転生したらミルキだったが、この世界は様々なことが違うらしい   作:色々残念

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なんとか思いついたので書いてみました
最後の話が1番短くて、5000文字くらいになりますね
長く続けるつもりはなかったのでこの話で完結となります
最後にアンケートを追加してみました


蟻の王との戦い、そして旅は続いていく

カキン国の奥地で生物調査を行っているカイト達に会いに行き、全員で調査を手伝ってみたが、俺だけ何故か美味な食材ばかりを発見することになる。

 

「雪白松茸に、幸岩自然薯、火花山葡萄、シンデレラフィッシュか、よく見付けたな。どれも珍しいが美味いと評判だぞ」

 

俺が手に入れた様々な食材達を見て、驚いていたカイト。

 

発見した食材で食事が豪華になったりもしながらも生物調査は無事に終了し、成果を依頼者に渡しにいくカイト達。

 

依頼者の独り言という名の情報提供で、サザンピースに持ち込まれた生物の一部について知ることになった面々。

 

今度はサザンピースに向かい、現存する昆虫とは比べ物にならないほど大きな虫の足から僅かに一部を提供してもらう。

 

譲り受けた僅かな部位をカイトの仲間に調べてもらった結果、キメラアントの女王蟻によく似ているとの報告が届いた。

 

人すらも喰えそうな大きさのキメラアントが、危険な生物だと理解していたカイトは探すことを決める。

 

キメラアントの女王蟻が流れ着いている可能性が高いNGLに移動し、天然素材の服に着替えて入国できたのは数名。

 

天然素材の服のデザインが気に入らないと怒るビスケットさんを宥めて「大丈夫、かわいいかわいい」と褒めて、なんとか同行してもらうことには成功したが、入国する前から大変だったな。

 

NGL内を探索していると紙を抱えた蜂が俺に近付いてきて、メッセージを渡してきた。

 

俺達は紙に描かれていた地図が示す場所に向かうことにして、同行していたカイトの仲間2人には国境に戻ってもらう。

 

残った全員で移動した先で発見したのは、木に刺さった馬の死体。

 

捕らえた餌を木などに刺しておく鵙の習性に似たことを行っていたキメラアントが姿を現すと、餌に近付かれたことに怒りながらキルアとゴンに殴りかかるキメラアントの兵隊蟻。

 

危うげなく兵隊蟻の腕を受け止めたキルアとゴンは、兵隊蟻の腕を容易くへし折り、地面に兵隊蟻を叩きつけると頭部を踏み潰して粉砕。

 

容赦なくキメラアントの兵隊蟻を抹殺したキルアとゴンの2人。

 

隠れて此方の様子を伺っていたキメラアントの師団長らしき存在が、飛んで逃げようとした瞬間に、俺が石を投げておくとキメラアントの頭部を貫いた拳大の石。

 

その後も現れるキメラアントを倒しながら、先へと進んでいくと見えてきたキメラアントの巣。

 

どうやら既にネフェルピトーは生まれているようで、キメラアントの巣からは四方八方に伸びていた円。

 

アメーバのように形を変えることが可能な、ネフェルピトーの円が形を変え、此方に伸びてくる。

 

相手の強さを計る為か、わざと円に触れたカイトは「化け物だ」と焦りを隠せていない。

 

キメラアントの巣から高速で此方に迫り来るネフェルピトーを感じ取った俺は、カイトの前に立つ。

 

俺は伸ばされたネフェルピトーの腕を掴み、顔面を軽く殴り飛ばして巣まで送り返す。

 

巣へと叩きつけられたネフェルピトーの身体は動いていない。

 

まだ死んではいないが、動ける状態ではないといったところだろう。

 

「今の俺と敵の動きが見れたやつ以外は退避した方が良さそうだが、どうする?」

 

俺は皆にそう聞いてみたが、誰も逃げるつもりはなさそうだ。

 

キメラアントの巣は遠方だが、目視が可能な位置にあり、俺達なら直ぐに移動することが可能だった。

 

このままなら王が産まれる前に女王を処理できるかと考えていたが、どうやらそうはいかないらしい。

 

キメラアントの巣から多数の気配が消え、1体のキメラアントだけの気配が残る。

 

巣を破壊して外に飛び出してきた1体のキメラアントは、王で間違いなかった。

 

此方に歩いてくる王を見ていたビスケットさんとカストロは、相手の力量を正確に見抜いてしまったが為に、冷や汗を流す。

 

女王が産んだ王は、キメラアントという種の頂点。

 

直属護衛軍2体すらも喰らった王は、国家レベルの武力がなければ倒せない相手だと、原作のナックルは判断していた。

 

ならばネフェルピトーを含めた直属護衛軍だけではなく、ほぼ全てのキメラアントすらも喰らった王は、何処までの強さを得るのかという疑問の答えが、此処にある。

 

恐らくは巣の中に居た全てのキメラアントを喰らって糧にした王のオーラは強大であり、祖父ゼノや父シルバの全力のオーラが貧相に思えるほどのオーラを持つ王が1歩踏み出すごとに、増していく圧力。

 

まだ動けるビスケットさんとカストロに、キルアとゴンにカイトを任せ、此処で戦いが始まる前に俺以外の全員には退避してもらう。

 

ゆっくりと近付いてくる王が此方に到着する前に、そろそろ俺も全力を出す準備をしておかなければいけない。

 

幽遊白書の呪霊錠を元に考え、ゾルディック家の俺の専属執事に覚えさせた念能力である呪念錠は、常に俺のオーラと肉体に凄まじい負荷をかけて鍛えるものだ。

 

俺は呪念錠を5年間着けたまま生活していたが、今こそ、呪念錠の封印を解く時だろう。

 

「開」

 

俺のその言葉で封を解かれ、消え去った呪念錠により、抑え込まれていた俺のオーラと身体能力が完全に解き放たれた。

 

5年ぶりに出せるようになった全力。

 

負荷から解放されて軽くなった身体に流れるオーラには淀みなどなく、自在に操ることが可能だ。

 

「悪いな、待たせた」

 

此方からも近付いて王の前に立ち、軽く声をかけてみると「構わん」と言って此方を見る王。

 

キメラアント達を喰らった王よりも巨大なオーラを放っている俺を見て、獰猛な笑みを浮かべた王は「認めよう、貴様は余の敵だ」と言いながら拳を構えた。

 

それからは言葉も無く、拳によるやり取りが始まる。

 

攻撃の瞬間にのみ行う流により、移動した攻防力が集約した正拳突きを王の腹部に叩き込めば、血を吐きながら殴り返してくる王。

 

キメラアントという種の頂点と、ゾルディック家の長男の殴り合い。

 

互いに楽しげに笑いながら拳を相手に打ち込む俺と王。

 

全力で戦えるのが楽しくて仕方がないのは、俺も王も変わらないようだ。

 

拳を握り、相手に打ち込み、殴る。

 

数多の武術の打撃を用いて、王へと叩き込んで行う攻撃。

 

肉が潰れ、骨が軋もうが止まらない殴打の応酬。

 

拳による連撃、凄まじい乱打、休みなく拳を放つ俺と王。

 

一撃ごとに確実に互いが傷つき、少しずつ互いの死が近付いてきているのは間違いない。

 

だが、それでも俺は止まるつもりはなかった。

 

寧ろより、動きが加速し、拳打の嵐が激しさを増す。

 

一撃放つごとに強化されていく俺の拳。

 

「炸裂拳」と書き「バーストショット」と読む、俺の強化系能力の1つは、全力で相手を殴った回数に応じて、俺の拳の威力を強化し続けていくというものである。

 

頑強な王の身体でも、一撃ごとに威力が上がる俺の拳にはダメージを受けているようで、ボロボロになってきていた王の身体。

 

それでもなお笑う王は、戦いを止めることはない。

 

互いに満身創痍となろうとも、立ち続けて拳を握る俺と王。

 

放つ打撃に弱々しさは欠片も無く、鋭く強烈な拳撃を互いに打ち込む。

 

数えきれないほどに互いを殴り合った俺と王は、最後の一撃を放つ為に、それぞれの拳へとオーラを集めていった。

 

全力で練を行って高めたオーラを、拳という一点に凝縮し、防御を一切考えることなく互いに右拳で硬を行った俺と王は笑みを浮かべる。

 

瞬くよりも素早く間合いを詰めた俺と王が殴る場所は、既に決まっていた。

 

俺と王は相手の必殺の拳に、己の拳を叩き込み、凌駕することしか考えていない。

 

拳に全てを込めて、互いに繰り出す一撃。

 

至近距離で拳が真正面からぶつかり合い、周囲に凄まじい衝撃波を撒き散らしながら衝突した互いの拳は、より強い拳が打ち勝つ。

 

王の拳を粉砕して勝利したのは、俺の拳。

 

「炸裂拳」により強化されていた威力がなければ、俺の拳が打ち負けて砕かれていた筈だが、勝ちは勝ちだ。

 

「見事!」

 

障害となる王の拳を砕いて突き進んだ俺の拳が、最期に俺を称賛した王の頭部すらも完全に破壊した。

 

頭部を無くした王の身体は動くことなく、静かに倒れていく。

 

なんとか王に勝利したが、此方もかなりボロボロで、いつ死んでもおかしくはない。

 

殴り合いは物凄く楽しかったが、とてつもなく疲れたんで、ちょっと休みたいところだな。

 

そう考えたところで身体の力が抜けていき、意識も薄れて、今にも倒れそうになってきた。

 

「あ、これ、やば」

 

とまで言ったところで完全に意識が飛ぶ俺。

 

その後、目覚めた俺の身体には傷1つ無く、どうやら俺が意識を失っている間に、雷速で国境まで俺を運んでくれたキルアが、大天使の息吹を使ってくれたようだ。

 

「ミル兄が起きた!」

 

「ミルキさん!」

 

「ミルキ師匠!」

 

「ミルキ!」

 

目覚めた俺に気付いて飛び付いてきたキルア達は元気一杯なので、無事だったらしい。

 

全員が無事な状態でキメラアント討伐も終了し、これからどうしようかと思っていた俺達。

 

とりあえずゴンのジン探しを手伝いながら、それぞれがやりたいことを探してみるのもいいかもしれないな。

 

そんなことを考えているとハンター協会会長選挙が行われることを伝える紙が、俺達へ届く。

 

どうやらネテロ会長が生きていても、会長選挙は行われるみたいだ。

 

それでもゴンがゴンさんになってないし、選挙の時期がかなり早まっていることで、これからどうなるかはわからない。

 

まあ、わからないことが沢山ある世界の方が、きっと楽しめるだろう。

 

とりあえずハンター協会に投票に向かうと、一部を除いた十二支んが受付に立っていた。

 

誰に投票しようかと迷ったが、俺はビスケットさんに1票投票しておくことにする。

 

投票もしたから帰ろうかと思っていると、近付いてきたメンチさんが「ちゃんと連絡してきなさいよミルキ!」と言いながら怒ってきたが、今まで全く連絡していなかったのは流石にまずかったかもしれない。

 

グリードアイランドの美味な食材について話すことでメンチさんには許してもらったが、今度一緒に料理をすることを約束させられてしまったな。

 

これまで様々な食材と出会ったことで美食ハンターについて興味が出てきたので、美食ハンターでもシングルハンターであるメンチさんと交流するのも悪くない筈だ。

 

それからもハンター協会会長選挙は進んでいき、全てのハンターが集められるようになった頃、ジンを見付けたゴン。

 

他のハンター達に駄目な親父として罵倒されて、キレたジンが暴れだしたりもした会長選挙。

 

選挙をパリストンが引っ掻き回したりもしたが、大多数の投票で、再び会長となったネテロは嫌そうな顔をしていた。

 

「そろそろ引退したかったんじゃがなあ」

 

そう言っていたネテロに胡散臭い笑顔を向けたパリストンは「いえいえ、ネテロ会長には生涯現役が似合っていますよ」と言い放つ。

 

ハンター協会会長選挙が終了し、ゴンがジンを見付けるという目標も、意外と早めに達成してしまった。

 

ゴンは故郷のくじら島に戻るようで、キルアも妹のアルカに呼ばれたのでゾルディック家に一旦戻るつもりらしい。

 

キルアを家まで送り届けてから、しばらくはビスケットさんとカストロに俺の3人で行動することになる。

 

旅を続けていると、様々な料理人と料理対決をすることになったり、食宝とも言われる伝説の食材とやらと巡り会うことになったりもした。

 

様々な出来事の最中に出会いや再会があり、知り合いが増えたりもした旅。

 

旅を続けている間に、美食ハンターの情報網の中で、何故か俺は伝説の料理人として扱われていたらしい。

 

メンチさんと一緒に料理した時に「ミルキが美食ハンターにならないのは世界の損失」とまで言われる程度には料理の腕前が上がっていた俺は、今では食材を見るだけで最適な調理法が思い浮かぶ。

 

一緒に旅をしていたビスケットさんやカストロからは「舌が肥えた」と文句を言われることも多かった。

 

その後、旅の仲間にメンチさんが加わったりもして、メンチさんとビスケットさんが睨み合っていたりもしたが、とりあえず俺が間に入って宥めると落ち着いた2人。

 

そんなこともあったが、旅は続いていく。

 

愛が重い家族。

 

好奇心旺盛な弟の友人。

 

押し掛けてきた弟子。

 

育成能力の高い女性。

 

腕前の高い女料理人。

 

本当に沢山の出会いがあったが、この様々なことが違う世界でミルキに生まれ変わった俺は、これからも生きていくだけだ。

 

此方を呼ぶ、仲間達の声に応えて、俺は前に歩き出した。

 

 

 

 

 

 

暗黒大陸、そう呼ばれる大陸がある。

 

世界の外側とも言われる場所だが、並みの人間では生き残ることはできない。

 

暗黒大陸の一角で、火で肉を焼いている黒髪の男。

 

焼かれているのは毒を含んだ生物の肉であるが、毒に強い男ならば食しても問題はなかった。

 

「この世の、全ての食材に感謝を込めて、いただきます」

 

男が暗黒大陸に来てから毎回食事の際に必ず行うのは、合掌からの一礼。

 

食材への感謝を忘れることがない男は、食事を終えた後も「ごちそうさまでした」と言うことを忘れない。

 

飲料に適した水を食後に飲み、頭を片手で押さえながら溜め息を吐く男。

 

「一部の災厄が変なのに変わってるとは思わなかったな」

 

五大災厄と言われた存在までが変わっているとは思っていなかった男は、ある意味とんでもないものに変わっていた厄災を思い出す。

 

「兵器ブリオンとガス生命体アイは、そんなに変わってなかったが、ヘルベルが伝染させるのが殺意じゃなくて性欲になってるのがなあ」

 

深く深く溜め息を吐いている男は、独り言を続けた。

 

「人飼いの獣パプは、育てた人間が独り立ちできるようになるまで離してくれないようになってたし、ゾバエ病は名前自体も変わってるしな。何だよメスガキ病って」

 

少年にのみ感染し、メスガキに変えてしまう病のことを思い出して項垂れる男。

 

「おかげで弟が女の子になっちゃったよ、どうしてくれんだマジで。これでミル兄のお嫁さんにって本人は喜んでたのがヤバイよ」

 

頭を抱えた黒髪の男、ミルキ=ゾルディックはメスガキ病の治療法を求め、ついでにメスガキになったキルアから逃げる為に、単身で暗黒大陸を訪れていた。

 

暗黒大陸を旅するミルキが、ドン=フリークスに出会い、暗黒大陸に来た理由を語って大爆笑されるのは、この日から数日後のことである。




ちなみにこの世界の人飼いの獣パプは、子どもを捕らえると、適切な栄養をしっかりと与えて育てていきます
そして独り立ちできるように肉体の鍛練を行わせたりや知識を教えたりして、育てきってから解放するようですよ
子ども以外が捕らえられた場合は、健康になるまで捕らえられたままになるそうです
寿命が近い相手の場合は、最期まで寄り添ってくれますね

メスガキ病は少年のみが感染する病で、女の子になっちゃいます
普通にヤバイ病ですね

番外編としてトリコの世界に単独転移したこのミルキの話を読みたいと思いますか?

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