【布教】ダンジョンに信者を求めるのは間違っているだろうか 作:未完の上に3年
今週も忙しい…バイトに学校…およよよ…
私が言い終わると辺りは静寂に包まれていました。はて?何かあったのでしょうか?何故か酒場に居るロキ・ファミリア以外の冒険者も目を見開いて、私のことを見ています。多分これは見惚れる、というものでしょう。この世界でも何回かこう言うことはありましたが、皆さん揃いも揃ってアホ面を晒していて少し面白いです。全人類ポカン計画というやつですね。
「では追加でこれと…柑橘系のお酒で何か美味しいものをお願いします」
「はぁ…………兄ちゃん。兄ちゃんに売れる酒は、今日はもう酒は無いよ」
「……ではそこに見えている樽は一体何でしょうか?」
「それは他の客の酒だよ」
そうですか…そうなのですか…。いわゆるボトルキープというやつなのでしょうか?この酒場は冒険者に人気のようですし、きっと樽単位でのキープが基本なのでしょう。…まぁ、今日の所はこれで勘弁してあげましょう。奢られる方の人にも節度というのも必要ですしね。
「では、ロキ・ファミリアの皆様。今夜はご馳走様です。次回も奢ってくださると嬉しい限りです」
「あ、あぁ。……奢るのは僕達のせいだし、気にしないでくれると嬉しいよ」
「気にしなくても良いのですか……ふむ」
「…やっぱり、少しは気にしてくれると嬉しいかな」
コロコロと意見が変わる人は余り信用されないそうですよ。さて、では私は帰るとしましょう。……少年ベルは一体何処に行ったのでしょうか?酔った状態のまま道端で寝ていたり、そのまま帰宅したのでしょうか?まぁ、良いでしょう。帰宅をすれば分かることです。
私はそう考えながら寝泊まりをしている教会へ足を進めていきます。途中お店の方から「禁酒」という単語や関西弁の叫び声が聞こえてきましたが、きっとお酒に酔った人の叫び声でしょう。夜は怖い人で一杯です。
私の自宅である教会は私の手により大幅な工事がおこなわれ、そこは流石私と言った所でしょう、完璧に仕上げました。しかし、我が教会には1つ大事なものが無いのです。それは、懺悔室です。
懺悔室は迷える子羊の罪や懺悔したい事などを匿名と言った形で告白し、それにアドバイスをするなどして解決する部屋です。簡単に言うのでしたらお悩み相談室ですかね。
そして私が何故この様な事を考えるのかと言いますと、信者獲得のためです。アクシズ教の懺悔室はアクシズ教徒以外にも来てくれるため、懺悔が終わったあとに勧誘がしやすいのです。それに信者のケアもこのアクシズ教オラリオ支部の責任者の努めですからね。
おっと、やはり考え事をしていると早く着きますね。さて、少年ベルは教会に居るのでしょうか?明かりは灯っているので人はいるでしょうが…
「ッ!………って、ロマ君か…」
「?……あぁ、少年ベルはまだ帰宅されていないのですね、それで私が帰宅したのを見て落胆したと」
「あっ、いや違うんだ!勿論ロマ君の事も心配してたよ?でも、ベル君は何をしでかすか分からないから……」
「ふーん」
「なっ、なんだい?……所で、ベル君がいつ帰って来るか知ってるかい?ご飯を食べに行くことは知ってるんだけど…」
「少年ベルは酒場で酔ってしまって何処かへ行ってしまいましたよ。多分今頃は路地で寝てるのでは無いでしょうか?」
そう言うと少女ヘスティアは顔をみるみる青くさせ、「ベルくーーん!」と叫びながら教会へ飛び出していきました。私も路地裏では何回か寝たことは有りますが、特段何かされた経験は有りません。しかしあの慌てよう、このオラリオでは違うのかもしれませんね。
さて、夜も遅いことですし私は明日に備えて寝るとしましょう。今日は良いことがありましたし、きっと良い夢も見れることでしょう。
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ん〜〜……ふぅ。結局良い夢、というか夢自体を見ませんでしたね。ノンレム睡眠とレム睡眠がなんやかんやで夢を見るかどうかが決るそうですが、夢を見なかったということは熟睡していたと言うことでしょう。まぁ、熟睡出来ていたのなら良い結果ということで大丈夫でしょう。
さて、私が寝ている間に少年ベルは帰ってきたのでしょうか?酔った勢いで留置所に入れられる事もしばしば有りますので、何事も無ければ良いのですが……
そう思いつつ寝床がある地下の私が作った一人部屋から上へ移動するための階段へ向かいます。教会に地下室というものはやはり良いですね。もはや地下室があると言うことが王道な気がしてきます。
ゴンッ!
階段を上っていると、地下室から上の教会に繋がる階段の扉に何かがぶつかった様な音が聞こえました。少年ベルが帰ってきたのでしょうか?
「か、神様……ご、ごめんなさい……」
「ベル君!?」
おや、やはり少年ベルが帰ってきたようですね。盗み聞きの様な形になってしまいましたが、まぁ私は悪く有りませんね。
「どうしたんだい!?その怪我は!?」
「……ダンジョンに潜ってました」
「……ば…馬鹿っ!そんな格好のままダンジョンに潜るなんて……しかも、一晩中!?」
「……すいません」
なかなかにロックな事をしますね。私も酔った状態で戦った事も有りますが、倒せば倒すほど気分が上がり、時間も忘れ少しやり過ぎてしまうんですよね。きっと一晩中やったというのもそういうことでしょう。
「どうしてそんな無茶をしたんだい?君らしくもないじゃないか?」
「………」
「わかった、何も聞かないよ。君は意外と頑固だから、無理矢理聞き出そうとしても無駄なんだろうし」
「ごめんなさい…」
「悪いと思っているのなら、ちゃんと反省してくれよ?」
「は、はい………すいません」
「ベル君君は、ベットに寝ること。いいね?」
「良いんですか……?」
「ここでソファーに君を放り出すほど、ボクは性根を腐らせてなんかいないぜ?」
いつもダンジョンに潜っている少年ベルをソファーに寝かせるほどには腐らせてはいますけどね。…まあそんな事を言ってしまったら私も同罪になってしまう可能性も有りますからね、黙っていましょう。
「その代わり、ボクも同じベットで寝かせてもらおうかな?君を探すために散々駆け回ったんだ、もうヘトヘトだよ。……フフ、まさかぁ断ってくれないよねぇ?」
「あぁ、そうですね。神様も疲れてますよね。じゃあ、すぐに一緒に寝ましょう」
「……なぬっ!?」
意外ですね。……眠気と疲労で思考が上手く定まっていないのでしょう。しかし少年ベルが起きた後、すごくすごい焦りそうですね。
「神様……」
「………!にゃ、にゃんだいっ!?」
「……僕、強くなりたいです」
「うん……」
……強く、ですか。やはり、男子ともなれば強く有りたいものです。私も強くなりたいと願ったことはあります。いえ、強くなりたいというよりも特別になりたかったのです。ですので気持は分かります。
ですが、私は特に何かしてあげることはできません。私の戦闘スタイルは前に聞いた少年ベルとは異なりますし、私が何か道具を渡してもそれは少年ベルの成長の妨げになってしまいます。この世界では養殖はシステム的にできませんしね。
「───ッ!」
ほう、これがステイタスですか。魔法は無く、スキルは
「……神様?……と…ロマさん!?居たんですか!?」
「ロ、ロマ君!?」
「はい、ずっと」
寝そべっている少年ベルが、少女ヘスティアに話しかけようと振り向き、座っている少女ヘスティアの横に居る私に驚きました。私は少年ベルがステイタスを更新するために服を脱ぎ始めた辺りからずっと居ました。
「ロマ君……君は他の人に吹聴する人じゃないって分かってはいるけれど…同じファミリア内でもステイタスは見せちゃいけないんだぜ?」
「知っていますよ」
「知ってるのかいっ!?」
「あ、あの…僕のステイタスの結果は……?」
「あっごめんよ……ロマ君は少し上に上がっててくれないかい?」
「いえ、ロマさんも居てもらっても大丈夫ですよ」
おや?それ程までに私は信用されているという認識で良いのですか?いやはや、私のカリスマ性はどこまで人を惹きつけてしまうのでしょうか……
「ベル君が良いなら良いけど……それじゃあ、今回は口頭で……──」
「良いんですか?」
「何がだい?」
「スキル、有るじゃないですか」
「なっ!?君は
「昔の杵柄で少々解読は得意でして…」
「……明るみになると面倒だし、それにほら、ベル君って嘘が下手じゃないか」
「ああ…」
この作品は感想、UA数、評価やここすきを燃料に飛んでいる有人ロケットです。最近は飛ばしすぎて燃料枯渇気味です。
週2〜3で投稿していきたいです。
感想ください。
同時進行で暗黒期も書くかどうか
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