悪堕ち王子の快楽ダンジョン、女冒険者を帰さない ~エロゲの悪役に転生した俺、ひっそりスローライフを送りたいだけなのに美少女たちが集まってくるんですけど!?~   作:タイフーンの目

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第43話 こうなったらもう容赦しないからな!

 

 予感的中。

 脱衣所には凄まじい光景が広がっていた。

 

 せまい脱衣所には全裸の美少女たちがひしめき合っていた。

 

「アルトさま、一緒におふろ♡」

「今日はたんと働かれたからのう、わらわ達がこの女体でたっぷり癒やしてやろうぞ」 

 

 ぶるんっと胸を揺らして万歳するメディと、長い手足とメディ以上の爆乳を見せつけてくる朧。

 朧の発情はいつものことだが、今日は何だかメディまで興奮しているようで、心なしか肌がほんのりピンク色に上気して見える。

 

 そして――

 

「「「とりあえず3人に増えといたよ~♡」」」

 

 お椀型のバストと引き締まったウエストの黒髪美少女×3。

 狭いのは大体このニューのせいだ。

 

「あ、あのぅ……」

 

 基本恥ずかしげもない3人(5人)とは違って、つつましやかな膨らみと薄いお腹の下腹部を、細い両手で隠すのはマインだ。

 

「私のこの貧相な体で社長を満足させられるでしょうか……!」

 

 確かに朧なんかと比べると発育途上もいいところだが、女の子らしい柔らかそうな肌をしている。これから風呂だっていうのにメガネを掛けたままで入るつもりらしい。

 

 メガネっ娘の義務なんてマインが知ってるわけないだろうから、朧の入れ知恵か?

 

「よいかマインよ。これくらいで恥ずかしがっておっては娼館の仕事は務まらぬぞ?」

「そっ、そうでした……! 誠心誠意、尽くします!」

「まだ生きてたのかあの企画」

 

 そんで、どうしてマインもヤル気なんだ。

 

「お風呂いこ、アルトさま♡」

 

 もう待ちきれないといった様子のメディに手を引かれて浴室へ。ちなみに人数も増えたので浴室は改築済みだ。その湯船にはたっぷりのお湯。

 

「湯加減は――って、なんだこれ!?」

 

 檜風呂に手を突っ込んでみると、ただの湯ではなく……ほっかほかのローションだった。

 

「おいおい……」

「ヌルヌル風呂だよ~」

 

 事もなげにニューが言う。

 

「だいじょぶ。『綺麗なヌルヌル』だから」

 

 逆に綺麗じゃないほうのヌルヌルってなんだ。気になるわ。

 

「お肌にもいいしー、粘膜接触しても問題ないし、飲んでも美味しいんだよ♡」

「知らん知らん」

 

 しかし他のメンバーはまったく気にしていない。幸い、シャワーからは普通の湯が出た。さすがにシャワーもローションだったら泣いてた。

 

 例によって洗いっこになった。俺を含め総勢7人が全身泡だらけになって肌を撫で合う。

 

 ……まあ、控えめに言って最高だった。どこを向いてもどこを触っても柔らかくていい匂いで、くすぐったかった。

 

 さて綺麗になった体で――

 

「入るかぁ……うおっ、初めての感触……!」

「あ、媚薬は入ってないから大丈夫だよー」

「いま言うな!」

 

 下半身が浸かってから説明されても! 媚薬入りだったら手遅れじゃん!?

 

「ぬぬ! その手があったか……わらわ、不覚!」

「やかましい」

「さあ皆の衆、あるじ殿の慰労会じゃ」

「アルトさま、エナドリもある! 中で飲む!」

「これは酒池肉林と呼ぶそうです! 私たちの……女体? が、お肉だそうです!」

 

 次々と入ってくる。

 ローションなんてどうなんだと思っていたけれど、覚悟を決めて肩まで浸かってみるとこれが意外といいものだった。

 

 指先や指のあいだにまでみっちりと温かいものに包まれて、体の芯までホクホクになってきた。保温効果が高いんだろうか?

 

「ふー。まあエナドリもあるし、悪くないか」

「悪くない? それでは困るのじゃ! あるじ殿を癒やすには……おやメディ殿、なにを?」

 

 粘っこいローションの中で、メディが俺と向き合って抱きついてくる。

 

 ――グニュンっ♡にゅぢっ♡

 

 思わず背筋が跳ねるほどの極上な柔肉の感触。しかも全裸同士、これはマズい……!

 

「ど、どうしたメディ?」

「えへへー、たのしい!」

「?」

「みんなと一緒で、アルトさまと一緒でたのしい! アルトさまがみんなを守ってくれた! ありがと♡ 好き♡ アルトさま好き♡ んっ、ちゅっ♡」

「!?」

 

 いつも以上に積極的なメディが密着して唇を合わせてくる。

 

「あむあむ♡ しゅきぃ♡ んちゅぅっ♡♡」

 

「「「おおーー!?」」」」

 

 いや見られながらは恥ずかし過ぎるが!?

 

 でもメディはいつもそばで俺を応援してくれたし、ストレートに甘えてくれて正直可愛いが止まらないし。俺からも好意を返さないとな。

 

「っっっ!?♡ アルトさまぁ、きもちいい♡ くちゅ♡んぢゅ♡ちゅっ♡」

 

 2人でギューッと抱き合って何度も何度も。

 

「う、うぅ……あるじ殿、わらわにもお情けを……!」

「ニューたちもしたい、したいー♡」

「はっ、はじめてですが、よろしければ私とも……!」

 

 こうなったらどうにでもなれだ!

 

「んむっ、あるじ殿、そんな激しく♡ とろけてしまうではないか♡ ぢゅる♡ぢゅぷ♡」

 

 朧とは容赦なく大人のキス。なんだかんだサポートしてくれたし喜んでもらえて何よりだ。

 

「私はベロチュー♡ んー♡」

「お耳もとろとろにしたげる〜♡」

「それじゃあ反対のお耳も、じゅく♡じゅく♡」

 

 ニューにはダミーダンジョンへの粘液提供でも助けられた。甘ったるい声で三方から攻められると、脳がグズグズに溶けそうだ。

 

「社長、一生ついて行きます! たくさんコキ使ってください! で、ては失礼して……んっ、んっ、んっ♡」

 

 たどたどしく唇をくっつけてくるマインとは、部下と上司というより同好の士として親交を深めていきたい。彼女の細い身体を抱きながら親愛の気持ちを伝える。

 

 

 キスが一巡してあらためて見回すと、ローション風呂の中、全員が発情した顔でぎゅうぎゅうと俺に抱きついてきて、

 

 

「アルトさまの、体もだいすき♡ もっとしよ、きもちいいの、しよ?♡」

 

「どうじゃあるじ殿、ヌルヌル牝肉風呂の湯加減は?♡ どこを向いても極上の女体ばかりじゃぞ?♡」

 

「もっとアツアツのほうがいい? もっとネバネバのほうが好き~?♡」

 

「すみません、さっきからドキドキが止まりません……♡ 社長、この変な気分どうしたらいいですか……♡」

 

 

 ヌルヌル、グチュグチュとモンスター娘たちの求愛は止まらない。

 俺も限界だ。

 

「あーーー、こうなったらもう容赦しないからな! 順番にいくぞ!!」

「~~~~っっ♡♡♡♡」

 

 俺のダンジョン生活は、この日からさらに激しく騒々しくなっていった。

 

 

 

 ■ ■ ■

 

 

 

 

「う、う……、やっと着いた……」

 

 ダンジョンで手ひどい目に遭わされたユーバーが王宮に帰還したのはあれから3日後のことであった。

 

 自宅に帰りたかったが、まずはエグモントの処罰からだ。彼はアンバランスな体型で馬に乗れなかったので他の騎士が連行してきた。取りあえずは牢にでもぶち込んで、それからまずはゆっくり休みたい。

 

 しかしどこで休息できるだろうか? 邸宅に帰ったところで、待っているのはエグモントと関係を持っていた自慢の妻しか――

 

 ところが、当のエリザは王宮にいた。

 

「あ、あなた……!」

 

 広間へ向かう回廊を、向こうから走ってくる。

 

「――――っ! エリザっ!」

 

 出立前まではその美貌に愛情を感じていたが、今は憎しみの対象だ。まさか自分を裏切っていたなんて。絶対に許せない。震える手で剣に手をかけるが、

 

「あなた! 逃げましょう……!」

「? 逃げる?」

 

 長い髪を振り乱し、恐慌状態に陥っている。ふと目をやると、向こうからは近衛騎士らしき集団が迫っていた。エリザは彼らに追われているらしい。

 

 状況が飲み込めない。

 だがその混乱に拍車をかけたのは、騎士を従える1人の人物だった。

 

「お帰りなさいませ、ユーバーお兄様」

 

 黒髪の妹姫――ジェリダだ。

 

「ジェリダ?」

「お兄様、成果はいかがでしたか」

「成果?」

「アルトお兄様の手がかりですわ。……そのお顔だと何もなかったようですね、残念です。やはりもう用済みですね……」

「?」

 

 普段とはまったく様子の違うジェリダ。ユーバーは振り向き、

 

「エリザ、なにがどうなっている?」

 

 彼女への恨みも忘れて妻に問う。

 

「あ、あの女がっ、あいつが――っ!」

「落ち着け、さっさと説明しないか!」

「濡れ衣よ! 濡れ衣なの!」

「?」

 

「どうか抵抗なさいませぬよう。お兄様……いいえ、大罪人ユーバーとエリザ」

 

 悠然とした笑みを浮かべる妹。あれは本当にジェリダだろうか? オドオドしてばかりのお人好しの王女――あのように威厳に満ちた姿などユーバーは見たことがない。

 

 いや、それよりも、

 

「大罪人? いったい何の話だ!」

「国家転覆を企てていたのはお兄様たちだったのですね。そちらの女狐――エリザが帝国と通じていたなんて。母国ですものね、なるほどそれが目的で王家に入り込んだとは……しかも、お兄様がそのすべてを計画していたのでしょう?」

「……は?」

「ち、違うのあなたっ! 私たちは嵌められたの、あの悪魔に!」

「まあ悪魔だなんて。酷いですわ――」

 

 ジェリダはニタリと笑う。

 神秘的な美貌が今は、エリザの言うとおりまさしく悪魔じみた妖艶さを帯びている。

 

「――わたくしは正義を成しただけです。自分たちの罪をアルトお兄様に着せ、追放してしまった貴方たちの悪事を暴いた。ただそれだけですわ」

 

 もちろん身に覚えなどまったくない。

 だいたいその罪は、ユーバーが他の兄弟たちとともにでっち上げた嘘だ。そして、その企みにジェリダは加わっていなかった。頭の回転が遅く、人を出し抜くなど考えもしない、顔がいいだけの劣った妹。みながそう考えていたからだ。

 

 だがどうしたことか、彼女はユーバーたちの嘘を突き止め、どういうワケか利用しているというのか?

 そんな才覚がこの凡庸な妹にあったなんて。

 

 信じがたいが、彼女の後ろには王の近衛騎士団が居並んでいる。重厚できらびやかな鎧を纏った、国内最強の騎士団。彼らを動かせるのは王だけ。ジェリダがその指揮をとっているということは――もう逃げ場はないということだ。

 

「こ、国家反逆罪……この僕が」

「あなた、逃げましょう!」

「う、うるさいっ、この裏切り者めっ!」

「えっ?」

「まあまあ。夫婦げんかですか? やはり悪いコトは企むものではありませんね?」

「~~~~ッッッ!」

「――捕らえなさい」

 

 ジェリダの冷たい声に、近衛騎士団がズイ、と前に出る。

 

「うっ、ううぅううっ……!」

「待ってあなた……お、置いていくなっ! この甲斐性なしのダメ男!」

 

 エリザの罵声とジェリダの嘲笑を背に、今度はユーバーが国を追われる番になった。

 

 

 ■ ■ ■

 

 

 ジェリダは、城のバルコニーに立って王都を見下ろす。

 

「はあ……」

 

 しかしその顔には憂いの色が浮かんでいた。計略によりユーバーたちを追放した達成感などは微塵もない。というより、もはや彼らに興味などなかった。彼女が思い浮かべる顔はただ1人――

 

「アルトお兄様、申し訳ありません……」

 

 初夏のそよ風に吹かれながら独りごちる。

 

「わたくしがもっと早くに動いていれば」

 

 あのときアルトが追放されて、ジェリダはやっと気づいたのだ。どれだけ自分が兄のことを愛していたのかを。そして、ユーバーたちへの復讐とアルトの帰還を願った彼女は努力を重ねて――自分には計略の才能があることも知った。

 

「愛しのアルトお兄様。今どこにいらっしゃるのかしら? 早くわたくしのもとに帰って来て……いいえ、どこにいようと必ずわたくしがお迎えに参りますわ」

 

 この見渡す限りの王国の領地のすみずみまで。いいや、もっと遠くにいようとも、必ず。

 

「王宮は2人の愛の巣に♡ そしてこの国はお兄様のものに……ああ、今から体が(うず)きます……♡」

  

 ドレスの下の火照った我が身をかき抱いて、ジェリダは熱い吐息を漏らすのだった。

 

 

【第1部 完】

 

 

 

 





お読み頂きありがとうございます!

第1部の終了に伴いひとまず『完結』とさせていただきます。ご好評いただければ第2部も……そのときはこの次話から投稿しますね。

ここまでお付き合いいただき、評価やお気に入り、感想などでのリアクションありがとうございました。

※本格的にえっちな作品がお読みになりたい大人の方は、作者プロフィールから別作品をご覧ください(宣伝)。

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