闇の帝王ファウスト   作:四隅

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会うために来ましたが

 

 魔王様とお会いして、指定された3日後。

 午後は兵藤さんが呼ばれているので、昼前に朱乃先輩の神社に来ました。

 護衛として最愛ちゃんとクロナさんがついてきています。また、ORTさんもすぐに連絡出来る様になっています。

 

「超天使には初めて会いますね」

 

「ぼくは何度か美味しく魂をいただいたよ。穢れがなくて食べやすかったですよ」

 

「超知らねーですよ。超レベルアップした私の力をここで使っても良いんですよ」

 

 最愛ちゃんはコカビエル戦の傷が治ってすぐに修行を開始しました。

 よほど悔しかったんでしょう。

 

 私たちは原点のキャラの能力を引き継いでいますが大幅に原点のキャラと違うところがあります。

 本来の意味の不正をしているチートキャラです。

 そのため、原点のキャラより凶悪です。

 

 今まで最愛ちゃんは自分に付与されている不正を理解していませんでした。

 コカビエル戦で気付きを得て、本人の努力もありますが絹旗最愛だから修行の結果、超能力者として能力がアップデートされて強くなったようです。

 

 私たちはお互いに不正の内容は聞かないようにしています。

 私の不正改造されているは神秘ですね。正確に聞いたことがないのでなんとも言えませんが本来の仕様とかけ離れていると思われます。

 私の神秘はゲームでよくあるバフです。

 自分だけではなく、武器や他者にも付与する事が出来ます。

 人にかかれば基礎ステータスの強化とバリア。バリアが使われれば神秘が減るスピードが早まります。自分であれば減るより回復が上回るので貫通系統でない限りほぼ防ぎます。

 物にかかれば基礎の性能強化。剣なら切れ味。銃なら距離や威力。

 時間があったのでひと通り神秘については研究しています。

 

「やめましょうね。今は三大勢力と敵対する気はないですよ」

 

 原作中なので平穏な生活とは言いませんが、出来れば戦闘のない日常がいいです。

 私たちは根本的に何処かの勢力に加わることは不可能なんですけどね。

 

 雑談をしていましたら階段を登り終えて神社につきました。

 朱乃先輩のお出迎えはないですね。

 

「超どうしますか?」

 

「あばれて呼び出す?」

 

 一応は三大勢力とは仲良しルートにいますので、物騒なことはして無意味に反感を買いたくないですね。

 

「早く終わらせましょう。どうせ面倒な話なんです」

 

 案内がないので本殿と思われる建屋に向かいます。

 扉を開けると中央に光が集まり、光が消えると金髪で3対の翼を生やしたお兄さんがいました。

 聞いた原作的にこの人がミカエルですかね。

 

「急に入って申し訳ございません。本日、お呼ばれしました。阿慈谷ヒフミです。後ろの男性がクロナ。女性が絹旗最愛です」

 

「本来でしたら、こちらから会いに行きたいのですが都合がつかなく。お呼びしてしまい申し訳ございません。はじめまして、天使長のミカエルです。気軽にミカエルと呼んでください」

 

 優しい雰囲気ですが、組織としての役割を真っ当するために、手が回らなく教会も表に言えない人体実験を繰り広げてるんですよね。

 教会と堕天使は下っ端が最悪で上はまともなのが多いです。

 悪魔は基本、長生きと高い地位を持っているのはクソだと聞いてます。

 

「今回は私たちがお送りした使徒を守っていただきありがとうございます」

 

 守ったと言うよりは流れで共闘していただけですね。

 途中で最愛ちゃんを連れ帰って戦線が崩壊してイリナちゃんが倒されましたけど。死んでないからOKぐらいの社交辞令ですね。

 欲を言えば遠距離のアタッカーがあの時に居れば無理やり最愛ちゃんがアタッカーをしなく本来のタンクとして仕事出来ていれば怪我もなく、倒せていた可能性があるんですよね。

 

 ゼノヴィアさんは木場さんが覚醒した時に私たちが割り込んだので、神の不在を聞いてしまいグレモリー眷属の悪魔になっています。

 

 本当にイリナちゃんは無事に任務を遂行したことになってるんですかね。原作を聞いてないと口封じで殺されていてもおかしくないですよね。

 

「守った覚えがないですね。最愛ちゃんが一緒に戦った事でしたら私は関係ないです」

 

「超嫌な思い出なんですが。コカビエルを超倒した件じゃないんですか?」

 

「コカビエルを倒してと言う事でも、最愛ちゃんがやられてなければ、倒しに行きませんでしたよ。無事に返す事ができたのは最愛ちゃんのおかげですね」

 

「そうですか。そうしておきましょう。では、2点ほど聞きたい事があります」

 

「はい、答えれるものでしたら」

 

 コカビエルとの戦闘に関してですよね。

 多分、バンビエッタ様のことですね。それとも最愛ちゃんかクロナさん? 仲間の情報を売ると思ってるんですかね。

 

「神と対峙した者や神に連なる者でも気がつくか分からないほどの微量ですが、私は会って直ぐに気がつきました。貴女から微量に出ている神性はなんですか?」

 

 ヘイローも出してなく、今はかなり薄くしてるのでコカビエルと戦闘した時に出しすぎて微量に残っていましたかね。

 全体の1%もない神秘を見抜いたんですかね。

 

 そう言えば、アザゼルさんも私の力に思うところがあった雰囲気でした。天使長と同じで神性に気が付いていましたかね。

 コカビエルは気が付いた素ぶりもなかったと思うので分からないですが、天使関係は神の力に敏感なんですかね。

 

 これからも関わりがあると思うのでヘイローは出さないようにしましょう。絶対に余計な面倒ごとを招きますね。

 

「生まれた時からの力ですよ。神器と別枠の力で超越者に分類されるみたいですよ」

 

「超私は超能力者なんですが」

 

「たぶん、カテゴリ的には同じだよ。あ、ボクも超越者です」

 

「……超越者。いや、ですが、そういう事ですか」

 

 納得してくれましたね。この世界で超越者は重要な位置付けになるんですね。

 誤魔化せたならいいですか。

 これからも超越者を名乗っていきますか。

 

「最後ですが、コカビエルとの戦闘を拝見しました。そして気がついたのです。9年ほど前に火星辺りで似た力が使われていました。ヒフミさんの5人目の仲間ですか」

 

 何かで戦闘してる時の情報を録画してたんですね。最悪です。

 もうそろそろ見せる手札でしたが手札1枚バレているのは良くないですね。監視があったなら、ペロロ様を使わないで、もう少しゴリ押しして倒せばよかったです。

 

 9年前はORTさんですかね。でも似た力ですとあの場には私しかいませんでした。私だとするとテラー化? していた時と今ではエネルギーの波長が変わっているんですかね。

 

 5人目は魔王様が喋ったか、何を持って5人目だと思っているでしょうか。

 それか、ブラフで私たちの戦力確認ですかね。

 上の人間ほど不確定要素の存在を嫌いますからね。戦闘好きなバンビエッタ様は不確定要素を楽しむ傾向があるのでやめてもらいたいですか。

 どうせ、レーティングゲームでバラしますが今は言う必要もないですね。

 

「あの場には5人目がいましたよ」

 

「なら、あの場にいた怪物も知っていますね」

 

 うわ、ORTさんのことですね。同じ力を持った方は私ですよね。

 あれ? 戦っていた2人ではなく、敵対していた認定?

 ならORTさんは誤魔化せる?

 

 ORTさんが言ってました。

 この世界の勢力は自分たちの敵にいっぱいいっぱいで、宇宙や別世界に目を向ける余力はないと言っていたのですが、観測されていましたね。

 

 私たちについてはどこまで知っているんですかね。

 最初の質問で私の力を聞いたのは。

 

 長考していると怪しまれますね。

 さて、どう答えましょう。

 仲間なので気にしないでください→世界の敵だ覆面水着団は排除する。

 知らないですね→怪しいですが確たる証拠がないですね。しばらくは様子見します。

 多分、こんな感じの反応です。

 

「聞いてないので、詳しくは知らないですね」

 

「そうですか。火星から地球まで離れているのに途方もない力を感じられました。その怪物は地球に一直線に向かってきていたと思われたのですが、火星付近で唐突に反応が消えました。あなたの仲間が討伐したんですか」

 

「討伐したとは聞いてないですね」

 

 最愛ちゃんとクロナさんは疑問符を浮かべてますね。ORTさんが伝えてないなら、私がORTさんと戦ったことがあることはバンビエッタ様しか知らない話しです。

 バンビエッタ様も初めて会った時に敵対しているので知ってます。

 

「まだ生きてる可能性があるのですね?」

 

「はい、ただ、たまたま遭遇しただけですので、地球に来ていた理由も知らないですよ。案外、友好的かも知れないですよ?」

 

「友好的だと良いですね」

 

 さっきからミカエルさんは自己完結して納得しますね。かなり怪しまれてますよね。後で致命的な事にならなければ良いですね。

 この世界がダメになったら別の世界や宇宙にでも行けるように準備をしておきますか。

 

「話しは終わりですか?」

 

「ええ、私からは以上です。ヒフミさんも天使側に聞きたいことはありますか?」

 

「イリナちゃんは教会の立場は問題ないんですよね?」

 

「彼女はあの場にいなく、誰も事実を伝えてませんので大丈夫ですよ」

 

 あれ? 今の段階では知らないで良かったですかね? 原作の流れも私たちが本格加入しましたので参考程度にしておきましょう。

 原作もあくまで流れにそっていれば楽に話が進めれるのと転生を楽しむために私たちは動いているだけです。

 本当にマズイ事態になればORTさんがなんとかしてくれると思います。

 

「安全が確保出来てるなら私は気にしませんよ」

 

「それは。いえ、今回の事件も不自然な点が何個かありましたね。わざわざ私に言うのはそう言う事ですね?」

 

「どう受け取るかはミカエルさん次第ですよ」

 

 何のことですかね? なんて言える雰囲気ではないですね。

 さっきから2人とも空気に徹してるので助け船が来ません。ORTさんからも連絡ないので大丈夫なはずです。

 

「一度調べてみますね。アドバイスありがとうございます。今後も良い関係で入れることを願っています」

 

「私も良い関係が続くと思っていますよ」

 

 ミカエルさんと握手をして、帰ります。

 

 神社から出た帰り道にクロナさんが聞いてきました。

 

「今日の呼び出しは意味があったんですか?」

 

「超意味なかったですよ。超会議の顔合わせと超向こう側の確認事だけでした」

 

「そういえば朱乃先輩も姿を見ませんでしたね」

 

「超私たちを舐めてるんでしょうね」

 

 コカビエルとの戦いで戦力差は見せてました。が私たちは勢力としては見られていないんですね。

 最終的には敵になる可能性が高いので原作が分かる立場に入れれば問題ないですね。

 

 

 

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