百四話
ベルとリリルカにヘスティアは【ロキ・ファミリア】に【ヘファイストス・ファミリア】との遠征を終えたので再び、【ヘスティア・ファミリア】としての日常を過ごそうとしていた。
すると朝から数カ月ぶりにベルが大好きな女神アルテミスがベルに会いに来たのだった。
「ふふ、少し前に会ったというのにこんなにも喜んでくれるとはな」
「嬉しいんですから仕方ないじゃないですか」
アルテミスは声をかけると笑みを浮かべて元気に抱き着いてきたベルに微笑み、彼の頭を撫でるとベルは心地良さげにして身を任せた。
「ボクもまた会えて嬉しいよ、アルテミス……それでどうして此処に?」
ヘスティアもアルテミスとの再会を喜びながら、オラリオにやって来たわけを尋ねた。
「実はオリオン達の力を借りたくてな」
アルテミスはヘスティアの問いに答え始める。下界を廻って行きながら、モンスターを狩猟している【アルテミス・ファミリア】はとんでもなく強大なモンスターがいるのを突き止めた。
そのモンスターがいる場所はオラリオから遥かに離れた大陸の果て、大樹海の秘境に存在するエルソスの遺跡だ。
そのエルソスの遺跡に古代において丘を腐らせ、海を蝕み、森を殺しあらゆる生命から力を奪う恐るべきモンスターにして、大精霊達によって『アンタレス』が封印されているのである。
更にであるが、【アルテミス・ファミリア】は【ヘルメス・ファミリア】と協力して調査していたとの事でそれによると、『アンタレス』の封印は解けてしまっており、アンタレスは己が力で増殖を始めているとの事だった。
【アルテミス・ファミリア】と【ヘルメス・ファミリア】だけでは対応出来ないのでアルテミスはベルの助けを求める事にしたのである。
「勿論、幾らでも力を貸しますよ。アルテミス様」
「ボクだって今まで、アルテミスに助けられてきたからね。喜んで力を貸すさ」
「リリに出来る事は少ないかもしれませんが、それでもできる事は何でもやってお助けしますよ。アルテミス様」
アルテミスの求めにベルもヘスティアもそして、リリルカも二つ返事で頷き、応じた。
こうして、ベル達は本拠に戻って、荷物の用意などしてオラリオを出る準備を始めていき……。
「よろしくお願いします」
オラリオの外で待っていたアルテミス達に接触しながら、頭を下げた。
「ああ、よろしく頼む……状況が状況だが、共にモンスターを狩るために戦える事を嬉しく思うぞ」
「えへへ、ベル君。一緒に頑張ろうね」
『よろしく、ベル』
ベルに対しレトゥーサやランテ達、【アルテミス・ファミリア】の団長に団員達は笑みを浮かべて迎え入れたのであった……。