防振りにウェザエモンをぶち込むって事   作:こくとうまんじゅう

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暇なので書きました。




因みに感想欄で物語の矛盾を指摘されたりされると筆者のガラスメンタルがぼきぼきになって投稿する気が消えます。
(筆者の心を)花よりも蝶よりも丁重に扱え(乙骨)


楓は桜(ハナ)に届かず、然れど止まらず⑤

 

 

 

 

【楓の木】ギルドホーム:第3戦直後の反省会

 

「……あーーーーーもう!!速すぎ!?ズルすぎでしょ!!」

 

ギルドホームのリスポーン地点に現れた瞬間、サリーは珍しく頭を抱えてソファーに突っ伏した。

 

「サリー、お疲れ様! 私たち先にやられちゃったから見られなかったんだけど、最後どうなったの? あの後すぐサリーも戻ってきちゃったからびっくりしたよ!」

 

メイプルが駆け寄って、心配そうにサリーの顔を覗き込む。

 

「私たちが消えた後、クロムさんも一瞬でやられちゃってさ。そこからサリーが一人で粘ってたんだよね?」

 

「そうなの! みんながシロップから落ちて全滅したあと、地上で私一人になっちゃって。あの馬、細かいビームとか撃ってきながら突撃してきたの!ウェザエモンが上に乗った瞬間、ただでさえヤバい機動力を乗算させて突撃してくるから、避けるのが精一杯で……」

 

サリーは悔しそうに拳を握りしめながら、自分が見た戦況をみんなに共有する。

 

「あの馬自体は、複雑な攻撃パターンはないみたい。純粋に『ものすごいスピードで突っ込みながら、レーザーやミサイルで周りを巻き込む』っていう、ウェザエモン専用の乗り物。だけど乗馬されてウェザエモンの剣技とあのスピードが合わさると、空中のシロップまで一瞬で倒してしまうほどの機動力と破壊力を持っちゃう」

 

「なるほどね。あの馬単体というより、ウェザエモンが『乗馬形態』になること自体が一番の詰みポイントか」

 

カスミが腕を組んで納得の表情を浮かべる。

 

「その通り。メイプルの『身捧ぐ慈愛』が破られたのも、あのスピードに乗った防御貫通の連撃を一気に肩代わりさせられたから。クロムさんの不屈が破られたのも、ウェザエモンの刀の直後に、麒麟のレーザーが重なったからだよ。だから対策は一つ――」

 

 

 

「あの馬に乗られたら、その機動力のせいで攻撃を当てることも避けることも難しくなる。だったら、『絶対に上に乗せない』。10分経過して麒麟が現れて、ウェザエモンが飛び乗らないように全力で足止めを喰らわせて阻止する!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲーム内時間の一ヶ月、メイプル達は再びウェザエモンに挑んでいた。今回の目標は………

 

 

 

 

 

「マイちゃん、ユイちゃん、行って!!」

「「はいっ!!」」

 

サリーの合図と同時に、【カバームーブ】の後を追ってダッシュしていたマイとユイが、主を失って一瞬硬直していた麒麟の巨体へと飛びついた。

 

ガシィィィッ!!!

 

「わわ、すっごく暴れるよぉ!」

「お姉ちゃん、負けちゃダメだよ! ぎゅーってして!」

 

ダンプカー並みの巨体を誇るロボット馬の背中に乗り込んだ双子。麒麟は即座にエラーコードを吐き出し、未知の侵入者を排除しようと激しい『振り落としモーション』を開始する。

 

今回が麒麟とウェザエモンを引き剥がして再び十分耐久してみせること

 

普通のプレイヤーなら一瞬で吹き飛ばされる強烈なGと振動。しかし、二人はSTR極振りの化身。その人間離れした超怪力で麒麟の胴体をがっちりとホールドし自身のを固定した。

 

 

「ナイス二人とも! そのままキープ!」

 

「よし、乗り物が使えないならただのタイマンだよ!――全員、突撃!!」

 

サリーの鋭い号令が響く。

 

 

 

 

________________________________________________________________________________

 

 

 

戦闘時間15分経過、ウェザエモンの方は流石にモーションを覚えてきた前衛三人が抑え込められているが、麒麟に抱きついているマイとユイは振り落としモーションによって少しずつダメージを食らっていた。

元々HPが少ない二人である為、デスしてしまうのは時間の問題だろう

 

 

「お姉ちゃん、これ以上はふりおとされちゃう!」

「グワングワンする〜〜〜〜〜!!」

 

麒麟の背中にしがみつき、振り落としモーションを強制させ続けるマイとユイ。しかし、戦術機馬の出力は凄まじく、どうにか二人を振り落とそうと暴れ馬のようにドタバタと暴れる。

 

「『断風』!」

「くっ、【クインタプルスラッシュ】! クロムさん、スイッチ!」

 

ウェザエモンは一瞬の休みもなく、凄まじい頻度で常に誰かへの攻撃を継続し続けている。ヘイトが目まぐるしく変わり、サリーの神業的な回避、クロムの決死の盾受け、カスミの受け流しがノーミスで繋がって初めて前線が維持できるという、綱渡りのような超高密度戦闘。

 

 

「イズさん、ポーション! メイプルの回復を切らさないで!」

「わかってるわ! 高級ポーション、惜しみなく投げつけるわよ!」

 

イズが調合した高ランクの継続回復アイテムや、カナデが魔法書から引き出したリジェネ魔法がメイプルへと注ぎ込まれ、文字通り「回復が上回るか、削りきられるか」という状況になっている。

 

 

________________________________________________________________________________

 

 

 

戦闘開始から17分

 

 

ウェザエモンと戦っていたカスミは一つのアイデアを考えた

 

「なぁ二人ともッ!」

「何だッ!こっちも防ぐのきついから手短にッ、たのむぞ」

「ウェザエモンの刀を盗めないか!出来たなら攻撃手段をかなり減らせるんじゃないかッ?」

「いい考えですねカスミ!やってみよう!」

「刀を手放させるのは俺がやるッ!最悪復活できるしな!」

 

 

 

クロムがウェザエモンの正面に立ち手に持っていた短刀をアイテムブックに戻し盾を構え直す。

 

対するウェザエモンはその長刀を辺りに構えて、居合の体制になる

 

 

「【断風】」

「【ジャストパリィ】!」

 

 

ウェザエモンが刀を抜こうとした瞬間に、刀の持ち手を大楯で弾き、吹っ飛ばす。ウェザエモンは驚いたわけではないだろうが、刀がなくなったのか一瞬止まる。その隙を逃すサリーでは無かった

 

「とッ…たぁ!!って、おっもぉ!?!?何これ!?こんなのブンブン振ってたの!?」

 

「さ、サリー!その刀、触らせてくれないか!はぁはぁ……。早く貸してくれ!」

 

我慢できないように興奮しているのか早口で気持ち悪い吐息をもらしているカスミ。

サリーはそんなカスミに対し内心引きながらもその重い刀を引き摺りながらも持っていく

 

「はい、どぉーぞッ!っと。おっもかった〜これ」

 

「ありがとう……あぁ…この刃の輝き……鍔の意匠の深さ……あぁ、素晴らしい」

 

いまにも刀に頬を擦りそうになっているカスミ。不審者かな(筆者)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カスミ!!避けろ!!!」

「は?」

 

 

「【大時化(おおしけ)】」

 

 

クロムの声に振り向いたカスミの視界には大きい掌が埋め尽くしていた。

そのまま掌でカスミの顔面ボールのように掴み地面に叩きつけた。

 

ウェザエモン討伐後に他のユニークモンスター編もやる?

  • “深淵”のクターニッド
  • “夜襲”のリュカオーン(分け身だけ)
  • “天覇”のジークブルム
  • “冥響”のオルケストラ
  • この小説は短編小説なんだよ!(要らない)
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