルで考えたら人が壁にめり込むってかなりやべーよって奴。
仮にある程度の怪我で済んだとしても、
・救助には恐らく消防が来ないと出来ない。
・怪我しない程度に慎重に周りの壁やコンクリを削る掘削機が必要。
・めり込んだ穴を修繕するための人手と修繕費。
・それがほぼ毎日かつ複数箇所。

こんなんギャグにしないとやってられへんわ!!
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