Wでビックなやつにチャレンジしましたが、あれってマジでどうやって食えば汚れないんですかね。ラッピ食べてる時も手が汚れるので、疑問に思いました。
日間見てたらなんかランキング入りしてたのを目撃して横転。しかもしばらく入り続けてるし。お待たせして申し訳ありません。ありがとうございます。
頑張ってハロウィンなのでお菓子を題材に書きましたが、ハロウィン要素は無いですし、今回、飯って描写は少ないです。ご了承下さい。
今では起こるわけがない、ありえない思い出。
曇りガラスのようなその夢は、手垢まみれの写真のようだった。
————私には父親と母親と、それから妹がいて。
毎年、近くの県にある、蓮の花が咲き誇る公園に、花が咲き誇る時期が来たら遊びに行っていた。
なんで毎年行くようになったのか、までは実を言うと覚えていない。本当に幼い頃からずっと、大人になってからも続いたこの家族内だけのささやかな行事のはじまりは、もうとっくに朧げだ。
車で移動して、公園に着いたらただなんと無くほっつき歩いて。
蓮の花の匂いを嗅いだりとか、写真を撮ったり、大きな花弁を拾ってみたり、土竜が土を掘り返した後をしげしげと眺めたり、ひっそりと生えたキノコを探したり。
最後には売店に行って、売店で野菜やお土産を買ったりなんかして、荷物を持ちながら車に戻って、またどこかへ寄ったりなんかして。
昔の私は運動ができない貧弱な体で、車の中でよく車酔いに悩まされていたし、当たり前のように毎年見に行っていたものだから、咲き誇る蓮華を当然の如く眺めていた。
当たり障りのない、そんな日常の思い出。
毎年行っていた、普通の記憶。
もっとも、産まれ直す前の行事なんて、「現在」は関係ないこと。
そもそも、私の家族は、私を娘と思ってすらいないのだから。
あぁ、それにしても。
この夢を見たのは、随分と久しぶりのことだった。
おそらくそれは、今が……ちょうど蓮が咲き誇る、6月の時期だからなのだろう。
……私が天元や、くらやみ……空亡で取引を行ってから、数ヶ月。
天元は、「私はもう進化に至ることはない」と発表し、同化の取りやめを決定した。寝耳に水の上層部は、天元が安定して運用できるという事実に歓喜し、その言葉に従った。
この世界で人柱となることを決定されていた少女は、その職務から解放されたのである。
つまり、終わりの始まりとなった、夏の湿り気漂う思い出は、来ることがないのだ。
少女にとっては、「これからも生きられる」という祝福であり、2人から感謝の手紙が寄越された、と天元から聞かされた。「ありがとう」、と。
……少しでも、変わった未来は私には未知の領域となる。それと同時に、傑の運命も逸れ始めている。
これがいいことなのか、わるいことなのか。私には、わかりはしない。
大欠伸をする悟に、意識が浮上した。車の中で、ついうとうととしてしまっていたようだ。
平日にわざわざ時間を合わせて休みを取り、私たちは……悟と傑、硝子と共に外出する予定となっていた。といっても、急な任務に備えられるように、関東圏内での外出にとどめられてはいるが、こればかりは仕方がない。そりゃ特級に貴重なヒーラー役だもんね。休み被らせてごめんね、またやるわ。
高専から借りた車の中には私達4人、そして……運転役の甚爾とその横に座る、おっかさんと、おねむなちびっこ2人。
そう、恵くんだけじゃない。「親戚」と名乗り金を無心しようとする女から引き取った少女、津美紀がそこにはいた。
あれから有名になっ(てしまっ)た甚爾の元には、「親戚」を名乗る他人が押しかけてくるようになった。ほんとうに自称している、よく知らない誰か達。
もちろん、猿である甚爾に金を無心しようとする禪院の人間なんているわけがない。いたら恥知らずすぎて直哉がしばきにかかる。
やってくるのは完全に血の繋がりのない、あるいは薄く、禪院家のことを知らない他人である。
そんな連中は甚爾は軽くあしらっていたが、ある日、「あなたの子どもよ」などと言いながら金の無心に来た、おっかさんのうっすい遠縁の親戚の女が押しかけてきた。
修羅場一歩手前のその発言。「覚えがない」からこそ「いつだっけ」と必死で過去のことを思い出そうとする甚爾に、おっかさんは……甚爾には怒らずその女をはっ倒し、
「アンタみたいな胸だけの女、甚爾が好きな訳ないでしょ!甚爾は私みたいな髪が暴れ放題で毎朝人のまつ毛をさわさわされるたびにいい反応して怒る女が良いんだから!」
と啖呵を切り、キャットファイトがスタートしたそうな。甚爾は……止めることなく眺めながら、おっかさんに惚れ直してデレデレしてたらしい。お前さぁ。
というか毎朝モーニングコール代わりにまつ毛さわさわするのはやめてやれよ。なんでそんな小学生みたいな絡み方しかできないんだよ。
ちなみに引き取ったその後にDNA鑑定を行ったところ、甚爾の実の娘ではなく、親戚筋であろうという結果が出たらしい。つまりは禪院家が種を撒き散らしたのに、顔が似ていた甚爾が巻き込まれたというだけの話らしい。
禪院フェイスって目立つもんね。
まだ引き取られて数週間の彼女を慣れさせる為に休みを取り、(本当は走った方が早いが)車でちょっとした遠出を計画していた伏黒一家に、休みを被らせてどこかしらに行きたかった私達。
ついでに引っ捕まえて連れ回し、あわよくば私に弁当を……というのが甚爾の狙いであったようだ。いやまぁ確かに弁当作って持ってきたけどさ、全員分。
2列のソファー、前方で暇を持て余した傑と硝子。
後方には、朝早くの出発で熟睡している恵と津美紀、その隣に詰め込まれた私と悟。3:3でよくない?なんでお前こっちにきたの悟。
「で?どこ行くんだよ」
「埼玉って逆になにがあるかな。古墳がそこら辺にある程度じゃない?」
「埼玉だって面白いんだぞ。なんかこう、ほら……、古墳とか竪穴とか、公園とか」
「埼玉の事をなんだと思ってんだオマエ」
だ埼玉のことを埼玉って呼ぶのやめろよ。
とーじせんせーこそ自分の住んでる地元のことださいって言っちゃってるじゃん。
硝子に傑がわいわいと甚爾へじゃれついているというのに、質問をした後、ゆっくりと瞬きしながら窓を眺めている、随分とおとなしい悟に声をかける。
「何?もしかして埼玉行ったことない感じ?」
「ウン」
「……ガチ土偶とか土器とか、もしかして博物館で見た事もないのかい、悟?」
「古墳とか竪穴とか、チョー気になる」
「……あー、後で寄るか」
「こういうとこって、勾玉制作体験みたいなのあるよな。まぁ時間あるし、参加させてもらえそうなら一緒にやってみれば?」
「勾玉?作るの?!」「作った後どっかに仕舞い込んで忘れるんだよ、こういうのって」「清与の場合単に片付けが下手なだけじゃ……」「じゃかぁしい」
半汚部屋の住人って言うな。……いつも片付けしてくれてありがとうございます!
甚爾的には埼玉近辺の古墳やらなんやらは興味がなかったようだが、出先を回り終えた後に寄ることを決めたようで、近場に何かないかとおっかさんがカーナビをいじくり回している。
しかし、今の私は車酔いから解放された身だからこそこうしてけろっとすることができる。だがしかし、かつての私は車酔いが酷かった。
車で色々なところに前世出かけたりしたのだが、窓から外を眺めててもどうにも懐かしいだとか記憶にダブるとか、そういうのが無い。観光名所ならあるけれど、その程度しかないのだ。
かつての私は車の中で限界を迎えて吐く前に気絶するように寝ていたので、それも仕方がないだろう。
顔を覆っていた前髪を耳に引っかかる。前髪が長いとアイマスク代わりになって便利なんだこれが。
「そういうところが女捨ててる」と揶揄されるが、んなこたぁ知ったこっちゃない。便利なんだから良いだろ。
「みんな、着いたよー。清与ちゃん、チビ達起こしてくれる?」
「おーれ起きろ、じゃないと悟がお前らのことくすぐるぞー」「俺の事、ガキかなんかだと思ってるみたいで嫌なんだけどその言い方」「そう言いながらくすぐりにかかるのノリがよくて嫌いじゃないよ」
きゃはは、やめてぇ、と声が上がる。よし起きたな。
窓から見える駐車場は、なんだかなつかし、く……
あ。
「ここって」
か細い声が口から漏れる。思わず、飛び出した小さな小さな声。
甚爾には聞こえたのだろう、その言葉に対して、なんでもないように答えが返ってきた。
「蓮が大量に植えられてる公園だと。あとなんか知らんがでかい滑り台があるらしい」
「でかい滑り台ィ?そんなの、ガキ目線での話だろ。つーか蓮ってあれか?泥から生えてくる根っこが食えるやつ」
「、……ちなみに、種も熟す前なら食べれるよあれ」
「ふーん」
普段通りを取り繕うことは出来たのだろう、私の言葉に悟は興味無さそうな返事をすると、ちびっこ2人を抱き上げ、車から降りていく。
私も同じように車から降りれば、確かに記憶にある、広々とした駐車場。
ああ……知っている。私はここを、覚えている。
遠い昔、生まれ変わるその前の懐かしい思い出。毎年6月の時期に遊びに行っていた、蓮の咲き誇る公園だ。
楽しみでウキウキしていたのと、最悪の気持ちとがごちゃ混ぜになるが、今ここにいる彼らには無関係の話だ。そっと、心の奥底に押し込む。
「ほれ……水筒、リュックに入れて」
子ども2人に水筒を持たせ、しまわせると、恵くんは不思議そうな顔でこちらを見上げてくる。何かがあったのか、という視線に対してそっと首を振り、「何もない」ということを示せば、小さくこくりと頷いた後におっかさんの方へと走り、手を緩く握りしめた。
他人の機微に聡い子だ。
「んー、やっぱ車ン中は体が凝るな」
「私達でかくて嵩張るからね」
「で、どこ迎えば良いの?」「あっちじゃない?」
人の流れに従い、全員で歩き始める。
しばらく歩いていけば、悟が遠くを見て、「うおすっげ!」と大声をあげた。その先には、咲き誇る桃色の蓮の数々。
大群と呼ぶに相応しい花の群れに、その懐かしさに、そっと目を伏せる。
「ひっろ!でもって花すっご!」「埼玉にこんなところあったんだ……」「な。去年の冬ごろにこの場所を知って、時期になるとどんなもんか気になってはいたんだ。オラ恵〜、花が上にあって届かないな〜?」「甚爾はすぐこうなんだから……」
甚爾は揶揄いながらも、恵を抱き上げ蓮の花へと恵を近づける。
桃色の美しい花にそっと触り、近くへと寄せると、なるほど。黄金と見紛うような花托に沿って華奢なようでありながら、触るとしっかりとしている花弁が美しい。
ふと、恵は顔の近くで良い匂いがした気がして、蓮を更に近づけると、なんとも甘く上品な香りが鼻腔をくすぐる。
「いい匂いがする……」
その言葉に顔を合わせ、悟達は私を見た。
ズッ、と蓮の匂いを吸引していた私の元に群がる同期ども。花に手を添えた手の上に更に手を添えて、あっちこっちへと持っていかれては、いい匂いがするねーなどとくっちゃべる。お前ら近くに別の花あるだろうがよ。
「蓮って本当にこんな匂いするんだな」
「ん?匂いは知っていたのか」
「お香で嗅いだことなら」
「見て見て、これが種だよ」
ニッコリと笑みを浮かべた傑が手のひらを差し出す。茶色く、しっかりと熟した種が……おい。
「みんな真ん中のところ茶色くなってるのをほじくって種を取り出してるものだから、取っちゃった」「真似せんでいい」
たしかここの蓮って天然記念物混ざってるだろ。やめんか。
とはいえ、何十本、下手したら100を超える花が開花しては枯れてを繰り返しているのだから、多少とってもバレないだろう、と思う気持ちもわからんでもない。とはいえやっちゃあかん。
「ほら見て、津美紀ちゃん。蓮の葉っぱって、水を弾くんだよ、ほら」
「みずたまがぐるぐる動いてる……!」
そっとこっそりポケットに種を入れた傑はニコニコと笑みを浮かべたまま、ガラケーで写真を撮っていた。ポケットにしまったの見えてたぞお前。くらやみに種を落として没収し、水の中に返すと、傑は残念そうに文句を言ってきた。知らん。
自由気ままに悟が、おっかさん達の会話を聞いて軽く水を掬ってから適当なその辺の蓮の葉に垂らして、くるりくるりと水を回して遊び始める。そろそろ人が増えてきた、狭い道に人が集まってきている。そろそろ次に進むぞお前ら。硝子、まだ蓮の花はいくらでもあるから吸引やめんか。
途中でもわちゃわちゃと、「高専もこんな感じで謎の穴があるけど、なんなのこれ?」「多分もぐら」「なんか踏んだと思ったらきのこだった」などとだべりながら、様々な種類の蓮の花を巡っていく。
……ああ、そうだ。
昔もこんな感じで、ぐだぐだだらだらとしながら蓮の花や、時折菖蒲だか睡蓮だかの違う草木を眺めたりなんかして。
懐かしい思い出が、今現在の体験に塗りつぶされていく。私のかつての私は、今の私に上書きされていく。それがなんとも口惜しく、あまりにも残酷で。
過去の、いつか来ることのない未来の私はもう死んでいるのだけれども、死人に口はないのだけれども。
「お、売店あるじゃねぇか、見てくる」
「私達も見まーす」
そのまま進んだ先には、「記憶通り」売店があった。
ほいほいと流れるように店の中へと吸い込まれる私達。中にはシャツやら、近くの農家が卸している野菜やらが並べられており、買い物客で賑わっている。
「おら傑、蓮の種とかは本来ここで買うもんなんだよ」
「ちょっとよくわからないね」
「見ろよこの扇子!だせぇ〜!買おうかな」「いや買うのかよ。お前がいいならいいけどさ」
前世とは違って、惣菜類は売られていない。こんにゃくとかも無く、農家からの野菜程度しか並べられていない。
なんとなく、安堵した自分がいるのに、自分で自分に不愉快な感情を抱いた。
これなら、ここにくるたびに土産として買ったり、自分でも食べていたアレは無いだろう……と思いながらうろついていたが、ふと、視界に入ったそれを見て立ち止まった。
それは、なんの変哲もないカップケーキ。こういう場所でよく売られているような、今までは販売されることのなかった、私の行いのその応報。
蓮の実が入っているというだけの、手作り感溢れる、ありふれたお菓子。
簡単に作れるそれは……ああ、ああ。
私がよく、土産として買っていたものだ。
「へー、飯ブームに乗っかって、公開されてるレシピを元に試行錯誤して作ったんだってよ。食ってみるか、硝子お前はいる?」「んー、せっかくだし食うわ」
9個入りのものを2つ……うち1つは高専への土産らしい。を手に取り、買い物かごへと入れる悟。乱雑にビニール袋に入れられたそれは、かごの中で自らを主張する。
……いらない、と言えばよかったのかもしれない。口の中はからからで、それでも開くことはなかった。
ポストカードやらなんやらの入ったかごを持って、レジの行列に並ぶ。前には、野菜と共に手作り感のある木製のおもちゃを目前に、財布の中からお札を取り出すおっかさんの姿が見える。このままでは、そのままレジを通してしまうが……それでも、嫌だとは、言えなかった。
……ダメだろう、とかつての私は強く訴えたいが、先ほども言った通り死人に口なし。
そも、この死人の記憶すら、本当に「私」のものなのかすら疑わしい。それこそ何かを対価に、私が違う世界から取引して得たというだけの、他人の記憶である可能性すらある。
意味のない薄っぺらな情報の塊。それでも私は、これを無価値であるとは断ずる事もできず、同時に、今を不要とすることは当然行えず。
外に出てから、すぐそこにある休憩所でぎゅうぎゅうになりながら全員で集まる。
安いパイプ椅子に腰掛ければ、キシキシと椅子は悲鳴をあげた。
「うーし、食おう食おう。つか何食ってんだよゴリラ」
「先生だろうがよ。
なんか知らんがゼリーフライとかなんとかだと。外の屋台で売ってるぞ、これで町おこしするってつもりらしい。コロッケみたいなもんだな」
「何処からゼリー出てきたの?」「考案者がゼリーが好きだったらしい」「えぇ……」
胡蝶の夢である私の中でも、「アレ」はゼリーフライという名前で売られていた。「銭」が訛ってゼリーになったとかいう説もあるが、よくわからん。というか、この世界にも産まれたのか、B級グルメ。
これも、人のため世のためにになっている、という証左ではあるが……何故、ここまでかつての世界とだぶるのだろうか。おそらくそれは、「私」という存在が世界に影響を及ぼしたから、かつての前世に世界が近づいたのだろう、ともとれる。
でもゼリーフライ、そんな好きじゃないんだよな、私。なんかもっちゃりしてるというか。
「チビどもは腹膨れるといけないから半分こして食えよ、おら、清与」「ん」
よこされたカップケーキを、ゆっくりと受け取った。
ほんの少し、祈るように。封を開けて、白いカップに入ったカップケーキを取り出して見つめる。
そして、カスをこぼさないようにゆっくりと、かぶりついた。
ほろほろと、カスはこぼれ落ちる。そして……甘くて、優しい味。ほのかに蓮の風味がする程度のカップケーキ。昔と、何も変わらない。
中には種が……、あぁ、種が、入っているんだよ。
そう。入っていた。あぁ、昔と、変わらずに。
コレは、私が居たからこそ産まれたもの。当たり前のような奇跡で、私という死人の過去は、今を生き、これからも生き続ける私が改めて刻み直す。
「やらかすぎてカスが……って、傑食うのうまいな」「唇をこう、ね。工夫があるんだよ、工夫が」
「なーなー、せっかくだし来年もここ来ねぇ?穏やかな感じで俺こういうのは悪くねぇかも」
「……そう、さなぁ。来年また、休みを合わせられたら行こうか」
私の言葉に笑みを浮かべる悟。
あぁ。呪いだな、って思った。
これから、蓮を見て思い出すのは、過去の私の思い出じゃなくて、現在のこいつらとの思い出になる。
……私の本質は、人から外れ、くらやみそのものの主人となった。
くらやみとは、全ての始まりから終わりまで、等しくそこにあり続ける概念。
置いていかれる側の私はこれからも、呪われるのだろう。
何度も、何回も、幾度となく。
何かを見ては、今はいないであろうお前達を思い出して、温もりの残滓を握りしめながら、私はそこにあり続ける。
……だからこそ余計に、私はこの運命を受け入れ、将来を見つめ続けるのだろう。何よりも、この呪いに救われてしまっているのは私なのだから。
後日、傑は硝子細工の着いたイヤリングを、私にプレゼントしてきた。蓮の花が気に入ったらしい。
硝子や悟にも同じものを作ってプレゼントした、と聞いた。
光を増幅して反射させる、蓮の形のサンキャッチャー。耳元で揺れる、輝かしい記憶は、あぁ————紛れもなく、私だけのものだ。
こいつらいっつも呪いあってるな。
その呪いが一番ダメージになってるのは実は清与という。かわいそうにね。ある意味では祝福でもあるのですけどね。
何処モデルなのかわかった人は、6月下旬〜7月上旬あたりが見頃なので、是非行って見てください。……今何月かって?はい。
蓮の種をほじくって取り出すのはマジでやめようね。
プロットとか作らないでノリで書いてるものだから、ちょこちょこ矛盾が出始めている。オギャア!(修正ペンのつんとした香り)