生産系チート持ちの戦士君が地球に帰ってきたお話   作:金属粘性生命体

10 / 10
交渉?の話

 

 

 

 

「おいおい、詐欺師とはひでぇな?一体何を詐欺したってんだ?」

「その999階層とやらのことだ!ここ時計台ダンジョンは300階層までしか存在せん!」

「……?それって確か凡そ300階層以上って情報じゃなかった?」

 

 バーコードハゲはなんか変なことを言っていやがる。不確定情報なのにまるで確定情報みたいにいってる。てか誰だよ。

 

「そもそもあんた誰?」

「は?この私を知らないのか貴様は!もぐりというやつか!」

「いやだから誰だよ」

 

 マジで誰だよ、いきなり出てきてイチャモンつけてくるこのお偉いさんらしきよくわからんやつ。

 

「私はダンジョン協会の上の者だ!」

「どいつだよ、何人もいるだろうが、馬鹿なのか?」

「ばっ!?古豪だ!古豪(こごう)(おさむ)だ!」

「誰だよ」

「ここまで言ってわからんのか貴様!」

「知るかよ、地球に戻ってきたの数日前だぞ。まだ常識学び直し中だわボケ」

 

 というか協会の上層部とか下のもんにとってはくだらねぇ存在としか思われとらんだろ。

 

「あんたがどんな人物かはどうでもいいんだわ」

「良くないわ!」

「良いんだよ、お前如きがあの素材の価値に気づけるわけねぇんだから」

「なに?たかがデカイだけの」

「いや、協会ご自慢のアライ博士の論文見てたら詐欺なんて言わんでしょうよ」

 

 アライ博士。この魔力溢れる世界において()()()()()()()()()()()()()()魔力理論が当て嵌ることで世界的な権威となったイカレ博士の事だ。

 

「サイズがでかい生き物は魔力保有量が多く、強大になる」

「それがどうした」

「かるく30m程のサイズの鎌を持ったカマキリ。そんな生き物、65階層までに居たか?」

「…………」

 

 真実を言うならば、魔力はどのような姿にもなるのでどんな理論も当て嵌る、が正しいんだけどな。ただ、それ以外のダンジョンの仕組みやら、魔物の仕組みはマジの奇跡で理論が当てはまったんだわ。

 如何に魔力が無限の可能性を持っていても、生物の可能性は限られているからな。

 

「別に詐欺師呼ばわりしてもいいが、協会が持つ研究施設と実物の魔力含有量という実証に対してなんか反論できるわけ?」

「う、うう、うるさい!如何にデカかろうと999階層はさすがに嘘だろうが!詐欺を行ったとして貴様の探索者資格は停止処分だ!」

「は、マジ?さすがにアホすぎだろ、てかそんな権限ねぇだろ」

「あるんだよ!」

 

 そういうや否やカウンター奥の裏側へ走り去っていくバーコードハゲ。

 

「いやいや……え?マジなの?」

「マジなんです……あの男、あぁ見えて協会では上から数えた方が早い程のおえらいさんなんです……また不祥事か、不運なおっさんだ」

 

 そんな様子を見ながら零れた言葉を買取スタッフが嘆きの言葉を出す。スマホを取りだして今の男の不祥事を検索すれば……噂レベルの悪行が出てくる。

 

「えー、セクハラ、脅迫、ヤクザとの癒着、魔物素材の横流し、横領、薬物売買……?よく捕まんないね?」

「証拠が一つもないんですよ、それに加えて我々職員による監視を行ってもなんの悪行1つ出てこないんです、ただ口が悪いのでパワハラくらいはありますが」

 

 つまり……この噂は全て大嘘だってこと?どんだけ嫌われてんだあのバーコードハゲ。

 

「でも不祥事つったよね?なんかあったわけ」

「えっとですね……未確認の素材をひとつご破算にしてしまったことがありまして……事故だったので減給と謝罪会見で罰は終わりましたね」

「……?パワハラ以外はまともなのか?」

「マトモですよ?むしろなんで今回はあんな思い込みが激しいのか不思議です。パワハラと言いましたが本当に口が悪いだけでいい人なんですけどねぇ」

 

 めっちゃきな臭いなおい。

 

「あ」

「ん?どうした」

「お兄さん、本当に探索者資格停止されたみたいですね。職員メールで来ましたよ」

 

 と、唐突に受付にあったパソコンを見たスタッフがそういってくる。

 

「マジか〜……え、オークションとかどうなんのさ」

「うーん、オークションとかはさすがに止まらないみたいですけど新規で素材の買取やダンジョンへは入れなくなりましたね……どうします?さすがに抗議した方がいいと思いますよ」

「抗議するか、それと探索者協会以外に組合とかない?」

「ありますよ、日本生産者組合や札幌魔法研究所、最近だと……魔道具作成に特化した互助会とかありますね」

「ふーん……じゃしばらくそっちら辺で行こうかな」

「何をするんです?」

「屋台やる」

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ん?AFO?ああ、あの顔面が金◯みたいな奴のこと?(作者:猫川立人)(原作:僕のヒーローアカデミア)

中学生の時に会ったよ。"個性"よこせって言ってきて触ろうとしてきたから怖くてつい右腕取っちゃったんだよね▼謝ったんだけどなんか右腕ごとどっか行っちゃったからなぁ。元気かなあの人。元気じゃないといいな。だって───▼───訴えられたくないし。▼これは、知らぬ間にラスボスとコンタクトを取ってしまっていた、一人のヒーロー志望の少年のお話。▼──…


総合評価:263/評価:6.33/連載:6話/更新日時:2026年08月01日(土) 10:00 小説情報

科(化)学系チート持ち転生者のお話(作者:金属粘性生命体)(原作:多重クロスオーバー)

▼ 数百世紀先の技術と創作上の技術を持って転生した男の好き勝手生活。▼ ディストピアルート、闇堕ちルート、どちらから先に読んでも問題ないようになってます。作者の個人的には闇堕ちルートの方がおもろいと思う。▼(作者の架空科学なので一切整合性はとりません、雰囲気で読め)▼ オタクルートを外伝にしました。↓がリンクです▼ https://syosetu.org/n…


総合評価:3451/評価:7.52/連載:107話/更新日時:2026年05月06日(水) 10:00 小説情報

ブラック企業にすり減らされた社畜が主人公になれるアプリを手にしたらどうなるか→(作者:ぱちぱち)(オリジナル現代/冒険・バトル)

タイトル変更しました▼【旧題:最安10円レンタルチート ブラック労働で過労死数歩前だった俺の心の癒しだった動画アプリがマジモンの神アプリだった 】▼山里一也は金がない。時間も無ければ彼女もない。健康診断結果も20代とは思えない。▼唯一の娯楽は通勤退勤時にスマホのアニメ視聴。このまま会社の社畜として緩やかに死に向かって進んでいくだけだった一也の人生は主人公をレ…


総合評価:3377/評価:8.66/連載:102話/更新日時:2026年08月06日(木) 07:02 小説情報

終ワルのハデスになった誰かの話(作者:色々残念)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

気付いた時にはダンまち世界で終末のワルキューレのハデスとなっていた男が、出会いと別れを繰り返して生きていく話▼


総合評価:695/評価:7.86/短編:6話/更新日時:2026年07月07日(火) 22:49 小説情報

第四の壁を越えて(作者:タカリ)(原作:HUNTER×HUNTER)

死んだと思ったらハンターハンターの世界に転生した。ゴンの兄だった。▼原作にガッツリ関わる立場になっちゃったけど、別に自重しなくていいよね?


総合評価:7516/評価:7.75/連載:66話/更新日時:2026年05月27日(水) 12:25 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>