そんな彼が、ふとした瞬間、魔法少女?にされてしまう?!
俺の名前は秋葉(あきば) ケイ。
運動はまあ、そこそこできるが勉強はできない、どこにでもいるフツメンいやすみません間違えましたブサメンですの高校一年生。
アニメの世界にはありきたりかもしれないが、名前通りの秋葉系のオタクだ。今時古いかな?
特に好きなアニメは魔法少女系が好きだ。あ、今キモいとか思っただろ。
いや、誤解しないでほしい。
確かに魔法少女モノは女児向けに作られたに関わらず、俺のような大きな人達からいやらしい目で見られてしまう事が多い。
だが勘違いしないでくれ。
俺は見た目こそ度が強い眼鏡をかけたりしてオタクっぽいが、魔法少女達をそんな目で見た事なんかないんだ。
どっちかというと、女児が魔法少女に憧れているような、そんな感じだと思っている。
更にキモいとか思わないでくれ。
だって、よくよく考えてもみてくれ。一見何の変哲もない普通の少女達が、ある日突然、僕と契約してよ!なんて変な妖精から言われて、可愛く変身して普通の少女から魔法を使える少女になってしまう。
思えばこれって、すごく素敵な事だと思わないか?!
今まで何の力も持ってなかったのに、可愛いヒラヒラしたリボンがついたコスチュームを着て、ステッキを使って魔法を出す。
こんなの女児だけじゃなくて、大人の心をも掴んでしまうじゃないか。
俺だって可愛い女の子になって変身して、魔法少女になってみたいさ。
ちなみに男子らしく特撮ヒーローだって好きだ。かっこいいしな。でも。
昔からグッとくるのは魔法少女なんだよな〜
さあ、今日も学校帰ったらアニメを見まくるぞ!!
そう思いながら帰り支度をして、一人で帰路につく。決して友達がいないわけじゃない。いないわけじゃ、ない。
まあそんなのはどうでもいいとして、いつもの何の代わり映えしない帰り道を歩いている時の事だった。
ドゴオォォォォォーーーーーンッ
え?!
突如、辺りに大きな音が響いた。何かが破壊された、巨大な岩が落ちてきた、そんな感じの音が。
もちろん聞こえていたのは俺だけじゃない。
「え!何、今の音!?」
「隕石でも落ちてきたのか?!」
周りの人達だって、驚いて立ちすくんで、音がした方向を見ている。
本当に何の音だ?隕石か?
俺もそう思いながら音がした方を見ようとした時だった。
「困ったプー!誰か、誰か勇敢な少女はいないかだプー!」
喋る小動物。ハムスター?モルモット?ヤツの第一印象はそれだった。俺の目の前にいきなり現れた妖精のようなヤツ。
「何だよ?お前は」
「あ!そこのキミ!契約して魔法少女になってるれプー!!」
ヤツは俺を見ながらそう言った。
いきなりどういう事なんだ!?
「どういう事だよ?!説明を…」
「今そんなヒマはないプー!!いいから変身して戦えだプー!!!」
「俺が!?」
おいおいおい。これってもしや。魔法少女の定番パターンでは?
なんて考えてる暇もなく。
俺はよくわからないうちに変身させらせた。キラキラした光に包まれていき、ポンッ!ポンッ!と今着ている制服が変わっていく。
変身は一瞬で終わり、俺の姿は……
おお、すごい!!
ピンクのフリフリの衣装。ピンクの大きなリボン。髪型は長いツインテールになってる!
「わあ、すっげえ!俺、本当に魔法少女になっちゃったんだ!!」
そう喜んでいるのもつかの間、近くの建物のガラスに自分の姿を写すと、
「顔はそのまんまかよっ!!」
自分で思うのも悲しいが、この上なくキモかった。
ていうか!!いきなし突然どうしてこんな事に?これは夢か!!?