ある日。トウカイテイオー、エアグルーヴ、シンボリルドルフの三人は皿が回るタイプの寿司屋へと赴いていた。きっかけは、テイオーが限定コラボ商品の『出汁入りはちみー』を所望したためである。
出汁はせめて蕎麦屋の仕事だろうとか、まずまず出汁入りのはちみーは美味しいのかとか、そんなことを言ってはいけない。もはや暴走機関車と化しかけており、会長も乗り気であることから二人で行かせるのにはどこか不安が残り、渋々と言った様子でエアグルーヴはおもりについてきたのである。
しかし、そんな懸念とは裏腹に何事もなく皿は積み上がっていった。
束の間の平穏、あるいは『このまま何事もなければ』などという甘ったれた思考。
そんなエアグルーヴの幻想をぶち壊し、嘲笑うように
ゆっくりと流れるレーンの奥に軍艦が並ぶ。会長の背後から迫り来るそれに一つ、倒れているものがあった。
回り、店中を旅する寿司は稀に倒れてしまうことがある。それはいい。だが問題なのは、
所詮六分の一、せいぜい15%ちょっとと言ったところだ。大丈夫、負ける道理はない。
だが、現実は非常であった。
倒れていたのはマヨコーンだったのだから。
(……不味い。このままでは十中八九『アレ』が飛んでくる……!)
瞬間、エアグルーヴの脳内CPUが弾き出した最善手は
次の瞬間、エアグルーヴは反応速度における人生の最高速度を更新した。
積み上げた皿の後ろへと腕を引き戻す。だが、エアグルーヴはそれに集中するあまり、一瞬だけ『自身が会長と呼び慕う文句なしの最強である』という最も重要なことが抜け落ちたのだ。
「
「……ッ!!」
「
ああ、これではさしずめ……「真横になってるマヨコーン、だな」と。その瞬間、エアグルーヴは胸中で膝から崩れ落ちた。
出汁入りたはちみーが想像以上の逸品でなければ数日寝込むことは間違いなかったであろう。帰還ののち、彼女はトレーナーにそう語ったという。
いい感じのギャグがあれば続きます