新たな仕事場へやって来た主人公が巻き込まれたのは…。

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アストロノオトは、本当は◯◯○◯アニメだった。を、聞いて(笑)


アストロノオト 〜始まりの発あすトろ荘〜

01 就職活動

 

 

 何度目通ったか…。

 

 そんな思いが、

「はーっ。」

 ため息と共に出た。

 

 だが、諦めない!

 

 自分のこの腕を活かす仕事はあるのは分かっている。

 

 と…。

 

 脳内回想が始まる。

 

 歪む画面に、

『もやもや………、もや。』

 あの音はお約束。

 

 

 いつもの時間に出社は、身に付いたルーティン。

 

 だが、そこにはいつもと違う光景が出迎えた。

 

『ワイワイ。』

『ガヤガヤ。』

『ザワザワ。』

 

 玄関ドアの前に黒山の人集り。

 

[何事だろう?]

 そんな思いと、

[初めて黒山の人集りって見たな…。]

 何処か他人事の感想。

 

 が…。

 

 ごった返す人達は、見知った顔ばかりであった。

 

 それが、自分を現実に引き戻した。

 

 無意識に駆け出す自分の足!

 

 

 人集りの背中に、

「どうかしたんですか?」

 声をかける。

 

 

 人集りの一人が振り返り、

「見てよ、これ。」

 声が届いたと教えてくれた。

 

 

 声と仕草に促され、向けた視線の先にあったのは…。

 

 自動扉のガラスに貼られた紙…。

 

 読むと理解する。

 

 その時間差が無言の時間を作った。

 

 そして…。

 

 理解が追い付き、

「えーーーーーーっ!?」

 声を上げさせた。

 

 

 要約すると…。

 

 \[ごめんなさい。潰れました。逃げます。\]

 

 って事だ。

 

 

 回想だから、落ち着いてるけど、実際はかなり動揺していた…。

 

 らしい。

 

 ん?

 

 何故、推測なのかって?

 

 それは、聞いた話だから…。

 

 その時の事を全く覚えていないんだ。

 

 

 

 

02 仕事

 

 

 深々と下げた頭が、

「ありがとうございます。」

 カウンターまで1ミリを切っていた。

 

 

 担当者の笑顔の下に、

「いえいえ。宮坂さんの努力のお陰ですよ。」

 困り顔が隠れている。

 

 それ程の圧で頭を下げていた。

 

 

 上げた頭がスイッチの様に、

「よし!」

 握り込む拳に力が入る。

 

 

 ここは、通い慣れた職業安定所。

 

 いつもの担当者さん。

 

 それも、この仕事先が決まればさようならである。

 

 上がったテンションを下げるために、

「ふーっ。」

 軽く深呼吸した。

 

 そして…。

 

 とてもとても気になっていた事を、

「あのですね…。」

 口にする。

 

 

 受ける担当者さんは、

「何でしょう?」

 慣れた作り笑顔で対応した。

 

 

 パソコン画面のその部分を、

 「募集要項の[料理人]は分かりますが…。」

 右手の人差し指で、

「この[パイロット]って何でしょう?」

 指し頭から、

『?』

 マークを出す。

 

 

 眼鏡のブリッジを、

『クイッ。』

 上げるのは、

「えっとですね。」

 お約束であろう。

 

 そして…。

 

 手元のキーボードを、

『カチャカチャ。』

 手際よく調べる。

 

 

 キーボードの操作音が、

『カチャカチャ。』

『カチャカチャ。』

『カチャカチャ。』

 二人の沈黙を強調する。

 

 

 キーボードの音が止まったのは、

「これは…。」

 作業終了の合図。

 

 

 意味不明な[パイロット]の回答に、

『ゴクリ。』

 固唾が身構えさせる。

 

 

 今まで見せたことのない真剣な顔が、

「ですね…。」

 二人の間を緊張させた。

 

 と!

 

 緊張緩和では言葉が足りない。

 

 破顔の方が、

「分かっりません。」

 相応しい担当者さん。

 

 当然、ニコやかな背景を出しながら。

 

 

 コンマ数秒。

 

 それが、理解出来るまで要した時間。

 

 追い付く理解が、

『ズコッ!』

 全身の力を奪う。

 

 俗に言う、椅子からコケるである。

 

 

 カウンターに掛けた腕に入れた力は、先程のダメージで心許ない。

 

 それでも立ち上がるのは、

『ヨロヨロ…。』

 そこまでセットであるからである。

 

 何とか、

「な…。」

 椅子に、

「何ですかそれはそれは…。」

 戻りながら口を開く。

 

 

 画面に集中しながら、

「何かの違いか、誤記入でしょう。」

 再確認していた。

 

 右手で後頭部を掻きながら、

「いやーっ。よくあるんですよ。」

 誤魔化していた。

 

 

 何とか椅子に戻り、

「そ、そうですか…。」

 それだけ口にできた。

 

 

 戻した笑顔を、

「まあ、大丈夫でしょう。」

 貼り付けながら、

「頑張ってください。宮坂さん。」

 応援に変える。

 

 

 心の隅に引っかかるのは、

「はぃ…。」

 一抹の不安であったが、

「頑張ります…。」

 決まりそうな喜びが覆い隠していた。

 

 

 

 

03 歓迎会

 

 

 僕の新たな仕事場…、シェアハウス「あすトろ荘」では驚きの連続であった。

 

 その始まりは、ミラさんが屋根からぶら下がっている場面に出会した事だった。

 

 それは、それは、もう驚いたのなんの。

 

 ただ…。

 

 それは始まりに過ぎなかった…。

 

 その辺りは、テレビ放送で確認して欲しい。

 

 えっ、私(執筆者)は、そちら側の回し者ではない事を強く言っておきますwww

 

 

 でぇ。

 

 何だかんだあって「あすトろ荘」に受け入れられた。

 

 そして…。

 

 今日は僕…、宮坂の歓迎会を食堂で開いてくれるとの事だ。

 

 

 いつもの背広は、

「それでは、宮坂くんの歓迎会を始めたと思います。」

 確か1号室の若林さん。

 

 伸ばした手が、ビールが並々と注がれたグラスを掴む。

 

 

 若林さんをよく見ると目に涙が溜まっていた。

 

 それ程までに、僕を歓迎してくれているんだ…。

 

 思わず僕も感激で目に涙が滲む。

 

 

 若林さんの、

「これで!」

 声に力が、

「私達は…。」

 入る。

 

 そのせいか、お陰か…、少し間ができた。

 

 他の面々も静寂で応える。

 

 掲げるグラスが、

「これで…。」

 光を反射し、

「まともな朝ごはんを食べられます!」

 表面の水滴を浮かび上がらせる。

 

 

 その声に、

「おっ…。」

 役2名を除き、

「オォォォォォォォォォ!」

 盛り上がる。

 

 その声は波動となり、建物を揺らす。

 

 ちなみに…、その2名とは事情を知らない僕とミラさん…。

 

 

 だが、体が勝手に、

「そっちかーい!」

 突っ込みを入れていた。

 

 少し不機嫌気味に、

「ったく、感激して損した…。」

 口の中で文句を言う。

 

 

 主役である僕の事など、

「では…。」

 関係無い様に、

「カンパーーーーーイ!」

 若林さんが音頭を取る。

 

 

 それを合図に、

「カンパーーイ!」

「かんぱーーい!」

「乾杯!」

 皆がグラスを掲げた。

 

 

 そして、待ち時間に渇いた喉を潤す為に、口にグラスを近付ける…。

 

 

 

 

04 警報

 

 

 口がグラスの縁にかかり、このまま最初の一口が流れ込もうとする…。

 

 まさに、その瞬間!

 

 

 天井が、

『パカッ!』

 開き、

『ガチャン!』

 飛び出し、

『ビィィィィ!』

 警報音と共に

『ビィィィィ!』

 赤色灯が回転を始めた!

 

 

 グラスを傾ける手が、

『敵機襲来!』

 止まった皆の耳に、

『敵機襲来!』

 緊急事態が飛び込む。

 

 

 グラスをテーブルへ戻した皆の顔が、見たことの無い鋭い表情へと変わったのを僕は見逃さなかった。

 

 が、只一人この事態に付いて行けずに、

「えっと…。」

 おろおろするばかりであった。

 

 

 そんな僕に、

「宮坂さん!」

 ミラさんが、

「早く自分の部屋へ!」

 指示を出した。

 

 

 理解より反射で、

「はい!」

 答えた僕。

 

 と、今までいた他の人達が、居ないことに気が付いた。

 

 それが、さらに僕を混乱させ救いを求めるように、

「えっと、ミラさん…。」

 声を掛けるが、

「宮坂さん!早く!」

 目で追えたのは食堂を出るミラさんの背中だった。

 

 慌て、

「はい!」

 ミラさんを追い食堂を出る僕。

 

 

 飛び込んだ自分の部屋の後ろで、

『バタン!』

 ドアの閉まる音が響く。

 

 そこは、自分の部屋…。

 

 のはずだが、

「何だ!これは!?」

 見慣れない…。

 

 いや…。

 

 見たことの無い椅子とテーブルが部屋の中央辺りに、光の中に包まれていた。

 

 テーブルには、色々に光るスイッチやら、何かの画面の様なものが並んでいる。

 

 まるで、アニメに出てくる様なロボットの操縦席だな…。

 

 

 と!

 

 突然!

 

 テーブルの上辺りに、

「宮坂さん!聞こえますか?」

 ミラさんが映る画面が浮かんだ。

 

 

 その声に応え、

「はい、聞こえます。」

 椅子へと座るのは自然な流れである。

 

 

 画面の中のミラが、

「皆さん、揃いました。」

 左右へ軽く頭を振り確認する。

 

 

 ミラの画面に並び、他の住人達の映る画面が部屋番号順に連なった。

 

 

 軽く結んだ口元から放たれる言葉が、

「発進します!」

 合図をした。

 

 

 それぞれの画面が、

「はい!」

 応える。

 

 

 取り残されるのは、

「えっと…。」

 僕一人。

 

 

 困っている僕に、

「宮坂さん。赤いボタンです。」

 指示を出してくれる優しいミラさん。

 

 

 促され、

「はぃ…。」

 テーブルを確認すると、

「これかな?」

 一際目立つ光を放つ赤いボタンがあった。

 

 恐る恐る右人差し指で、

『ポチッ。』

 押し込む赤いボタン。

 

 と!

 

 僕を眩い光の粒子が、

「わっ!?」

 包んで行った。

 

 反射的に目を瞑り体を硬くするのは、防御行動である。

 

 

 瞼を通過し明るさを供給していた謎の光が収まったのだろう。

 

 その証拠に瞳に暗さが戻った。

 

 

 恐る恐る…、ゆっくりと開いた目に映る僕の格好…。

 

 それは、

「何だ…。」

 ロボットアニメに出てくる様な、

「これは!?」

 全身に張り付く様なピッチリとした服…。

 

 いや、スーツ。

 

 それも、パイロットスーツと呼ばれるもの。

 

 人間、想像を超える出来事が起きると、驚くではなくフリーズするなのかもしれない。

 

 そこに…。

 

 ミラさんが、

「宮坂さん。次は青いボタンです!」

 次の指示を出す。

 

 

 声で答える事が出来ずに、

『ポチッ…。』

 右手が動作で応えた。

 

 

 それに呼応して、

『カタカタ…。』

 部屋が揺れ始める。

 

 

 

 

05 発進!

 

 

 視点を変更します。

 

 あすトろ荘を俯瞰(ふかん)から…。

 

 

 ご近所に、

「毎度お騒がせして申し訳ございません。ただいまよりあすトろ荘、発進いたします。危険ですから白線の外までお下がりください」

 アナウンスが流れる。

 

 

 そして、小刻みに、

『カタカタ…。』

 揺れ始めるあすトろ荘。

 

 これが、宮坂の感じた振動である。

 

 

 地面との境から、

『シュボボボボォォォォォォ!』

 大量の煙を出しながら少しずつ浮かび上がるあすトろ荘。

 

 それはまさに、発進である。

 

 

 空中(そら)に舞い上がったあすトろ荘が、長い煙の尾を引く。

 

 そして…。

 

 屋根の一部が開き、

『ガシャコン!』

 謎の装置が勢いよく飛び出た。

 

 その装置から天へと照射される、

『ピカーーーーーッ!』

 これまた謎の光。

 

 先程、開いた屋根の左右隣が開き、

『ズンズンズン…。』

 また謎の装置がせり上がる。

 

 これは、少し想像が付く装置であった。

 

 特徴的な部分からスピーカーどあろうと容易に推測でした。

 

 少し後に、答え合わせが行われ正解だと判る。

 

 

 そして…。

 

 照射された謎の光の中に浮かぶ高解像度の人…。

 

 いや、

「みんなぁ〜。いくよ〜。」

 アイドル!

 

 かしこまり、

「それでは一曲目[今だ!戦えアストロボ!]聞いてください。」

 お辞儀で気合を入れた。

 

 唐突に、始まるコンサート。

 

 

 それが、バグって思考停止していた僕の脳にトドメを刺した。

 

 

 歌に合わせ、

『ガシャン!』

 変形を、

『ガション!』

 始める、

『ギュルルルル!』

 あすトろ荘。

 

 

 変形完了したアストロボが、

「アストロボ。降臨!!!!!」

 決めポーズを取っる。

 

 当然、謎の装置からの光でバックのエフェクトが付けられる。

 

 

 それが、戦闘開始の合図となった。

 

 

 

06 夢

 

**注意**

 ご本人のプライバシーに配慮し、音声と画像に処理をしています。

 

 

 画面にはモザイクの掛かった人物。

 

 

 その人物に、

「それでは話していただけますか。」

 開始の合図を出す進行役。

 

 

 一瞬の間は、

「はい。」

 覚悟の時間。

 

「その時、初めて募集要項の[パイロット]って意味が判りました…。」

 

「最初は何かの間違いだろうと思っていましたが、本当にロボットのパイロットだったなんて…。」

 

「あ[ピー!]ろ荘が飛んで、変形して巨大ロボットになるとかありえますか!」

 

「地球を狙うゴシュ星人が烏賊メカで攻めてくるなんて、今時の子供でも思わないですよね…。」

 

「それに加え、戦場でコンサートを開催する地下アイドルって、もうロボットアニメの世界かって、呆然とするしか…。」

 

「ねぇ!」

 

「ネェ!」

 

 知らず知らずに進行役に詰め寄るモザイクの人。

 

 

 困った時の返事は、

「は、はぁ…。」

 当然、こんな感じである。

 

 

 その返答が、

「あなた、信じてないでしょう!」

 モザイクの人の怒りに火を付ける。

 

 

 さらに、詰め寄るモザイクの人。

 

 

 何かが、

『ガシャン!』

 倒れる音が響き、

『バリーン。』

 壊れる音で終わる。

 

 

 当然!

 

 \[しばらく、お待ち下さい。\]

 

 画面に映し出させるお詫びの文面。

 

 

 

 

 唐突に、

「本日の番組は、これで終了させていただきます。」

 アナウンス。

 

 切り替わる、川のせせらぎと穏やかBGMの画面。

 

 

 

 

ーー End ーー

 

 




 最後までお付き合いいただきありがとうございます。


 アストロノオトは本当は◯◯○◯って聞いて脳内で再生された始まりのシーンです(笑)





 本当は…。

 もう横道に逸れないで、今書いているやつを仕上げるぞ!

 と、固い決意でしたが…。

 やっぱり、逸れてしまいました。


 言い訳しときます(笑)

 こ、これは今書いているやつと平行して書いているから…。

 逸れたのではなく!

 複線ドリフト!

 って事で(笑)



 また、下らないネタ小説を書いたらお付き合いください。



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