また初めての作品なので文章などに荒はあるかもしれませんがご了承くださいませ。
あらすじ
最後の望みを託し、契約の対価をその身に受けて消滅したはずのギデオンは、再び眼を開けると、そこはキヴォトスであった。正義感の強い彼はキヴォトスの先生として、また、一人の力を持つ者として、その身をキヴォトスの動乱へと落としていく。
駄文かもしれませんがよければ見てください。
深いまどろみの中、私の意識は少しずつはっきりとしてくる。
確か私は…あの時、あの巨悪たるボーラス*1を倒すため、
そう思案していた時、ふと、どこかから鈴のような音をした少女の、まるで何かを懺悔するかのような言葉が広がった。
「私の、ミスでした。」
「私の選択、そしてそれによって招かれたこの全ての状況」
その懺悔の言葉を話す少女の声の方へと視線を向けると、私の記憶には無い少女の姿があった。
「結局、この結果にたどり着いて初めて、あなたの方が正しかったことを悟るだなんて……。」
「……今更図々しいですが、お願いします。」
少女は、私に向けて何かを決意したかのように次々に言葉を紡いでいく。
「……先生」
「きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません」
「何も思い出せなくても、おそらくあなたは同じ状況で、同じ選択をされるでしょうから……」
彼女は何をしているのかは私にはわからないが、これだけははっきりとわかる。
「ですから……大事なのは経験ではなく、選択」
「あなたにしかできない選択の数々」
彼女は、私に向けてそれを託そうとしているのだ。責任、そして未来のことを。
「ですから、先生。」
「私が信じられる大人である、あなたになら、」
「この捻れてる歪んだ先の終着点とは、また別の結果を……。」
「そこへ繋がる選択肢は……きっと見つかるはずです。」
「だから先生、どうか……。」
ならば、私は応えねばなるまい。
見ず知らずの者ではあるかもしれないが、私へと助けを求めているのだ。
全次元の助けを求めている人たちが安寧に暮らせる世界を目指すために。
ならば、私はこの誓いを掲げ続けよう。
正義と平和のために、私は
そう何かを決意すると同時に、私の意識はだんだんと薄れていき…
「生徒の皆のことをお願いします。キテオン・イオラ先生…。」
「…い」
…声が聞こえる。
「…先生、起きてください。」
誰かが呼ぶ声が聞こえる。まるで、深い奥底から、手繰り寄せるかのような声が。
「先生!!」
そして、稲妻が落ちたかのような声が響き渡る。
「ッ…!」
意識が戻ると、白い服とコートを着た、それと青いネクタイ。
相貌は、透き通るような蒼玉の色をした眼と…おそらく、眼鏡だろうか?私の知る物よりは明らかにコンパクトになっている。イゼット団*4が改良でもしたのだろうか。
「………。」
ふと、寝ぼけまなこで周囲を見渡すと、私は椅子で眠ってしまっていたらしい。
しかし、服装をよく見ると、私が目を覚ます前、少なくともあの決戦へと赴く時の着慣れた鎧ではなく、ラヴニカの市民たちが来ていたようなスーツになっている。
少し困惑している私の様子を見ていた彼女はコホン、と一つ咳払いをして、言葉を続ける。
「少々待っていてくださいと言いましたのに、お疲れだったみたいですね。なかなか起きないほど熟睡されるとは。」
「すまない、どうやら少し疲れていたみたいだ。」
「……そうですね。まるで夢でも見ているようでした。しっかりと目を覚まして、集中してください。」
困惑しながらも、私の反応に声に出しつつも、彼女は冷静に話を続ける。
「ではもう一度、あらためて今の状況をお伝えします。」
「私は七神リン、学園都市「キヴォトス」の連邦生徒会所属の幹部です。そしてあなたは…おそらく、私たちがここに呼び出した先生……のようですが。」
キヴォトス…?私の知識を改めて思い起こすも、そのような次元の名前は聞いたことがない。ラヴニカ*5で私は戦っていたのではないのか?
そして私が先生と呼ばれるのも納得は行かない。私は教鞭を取るよりは戦場で戦い、弱き者を守る、という方が性に合っている。それに、私には人々を導くということに対してあまりにも血を流しすぎている。
まるで情報の濁流を浴びせられたかのように、私の頭には思考が渦巻く。そんな状況をしり目に七神リンと名乗った少女は少し暗めの声を出して
「……ああ。推測系でお話したのは、私も先生がここに来た経緯を詳しく知らないからです。」
「……混乱されてますよね。分かります。こんな状況になってしまったこと、遺憾に思います。でも今はとりあえず、私についてきてください。どうしても、先生にやっていただかなければならないことがあります。」
「学園都市の命運をかけた大事なこと……ということにしておきましょう」
…命運をかけた…か。ならば、先生と呼ばれている私がやらねばならないことか。
私は立ち上がり、彼女の後をついていく。途中、私が今までに見たことのない景色が広がる。
新鮮に感じつつも、冷静に彼女の後に続いていくと、何かの箱の中へと案内された。
何かを巻き取る機会のような音と共に私の眼前には、おそらくガラスだろうか、そこから広がる世界は、私が今まで見てきた
非常に青く、どこまでも続く空と、ラヴニカ以上の高さでできた建造物で出来上がった街が広がっていた。
「「キヴォトス」へようこそ。先生。」
まるでそれを誇らしく見せる彼女の笑みとともに。
少し短いですが、気力が尽きたのでここまでとなります。
今回、私がマジック:ザ・ギャザリングの中でも最も好きなギデオン・ジュラというキャラクターにフォーカスしてストーリーを考えてみました。
元々、私はマジック:ザ・ギャザリングの設定やブルーアーカイブのストーリーが好きで、混ぜるならどのようにすればいいのか、というのを何度か考えたことがありました。
そこで、一番先に思いついたのが先生はどのキャラクターが行うのがふさわしいのか、という点でした。
平和や正義に溢れ、また、その気になれば端も外聞も捨てられるのは2人ほどいたのですが、ストーリーを考える都合上、彼の方がストーリーから退場済みなので出しやすいのかなぁと、思って組み立ててみたのが始まりです。
続くかどうかはわかりませんがもし気に入っていただければ高評価やコメント、お待ちしております。