前回のあらすじ
「ルミリオンが…助けてくれたの」
「え?」
「ルミリオンが地下からつれだしてくれたの」
「…いや僕の記憶ではボb「ルミリオンなの!」耳が……!」
「悪かったな俊典、お前も忙しいってのに」
「いえ、奴は確実に捕らえる必要がありますから」
オールマイトは、グラントリノ達が乗る車の後ろに紐で繋がったドラム缶でひと風呂浴びていた
「……………。塚内、本当にこの辺で黒霧の目撃情報があったんだな?」
「ああ 連日、何かを探してるような様子が見られた」
「きなくせえ真似を……何かされる前に速攻勝負で決めねえとな
一番槍は俺が行こう 俊典、お前は何かあった時のため……」
グラントリノが振り返るも、見えるのは千切れて短くなった紐だけであった
「俊典ィーー!!」
「まさかさっきのカーブで千切れたのか!?グラントリノ!」
「いやだが塚内、今俺が離れちゃ奴を逃がすぞ!」
「黒霧捕獲には私と塚内君が行きます!」
「おおそうか俊典!ならそっちは任せる!俺は俊典を探しに行く!」
「お気をつけて!」
グラントリノは車を飛び出し、'ジェット'を使い飛び去って行った
グラントリノが崖下まで行くと、オールマイトはそこにいた
「本当に…大変なんですよ…!誰も言う事を聞いてくれませんし…!」
「うんうん、苦労してるんだね 君は頑張ってるよ」
「死柄木弔の癇癪は最近落ち着いてきましたが…人が増えた分制御が…!」
「なるほどなぁ……今日は飲みなよ 私が奢ってあげよう」
「ありがとうございますオールマイト……
「泣いている人を慰めるのに…ヒーローも
オールマイトは、小さな居酒屋の一角ですっかり出来上がった黒霧の愚痴を聞いていた
「…………」
グラントリノは、もう帰ろうかと思った
「ところで…黒霧君、君はなぜこんな山奥に?」
「ああ…私、人探しをしていまして なんでもAFOが遺した秘密兵器だとか」
「秘密兵器ねぇ……それって今地面から顔だけ出してるあの大きい人の事?」
「私も詳細は聞かされていませんが……こんな
「おいおい、それを言うなら君だって
「私はほら、
「ははは、これは一本取られたね!」
「「HAHAHAHAHAHA!!!」」
『何を意気投合しているんだぁあああ!!!』
「「ぎゃああああああああ!!!」」
オールマイトと黒霧は、居酒屋ごと巨人に吹き飛ばされた
「俊典ィ!?」
グラントリノは、突然の出来事に思わず飛び出した
「くそっ、なんだこの怪物は……!」
「フ…フフフ…これぞAFOの懐刀、ギガントマキア…!グフッ…味方であるはずの私まで攻撃するとは……扱いが難しいという話は本当だったよう…ですね…」ガクッ
「いやさっきのはお前が悪い」
そこへ、吹き飛ばされたオールマイトが戻ってくる
「私が来てよかった……グラントリノ!
「生きてたか俊典!だがあの化け物相手に1人じゃ無理だ!」
「そのための力です…!OFA × 鼻毛真拳…!」
『その力……主の宿敵……!巫山戯た真似を……許さん………!』
一触即発の雰囲気に、グラントリノは自身が介入できる戦いではないと悟る
「ちぃ……死ぬなよ俊典!」
気絶した黒霧を抱え、グラントリノはその場を離脱した────
「VIRGINIA SMASH!!」
『許さんぞグラントリノォォォォ!!!!』
「え?」
「「ぐはぁぁ!!」」
ギガントマキアは急転回しグラントリノの方へ オールマイトの拳は空を切った
タックルを受け、地面を転がるグラントリノと黒霧
「グラントリノ!?おのれ!鼻毛真拳遊義…!
師弟対決:料理編!」
突如現れたキッチンで、オールマイトと緑谷が一心不乱にフライパンを振っている
「小僧!?なぜここに!?」
「よぉし完成だ!オールマイト特製"野菜たっぷり炒飯"!」
「こっちも完成です!"黒蜜杏仁豆腐"!」
「「さあ!食べてみろギガントマキア!!」」
「……」
ギガントマキアは、無言でスプーンを手に取った
『ふむ……米粒がよく立っている… 野菜はしっかりと火が通されていて、油分を緩和しつつも甘味の強い仕上がりになっている ブロッコリーはもう少し小さく切っていればより食感に一体感が出ただろうな…』
『杏仁豆腐の独特の甘味が黒蜜に負けていない……日本風の硬めのものではなく、柔らかさを残したのもこの舌の上でとろける食感を重視したものだろうか……なるほど』
小指ほどのスプーンを器用に扱い、2つの料理を食べきったギガントマキア
2人の料理人が、ドキドキした様子でマキアの結果発表を待っている
一通り余韻を楽しんだマキアは、大きく息を吸い込んだ
『フライパンで杏仁豆腐が作れるかぁ!!』
「「ぎゃあああごもっともーー!!」」
ギガントマキアの腕の一振りで、2人はキッチンごと吹き飛ばされた
「そこでいいのかツッコミどころは!?」
痛む身体に鞭を打って、グラントリノがツッコんだ
「く…まだまだ!緑谷少年!合体するぞ!」
「はい!」
「合体だと!?」
(林間合宿でボーボボとイレイザーが使ったという合体…俊典も使えるのか…!)
「「うおおおおおお!!」」
光に包まれる2人…そして
「「これぞ合体戦士…デクマイト!」」
中腰になったオールマイトの膝に両手を広げた緑谷が立ち、その緑谷の膝をオールマイトが支える
いわゆる組体操の'サボテン'を組んだ2人が、光の中から現れた
『…………』
「「…………」」
『ふん!!』
「ぐはぁー!!」
「緑ダイーン!」「小僧ー!」
当然殴られ、勢いよく吹き飛ばされる緑谷
緑谷はそのまま空の向こうまで飛んで行き………
────空に浮かぶアボカドになった
「どういう事だ!?」
立て続けに技を破られたオールマイトが、肩で息をしている
「くっ…やはりその力…!'ボケ殺し'か…!」
『いかにも…我が主は貴様らの巫山戯た力に対抗するため…俺に授けた!
諦めろ……俺の前で、おふざけは許さない…!』
「ぐ……逃げろ俊典!今のお前じゃ相性が悪ぃ!」
「いいえグラントリノ……まだ…手はあります!」
「何だと!?」
~~オールマイトの鼻の中~~
真っ白な世界、ポツンと置かれたちゃぶ台で、サングラスをかけた鼻毛……KING鼻毛とオールマイトが向き合っている
「hmm…その通りだぜオールマイト、不完全な鼻毛真拳では奴に対抗できない」
「ええ……ですが、ここで止まる訳にはいかない」
「やろうとしていることは分かる!だが分かっているだろう!OFAは風前の灯火!鼻毛真拳の力で誤魔化しているだけだ!その補助も無しにOFAを振るえば…完全に燃え尽きるぞ!」
「元々は神野で…
「ぐっ…!いや駄目だ!考え直してくれオールマイト!」
「なぜです!」
「ようやく電気とネット回線が通ったところなんだ!この空間に!」
「人の身体になに通してくれてるんですか!?」
「ウルセー!ここから始まるんだWATASHIの隠居ライフが!」
「…………お世話になりましたKING鼻毛さん!DETROIT……」
「えっ嘘だろ待ってくれオールマイト それ私に向かって打つのか!?そういう感じになるのか!?嫌だ死にたくない!まだやり残したゲームがいっぱ」
「SMASH!!!」
「ぎゃああああああああああ!!!!」
とどめを刺そうと伸ばした手は、オールマイトの拳によって弾き飛ばされた
『馬鹿な……その力は使えないはず…!何をした!』
「HAHAHA……悪かったねギガントマキアくん ここからは…一切のおふざけ無しだ」
口から血を垂らしながらも、振り上げた拳をしっかり握ったオールマイト
「さあ!ヒーローオールマイトとして最後の仕事だ!付き合ってもらうぞ
「…………それで?」
薄暗い部屋の中、全身に手が付いた男──死柄木弔──が聞く
「オールマイトは限界を超えた力を出したことで、正式に引退
一方こちらは黒霧を失い…マキアも療養中 全くもって…勿体ない交換じゃな」
研究者風の男が、死柄木に背を向けたまま話している
「いきなり俺達を
「おい死柄木、誰だこの爺は」
「なんじゃ、AFOから聞いておらんだか?儂は……Dr.モモヒキとでも名乗ろうかの」
「終わってんのか偽名センス」
「名前なんてどうでもいいわい!お前達こそ何をしていた?ヤクザを取り込むのは諦めたか?」
「そうは言うけどねお爺ちゃん 今の私達にヒーローと真っ向からぶつかる力はないわ」
「ボーボボとかいうジョーカーの対策もまだ出来てないしねぇ」
「ほっほ、ならばちょうど良い その2つを解決できるとっておきの素材があるんじゃ」
「素材だぁ…?」
男は振り返ると、手に持った試験管を見せびらかすように振る
「そう!AFOが敗れた…あの忌々しき地、神野の跡地で採取したこれは……」
「ボーボボの血じゃよ! これを培養し
そこからの
マグネの個性'磁力'によって勢いよく男の方へ射出されたMrコンプレス 男が持っていた試験管を奪い取ると'圧縮'し、すかさず死柄木へ投擲 死柄木はそれを五指でつまみ'崩壊'させると、破片が地面に落ちる前に荼毘による'蒼炎'が全てを焼き尽くした
この間、僅か3秒である
「あーーーっ何をしとるんじゃお前達!貴重なサンプルが!」
「お前こそ何考えてんだ!?イカれてんのか!?」
「世界を滅ぼす気!?」
「やっていいことと悪いことがあるだろマッド!」
「やめろ!マジでやめろ!」
「おいこいつ燃やそう」
「……まったく、あれさえあれば'鼻毛真拳'の個性を持った脳無が量産出来たと言うのに…」
「なあやっぱこいつ燃やしといたほうがいいよな」
「どうでも良い 良いからそのオールマイトと痛み分けたとかいう駒をよこせ」
「嫌じゃ」
「は?」
「'鼻毛真拳'の脳無は儂の知的好奇心を満たせる良いテーマだった 助力はその次いでじゃ
それが無くなった今わざわざお前達のような若造に儂が手を貸す理由が無い」
「拗ねてるよこの爺さん」
「それでも欲しいというのなら…自力でマキアを屈服させてみよ そうすれば儂はお前をAFOの後継者として認め、儂の力、研究の成果を全て捧げよう ついでに靴でも舐めたるわい」
「最後のは本当にいらねえけど……まあ、
「ほほー!あ奴がオールマイトにも渡り合ったと聞いてなおその強気!」
「いいから
「いや何遊んどんじゃお前達!」
死柄木達は再び泥に包まれ、ギガントマキアの前に降り立った
年末年始の多忙が5割、展開に悩んだのが3割、他の人の作品読んでたのが1割、翼の管理人業務が1割ってとこです(言い訳) エタってないです
寝不足のデバフをもらったので一気に書き上げました
緑谷が死穢八斎會で戦ってる頃の時系列ですかねこれ
次回は対抗戦かな?文化祭編はカット!
↓以下読まなくていいぼやき
こういうクロスオーバー作品やオリ主もの、敵側にもオリ敵等の追加メンバーが入ると途端に表現が難しくなる気がしますね 下手するとすぐ原作キャラが置いてけぼりになる
当作品も、某ハジケリスト(首領じゃない)を敵側に追加しようと考えていたのですが…どうやっても敵連合が添え物になってしまうんですよね ただでさえトガちゃんやスピナーといった魅力的なキャラの出番が抹消されてしまってるので… だから、キャラ追加じゃなくてあくまでも原作キャラ強化という形で何とかできないかなと思ってます
ヒーローサイドは変わらずモリモリします 対抗戦ではAとBの因縁二人がおかしな強化される予定です