ラブライブ! 鉄道ファンとスクールアイドルとなかまたち since 2024   作:松浦南北

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今回は315系回。丸山せりな目線での展開を予定。

2周年回までは以下を参照。
【初回】
https://syosetu.org/novel/284195/34.html
【1周年回】
https://syosetu.org/novel/284195/135.html
【2周年回】
https://syosetu.org/novel/284195/251.html


315系、あれから3年…。

2025年3月20日、名古屋駅にて。今日はスクールアイドルグランプリの東京会場での開催の予定だったけど鉄研は参加禁止になり、代わりに乗るのが……

 

私「久々の315系、乗ってみよう!!」

 

比奈「はい、日本の鉄道人生として最高の思い出にしたいです」

 

中央西線の315系。しかも、比奈はこれが最後の乗車になるという。

 

シオン「それにしても……本当に寂しくなるね……」

 

比奈「はい……それで、以前パラレルもDiscordもLINEも全部消してやり直し、全員と切るとか言っていましたが、せりなに伝えた通り、由美やシオン、せりなといった鉄道仲間の一部とまな先輩に関しては新しいDiscordですぐ見つけることに致しました」

 

比奈の一言でシオンは泣き出してしまった。

 

私「あれ?シオンが泣いてるけど……」

 

シオン「だって嬉しいんだもん。またボストンまで会いに行ってもいい?」

 

比奈「もちろんですよ!!」

 

まあ、暇なら全世界中会いに行くくらいの行動力は、私やシオンにはあるからね。どこぞの由美とは違って。

 

私「それで……やっぱりボストン行きの後に繋がらないって決めている人はいるの?」

 

比奈「杏奈さん、杏子さんや冬毬さん、そして梢、あと歩夢や侑、千砂都さんといったスクールアイドルの面々ですね……」

 

シオン「理解」

 

そんな会話をしていると……

 

??「嫌ですの!!」

 

シオン「えっ?」

 

オニナッツさんが現れた。

 

オニナッツ「比奈先輩……いなくなるんですの?」

 

比奈「はい。家族の海外転勤が決まると同時に、私も学校側からの命令で左遷になってしまいました。申し訳ありません夏美……」

 

オニナッツさんの本名は夏美ちゃんか……初めて知った。

 

オニナッツ「もし、シオンや咲世さん(*1)に依存しても、許しますの?」

 

比奈「もちろんです。というより、シオンたちの行く末は委ねたいです」

 

夏美「把握ですの……だからこそ、今回の315系は楽しませてもらいますの!!」

 

比奈「ありがとうございます!!」

 

そしてしばらくして、7番ホームに315系8両編成が入線してきた。

 

シオン「よし、それじゃあ乗っていくぞ」

 

全員「おー!!」

 

こうして私たちの旅は始まった。

 

〜※〜

 

発車後直ちに自己紹介をした。私とオニナッツさん、もとい夏美ちゃんが初対面だからだ。

 

私「米沢咲世こと、丸山せりなです」

 

オニナッツ→夏美「オニナッツですの。本名鬼塚夏美。せりな先輩よろしくですの!!」

 

シオン「とりあえず僕をめぐった醜い争いはやめてね?」

 

私「善処しまーす」

 

まあ、夏美ちゃんもシオンを狙ってることは知っているからね。

 

しばらく列車が進んでからのこと。

 

比奈「なんというか……」

 

私「ん?」

 

比奈「せりなもロングシートアンチの面影が全然ありませんね」

 

私「うん。なんかここ最近これまで嫌いだった701系とかキハ101にも愛着を感じるなって思うの。景色自体も遠目で向こう側見られるってロマンがあるでしょ?」

 

シオン「ずいぶん成長したねせりなも」

 

私「えへへ、ありがとう」

 

夏美「せりな先輩はロングシートダメだったんですの?」

 

私「うん。幼い頃後ろ向きの景色に嫌気が差した経験があったからね……」

 

シオン「あー……」

 

その一方で、315系は相変わらず揺れが少なくて、静かで心地よい。

 

そんなこんなで、今回下車したのは中津川駅。すると……

 

??「比奈先輩!!」

 

比奈「誰……って冬毬さん!?」

 

比奈のもとに水色の髪の少女が悪質なタックルをかましてきた。その少女の名前は鬼塚冬毬ちゃんという。

 

比奈「ぐはあっ!!」

 

冬毬「ボストンになんか、行かないでください!!私、比奈先輩を失うのが辛くて辛くて……」ポロポロ

 

比奈「しかし、土下座強要事件の処分直後に居場所がなくなり、そこにお父様海外転勤が重なったため一発転学処分になってしまいました……」

 

すると夏美ちゃんも比奈に抱きつく。

 

夏美「もう覆せないんですのね……?」

 

比奈「はい……ですから、夏美と冬毬さんには、お願いがございます」

 

冬毬「ん?」

 

比奈「これからも引き続き日本に残っていくビンとシオンとせりなを、お願いできませんか?」

 

夏美「どういうことですの?」

 

比奈「冬毬さんとビンは弟妹同盟を結ばれたではありませんか……。それに、シオンはこの前自殺検討をされていたので、今後が心配になります……。せりなも、放置するとすぐヤンデレ化してしまうので、幸先不安でしかありません……」ウルウル

 

冬毬「比奈先輩、泣いていますよ?」

 

比奈「泣いています……だって、人生をほぼリセットして、夏美や冬毬さんのことは今後完全に切ってしまうのですから……!!」ポロポロ

 

夏美「……比奈先輩……」

 

冬毬「……約束します。いくら私が比奈先輩を狂ったように愛したからとはいえ、この運命は変えられるものではないとわかりました。ビンのこと、それからシオン先輩と、せりな先輩についても私たちでなんとかしますから」

 

私「冬毬ちゃん……」ポロポロ

 

比奈「ありがとうございます!!これで1つは安心ですね」

 

夏美「良かった……のかな?」

 

シオン「ホントは良くないよ……」

 

なんか……虚しい感じになっちゃったね。

 

そして中津川駅からまた315系に乗るのだが、シオンが落ち込んでいる。

 

比奈「シオンも落ち込んでいますが、何かあったのですか?」

 

シオン「僕も海外行きの可能性が出ていたことを思い出しました」

 

冬毬「どういうことですか!?」

 

シオン「4月から、お父様もお母様も、それぞれミラノとモントリオールからいずれもトロントに転勤するって話で、6月ぐらいから僕もトロントに来ないかって言われてるの。拒否権はあるんだけど、理事会に話したら比奈のようにトロントへの転学命令を出すかどうか、GW明けに結果を伝えるらしい。それに本当に左遷になったら比奈の当初の方針みたいに、由美や杏奈くんを含めた全員と切って、YouTubeもやり直すからね……」

 

私「ちょっと!!本当に転学になったら由美が壊れちゃうよ!?」

 

比奈「それで、どうなのですか今の段階では?」

 

シオン「元々の僕の意思だった日本残留は尊重してくれてて今のところ出すつもりはないって言ってたね。でもGWまでの活動内容次第では転学処分になるって話だった」

 

夏美「恐ろしいドッキリ企画は控えますの」

 

シオン「善処します」

 

ちょいちょいちょいちょい、シオンを転学にする流れは作者さん控えてよ!?いくら杏奈くんを失うことがわかったからってさぁ……。

 

比奈「そういうせりなはどうなのですか?」

 

私「私も呼ばれちゃってる。来年3月のウィーン国立音楽学校進学前に、今家族のいるドイツのニュルンベルクに来ないかって誘われちゃったね」

 

シオン「てか、せりなも家族は日本にいないの?」

 

私「うん。初めて話すんだけど、中学受験した理由の1つがお父さんの海外転勤の関係だった。ここで落ちたらニュルンベルク行きだったけど、無事に合格したから入学できたんだ。でも今は考えてみようよ?私、シオンと楽しそうに話す相手に嫉妬しちゃうこともあるでしょ?由美相手だってポスターに嫉妬しちゃうことがあった。こんな人、いくら音楽がチート級とか言われても近くにいちゃダメだよね?」

 

夏美「そんなこと絶対ありませんの!!」

 

シオン「そうだよ……それに僕、電車にぞっこんなだけで浮気扱いされたことあるし平気だよ?」

 

冬毬「やっぱり、シオン先輩もそうですが、せりな先輩も海外行きを前倒ししちゃ嫌です!!もう少し考える時間をもらえませんか?」

 

私「……わかった。それでも高校卒業で私は日本を去るからね?この時まで持たせるんだったら関係は切らないけど」

 

夏美「把握ですの……」

 

私とシオンと比奈は今の段階だと虹ヶ咲の鉄道BIG3とか言われるから、酷いと鉄道界隈は総崩れになっちゃうかもね……。

 

そんな思いで金山駅に到着。比奈と一緒に乗った315系も、これで最後だ。

 

比奈「せっかくなので中華料理が食べたいです」

 

シオン「うん。行こうか」

 

さみしい思いを抱えながら上海湯包小館に流れる私たち。今回の315系遠征は、成功だったのかな……?

*1
私のこと。




次回は卒業旅行と比奈の餞別会。

それが終わったら年度内ラストに入ります。


比奈の降板まであと2話
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