魂が、休息の地に訪れた。

1 / 1
水着テノチティトランに衝撃を受けました。
そうしたら頭の中でテスカトリポカが大量に出てきました。
書いてみました。独り言のような感じです。


神様のお話

ふぅ~・・・・・・

あん?

なんだ。こんなところに来るなんてな。

最近アステカでデカイ戦争があった記憶は・・・・・・

いや、もうアステカじゃあないんだったな。

こんな事を言うのはアレだが、ここは俺の領域だ。

如何せん気も緩む。

まあいい。座れよ。

あるだろ?座れるような・・・・・・ああ、それだ。

せっかく来たんだ。歓迎しよう。

まあ、今すぐ何かを用意できるかといえば、選択肢は多くない。

かなり少ない。

そうだな・・・・・・為になるような話でもしてやろう。

有り体に言うが、神様からのお言葉だ。

次に活かすなり忘れるなりすれば良い。

・・・・・・なんだその顔は。

不満か?不敬だな。

嫌いじゃないぜ?そういう態度は。

だが、時と場所。そんで場合を考えろ。

それくらいできるだろう?

ああ。それで良い。

話を聞くときは楽にな。そんで敬意を持てば良い。

アドバイス?

違う。所見だ。

あんまり口を挟むなよ。

円滑に話が進まないだろう?

さて、じゃあ始めるとするか。

人間てのはいつから発生したと思う?

地球は約46億年前。

生命体は約5億年前だ。

そんな中で、人間は数千、数百万年前に誕生した。と、現代では考えられている。

人間が生きる世界には、人間より強く、人間よりも古くから生息する者達がいる。

魚や虫。蛇にハチドリ、ワニやジャガー。

多種多様な他生物を押しのけ、人間は・・・・・・人類は霊長類に自らをカテゴライズしている。

その理由はなんだと思う?

空を飛べるわけでもなく、

水中で息ができるわけでもなく、

強靭な筋肉を全ての個体が持っているわけでもない。

そんな種族が、どうして今もなお君臨し続けることができている?

これについて色々言われているが、その中でも、"知能"こそが最たる要因の一つだと言える。

知能とは、言うなれば知恵の集合だ。

沼地に行けば足がハマるから極力行くべきではない。

縄張りの外には自分達を捕食対象にしている敵がいるから慎重になるべき。

木を切れば巣の材料にできるし武器にもなるから便利。

そんな生きていくための知恵が、今まで本能に依存していた危機管理や材料調達の一つ一つを、行動でなく言葉にした。

言葉は親から子へ、確実に伝えられていく。

それまで目視と実践で伝承されていたものに、言葉による理解という新たな記憶方法が追加されることで、それは知恵に昇華した。

一度知恵として広まったものは、誰か一人が忘れても、わざわざ仲間が実践して思い出させる必要が無い。

場合によっては説明し始めた段階で思い出せることだってある。

忘却を恐れる必要が無くなったのさ。

そうして人類は脳を発達させた。

知恵を増やして、増やして増やして増やし続けて。

いつしか知恵は常識となり、わざわざ気を付けて頭に残し続けておくべきものではなくなった。

そうして空いたスペースには、新たな知恵が入っていく。

常識が増え、知恵を増やし、覚えるための知能が鍛えられていく。

まあ、武器を使い始めたのも大きい。

戦いの意思を芽生えさせたものだからな。

武器の中でも、銃は良い。

引き金を引く。

そんな簡単な動作だけで、戦士になれる。

人間が生み出した最高のオモチャの一つと言える。

・・・・・・悪い。脱線したな。

とにかく、人類は知能を発達させたことでここまで発展してきたと言える。

という話だ。

・・・・・・なんだ?

なにか言いたげだな。

まあ、確かに。

今の話のどこが為になるかというと、難しいな。

見つけろよ。お前が。

未知のもの、分からないものに意味を見出すのも、人間の技術の一つなんじゃないか。と、テスカトリポカ思うわけ。

・・・・・・話すことも尽きた。

お前が一人前の、壮絶に戦ってここに来た戦士だというのなら、しばらくいればいい。

ここから出ていくというのなら、それは次なる戦いへの一歩だ。

心行くまで休めば良い。

ここはそういうところだからな。

どれ、なにか飲めるものでも振る舞おう。

・・・・・・あん?

いやに機嫌が良いだと?

まあ、久々に俺の知る戦士が来たからな。

いや、俺の目にとまった。というべきか。

ここは俺の領域で、ここに来るヤツのことはだいたい分かる。

だが、お前のようにここを完全に何も知らなそうなヤツってのはそういないからな。

殆のヤツはテスカトリポカが治める冥界。とかなんとか解釈していたからな。

戦士であり、冥界(ここ)を知らずにやってきた。

お前、移住者とかか?

違う?

なんでも良いが、俺のような神(テスカトリポカ)がもてなしてやろうと言うんだ。

黙って受け取っておけ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おっと、いけない。

どうにもせっかちなヤツってのはいるもんだな。

まさかもう行ったとは。

神様と話せたのがそんなに嬉しかったのか、それとももとから通り過ぎるつもりだったのか。

・・・・・・どうするかな。

二杯用意したが、これじゃあ俺が二杯とも飲むことになってしまう

まあ、白以外(どっちか)に渡せば良いな。これは。

全く、戦いの神の側面というのも良いだけのものではないな。

戦士に休息を言い渡すのは楽だが、性格まで考慮しようともなると、あまりに手間だ。

もう公に生贄が捧げられるような時代じゃない。

信仰の形が変わるなんて珍しくないが、それにしても早い。

どうにも時間の感覚が人間からかなり離れているな。

まあ気にすることでもないが。

・・・・・・いかん。独り言が多くなったな。

全く・・・・・・

・・・・・・冷めたな。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。