ゲームシリーズ
GOD EATER BURST(ゴッドイーターバースト)

黒髪赤目のクールな男主人公。
幼少期に体験した出来事を秘めたまま神機使いとしてフェンリル極東支部に入隊。口数は少ないが場に馴染めば自らコミュニケーションを取るので皆と打ち解けるまで時間はかからないタイプ。

命がけの任務も持ち前のストイックさで着々と遂行していくが、唯一、気掛かりな点をいえば…“仲間思い過ぎる”ことだろうか…

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【第一部隊所属】
名前:ゼロ
容姿:黒髪・赤目・ルックス若干上
性格:クール
ボイス:低音(ボイス15)
口癖:「マジか」
神機:主にメインが刀身型のショートブレード
 ・四神刀 朱雀
 (スキル:・アスリート・スタミナ大
 ・空中ジャンプ)
銃機:ブラスト
サブ神機:バスター 金剛仁王粉砕棒
(スキル:・体力大)
制御ユニット:アサシン
(スキル:・超消音・総合攻撃力↑)
第一部隊隊長:ゲーム本編の主人公となんら変わらないが公式のリーダー「神薙ユウ」も存在し、リンドウ離脱後「ゼロ」を部隊長、「神薙ユウ」が副隊長となる。

※アリサと恋仲になる関係性です。
 ご了承ください。



遥か遠い極東の地で

 

「ふぁぁ~………」

 

ソファーに深く腰掛け、天井に向かって一つ

大きな欠伸。

 

 ここは極東支部フェンリルのエントランス。ゴッドイーターとして配属され早数ヶ月、ある程度のノウハウを叩き込まれた俺は第一部隊の隊長となるまで成果を上げたのだが、今日は今日とて荒神討伐の警報がさほど鳴らず束の間の休息を味わっていた。

 

 最近では神薙ユウ ――急遽 隊長となったゼロを補佐する為に副隊長となった―― と俺で第一部隊を引っ張る役目に任されてからは、ほぼフルで荒神を討伐している。

 そのおかげで神機(じんき)もやたら刄こぼれして磨り減ってるような気がしてならないが、今のところ調子がいいから大丈夫だろ。

 

「…………はぁ~…」

 

本日何度目かの欠伸。…と同時に溜め息も出てきた。

 今も次のミッションが課せられるまで待機しており、緊急事態の場でも直ぐ動けるようエントランスに居るものの、暇なものは暇だな…。

トランプとか軽いゲームでもやりたい気分だ。

 

「…ほんと、どぎつい世界になったなぁ…」

 

「独り言ですか? ゼロさん」

 

 誰かがやんわりとした口調で話しかける。…かと思えば俺が座ってるソファーのすぐ隣に腰かけてきた。

 案の定、任務を終えたであろう桃色の髪が特徴の女性「カノン」がこちらに顔を向けて微笑を浮かべていた。

 

……少し…近くないか?

 

「……おつかれ…。なんで隣に?」

 

「もちろん任務が完了したからですよ? いつものようにここで皆さんと休憩しようと思いまして」

 

 まぁ…人一人分の空間は保ってるから良しとしよう…と、ある程度のパーソナルスペースを維持してくれてるのを勝手に許した矢先、彼女とはまた違う声が割り混んできた。

 

「主に誤射の反省会だけどな…」

 

 声のした方角を見れば何故か黒焦げと化しているタツミとブレンダンの二人が此方へ歩み寄って来る。

 いや、この場合なにが起こったのか一発で理解出来る。ぐるりとカノンにもう一度顔を向けて冷ややかな視線を送る。

 

――お前…、俺んとこ避難しに来たな?

 

「な、なんのことでしょう~?」

 

目があさっての方 向いてんぞ。

 

「よぉゼロ。任務帰りか? 俺たちは見ての通り、無事帰還できたよ」

 

 今日も相変わらずだな。タツミ達も。

 

 こんなに上手く焼けた状態でも爽やかに笑うタツミには敬意を表してしまう。すすだらけになった顔をタオルで拭き取りつつ、横のソファーに二人は腰を下ろす。察するに反省会するみたいだし、お邪魔虫はとっととずらかるのが一番か。

 

「…んじゃ、任務お疲れって事で俺は席を外すとするかな」

 

「あ~!!」

 

『ぅぎぃ…っ!?』

 

 ソファーから腰を浮かした途端、隣に座っていたカノンが急に大声をあげ、俺の後ろ襟をガシッと力強く引っ張った。

 案の定、もう一度座る形となり全員何事かとカノンに視線を向けると、あからさまに反省会を先延ばしにしたいような笑みを俺に浮かべた。

 おい今変な声が俺の喉奥から発せられたぞどうしてくれる。

 

「せっかくこうして時間も取れたんですし、改めて自己紹介しませんか?」

 

「は?」

 

 唐突に何言ってんだコイツ。

 

「ほら、私たちって部隊が分かれてて任務も場所も別々であまり会えないじゃないですか。ゼロさんがこの極東支部に配属された時、新人さんにも関わらずメールでしか簡単に済ます事しか出来なかったので」

 

 あー、とタツミとブレンダンも成る程と納得した表情を見せる。

 

「そういやぁ面と向かって自己紹介はしてなかったな。なんせ、あんときのゼロは可愛い新人で神機すら扱えてなかったし」

 

 可愛い言うな。ブレンダンも便乗してか腕を組んで俺に話を繋げてきた。

 

「それが今じゃ第一部隊の隊長へ昇格してるのだから驚きだな。成長スピードも目まぐるしい速さだったのだから、尊敬に値する」

 

「……そうかぁ?」

 

 まぁ…、神機の扱いは直ぐに慣れる事が出来たからってのがあるかもな。

 

「それじゃあ私から取って置きの紹介しますね。実は私…」

 

 何やら真剣な眼差しで声をおさえてきたので、俺も耳を傾ける。

 

「料理が得意なんです!」

 

 コケッ

 

 思わず身構えてた俺ら男子三人組はソファーからずっこけてしまった。

 

「いやいや! それって真剣な顔して報告する事じゃなくね!?」

 

 たまらずタツミがソファーに座り直し声を張り上げたが、当の本人は頬に指を置いて首を傾げる。

 

「え~? でも殆どの人に意外って言われるんですよ?」

 

「いや…、まぁ…それは分かるが…」

 

 基本的にカノンは任務中 神機を握ると人格が変わるし、誤射を何度もするのも当たり前なほうだ。

誤射姫、二重人格、付けられた渾名はキリがない。兎に角 酷い言われようだ。

 そんな彼女が料理をすれば、アラガミエキスなんかを投入してごり押しするんじゃないかと想像するが…―

 

 思い返せばカノンからもらったやつ…

 

「みんなに配ってたクッキー美味かったな…」

 

「でしょ! 私お菓子が一番得意なんです。材料があまり手に入らないのでなかなか作れないんですけど、力作ではあったんですよ」

 

「へぇー…」

 

 何となく会話を聞いていたタツミがカノンの話しに遅れてえ?と声をもらした。

 

「クッキー、配ってたのか?」

 

「え? 皆さんにあげたつもりだったんですけど、タツミさん貰ってませんでしたっけ?」

 

「知らないぞ俺」

 

「……………………」

 

 一時の静寂。

 

「きっと気のせいですよー。タツミさんったらー。あはは」

 

「お前絶対に配り忘れただろ!?」

 

 反論の余地も虚しく笑って誤魔化すカノンは即座にソファーから立ち上がりその場から離れていく。

 

「では私は神機の手入れをするので、これで!」

 

「逃げたな…」

 

 ギリッと歯を喰い縛るタツミを見て哀れんだのか、ブレンダンがポンと肩に手を置き、一言こう言った。

 

「きっと次があるさ」

 

「お、おう…」

 

 また忘れそうだけどな。

 

「自己紹介というよりもほぼ趣味の話だったよな。あれ…」

 

「カノンって予想斜めな会話するっていうか、結構な天然なんだよなー。俺らはもう馴れたから何とも思わなくなったけど」

 

「そう言うタツミも変なとこで天然だろ?」

 

 バッサリと指摘すると、ガビーンと効果音が鳴り響いたかの如くショックを受けた顔をする。わりと面白いぞその顔。

 

「聞き捨てならないっ!」

 

「いや…、お前ヒバリヒバリうるせーもん。任務発注ん時にやたら会話が長かったり、共同任務の時もその話ばっかだし、もう…、正直ウザ…-」

 

「ああああぁぁぁぁぁぁ!! 聞きたくない聞きたくない! あれだろ! もう天然の次元越えてウザキャラだって言いたいんだろ!? 恋愛だって馬鹿に出来ないんだって!」

 

「いや、俺も時々どうかと思うぞタツミ」

 

「ブレンダンまで!?」

 

 仲のいいブレンダンからも指摘され相当なショックを受けたようだ。

 

「こ、恋をしたことのないお前達に言われても説得力ないぞ…! 誰か一人でも恋すればぜってーその子の事で頭いっぱいになるって!」

 

「そう言われても…なぁ?」

 

「う~ん…」

 

 いまいちパッとしない感情にブレンダンと共に首をかしげていれば、第一部隊のメンツや他部隊 数名がぞろぞろと任務から戻ってきた。

 

「はぁー。今日はまぁまぁ金になったか」

 

「なんだよカレルー。俺が見つけた任務なんだからもっと感謝しろよなぁー」

 

 シュンとカレルがゲートから出てきて俺らに気づけば、軽くおつかれと挨拶する。その流れのまま雑談しつつエレベーターへ入って行った。

 すぐ後からジーナの姿も見えたが、直ぐに整備士のリッカさんに声をかけカレル達同様、エレベーターへと消えた。

 

――ふむ、今日も大きな問題もなく生存してるな。

 いつもの光景に安堵したその数分後、俺からすればだいぶ見なれた奴らも帰還し、此方に気付いて近寄ってきた。

 

「あれ? ゼロとタツミにブレンダンじゃん。もう任務終わったの?」

 

「お疲れ…。俺は任務待ちだ」

 

 コウタが真っ先に話しかけてきたが、よく見れば所々に生傷が見受けられる。

 

「全く。今日はゼロさんとユウさん二人が居ないからって最前線に出て…。銃型の役目、ちゃんと分かってるんですか?」

 

 後ろから全くの無傷なアリサが彼に対してずけずけと物申すものの、当の本人は反省の色はなくヘラヘラと笑っている。

 お前…、また突っ走ったのか。

 

 

「だって仕方ないじゃん。ソーマは単独行動が目立ってウロウロするし、俺も見失わないように必死だったんだぞ」

 

「アリサ、今回のリンクエンド何回だ」

 

「5回はやりました」

 

「コウタ、お前は何回した」

 

「0回くらい」

 

「くらいじゃねぇーよ。カウントにすら入ってねぇじゃねーか」

 

 えー、と口を尖らせつつも悪かったと謝り、はぁ~…と盛大な溜め息をついた。

 

「俺、ゼロやユウと同じ頃に配属したのに、ここまで差が出ると逆にへこむんだよな」

 

「なんですか、急に弱気になって」

 

「ま、バガラリーに関しちゃ俺に敵うものはいないだろうけどさっ」

 

「…………あー」

 

 そういや同じ第一部隊の中でもコウタの自己紹介は案外、情報が多かった気がするな…。

 

「主に好きな物とか家族の事とか普通の自己紹介してたな」

 

「な、なに突然、昔の事引っ張りだしてんの?」

 

「まぁ…なんとなく」

 

 自己紹介という言葉を聞いて、アリサがピクリと反応を示し、目を反らしたのを俺は見逃さなかった。

 まぁ…、なにを思ってるかは分かる。最初の最悪な自己紹介を思い出したんだろうな…。

 

「ははは。お前さん達 第一部隊って毎日賑やかだよな。そうゆうの、俺は嫌いじゃないぜ」

 

 タツミが俺らに爽やかスマイルをぶちまけばスクっとソファーから腰を浮かす。ブレンダンもキリが良いと判断したのか、同じくソファーから立ち上がりズボンの埃を軽く手ではたく。

 

 わりと性格が出るもんだな…。

 

「んじゃ俺らは新しい任務に向かうから、ゼロも皆もあまりサボるなよ」

 

 と言い残し、真っ先に向かったのはヒバリさんの所。任務を受注するついでに暫く会話を交わすものの、直ぐに肩を落として出撃ゲートへトボトボと歩いて行った。

 

 その隣ではブレンダンが肩に手を置いてフォローしてるのが見え、何となく、いたたまれない気分が若干…。

 

「そういえば、ゼロさんはこれから任務ですか?」

 

 不意にアリサから声をかけ、んー…、と考えるふりをして適当に返事を返した。

 

 

「まぁな。…つっても、次の任務が来るまで時間がかかりそうなんだよなぁ…。別にサボってるわけじゃねぇけど」

 

「だったら私たちと一緒に素材集めも兼ねて任務に行きませんか。いつでも抜けていいので」

 

「それもいいか…、ならお言葉に甘えて」

 

 ソファーから腰を浮かし、ソーマとアリサ、コウタの三人に顔を向ける。

 年齢が近いメンツがこうして揃うと、他のメンバーとは違う“安心感”ってもんがある…。

 

 

「…悪く…、ないな。こうゆうのも」

 

 

 思い返せば明るい事も暗い事もあったが、コイツらと極東で出会えた事は無駄じゃないだろう。

 

 

「任務発注するぞ。お前ら」

 

「はい!」

 

「おうよっ」

 

「あぁ…任せる」

 

 

――この果てのない世界で、

 遥か東の果てで、

 俺らは荒神(アラガミ)を喰い潰していく。

 

 

ーfinー

 

 


 

 

~おまけ~

 

 

「え~? みんなでレア素材集めの任務行ってたの? 俺も自室に居たのに誘ってよ!?」

 

「忘れてた」

 

 ちょっと残念な第一部隊の神薙ユウとゼロの関係だった。

 

 


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