夜寝れない時に書きました。死んだらどうなるんだろうという疑問をテーマの、やけに目が冴えてしまう夜にぐるぐる考え事をしてしまう人の話です。

 私と同じく寝れない人が読んでくれたら嬉しいです。

注:1000文字ピッタリなのでかなり短いです。

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眠れない夜の考え事

 今日は全く眠れない日かもしれない。

 

 時計の針はとっくに1時を過ぎていて視界はぼやけているというのに、瞼はちっとも重くならず、意識がやけにはっきりとしている。部屋の暗さでかえって目が覚めてしまう。

 今月はこれで何度目になるだろう。俺は昔から寝つきが良くない方でこういうことが時々あるから、寝付くのには苦労している。

 

 

 

 こんなとき、俺はいつも考え事をする。

 

 大抵はしょうもないこと。今、もしも屋根が吹き飛んだら星が綺麗だろうなぁとか、いっそのこと徹夜しようかなぁとか。もしくは頭の中で同じ音楽がずっと流れていたりする。

 普段はこんな風に、思考に霧がかかったようにぼんやりしていることが多い。

 

 でも時々、どうしようもない不安に駆られることがある。死んだらどうなるのだろうという、漠然とした死の不安。

 

 

 

 

 

 死んだら、どうなるんだろう。

 

 宗教の世界観みたいに、地獄とか天国とか、死後の世界に行ったりするんだろうか。

 あるいは、脳の活動が停止するから意識そのものがなくなったりするんだろうか。

 

 俺は意識がなくなるんじゃないかと考えているが、根拠も理論も何もないからただの妄想でしかない。

 

 

 

 ただやっぱり、自分の無力さというか。結局死ぬことからは逃れられないんだなぁと思う。

 どんな生き物でも最期には死んで、何かしらの結末へ辿り着くのだ。もちろん俺も例外では無い。

 

 天国に行こうが地獄に行こうが消えて無くなろうが、俺はそれを受け入れることしかできない。

 これが俺の覚えた無力感そのものだと考える。

 

 こういうときにこそ、宗教の力は偉大。自分の死後に現世の自分が影響を与えることができるという考えは、そういった無力感を克服するのにとても役に立つ。

 俺も死後の世界について何かしらの宗教の発想を取り入れようと思うが、今の俺には既に取り入れられた「無」という死後の世界がある。

 

 よほど説得力のある説でない限り、俺はずっと無に怯え続けることになるかもしれない。

 

 

 

 死の不安について考え始めたときは義務教育を受けていたが、大人となった今でも答えが出ていない。最近は、一生死について考えることが正解なのではないかと思い始めてきた。

 考えることを続けすぎて、視力が弱くなり迷走している。

 

 

 

 

 

 ふと意識が現実に引き戻された。しばらく考え事をしているうちに、時計の針は3時を指していた。なんとなく、いつもより毛布が重く感じられる。

 暗い部屋には俺1人しか居ない。部屋の闇は一層深みを増した。


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